クラシック畑からロックバンドの世界へ行って苦労したこと

音楽体験ノート
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クラシックをやってきた人が、ロックやポップスなどのバンドの世界に入ると、演奏そのものとは別のところで戸惑うことがあります。

私の場合、そのひとつが音の呼び方でした。

同じ音を指しているはずなのに、クラシックではドイツ語、バンドでは英語、そして普通に音楽の話をするときには日本語の音名が出てきます。

頭では同じ音だと分かっていても、その場に合わせて呼び方を切り替えるのが、最初はなかなか大変でした。

クラシックではドイツ語の音名を使っていた

私がクラシックをやっていたときは、音名をドイツ語で呼ぶことが普通でした。

たとえば「C(ツェー)」という表記を見ても、クラシックの世界ではドイツ語の読み方が頭に入っています。

高校時代もそうした呼び方で音楽をやっていたので、自分の中ではそれが自然な音楽用語になっていました。

ところが、その後バンドをやるようになると、同じ「C」でも今度は英語読み(シー)が当たり前になります。

文字で見れば同じCなのに、いる世界によって呼び方が変わるわけです。

バンドでは英語、日本語で話すときは「ド」

さらにややこしいのが、音楽の話を日本語でするときです。

Cという音は、日本語の音名で考えれば「ハ」、階名として話せば「ド」といった具合に、また別の言い方が出てきます。

つまり、ひとつの音について話しているだけなのに、場面によって頭の中では呼び方を変換しなければなりません。

クラシックではドイツ語、バンドでは英語、普段の会話では日本語。

この使い分けが、私には意外と難しいところでした。

演奏より先に、頭の中で言葉を変換してしまう

特にバンドを始めた頃はメンバーが英語の音名で話しているのを聞いて、一度自分が慣れている呼び方に置き換えて考えるような感覚がありました。

高校時代まで使っていた言葉と、バンドに入ってから使う言葉が違うので、音そのものは分かっているのに、言葉の変換で一瞬止まってしまうのです。

音楽の内容が分からないわけではありません。

ただ、長く使ってきた呼び方が頭に染みついているので、新しい呼び方を聞いた瞬間にすぐ同じ音として結びつけるまでには少し慣れが必要でした。

クラシックからバンドへ移ったとき、私はこういうところでも「違う世界に来たんだな」と感じました。

同じ音楽でも、世界が変わると言葉も変わる

クラシックとロックでは、もちろん演奏方法や考え方にも違いがあります。

でも実際に両方を経験してみて、私が最初に苦労したことのひとつは、もっと基本的な「言葉の違い」でした。

同じCを見ていても、それまで自分が使ってきた呼び方と、周りの人が使う呼び方が違う。

ひとつひとつは難しいことではないのですが、会話の中で瞬時に切り替えるとなると話は別です。

クラシック畑からバンドのロック畑に行ったことで、私は演奏以外にも、こうした音楽用語の違いに慣れる必要がありました。

まとめ

クラシックからバンドへ移ったときに私が苦労したことのひとつが、音名の呼び方の切り替えです。

クラシックではドイツ語、バンドでは英語、そして日本語で音楽の話をするときには日本語の音名や「ドレミ」も使います。

結局は同じ音なのですが、長くひとつの呼び方に慣れていると、頭の中ですぐに変換できるようになるまでには時間がかかります。

クラシックとロックの違いというと演奏スタイルに目が行きがちですが、実際に世界をまたいでみると、こんな音楽の言葉の違いも意外に大きな壁でした。