ヤマハのシンセサイザーおすすめ|MODXなど現行モデルを比較

ヤマハのシンセサイザー「MODX」など現行モデルを並べて比較したアイキャッチ画像。 シンセサイザー
本記事はプロモーションを含みます。画像はイメージを含みます。

「ヤマハのシンセサイザーが気になるけれど、種類が多くて違いが分からない」「MODX MとMONTAGE Mは、値段ほど性能が違うの?」そんな疑問はありませんか?

ヤマハ(YAMAHA)のシンセサイザーは、気軽に電子音を楽しめる小型モデルから、ライブや音楽制作に対応する多機能モデルまで幅広くそろっています。

ただし、値段が高いモデルほど、すべての人にとって使いやすいわけではありません。必要な音色や鍵盤数、持ち運ぶ頻度によって、選ぶべき機種は変わります。

例えば、バンドでさまざまな音色を使いたい人と、自宅でピアノ演奏を中心に楽しみたい人では、重視するポイントが違いますよね。

この記事では、2026年10月10日を調査基準日とする製品情報をもとに、ヤマハのシンセサイザーの現行・販売継続モデルを比較します。MODX M、MONTAGE M、MX、refaceを中心に、値段や性能、初心者にとっての選びやすさまで整理しました。

さらに、10万円以下の選択肢、旧MODXとの違い、ピアノ向けの88鍵モデル、ヘッドホンでの練習、ケースなどの追加費用も解説します。

これから音楽を始めたい人も、久しぶりに鍵盤楽器を楽しみたい人も、自分に合う一台を探す参考にしてください。独学だけでなくレッスンも選択肢にしたい場合は、EYS音楽教室の特徴をまとめた記事も参考になります。

この記事で分かること

  • ヤマハのシンセサイザーの種類と価格帯
  • MODX M・MONTAGE M・MX・refaceの違い
  • 予算や演奏目的に合ったモデルの選び方
  • 鍵盤数・重量・周辺機器など購入前の注意点
  1. ヤマハのシンセサイザーはどれがおすすめ?
    1. 初心者・予算別におすすめモデルを比較
    2. 現行シリーズの値段と特徴を一覧比較
      1. シンセサイザーとステージキーボードの違い
      2. ヤマハのシンセサイザーは10万円以下でも選べる?
      3. 2026年8月の価格改定にも注意
  2. MODX Mシリーズの特徴と選び方
      1. AWM2・FM-X・AN-Xの役割
      2. ライブでも音楽制作でも使える機能
    1. MODX M6・M7・M8の違い
      1. MODX M6|持ち運びやすさを重視する人向け
      2. MODX M7|鍵盤数と携帯性のバランスを重視する人向け
      3. MODX M8|ピアノ演奏も重視する人向け
    2. 旧MODX・MODX+との違い
      1. 中古のMODX+が向いている場合
      2. 中古購入前に確認したい動作
  3. MONTAGE MとMODX Mを比較
    1. 価格差と音源・鍵盤性能の違い
      1. 音源性能と同時発音数の違い
      2. ユーザー波形メモリーの違い
      3. 鍵盤性能とアフタータッチの違い
      4. MODX MとMONTAGE Mはどちらを選べばよい?
  4. MX・refaceシリーズの特徴
    1. 10万円以下で選べるモデル
      1. MX61 BK|バンド演奏を中心に楽しみたい人へ
      2. reface CS|シンセサイザーらしい音作りを楽しみたい人へ
      3. reface DX|FM音源に興味がある人へ
      4. reface CP・YCは目的が異なる
      5. refaceシリーズの共通仕様と注意点
  5. 用途に合うヤマハのシンセサイザー
    1. バンド・DTM・ピアノ演奏で選ぶ
      1. バンドで演奏するなら
      2. DTMや自宅制作なら
      3. ピアノ演奏が中心なら
      4. 自宅で気軽に楽しむなら
      5. 公共交通機関で持ち運ぶなら
    2. 鍵盤数・重量・周辺機器の注意点
      1. 鍵盤数は演奏したい曲から決める
      2. 重量はケースを含めて考える
      3. 鍵盤のタッチも大切
      4. 周辺機器の費用も確認する
      5. スタンドとスピーカーの確認
      6. 通販と店頭購入で確認したいこと
  6. よくある質問(FAQ)
    1. ヤマハのシンセサイザーに関するよくある質問(FAQ)
  7. まとめ

ヤマハのシンセサイザーはどれがおすすめ?

ヤマハのシンセサイザーを選ぶときは、まず「どんな音楽を楽しみたいか」を考えることが大切です。

シンセサイザーといっても、電子音を一から作ることに適したモデルもあれば、内蔵されているピアノやストリングスなどの音色を呼び出して演奏することに向いたモデルもあります。

最初からすべての機能を使いこなす必要はありません。あなたが演奏したい曲や使いたい音色に合っていることが、何より重要です。

例えば、好きな曲のメロディーをシンセリードで弾きたいなら、37鍵や61鍵のモデルから検討できます。一方、ピアノの曲を両手で演奏したいなら、88鍵のモデルも候補になります。

また、シンセサイザーには音を鳴らすためのスピーカーが付いていない機種もあります。初心者の場合は、楽器本体の性能だけでなく、購入後にどのような環境で演奏するのかも考えておきたいところです。

初心者・予算別におすすめモデルを比較

最初に、用途別のおすすめ候補を整理してみましょう。

目的 候補モデル 希望小売価格(税込)
気軽に電子音を楽しみたい reface CS・DX 60,500円
10万円以下でバンド演奏を始めたい MX61 BK 96,800円
ピアノ中心で88鍵が欲しい MX88 BK 143,000円
多彩な音作りと持ち運びを両立したい MODX M6 181,500円
広い演奏音域を確保したい MODX M7 214,500円
ピアノ演奏と本格的な音作りを両立したい MODX M8 264,000円
高度な音色編集や演奏表現を追求したい MONTAGE Mシリーズ 484,000円~

※価格は2026年8月3日の価格改定を反映した国内メーカー希望小売価格です。実際の販売価格とは異なる場合があります。

初めてのシンセサイザーで、電子音の変化を楽しみたいならreface CSが候補になります。スライダーを操作しながら音を変えられるので、シンセサイザーらしい音作りに関心がある人に向いています。

ただし、reface CSは37鍵のミニ鍵盤です。一般的なピアノと同じ感覚で両手演奏を楽しみたい場合には、鍵盤数や鍵盤サイズが物足りなくなる可能性があります。

一方、ピアノやブラス、ストリングスなど、バンドで使う音色を幅広くそろえたいならMX61 BKが選択肢です。比較的軽量で、メーカー希望小売価格も10万円以内に収まります。

