ローランドのシンセサイザーおすすめ|JUNOなど現行機を比較

ローランドの現行シンセサイザーが並び、JUNOなどの機種を比較する記事のアイキャッチ画像。 シンセサイザー
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「ローランドのシンセサイザーが気になるけれど、JUNOとFANTOMは何が違うの?」「初心者が選ぶなら、どのモデルがおすすめ?」と迷っていませんか?

ローランド(Roland)は、ライブで使いやすい軽量モデルから、本格的な音楽制作に対応する高機能モデルまで、幅広いシンセサイザーを展開している日本の電子楽器メーカーです。

ところが、製品一覧を見るとJUNO-D、JUNO-X、FANTOM-0、FANTOM EXなど、似た名前のシリーズが並んでいます。さらに61鍵・76鍵・88鍵という違いもあり、初めて購入する人にとっては選択肢が多すぎると感じるかもしれません。

たとえば、JUNO-D6とFANTOM-06はどちらも61鍵で、本体重量も近いモデルです。しかし、演奏機能や楽曲制作への対応、価格帯には違いがあります。

また、同じJUNOという名前でも、JUNO-DとJUNO-Xは単純な上位・下位モデルの関係ではありません。

結論からいうと、初めてバンド用のシンセサイザーを選ぶなら、JUNO-D6が有力な候補です。

一方、ライブ演奏と楽曲制作を両立させたい人にはFANTOM-0シリーズ、より高度な音源や制作機能を必要とする人にはFANTOM EXシリーズが向いています。

電子音を自分で作ることを楽しみたいなら、GAIA 2やSH-4dなども選択肢になります。

大切なのは、価格や音色数だけで優劣を決めるのではなく、自分がどのような音楽を楽しみたいかを基準に選ぶことです。

この記事では、ローランドの主要なシンセサイザーを一覧で整理し、JUNOとFANTOMの違い、用途・予算別のおすすめ、鍵盤数や周辺機器の選び方まで詳しく解説します。

この記事でわかること

  • ローランドの主要シンセサイザー一覧とシリーズごとの特徴
  • 初心者向けJUNO-D6・D7・D8の違い
  • JUNO-DとJUNO-X、FANTOM-0とFANTOM EXの比較
  • ライブ・バンド・DTM・ピアノ演奏・音作りに適したモデル
  • 10万円前後から40万円以上までの予算別の選び方
  • 61鍵・76鍵・88鍵の違いと購入前の注意点

なお、記事内の参考価格は過去に確認された国内販売店の掲載例です。2026年10月9日時点の全国共通価格やリアルタイムの最安値を示すものではありません。購入時は最新の販売条件を確認してください。

  1. ローランドのシンセサイザーの特徴と選び方
    1. ローランドのシンセサイザー一覧とシリーズの違い
      1. 定番音色を使って演奏するモデル
      2. 演奏と楽曲制作を両立するモデル
      3. 電子音そのものを作るモデル
    2. 初心者が失敗しない選び方のポイント
      1. 1.どんな音楽に使いたいかを決める
      2. 2.鍵盤数と鍵盤タッチを確認する
      3. 3.本体重量と設置場所を考える
      4. 4.予算には周辺機器も含める
      5. 5.操作方法と将来の使い方を考える
  2. おすすめのJUNOシリーズを比較
    1. JUNO-D6・D7・D8の違い
      1. JUNO-D6|初めてのバンド用シンセに
      2. JUNO-D7|広い音域を使いたい人に
      3. JUNO-D8|ピアノタッチを重視する人に
      4. JUNO-Dシリーズの便利な機能
    2. JUNO-DとJUNO-Xの違い
      1. JUNO-Xは歴代JUNOのサウンドを重視
      2. ライブ中心ならJUNO-Dが合理的な場合もある
  3. FANTOMシリーズの特徴と違い
    1. JUNO-DとFANTOM-0を比較
      1. FANTOM-0は16ゾーンを活用できる
      2. タッチスクリーンで制作機能を操作できる
      3. FANTOM-06・07・08の違い
      4. DTMで使う場合は接続方法も確認
    2. FANTOM-0とFANTOM EXを比較
      1. FANTOM EXは複数の高度な音源を搭載
      2. 高度な制作環境が必要な人に向いている
      3. 本体価格と重量にも大きな違いがある
      4. FANTOM-06とFANTOM 6 EXは別シリーズ
  4. 音作りに適したローランドのシンセサイザー
    1. GAIA 2・SH-4dなどの特徴
      1. GAIA 2|鍵盤を弾きながら音作りを楽しむ
      2. SH-4d|デスクトップで電子音楽を制作する
      3. JUPITER-X・JD-Xi・AX-Edgeも用途が異なる
  5. 用途・予算別のおすすめモデル
    1. ライブ・DTM・ピアノ演奏で選ぶ
      1. 初めてのバンド演奏ならJUNO-D6
      2. 複雑なライブ演奏ならFANTOM-06
      3. ピアノ演奏を重視するなら88鍵モデル
      4. 自宅で作曲やDTMを楽しむならFANTOM-0
      5. 電子音の音作りならGAIA 2やSH-4d
    2. 価格帯・鍵盤数・周辺機器で選ぶ
      1. 予算10万円未満で選ぶ場合
      2. 予算10万円前後ならJUNO-D6
      3. 予算15万~20万円前後なら選択肢が広がる
      4. 予算25万円前後ならFANTOM-08やJUNO-X
      5. 予算40万円以上ならFANTOM EX
      6. 61鍵・76鍵・88鍵はどれを選ぶ?
      7. 購入前に確認したい周辺機器
      8. 新品・中古で注意したい型番の違い
      9. 購入後に最初に確認したい操作
      10. よくある質問(FAQ)
  6. まとめ

