楽器運搬の話

音楽体験ノート
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演奏会などでは、楽器をいつもの場所から運び出すことがあります。

私もこれまでいろいろな楽器を運んできましたが、楽器運搬の大変さって、単純に「何キロあるのか」だけではないんですよね。

重さはもちろんですが、持つところがあるのか、重心がどこにあるのか、そして階段が広いのか狭いのか。こうした条件によって、同じ楽器でも運びやすさがかなり変わります。

私が実際に運んだ中で特に印象に残っているのが、ティンパニー、マリンバ、そしてハープです。

ティンパニーは持てるけれど、手が痛い

意外と大変だったのがティンパニーです。

ティンパニーには足があるので、持つところ自体はあります。そこを持てば持ち上げることはできるのですが、そもそも人が手で持つために作られている部分ではありません。

裏側がむき出しになっているような感じで、そこを手で持って運ぶと手に食い込んできます。これが結構痛かったんですよね。

ですからティンパニーの場合、単純な重さよりも持つ部分が手に食い込んで痛いというのが、私にとって大変だったところです。

今考えると、軍手をして運べばかなり違ったのではないかと思います。

マリンバは上部が重く、バランスを崩しやすい

マリンバも運搬が大変だった楽器のひとつです。

ここで話しているのは、移動に使うローラー部分を外して運ぶ場合です。ローラーを使って平らな場所を移動する話ではなく、人の手で持ち上げて運ぶときの話になります。

マリンバの場合、まず持てるところが少ないんです。それに対して上部が重いので、持ち上げたときのバランスがかなり悪くなります。

私自身、階段でマリンバを運んでいるときに、実際に横へ倒れてきたことがありました。

そのとき私は、ちょうどマリンバが倒れてくる側にいました。

避けたらそのまま倒れてしまうと思ったので、私は倒れてきたマリンバを頭で思いっきり受け止めました。

今振り返っても、マリンバの運搬で特に印象に残っている出来事です。

持つところが少ないうえに上部が重い。階段のように縦方向へ動かさなければならない場所では、このバランスの悪さがかなり大変でした。

学校の階段なら、意外とそこまで大変ではないかもしれない

ここまで読むと、吹奏楽部などで大型楽器を運んでいる学生のみなさんは、「そんなに大変なの?」と思うかもしれません。

ただ、普通の学校で運ぶのであれば、私が経験した状況ほど大変ではないかもしれません。

その理由は、学校の階段は比較的広く、人数をかけて運べるからです。

私が楽器を運んでいた校舎の階段は、一般的な学校の階段よりもはるかに狭いものでした。

階段が狭いと、楽器の周りに何人も入ることができません。手伝ってくれる人がいても、持てる人数そのものが限られてしまいます。

逆に、普通の学校の校舎のように階段に十分な広さがあれば、人数をかけて持つことができます。そういう環境なら、ティンパニーやマリンバの運搬も、私が経験したほど大変ではないと思います。

つまり、楽器そのものの重さや持ちづらさだけでなく、どこを通って運ぶのかもかなり重要なんですよね。

単純な重さならダントツでハープ

では、私が運んだ中で一番重かった楽器は何か。

これはダントツでハープでした。

ハープ自体が何キロあるのかは分かりません。ただ、私が運んだときはハープ本体をハードケースに入れて運んでいました。

このハープ本体&ハードケースがとにかく大きくて重いんです。

ティンパニーやマリンバとは少し違って、比較的持ちやすくはありました。ただ、とにかく単純に重い。

ハープ本体に加えて大きなハードケースもあるので、「持ちづらくて大変」というより、「重いから大変」という印象でした。

楽器運搬は重さだけでは決まらない

私が実際に運んだ経験から考えると、楽器運搬の大変さは「どの楽器が一番重いか」だけでは決まりません。

ティンパニーは持つ部分が手に食い込んで痛い。マリンバは持てるところが少ないうえに上部が重く、バランスが悪い。そしてハープは、ハードケースに入れた状態がとにかく重い。

さらに階段の広さによって、何人で持てるのかも変わってきます。

私の経験でまとめるなら、運搬時の単純な重さではハープがダントツ。一方で、運びにくさという意味ではティンパニーやマリンバにも別の大変さがあったという感じです。

演奏会ではステージ上の演奏に目が行きますが、その楽器をそこまで持っていくのもなかなか大変です。実際にいろいろ運んでみると、楽器運搬は重さだけではなく、形や重心、持つ場所、そして運ぶ場所まで含めて考えないといけないものだと感じます。