MX61 BKは、多彩なプリセット音色を使って演奏することに適したモデルです。プリセットとは、メーカーがあらかじめ用意している音色のことで、最初から複雑な設定をしなくてもさまざまな楽器音を選べます。

本格的な音作りにも挑戦したいなら、MODX Mシリーズが有力です。3種類の音源を備え、ライブと音楽制作の両方を視野に入れられます。

MONTAGE Mシリーズは、さらに高度な音色編集や鍵盤による演奏表現を重視する人向けです。

とはいえ、初心者だから必ず低価格モデルを選ばなければならないわけではありません。長く使うことを考えて多機能モデルを選ぶ方法もあります。

大切なのは、今必要な機能と、これから挑戦したいことの両方を考えることです。

初心者のモデル選びで大切なのは、機能の多さより使う目的です。

音色を切り替えて演奏することが中心なら、MXでも十分な場合があります。音を細かく作り込みたいなら、MODX MやMONTAGE Mの機能が活きてきます。

現行シリーズの値段と特徴を一覧比較

ヤマハのシンセサイザーは、シリーズごとに価格と設計の方向性が異なります。

代表的なモデルを比較すると、次のようになります。

シリーズ・モデル 鍵盤数 希望小売価格(税込) 主な特徴
reface CS 37鍵 60,500円 バーチャルアナログ音源
reface DX 37鍵 60,500円 FM音源
reface CP 37鍵 60,500円 エレクトリックピアノ系
reface YC 37鍵 60,500円 オルガン系
MX61 BK 61鍵 96,800円 多彩なプリセット音色
MX88 BK 88鍵 143,000円 ピアノ寄りの演奏性
MODX M6 61鍵 181,500円 3種類の音源・軽量設計
MODX M7 76鍵 214,500円 演奏音域と携帯性の両立
MODX M8 88鍵 264,000円 GHS鍵盤
MONTAGE M6 61鍵 484,000円 高度な音色編集・演奏表現
MONTAGE M7 76鍵 517,000円 広い音域・アフタータッチ
MONTAGE M8x 88鍵 561,000円 ポリフォニックアフタータッチ

なお、MX49 BKは公式掲載価格72,600円ですが、在庫僅少品として案内されています。新品購入を検討する場合は、流通状況を確認してください。

価格だけを見ると、refaceシリーズとMONTAGE Mシリーズでは大きな開きがあります。ただし、これは単純な音質の優劣を意味するものではありません。

例えば、reface CSはシンセサイザーらしい音色の変化をコンパクトな本体で楽しむことに重点を置いています。MONTAGE Mは多彩な音源を組み合わせた高度な音色制作や演奏表現に対応します。

どちらが合っているかは、使いたい音色と必要な操作によって異なります。

シンセサイザーとステージキーボードの違い

ヤマハには、シンセサイザーと関連するステージキーボードもあります。

代表例がCK、YC、CPシリーズです。

シリーズ 主な用途 代表モデル 希望小売価格(税込)
CK ライブでの手軽な音色操作 CK61 99,990円
YC オルガン中心のステージ演奏 YC61 242,000円
CP ピアノ・エレクトリックピアノ演奏 CP73 264,000円

CKはピアノやオルガンなどを手軽に演奏したい人に向いています。YCはオルガン演奏、CPはピアノやエレクトリックピアノを重視したシリーズです。

これらはシンセサイザーと機能が重なる部分もありますが、MODX MやMONTAGE Mと同じ音色合成能力を備えているわけではありません。

例えば、バンドでピアノ、オルガン、エレクトリックピアノなどを演奏することが中心なら、CKのようなステージキーボードが候補になる場合があります。

反対に、オシレーターやフィルター、FM音源などを利用して独自の電子音を作りたいなら、MODX Mなどのシンセサイザーのほうが目的に合いやすいでしょう。

価格だけを見て比較するのではなく、音作りをしたいのか、鍵盤演奏を楽しみたいのかを区別して選びましょう。

電子ピアノや一般的なキーボードとの違いも知りたい場合は、ピアノとキーボードの違いを解説した記事も参考になります。

ヤマハのシンセサイザーは10万円以下でも選べる?

メーカー希望小売価格を基準にすると、10万円以下の選択肢はあります。

refaceシリーズは各60,500円、MX61 BKは96,800円です。関連製品のCK61も99,990円なので、10万円以内の予算で比較できます。

ただし、いずれも本体価格です。スタンドやケース、ヘッドホンなどが必要な場合は、合計費用が10万円を超える可能性があります。

本体だけで予算を使い切らず、購入後に必要なものを確認しておきましょう。

2026年8月の価格改定にも注意

ヤマハは2026年7月23日に価格改定を発表し、8月3日に改定が実施されています。

主なモデルの改定前後の価格は次のとおりです。

モデル 改定前 改定後
MODX M6 170,500円 181,500円
MODX M7 198,000円 214,500円
MODX M8 247,500円 264,000円
MONTAGE M6 440,000円 484,000円
MONTAGE M7 473,000円 517,000円
MONTAGE M8x 517,000円 561,000円
MX61 BK 86,900円 96,800円
MX88 BK 132,000円 143,000円

これらの価格改定は、ヤマハ公式の価格改定案内で確認できます。

インターネット上には改定前の価格を掲載した記事や製品情報が残っている場合があります。

一方、販売店の実売価格が必ずメーカー希望小売価格と同じになるわけでもありません。

旧価格のまま販売される在庫があっても不自然ではありませんが、正確な価格や在庫は販売店ごとに確認する必要があります。

価格情報について

この記事の価格は2026年8月3日の改定を反映したメーカー希望小売価格であり、実際の店頭価格や通販価格、在庫状況を保証するものではありません。

購入前にはメーカーと販売店の最新情報を確認し、本体価格と周辺機器を含めた総額で判断してください。

MODX Mシリーズの特徴と選び方

ヤマハのシンセサイザーを幅広い用途で使いたいなら、まず注目したいのがMODX Mシリーズです。

2025年10月に発売されたシリーズで、従来のMODXやMODX+とは異なる新しい世代に当たります。

MODX Mの大きな特徴は、AWM2・FM-X・AN-Xという3種類の音源を搭載していることです。

難しい名前ですが、それぞれ得意な音の方向性が違います。

AWM2・FM-X・AN-Xの役割

AWM2は、ピアノや弦楽器などの音色に適した音源です。

録音された楽器の音などをもとに音色を作る方式で、ピアノ、ストリングス、ブラス、ドラムなど、幅広い楽器音を扱えます。

単に録音された音をそのまま再生するだけではなく、音色編集やエフェクトによる加工も可能です。

FM-Xは、特徴的なデジタルサウンドを作る音源です。

FMとは周波数変調を利用した音の合成方式です。FM-Xは8オペレーター、88アルゴリズムを備えています。

オペレーターとは、FM音源で音の生成や変調に利用する構成要素のことです。複数のオペレーターを組み合わせることで、ベルのような響きや、複雑なデジタルサウンドを作れます。