ローランドのシンセサイザーの特徴と選び方

ローランドのシンセサイザーを選ぶときは、最初にシリーズごとの役割を理解することが大切です。

同じメーカーの製品でも、バンド演奏で使うことを重視したモデルと、電子音を細かく作り込むモデルでは、必要な機能や操作方法が異なります。

まずは主要モデルの全体像を整理し、どのような基準で選べばよいのかを確認していきましょう。

ローランドのシンセサイザー一覧とシリーズの違い

ローランドは、JUNO、JUPITER、SH、JD、FANTOMといった歴史あるシンセサイザーシリーズを展開してきました。

現在の製品を比較するときに重要なのは、シリーズの歴史だけでなく、各モデルがどのような用途を想定して設計されているかです。

たとえば、ライブではピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン、ストリングス、ブラスなどを曲ごとに切り替えて使うことがあります。

こうした用途では、定番音色を扱いやすいJUNO-Dシリーズが候補になります。

一方、複数の音色を組み合わせた複雑な演奏や、シンセサイザー本体を使った楽曲制作まで楽しみたい場合は、FANTOMシリーズの機能が役立ちます。

主要シリーズの特徴を一覧にまとめると、次のようになります。

シリーズ・モデル 主な特徴 向いている用途
JUNO-D 軽量で定番音色を扱いやすい 初心者・バンド・ライブ
FANTOM-0 軽量な筐体と充実した制作機能 ライブ・作曲・DTM
FANTOM EX 多様な音源方式と高度な制作環境 本格的なライブ・スタジオ制作
JUNO-X 歴代JUNO系サウンドと音作り ヴィンテージ系シンセサウンド
GAIA 2 ツマミやスライダーを使った音色編集 電子音の音作り
SH-4d コンパクトなデスクトップ型 パターン制作・電子音楽
JUPITER-X/Xm 歴代Roland系サウンドを活用 音作り・レイヤー演奏
JD-Xi 小型鍵盤とアナログ・デジタル複合音源 コンパクトな楽曲制作
AX-Edge 肩から掛けて演奏するキーター型 ステージパフォーマンス