AN-Xは、アナログシンセサイザーの特徴をデジタル技術で再現する音源です。

3つのオシレーターとノイズを利用した音作りに対応し、シンセリード、ベース、パッドなどの制作に適しています。

オシレーターは音の材料になる波形を生み出す部分、フィルターは音に含まれる周波数成分を調整する機能です。

例えば、音の明るさを変えたり、時間とともに音色が変化する設定を作ったりできます。

なお、AN-Xはアナログ回路そのものを音源として搭載しているわけではありません。バーチャルアナログ方式です。

ライブでも音楽制作でも使える機能

MODX Mでは、複数の音色を組み合わせた演奏もできます。

例えば、ピアノとストリングスを同時に鳴らすレイヤー機能を利用すると、通常のピアノ音色に広がりを加えられます。

スプリットを使えば、左手でベース、右手でピアノといった演奏も可能です。

また、Super Knobを使って複数のパラメーターをまとめてコントロールするなど、演奏しながら音を変化させる機能も備えています。

アルペジエーターは、鍵盤を押さえたときに設定されたフレーズを生成する機能です。リズム感のある電子音や繰り返しのフレーズを演奏するときに役立ちます。

7インチのカラータッチパネルや8本のコントロールスライダーも搭載しています。

内蔵音源は16パート構成で、音色を組み合わせた演奏や制作にも対応します。

USBオーディオインターフェース機能、MIDI入出力、パターンやソングのシーケンサーも備えているため、パソコンと組み合わせた音楽制作にも利用できます。

なお、プリセット音色数などの仕様は本体OSのバージョンに左右される場合があります。ヤマハ公式のMODX M仕様表では、OS v3.0仕様として3,487のパフォーマンスが示されていますが、購入する本体のOSバージョンは個別に確認してください。

MODX M6・M7・M8の違い

MODX Mシリーズには、M6・M7・M8という3種類があります。

選ぶ際に特に重要なのは、鍵盤数、鍵盤の構造、本体重量です。

項目 MODX M6 MODX M7 MODX M8
鍵盤数 61鍵 76鍵 88鍵
鍵盤方式 FSB FSB GHS
重量 6.6kg 7.6kg 13.6kg
幅 882mm 1,089mm 1,310mm
奥行 347mm 347mm 391mm
高さ 117mm 117mm 152mm
希望小売価格 181,500円 214,500円 264,000円
搭載音源 AWM2・FM-X・AN-X AWM2・FM-X・AN-X AWM2・FM-X・AN-X

3機種の主要な音源方式や最大同時発音数は共通しています。そのため、鍵盤数の多さだけで音源性能が上がるわけではありません。

3機種に共通する最大同時発音数は、AWM2が128音、FM-Xが128音、AN-Xが12音です。

ただし、これは音源方式ごとの仕様であり、単純に合計した音数をすべての演奏条件で使えるという意味ではありません。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