この一覧を見ると、ローランドのシンセサイザーは大きく3つの方向性に分けて考えられます。

定番音色を使って演奏するモデル

JUNO-Dシリーズは、バンドやライブで使われる幅広い楽器音色を演奏することに重点を置いたモデルです。

ピアノやオルガン、ストリングスなどを曲に合わせて呼び出し、必要に応じて複数の音色を重ねたり、鍵盤を分割したりできます。

初めてシンセサイザーを購入する人にとって、こうした演奏機能がまとまっていることは大きな判断材料になります。

演奏と楽曲制作を両立するモデル

FANTOM-0やFANTOM EXは、演奏だけでなく、シーケンサーや複数パートを使った楽曲制作にも対応するシリーズです。

シーケンサーとは、演奏情報を記録して再生したり、複数のフレーズを組み合わせたりする機能です。

作曲や編曲までシンセサイザー本体で進めたい人にとって、こうした機能は重要になります。

電子音そのものを作るモデル

GAIA 2やSH-4dは、波形やフィルター、エンベロープなどを操作しながら電子音を作る楽しさに重点を置いたモデルです。

シンセサイザーでは、音のもとになる波形を選び、音の明るさや時間的な変化を調整することで、ベース、リード、パッドなどの音色を作り出せます。

こうした音作りが主目的なら、必ずしも88鍵や大量のピアノ音色を備えた機種を選ぶ必要はありません。

製品ページの存在と販売状況は区別しましょう。

ローランド公式サイトに製品ページが残っていても、その製品が現在もメーカーの販売対象とは限りません。旧モデルには販売完了となっているものもあります。新品や中古品を探す際は、正式型番、販売状況、保証条件を個別に確認してください。

初心者が失敗しない選び方のポイント

初めてシンセサイザーを購入するときは、音色数や機能の多さが気になるかもしれません。

しかし、機能が多いモデルほど、操作を覚えるための時間も必要になる場合があります。

特にこれからバンドを始める人にとっては、複雑な音色編集機能よりも、必要な音をすぐ呼び出せることの方が大切な場合もあります。

そこで、最初に確認したいポイントを5つに分けて紹介します。

1.どんな音楽に使いたいかを決める

まず考えたいのは、購入後に何をしたいかです。

  • バンドに参加してキーボードパートを演奏したい
  • ピアノ曲や好きなポップスを弾きたい
  • 自宅で作曲やDTMに挑戦したい
  • 電子音を自分で作ってみたい
  • ライブで複数の音色を切り替えて演奏したい