MODX M6|持ち運びやすさを重視する人向け

MODX M6は61鍵で、重量は6.6kg。シリーズの中では最もコンパクトなモデルです。

希望小売価格は181,500円で、MODX Mシリーズの中では最も低価格です。

バンドでピアノ、ストリングス、シンセリードなどを切り替えて演奏したい人や、自宅でDTMも楽しみたい人に適しています。

FSBセミウェイテッド鍵盤を搭載しており、ピアノ用のハンマーアクション鍵盤とは異なる感触です。

シンセリードなどの演奏を中心に考えている人には候補になりますが、ピアノの重い鍵盤タッチに慣れている場合には、感触の違いを確認したいところです。

61鍵で演奏できる音域は88鍵より狭いため、ピアノ独奏で広い音域を使う場合は不足することもあります。

一方、バンドでコードを弾く、シンセリードを担当する、ストリングスのフレーズを演奏するといった用途なら、61鍵で目的を満たせる場合があります。

持ち運びを考える場合は、6.6kgという本体重量に加えて、ケースの重量や移動距離も確認しましょう。

MODX M7|鍵盤数と携帯性のバランスを重視する人向け

MODX M7は76鍵を搭載しています。

希望小売価格は214,500円で、M6より33,000円高くなります。

M6より15鍵多く、両手で広い音域を使う演奏や、鍵盤を左右に分けたスプリット演奏に対応しやすくなります。

例えば、左手側に低音の音色を割り当て、右手側でピアノやシンセリードを演奏する場合、鍵盤数に余裕があると音域を確保しやすくなります。

もちろん、必要な鍵盤数は曲の内容や設定によって異なります。76鍵ならどんな曲でも問題なく演奏できるという意味ではありません。

重量は7.6kgで、M6との差は1.0kgです。

ただし、本体の幅は1,089mmになるため、持ち運びでは重量だけでなくケースの長さも考慮する必要があります。

特に公共交通機関で移動する場合は、ケースに収納したときの長さや持ち方も重要です。

61鍵では少し物足りないけれど、88鍵ほど大きな本体は必要ないという人に合いやすい選択肢です。

MODX M8|ピアノ演奏も重視する人向け

MODX M8は88鍵で、GHS鍵盤を搭載しています。

希望小売価格は264,000円で、M7より49,500円高くなります。

GHSは、ピアノに近い重量感を再現するヤマハの鍵盤方式です。

ピアノ曲を演奏したい人や、普段から88鍵の鍵盤に慣れている人は、M8を検討する価値があります。

88鍵の広い音域を使いながら、AWM2・FM-X・AN-Xによる音作りも楽しめる点が特徴です。

例えば、普段はピアノ音色を中心に演奏し、必要なときにはストリングスやシンセパッドを重ねるといった使い方が考えられます。

一方で、本体重量は13.6kg。M6と比べると7.0kg重く、幅も大きくなります。

また、GHS鍵盤はセミウェイテッド鍵盤とは感触が異なります。速いシンセリードなどを演奏する際に、どちらの鍵盤が好みに合うかは人によって変わります。

自宅に設置して使用するのか、ライブ会場へ頻繁に運ぶのかによって判断が変わりそうですね。

MODX Mの選び方

  • 61鍵で十分・運搬重視:MODX M6
  • 広い音域と携帯性を両立:MODX M7
  • 88鍵とピアノタッチを重視:MODX M8

MODX M6とM7の主な違いは鍵盤数やサイズです。どちらも同じ3種類の音源を備えているため、音源の種類だけを理由にM7を選ぶ必要はありません。

一方、M8では鍵盤方式がGHSになります。鍵盤数だけでなく鍵盤方式も確認することが重要です。

同じシリーズでも、鍵盤の感触には違いがあります。可能であれば購入前に試奏し、必要に応じて楽器店の専門スタッフに相談することをおすすめします。

旧MODX・MODX+との違い

ヤマハのシンセサイザーを調べていると、MODX、MODX+、MODX Mという似た名前が出てきます。

これらは同じモデルではありません。

シリーズ 搭載音源 位置づけ
MODX AWM2・FM-X 旧世代・生産完了
MODX+ AWM2・FM-X 旧世代の拡張モデル・生産完了
MODX M AWM2・FM-X・AN-X 2025年発売の新世代

大きな違いの一つが、AN-X音源の搭載です。

旧MODXやMODX+にはAN-Xが搭載されていません。

AN-Xは、オシレーターやフィルターなどを使ってアナログシンセサイザー風の音を作るための音源です。

電子音の細かな加工を楽しみたい人にとって、MODX Mの重要な特徴といえます。

また、MODX Mでは操作環境や鍵盤仕様も新しい世代のものになっています。

一方、旧MODXやMODX+でも、ピアノ、ストリングス、ブラス、FM系の電子音などを利用できます。

中古で価格差が大きい場合は、旧モデルも選択肢になります。

中古のMODX+が向いている場合

すでに使いたい音色が決まっており、AWM2やFM-Xを中心に演奏するのであれば、旧モデルでも目的を満たせる場合があります。

例えば、バンドでピアノ、ストリングス、ブラスなどの音色を使うことが中心で、AN-Xによる音作りを必要としないなら、旧モデルの機能も比較する価値があります。

ただし、旧モデルにはAN-Xがありません。新しい音源を使って音色制作を楽しみたいなら、MODX Mとの違いを十分に理解して選ぶ必要があります。

また、中古品は同じ型番でも本体の状態、付属品、保証内容が異なります。

価格が安くても、購入後の修理や付属品の追加が必要になれば、結果的に支出が増える可能性があります。

中古購入前に確認したい動作

中古のシンセサイザーでは、次のような部分を確認しましょう。

  • すべての鍵盤が正常に発音するか
  • 鍵盤を弾く強さに応じた反応が正常か
  • ピッチベンドやモジュレーションホイールが動作するか
  • ノブやスライダーに異常がないか
  • 画面やタッチパネルが正常に表示・反応するか
  • ヘッドホン端子や音声出力に異常がないか
  • USB接続や各端子に不具合がないか
  • 電源アダプターなどの付属品がそろっているか
  • 本体のOSバージョンや修理対応状況はどうか

アフタータッチに対応するモデルの場合は、その動作も確認対象になります。

中古品を通販で購入する場合、実際に鍵盤を弾いて確認できないことがあります。その場合は、販売店の動作確認内容や保証条件を確認しましょう。

生産完了と修理受付終了は同じ意味ではありません。修理対応の有無は機種ごとに確認する必要があります。

旧モデルの価格と互換性に注意

MODX+などの旧希望小売価格が掲載されていても、その金額で現在新品を購入できるとは限りません。

また、生産完了は市場在庫がすべてなくなったことを意味しません。旧モデルの新品が残っている場合もありますが、実際の在庫や価格は販売店ごとに確認する必要があります。

旧モデルの音色データを新しいモデルで使いたい場合も、ファイル形式や対応条件を確認してください。すべてのデータが無条件で移行できるとは限りません。

MONTAGE MとMODX Mを比較

MODX Mを調べていると、上位シリーズのMONTAGE Mも気になるかもしれません。

どちらもAWM2、FM-X、AN-Xの3種類の音源を備えていますが、MONTAGE Mは、より高度な音色制作と演奏表現を重視したフラッグシップシリーズです。

ただし、値段には大きな差があります。

その差が自分の演奏に必要なものなのか、具体的な仕様から考えていきましょう。

価格差と音源・鍵盤性能の違い

まずは、主要な仕様を比較します。

比較項目 MODX M MONTAGE M
音源方式 AWM2・FM-X・AN-X AWM2・FM-X・AN-X
AWM2最大同時発音数 128音 256音
FM-X最大同時発音数 128音 128音
AN-X最大同時発音数 12音 16音
ユーザー波形メモリー 1.9GB 3.7GB
61鍵モデル 181,500円 484,000円
76鍵モデル 214,500円 517,000円
88鍵モデル 264,000円 561,000円

※最大同時発音数は音源方式ごとの仕様です。数字を単純に合計した音数が、すべての演奏条件で利用できるという意味ではありません。

同じ61鍵同士では、MONTAGE M6がMODX M6より302,500円高くなっています。

76鍵同士でも差は302,500円、88鍵同士では297,000円の差があります。

価格差を考えると、MONTAGE Mの上位機能が本当に必要なのかを整理することが重要です。

音源性能と同時発音数の違い

MONTAGE Mは、AWM2の最大同時発音数が256音で、MODX Mの128音より多くなっています。

複雑な音色を重ねたり、多数のパートを使用したりする制作環境では、この違いが判断材料になります。

同時発音数とは、音源が同時に処理できる発音数に関係する仕様です。

例えば、複数の音色を重ね、サステインペダルで音を伸ばしながら演奏すると、同時に処理する音の数が増える場合があります。

ただし、実際の発音数の消費は音色の構成などによって異なるため、数値だけで演奏中の余裕を単純に判断することはできません。

AN-Xの最大同時発音数も、MODX Mの12音に対してMONTAGE Mは16音です。

一方、FM-Xの最大同時発音数は両シリーズとも128音です。

「上位機種だからすべての音源方式で発音数が多い」というわけではない点にも注意してください。

ユーザー波形メモリーの違い

MONTAGE Mのユーザー波形メモリーは3.7GB、MODX Mは1.9GBです。

ユーザー波形メモリーは、利用者が読み込む波形データなどに関係する容量です。

独自の波形を使った音色制作や、対応する追加音色データを活用する場合には、重要な比較項目になります。

ただし、プリセット音色を中心に演奏する人にとっては、必ずしも最優先の仕様ではありません。

自分で音色を作る予定があるか、どのようなデータを使いたいかを考えて判断しましょう。

鍵盤性能とアフタータッチの違い

MONTAGE M6とM7はFSX鍵盤を搭載し、アフタータッチに対応しています。

アフタータッチとは、鍵盤を押した後にさらに圧力を加えることで、音量や音色などを変化させる演奏機能です。

例えば、鍵盤を押さえたまま音色に変化を付けるような演奏表現に活用できます。ただし、実際の変化は音色や設定によります。

MONTAGE M8xは、GEX鍵盤とポリフォニックアフタータッチを採用しています。

これは、複数の鍵盤について個別に圧力情報を扱える方式です。

通常のアフタータッチとは異なり、押さえている音ごとに細かな表現を付けられる点が特徴です。

例えば、複数の音を同時に押さえているとき、それぞれの鍵盤に加える圧力によって異なる変化を付けるような設定が考えられます。

ただし、対応する音色設定が必要で、すべての音色が自動的に同じ変化をするわけではありません。

なお、アフタータッチに対応していることと、鍵盤が自分にとって弾きやすいことは別の問題です。

演奏時の感触には好みがあるため、可能なら試奏して確認しましょう。

MODX MとMONTAGE Mはどちらを選べばよい?

バンドでさまざまなプリセット音色を使い、必要に応じて音作りもしたい人なら、MODX Mで目的を満たせる場合があります。

特に、持ち運ぶ機会が多い人や、音源機能と予算のバランスを重視する人はMODX Mを検討しやすいでしょう。

反対に、複雑な音色制作、大きなユーザー波形メモリー、アフタータッチを活用した演奏表現などを重視するなら、MONTAGE Mが候補になります。

例えば、単にピアノやストリングスの音色を切り替えて演奏するだけなら、必ずしも上位の演奏表現機能が必要とは限りません。

しかし、演奏中に音色を細かくコントロールすること自体が重要な場合は、MONTAGE Mの特徴が活きてきます。

価格差に見合うかどうかは、上位機能を実際に使うかで判断することが重要です。

MONTAGE Mの価格が高いからといって、すべての人に最適とは限りません。目的に合った機能を選ぶことが大切です。

特に初めてシンセサイザーを購入する場合は、上位機種の機能を十分に理解できていないこともあるでしょう。

その場合は、演奏したい曲、使用する音色、持ち運びの有無、必要な鍵盤数を書き出してみると選びやすくなります。

必要な条件をMODX Mで満たせるなら、残りの予算をケースやスタンド、演奏環境の整備に充てる考え方もあります。

MX・refaceシリーズの特徴

「本格的なシンセサイザーに興味はあるけれど、最初から20万円近い予算を用意するのは難しい」という人もいるでしょう。

そんな場合は、MXシリーズやrefaceシリーズにも目を向けてみてください。

どちらもMODX Mとは異なる特徴を持ち、用途によっては十分に魅力的な選択肢です。

MXは多彩なプリセット音色を利用した演奏、refaceは小型の本体で特定の音源や鍵盤楽器の特徴を楽しむことに適しています。

どちらも単純にMODX Mの低価格版という位置づけではありません。設計目的の違いを理解して選びましょう。

10万円以下で選べるモデル

メーカー希望小売価格で10万円以下の候補には、MX61 BKとrefaceシリーズがあります。

MX61 BK|バンド演奏を中心に楽しみたい人へ

MX61 BKは、61鍵を搭載したシンセサイザーです。

希望小売価格は96,800円で、本体重量は約4.8kgです。

ピアノ、エレクトリックピアノ、ストリングス、ブラスなど、バンドで使用する機会のある幅広い音色を利用できます。

プリセット音色を中心に演奏するなら、検討しやすいモデルでしょう。

例えば、バンドで曲ごとにピアノとストリングスを使い分けたり、ブラスやシンセ系の音色を演奏したりする用途が考えられます。

もちろん、実際に必要な音色や切り替え操作は、演奏する曲に合わせて確認する必要があります。

また、USBやMIDIによるパソコンとの連携にも対応しています。

ただし、MODX MのようにAWM2・FM-X・AN-Xの3種類の音源を搭載しているわけではありません。

音色編集の自由度や操作環境も異なるため、電子音を細かく作りたい人は、その違いを理解して選ぶことが必要です。

MXシリーズには88鍵のMX88もあります。

MX88 BKの希望小売価格は143,000円で、88鍵によるピアノ演奏を重視する人にとって比較候補になります。

ただし、MX88とMODX M8は音源方式や音色編集機能が異なるため、単純に価格だけで比較することはできません。

reface CS|シンセサイザーらしい音作りを楽しみたい人へ

reface CSは37鍵の小型シンセサイザーです。

希望小売価格は60,500円、重量は約1.9kgです。

バーチャルアナログ音源を搭載し、スライダーを操作しながら音の変化を楽しめます。

シンセサイザーの音作りに関心があり、オシレーターやフィルターなどの働きを体感したい人に向いています。

例えば、シンセリードやベース、パッドなどの電子音を作りながら、音がどのように変わるかを確かめる使い方が考えられます。

ステレオスピーカーを内蔵しているため、外部スピーカーを用意しなくても本体から音を出せます。

乾電池でも動作するので、設置場所を選びやすいのも特徴です。

ただし、内蔵スピーカーの有無とライブで必要な音量を確保できるかどうかは別です。会場などで演奏するときは、使用環境に応じた音響機器が必要になる場合があります。

reface DX|FM音源に興味がある人へ

reface DXも37鍵で、価格は60,500円です。

4オペレーター方式のFM音源を搭載しています。

FM音源は、ベルのような金属的な響きや、独特なエレクトリックピアノ系の音色などを作ることができます。

reface DXは音色の編集や保存にも対応しており、FM方式の音作りを楽しみたい人向けです。

FM音源は複数のオペレーターを組み合わせて音を作ります。設定の仕組みを理解するには慣れが必要ですが、デジタルシンセサイザーらしい音色を扱いたい人にとっては興味深い選択肢でしょう。