これらの目的によって、適したモデルは変わります。

たとえば、バンドでピアノやオルガンを演奏したいならJUNO-D6が候補です。

一方、リズムパターンを作りながら電子音楽を制作したいなら、SH-4dのようなデスクトップ型が目的に合う可能性があります。

最初に使用目的を決めてから機種を比較することが、後悔しにくい選び方の基本です。

2.鍵盤数と鍵盤タッチを確認する

ローランドの主なキーボード型シンセサイザーには、61鍵、76鍵、88鍵のモデルがあります。

61鍵は約5オクターブの音域を持ち、一般的なポップスやロックのバンド演奏で検討しやすい鍵盤数です。

76鍵は61鍵より広い音域を使えるため、左右の手で大きく離れた音を演奏する曲や、鍵盤を分割して異なる音色を使う演奏に向いています。

88鍵は一般的なピアノと同じ鍵盤数で、ピアノ曲を中心に演奏したい人に適しています。

ただし、鍵盤数が同じでも鍵盤方式によって弾き心地は異なります。

シンセ・アクション鍵盤は比較的軽い操作感を重視した方式で、ハンマーアクション鍵盤はピアノに近い重さを再現する方式です。

可能なら、実際に鍵盤を押したときの感触も確認してみましょう。

3.本体重量と設置場所を考える

自宅に置いたまま使う場合と、スタジオやライブ会場へ運ぶ場合では、重量の重要性が大きく異なります。

たとえば、JUNO-D6は約5.8kg、FANTOM-06は約6.0kgです。

一方、同じ61鍵でもFANTOM 6 EXは約15.3kgあります。

頻繁に持ち運ぶ場合は、本体の重量に加えて、ケースやケーブルなども運ぶ必要があります。

特に階段の上り下りや公共交通機関での移動を考えているなら、重量とサイズの両方を確認しておくことが大切です。

自宅で使う場合も、置き場所やスタンドの幅、椅子を置くスペースなどを考えておきましょう。

4.予算には周辺機器も含める

シンセサイザーは、本体を購入するだけですべての演奏環境が整うとは限りません。

必要に応じて、ヘッドホン、スタンド、サステインペダル、接続ケーブル、キャリングケースなどを用意することになります。

特に注意したいのが、本体スピーカーの有無です。

JUNO-Dシリーズには本体スピーカーがありません。音を聞くためには、ヘッドホンや外部音響機器が必要です。

購入予算を考えるときは、本体価格だけでなく、最初に必要となる周辺機器も含めて比較しましょう。

5.操作方法と将来の使い方を考える

最初はピアノ音色を選んで弾くだけでも、慣れてくるとストリングスを重ねたり、曲ごとの演奏設定を保存したりしたくなるかもしれません。

こうした使い方を考えるなら、レイヤー、スプリット、シーン保存などの機能があるかを確認しましょう。

レイヤーは複数の音色を重ねて演奏する機能で、スプリットは鍵盤の音域を分割して異なる音色を割り当てる機能です。

シーン保存は、音色や演奏設定などをまとめて記録し、必要なときに呼び出すための機能です。

一方、パソコンで作曲する予定がある場合は、USBオーディオやMIDI接続、対応する音楽制作ソフトとの連携方法も確認したいところです。

初心者の選び方の基本

まず「ライブ演奏」「ピアノ演奏」「作曲・DTM」「音作り」のどれを中心にするのかを決めましょう。そのうえで、鍵盤数、重量、操作性、予算を比較すると、自分に必要なモデルが絞りやすくなります。

おすすめのJUNOシリーズを比較

ローランドのシンセサイザーを探していると、JUNOという名前をよく目にします。

ただし、JUNO-DとJUNO-Xでは想定している用途が異なります。

ここでは、初心者やバンド演奏で候補になりやすいJUNO-Dシリーズを中心に、3モデルの違いとJUNO-Xとの比較を詳しく見ていきましょう。

JUNO-D6・D7・D8の違い

2024年に登場したJUNO-Dシリーズには、JUNO-D6、JUNO-D7、JUNO-D8の3モデルがあります。

JUNO-D6とJUNO-D7は2024年10月5日、JUNO-D8は同年10月11日に発売されました。

これらは旧世代のJUNO-DSとは異なる製品です。

3モデルは基本的な音源構成を共有しており、主な違いは鍵盤数、鍵盤方式、サイズ、重量です。RolandのJUNO-D6公式製品情報でも、シリーズ内の内部機能や接続端子の共通性を確認できます。

比較項目 JUNO-D6 JUNO-D7 JUNO-D8
鍵盤数 61鍵 76鍵 88鍵
鍵盤方式 シンセ・アクション シンセ・アクション PHA-4スタンダード
重量 5.8kg 6.8kg 14.5kg
横幅 1,005mm 1,217mm 1,393mm
音源 ZEN-Core ZEN-Core ZEN-Core
主な用途 バンド・ライブ 広い鍵域での演奏 ピアノ主体の演奏
参考税込価格 109,890円 159,500円 176,000円

参考価格は2025年11月の国内販売店掲載例です。2026年10月9日現在の最新販売価格ではありません。

JUNO-D6|初めてのバンド用シンセに

JUNO-D6は61鍵を搭載し、重量は約5.8kgです。

ピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン、ストリングス、ブラスなど、バンド演奏で使う機会のある音色を幅広く備えています。