なお、MODX Mに搭載されているFM-Xは8オペレーター方式であり、reface DXと同じ仕様ではありません。

どちらもFM方式に関係する音源ですが、具体的な機能は区別して考えましょう。

reface CP・YCは目的が異なる

refaceにはCSとDXのほかに、CPとYCがあります。

reface CPはエレクトリックピアノ系の音色を重視したモデルです。

ビンテージタイプのエレクトリックピアノ音色を中心に、エフェクトを利用した演奏を楽しめます。

reface YCはオルガン系の音色を中心とし、ドローバーによる音色調整ができます。

ドローバーは、オルガン音色の成分を調整するための操作部です。オルガンらしい音色変化を演奏しながら楽しみたい人に向いています。

4機種とも希望小売価格は60,500円ですが、得意な音色はそれぞれ違います。

モデル 中心となる音色 向いている用途
reface CS バーチャルアナログ シンセ音作り
reface DX FMデジタル FM音源の編集・演奏
reface CP エレクトリックピアノ 鍵盤楽器音色の演奏
reface YC オルガン オルガン演奏

refaceシリーズの共通仕様と注意点

refaceシリーズは、4機種とも37鍵のHQ Mini鍵盤を採用しています。

本体重量は約1.9kgで、幅530mm、奥行175mm、高さ60mmというコンパクトな設計です。

ステレオスピーカーを内蔵し、電源アダプターだけでなく単3形乾電池6本による駆動にも対応しています。

アルカリ乾電池を使用した場合の駆動時間は、公式仕様で約5時間とされています。ただし、使用条件によって実際の駆動時間は変わる可能性があります。

また、USBやMIDIによる外部機器との連携にも対応しています。

小型軽量ですが、37鍵のミニ鍵盤である点には注意が必要です。

通常サイズの61鍵や88鍵とは、鍵盤の幅も演奏できる音域も異なります。

片手でのメロディー演奏や簡単なコード、音作りを楽しむ用途には合っていますが、広い音域を使うピアノ曲の演奏には制約があります。

また、4機種は同じ音源を搭載した色違いモデルではありません。購入する際は、外観だけでなく音源の種類を確認しましょう。

10万円以下でピアノやオルガンを中心に演奏したい場合

関連製品のCK61も候補になります。希望小売価格は99,990円で、スピーカーを内蔵し、複数音色の組み合わせにも対応しています。

ただし、CKはMODX Mと同じ音源構成を持つシンセサイザーではなく、ステージキーボードとして設計されています。

用途に合うヤマハのシンセサイザー

ここまで各モデルの違いを見てきましたが、最後はあなたの演奏スタイルに当てはめて考えてみましょう。

同じヤマハのシンセサイザーでも、バンド、DTM、ピアノ演奏、自宅練習では必要な条件が変わります。

値段や性能表だけで決めず、実際の使い方を想像することが大切ですよ。

例えば、自宅だけで使うなら本体の大きさやスピーカーの有無が気になります。バンドで使うなら、運搬しやすさや音色の切り替え操作も重要です。

さらに、長く楽しむことを考えるなら、今できることだけでなく、これから挑戦したい演奏や音楽制作も考慮しておきましょう。

バンド・DTM・ピアノ演奏で選ぶ

バンドで演奏するなら

バンドでは、ピアノやオルガンだけでなく、ブラス、ストリングス、シンセリードなど複数の音色を使うことがあります。

そのため、音色の種類だけでなく、曲中での切り替えやすさも重要です。

比較的少ない予算で始めたいならMX61 BKが候補になります。

音作りの自由度も重視するならMODX M6、多くの鍵盤を使うならMODX M7が選択肢です。

ライブで高度な演奏表現を求める場合には、MONTAGE Mシリーズも検討できます。

ただし、ライブで必要な機能は曲や編成によって異なります。

例えば、ピアノとストリングスを重ねたいのか、左手でベース音色を弾きながら右手でリードを弾きたいのかによって、確認すべき操作が変わります。

購入前には、レイヤーやスプリット、音色登録、演奏中の操作方法を確認しておくと安心です。

さらに、曲の途中で音色を切り替える必要がある場合は、その操作が自分にとって分かりやすいかも重要になります。

音色の種類が多くても、演奏中に必要な音色を呼び出しにくければ、使い方に工夫が必要です。

自分が演奏する曲を想定し、必要な音色をどのように登録・切り替えできるか確認しましょう。

DTMや自宅制作なら

パソコンを使って音楽制作をする場合は、USBやMIDIの機能が重要になります。

MIDIとは、鍵盤でどの音をどのように演奏したかなどをやり取りするための情報です。

MIDIを使えば、シンセサイザーの鍵盤でパソコン内のソフト音源を演奏することもできます。

一方、実際に鳴っている音を録音するには、オーディオ信号を扱う必要があります。

つまり、USB-MIDIに対応していることと、USBオーディオ録音ができることは別です。

MODX MシリーズはUSBオーディオインターフェース機能を備え、音楽制作との連携を考えた設計です。

また、MONTAGE Mシリーズもパソコンと組み合わせた音楽制作に対応しています。

MXシリーズもUSBやMIDIによる連携に対応しますが、利用できる機能や接続方法は機種によって異なります。

例えば、パソコン内のソフト音源を演奏することが主な目的なのか、シンセサイザー本体の音を録音したいのかによって、必要な機能が変わります。

本体の音をオーディオとして録音する場合は、機種によってUSBオーディオ機能や別途オーディオインターフェースなどを利用します。

ただし、扱えるオーディオチャンネル数や、パソコン側の対応環境は機種や設定によって異なります。

使用予定の音楽制作ソフトとパソコンのOSに対応しているか、購入前に確認してください。

ピアノ演奏が中心なら

ピアノの曲を演奏する機会が多いなら、88鍵モデルが候補です。

MX88、MODX M8、MONTAGE M8xが代表的です。

比較的予算を抑えたい場合はMX88、本格的なシンセ音作りと両立したいならMODX M8が選択肢になります。

さらに高度な演奏表現や音色編集を求める場合にはMONTAGE M8xがあります。

ただし、88鍵だからといって鍵盤の感触が同じわけではありません。

鍵盤方式やタッチを比較し、自分が演奏する曲に合うか確認しましょう。

もしピアノやエレクトリックピアノの演奏がほとんどで、複雑なシンセ音作りを必要としないなら、CPシリーズやCKシリーズも比較対象です。

CK88の希望小売価格は169,400円、CP88は319,000円です。

両シリーズは設計目的が異なり、音色操作や演奏向けの機能にも違いがあります。

88鍵という共通点だけでなく、どんな音色を中心に演奏したいかを確認して選びましょう。

シンセサイザーではなく電子ピアノも候補にしたい場合は、電子ピアノの選び方と鍵盤タッチの比較ポイントも確認してみてください。

自宅で気軽に楽しむなら

自宅で演奏する場合は、音を出すための設備にも注目してください。

refaceシリーズはステレオスピーカーを内蔵しているため、設置してすぐに演奏を楽しみやすい構成です。

CKシリーズにもスピーカーが搭載されています。

一方、MODX MやMONTAGE Mには演奏用スピーカーが内蔵されていません。

これらのモデルは、ヘッドホンや外部スピーカーなどを接続して使用します。

夜間に練習することが多い人や、家族と暮らしている人は、ヘッドホンでの演奏環境も考えておくとよいでしょう。

ヘッドホンを接続できる機種であれば、外部スピーカーを使わずに練習できます。

ただし、ヘッドホンのプラグと本体の端子が異なる場合は変換プラグが必要です。

購入後に「本体だけでは音が出ない」と困らないよう、音を出す環境まで含めて考えましょう。

自宅での音量や床への振動が気になる場合は、ヘッドホンを活用した静かな楽器練習と防音対策も参考になります。ヘッドホンを使用しても鍵盤操作による物理的な音や振動が完全になくなるわけではないため、住環境に合わせた配慮が必要です。

公共交通機関で持ち運ぶなら

電車や徒歩でシンセサイザーを運ぶ機会が多いなら、本体重量とサイズを重視したいところです。

候補には、約1.9kgのrefaceシリーズ、約4.8kgのMX61 BK、6.6kgのMODX M6などがあります。

ただし、軽量なモデルほど必ず自分に合うわけではありません。

refaceは非常にコンパクトですが37鍵のミニ鍵盤です。広い音域が必要なら61鍵以上を検討することになります。

また、ケースを含めた大きさや持ち手の形状によっても、運搬の負担は変わります。

普段使う交通手段や移動距離に合わせて、無理なく運べるサイズを選びましょう。

鍵盤数・重量・周辺機器の注意点

シンセサイザーは、本体価格だけでなく鍵盤数や重量、設置環境、周辺機器にも注意が必要です。

鍵盤数は演奏したい曲から決める

鍵盤数は多ければよいというものではありません。

鍵盤数 代表的なモデル 特徴
37鍵 reface 小型・ミニ鍵盤
49鍵 MX49 コンパクトな演奏用
61鍵 MX61・MODX M6 バンド演奏などに対応しやすい
76鍵 MODX M7・MONTAGE M7 広い音域と携帯性のバランス
88鍵 MX88・MODX M8・MONTAGE M8x ピアノ演奏に適した音域

61鍵は、シンセリードやコード演奏などに使いやすい鍵盤数です。

76鍵は、61鍵より広い音域を使いたい人や、鍵盤分割を活用する人に向いています。

88鍵は、ピアノ演奏を中心に考えている人の候補になります。

37鍵や49鍵は省スペースで扱いやすい反面、両手で広い音域を必要とする曲には制約があります。

例えば、演奏する曲で左手の低音と右手の高音を広く使う場合、鍵盤数が少ないと演奏方法を工夫する必要があります。

一方、シンセリードや単音のメロディーが中心なら、必ずしも88鍵は必要ありません。

普段演奏したい曲の音域を確認しておくと、鍵盤数を選びやすくなります。

重量はケースを含めて考える

自宅に置いたまま使うなら、多少重くても大きな問題にならないかもしれません。

しかし、電車や徒歩で練習スタジオへ通う場合は、重量が重要になります。

例えば、refaceは約1.9kg、MX61 BKは約4.8kg、MODX M6は6.6kgです。

一方、MODX M8は13.6kgあります。

これらは本体重量であり、ケース、スタンド、ペダル、ケーブルなどは含まれていません。

88鍵モデルでは、本体の長さも考慮する必要があります。保管場所だけでなく、階段や玄関、車への積み込みなども考えておくと安心です。

また、重量だけでは運びやすさは判断できません。ケースの形状や持ち手、移動する距離も考慮しましょう。

購入前に本体寸法を確認し、自宅の設置場所と実際の運搬方法を具体的に考えておくことが大切です。

鍵盤のタッチも大切

鍵盤にはさまざまな方式があります。

refaceに採用されているミニ鍵盤は、一般的な鍵盤より幅が小さく、携帯性を重視した設計です。

MODX M6・M7のFSB鍵盤はセミウェイテッド方式で、ピアノのハンマー鍵盤とは異なる感触です。

MODX M8のGHS鍵盤は、ピアノに近い重量感を持つ方式です。

MONTAGE M6・M7のFSX鍵盤はアフタータッチに対応し、MONTAGE M8xのGEX鍵盤はポリフォニックアフタータッチに対応しています。

こうした違いは、演奏スタイルによって好みが分かれます。

ピアノに慣れている人が軽い鍵盤を選ぶと、弾き心地に違和感があるかもしれません。

反対に、素早いシンセリードやオルガン系の演奏では、重い鍵盤が必ずしも好まれるとは限りません。

また、イニシャルタッチとアフタータッチは異なる機能です。

イニシャルタッチは鍵盤を弾いたときの速さや強さに応じて、音量や音色を変化させる機能です。

アフタータッチは、鍵盤を押した後の圧力によって音色などを変化させる機能です。

仕様表だけでは分からない部分なので、可能なら実際に鍵盤に触れて確かめましょう。

周辺機器の費用も確認する

シンセサイザーを購入するときは、本体以外にも必要なものがあります。

  • キーボードスタンド
  • ヘッドホン
  • サステインペダル
  • 運搬用ケース
  • 音声接続ケーブル
  • 必要に応じたアンプやモニタースピーカー

例えば、MODX Mシリーズには対応する純正ソフトケースが用意されています。

対応モデル ケース型番 希望小売価格(税込)
MODX M6 SC-MODX M6 22,000円
MODX M7 SC-MODX M7 23,100円
MODX M8 SC-MODX M8 34,100円

ケースは本体とは別売りです。旧MODXやMODX+用のケースを、そのままMODX Mに使用できると考えず、対応型番と寸法を確認してください。

MXシリーズにも対応ケースがあり、SC-MX61の希望小売価格は13,200円、SC-MX88は18,700円です。

また、サステインペダルにはFC4AやFC3A、フットコントローラーにはFC7などがありますが、使用できる機能は本体によって異なります。

接続できる形状だからといって、すべての機能に対応しているとは限りません。

サステインペダルは、ピアノ音色などで音の余韻を保持するために使います。

フットコントローラーは、音量やエクスプレッションなどを操作する用途に利用できます。

ただし、対応する機能や設定方法は機種によって異なります。

購入予定モデルの対応アクセサリーを公式情報で確認しましょう。

スタンドとスピーカーの確認

キーボードスタンドには、X型やZ型、専用固定式などがあります。

選ぶときは、本体の幅、奥行、重量、スタンドの耐荷重、演奏時の安定性を確認しましょう。

特に88鍵モデルでは、スタンドの安定性が重要です。

耐荷重の数値だけでなく、設置場所の床面やスタンドの形状も考慮する必要があります。

また、MODX MやMONTAGE Mには演奏用スピーカーが内蔵されていません。

ヘッドホンだけで演奏するのか、外部スピーカーを使うのかによって、必要な周辺機器が変わります。

スピーカーを使用する場合は、接続端子やケーブルの規格も確認してください。

本体価格だけで購入を決めず、必要な周辺機器を含めた総額を確認することが大切です。

通販と店頭購入で確認したいこと

シンセサイザーは楽器店やオンラインショップ、Amazonなどの通販で取り扱われる場合があります。

店頭で購入する利点は、鍵盤の感触や音色、本体のサイズを実際に確認できることです。

一方、通販では、商品画像や仕様表を見ながら比較することになります。

ただし、商品画像だけで鍵盤の感触や本体の持ち運びやすさを判断することは難しいものです。

また、同じモデル名でも新品、中古、展示品、セット商品などがあるため、商品状態を確認する必要があります。

例えば、ケースやスタンドが付属するセット商品と、本体のみの商品では内容が異なります。

購入前には、正式な型番、販売者、保証、付属品、送料、返品条件を確認してください。

特に88鍵の大型モデルは、配送方法や搬入経路にも注意が必要です。

価格や在庫は変動するため、購入前に販売店やメーカーの最新情報を確認し、不明点があれば専門スタッフへ相談すると安心です。

購入前の最終チェック

  • 演奏したい曲に必要な鍵盤数があるか
  • 鍵盤のタッチが自分に合っているか
  • 必要な音色や音作りの機能があるか
  • 自宅の設置場所に収まるか
  • 持ち運ぶ場合に無理のない重量か
  • ヘッドホンやスピーカーを接続できるか
  • ケースやペダルなどの追加費用を含めて予算内か
  • 型番、保証、付属品、販売条件を確認したか

よくある質問(FAQ)

ヤマハのシンセサイザーを選ぶときによくある疑問をまとめました。購入前の最終確認にも役立ててください。

ヤマハのシンセサイザーに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ヤマハのシンセサイザーは何円から買えますか?

A. 今回紹介したモデルでは、refaceシリーズのメーカー希望小売価格が60,500円です。MX61 BKは96,800円、MODX M6は181,500円です。

ただし、これは国内メーカー希望小売価格であり、販売店での実売価格とは異なります。また、MX49 BKは公式掲載価格72,600円ですが、在庫僅少品として案内されています。購入時には価格と流通状況を確認してください。

本体以外にヘッドホンやスタンドなどが必要な場合は、その費用も考慮しましょう。

Q2. 初心者でもMODX Mシリーズを使えますか?

A. はい、初心者でも使用できます。MODX Mには多彩なプリセット音色が用意されているため、最初から複雑な音作りを覚える必要はありません。

まずは好きな音色を呼び出して演奏し、慣れてきたら音色の重ね合わせやエフェクトの調整に挑戦する方法もあります。

ただし、機能が多いため、すべての操作を理解するには学習が必要です。最初は使いたい機能から少しずつ覚えていきましょう。

Q3. MODX M6とM7では音質や音色が違いますか?

A. MODX M6とM7は、公式仕様上、主要な音源方式と最大同時発音数が共通しています。

主な違いは鍵盤数、サイズ、重量、価格です。M6は61鍵、M7は76鍵で、M7のほうが広い音域を使えます。

鍵盤の弾き方による演奏表現の違いは考えられますが、単純に鍵盤数が多いほど音源の性能が高いというわけではありません。

Q4. ヤマハのシンセサイザーはヘッドホンだけで練習できますか?

A. ヘッドホン端子を備える機種なら、対応するヘッドホンを接続して練習できます。

MODX MやMONTAGE Mには演奏用のスピーカーが内蔵されていないため、ヘッドホンや外部音響機器を使います。

一方、refaceシリーズやCKシリーズにはスピーカーが搭載されています。

ヘッドホンのプラグと本体の端子が合わない場合は変換プラグが必要になるため、端子の規格も確認してください。

Q5. 中古のMODX+と新品のMODX Mはどちらがおすすめですか?

A. 新しい音源方式や音作りの機能を重視するなら、AN-Xを搭載したMODX Mが候補になります。

一方、AWM2やFM-Xを中心に使用し、中古の状態や価格に納得できるなら、MODX+も選択肢です。

中古品では鍵盤、ノブ、端子、画面などの動作確認に加え、付属品、保証、修理対応状況を確認しましょう。

安さだけで決めず、必要な機能と購入後の安心感を比べることが大切です。

まとめ

ヤマハのシンセサイザーは、初心者から本格的な音楽制作を行う人まで、幅広い目的に対応するモデルがそろっています。

ただし、どのシリーズが最適なのかは、あなたが何を演奏したいかによって変わります。

ヤマハのシンセサイザー選びの結論

  • 電子音作りを気軽に楽しむならreface CS・DX
  • 10万円以下でバンド用の音色をそろえるならMX61 BK
  • 本格的な音作りと軽量性を両立するならMODX M6
  • 広い音域と持ち運びやすさを両立するならMODX M7
  • 88鍵でピアノ演奏と音作りを楽しむならMODX M8
  • 高度な音色制作や演奏表現を追求するならMONTAGE M

モデル選びで特に大切なのは、使わない機能に予算をかけすぎず、演奏に必要な条件を優先することです。

たくさんの機能を備えた上位モデルにも魅力がありますが、音色を選んで楽しく演奏することが目的なら、比較的シンプルなモデルのほうが合っている場合もあります。

反対に、これから本格的な音作りや音楽制作にも挑戦したいなら、最初からMODX Mなどの多機能モデルを検討する考え方もあります。

購入前には、鍵盤数、鍵盤のタッチ、重量、スピーカーの有無、周辺機器の費用を確認してください。価格や仕様、在庫などの正確な情報はヤマハ公式サイトで確認し、判断に迷う場合は楽器店の専門スタッフへ相談することをおすすめします。

そして何より、音楽を始めることに年齢やブランクは関係ありません。

これから初めてシンセサイザーに触れる人も、久しぶりに鍵盤楽器を再開する人も、自分の生活や予算に合う一台から始めてみてください。

好きな音色を見つけて鍵盤を鳴らす。その小さな一歩から、新しい音楽の楽しみが広がっていくはずですよ。