音源にはZEN-Coreを採用し、3,800音色以上と95ドラムキット以上を収録しています。

たとえば、ピアノを中心に演奏する曲ではピアノ音色を選び、壮大な雰囲気を出したい曲ではストリングスを重ねるといった使い方が考えられます。

また、鍵盤の左右に異なる音色を割り当てるスプリットにも対応しています。

左手で低音の音色を使い、右手で別の音色を演奏するなど、1台で複数の役割を担当することも可能です。

演奏設定をシーンとして保存できるため、曲ごとに音色の組み合わせを整理できます。

バンドでは、曲が変わるたびに音色を選び直すのは手間になります。演奏設定を保存しておけば、必要な音を呼び出しやすくなります。

ただし、61鍵では音域が不足する曲もあります。ピアノ曲を原曲に近い鍵域で演奏したい場合は、76鍵や88鍵との比較が必要です。

JUNO-D7|広い音域を使いたい人に

JUNO-D7は76鍵を搭載したモデルで、重量は約6.8kgです。

JUNO-D6と基本的な音源構成を共有しながら、より広い音域を演奏できます。

両手を広く使うピアノパートや、スプリット機能で左右に異なる音色を割り当てたい人に向いています。

たとえば、低音域にベース系の音色を割り当て、高音域でピアノやシンセリードを演奏する場合、61鍵より余裕を持って鍵盤を分割できます。

また、演奏中にオクターブ切り替えを使う回数を減らせる場合もあります。

一方、横幅は約1.2mあります。JUNO-D6より設置スペースが必要になるため、スタンドやケースの適合性を確認しておきましょう。

軽さを保ちながら演奏範囲を広げたい人に適したモデルです。

JUNO-D8|ピアノタッチを重視する人に

JUNO-D8は88鍵のPHA-4スタンダード鍵盤を搭載しています。

ハンマーアクション方式を採用しており、ピアノに近い鍵盤の重さを重視する人に向いています。

ピアノ経験がある人や、クラシック、バラード、ピアノ主体のポップスを演奏する人には検討しやすいモデルです。

ただし、本体重量は約14.5kgあり、JUNO-D6の2倍以上です。

ライブへ持ち運ぶ場合は、重量だけでなく、ケースのサイズや運搬方法も考慮する必要があります。

また、ハンマーアクション鍵盤は、軽い鍵盤で素早くシンセリードやオルガンを演奏したい人にとって、好みが分かれることがあります。

88鍵だから音源の音質が上位になるわけではないという点も覚えておきましょう。

JUNO-D8を選ぶ主な理由は、鍵盤数と演奏感です。

JUNO-Dシリーズの便利な機能

JUNO-Dシリーズには、ライブで役立つさまざまな機能が搭載されています。

まず、8パート構成に対応しており、複数の音色を組み合わせた演奏設定を作ることができます。

また、8トラックのパターン・シーケンサーを備えています。

パターン・シーケンサーを使えば、短い演奏フレーズを記録して再生し、演奏や楽曲制作に活用できます。

ライブで特に確認したいのが、シーン保存やフェイバリット機能です。

シーンには音色の組み合わせなどを保存でき、フェイバリットには使用頻度の高い設定を登録できます。

たとえば、1曲目ではピアノ、2曲目ではオルガン、3曲目ではピアノとストリングスのレイヤーを使用する場合、あらかじめ設定を整理しておくと操作しやすくなります。

シーンリメインという、音色切り替え時の音切れを抑える機能もあります。ただし、切り替え方法や演奏条件によって動作が異なるため、本番で使う設定は事前に確認しておきましょう。

接続面では、USB-Cオーディオ・MIDIに対応しています。

パソコンと接続して演奏情報をやり取りしたり、対応する設定で本体音源を録音したりできます。

USB-Cによる電源供給にも対応していますが、使用する電源機器には条件があります。外部のUSB Type-A端子からの給電には対応していないため、モバイルバッテリーを使う場合も必要な電源仕様を確認する必要があります。

さらに、Roland Cloudを通じた対応拡張音源の導入も可能です。

ただし、拡張音源には対応形式や本体容量などの条件があり、すべてのRoland Cloud音色を自由に追加できるわけではありません。

JUNO-Dシリーズは本体スピーカー非搭載です。

自宅で練習するときはヘッドホン、外部スピーカー、キーボードアンプなどを利用します。購入する際は、音を聞くための機器も準備できているか確認してください。

JUNO-DとJUNO-Xの違い

JUNO-DとJUNO-Xは、同じJUNOという名前を持ちながら、製品の方向性が異なります。

JUNO-Dは幅広い楽器音色を使ったライブ演奏、JUNO-Xは歴代JUNO系のサウンドや音作りを重視したモデルです。

そのため、JUNO-Xの方が価格が高いからといって、すべての初心者にとって使いやすいとは限りません。

比較項目 JUNO-D JUNO-X
主な用途 ライブ・定番楽器音色 歴代JUNO系サウンド・音作り
鍵盤展開 61・76・88鍵 61鍵
61鍵モデルの重量 5.8kg 11.6kg
音源 ZEN-Core ZEN-Core・モデル音源
本体スピーカー なし あり
主な操作目的 音色選択・演奏設定 音色パラメーターの編集

JUNO-Xは歴代JUNOのサウンドを重視

JUNO-Xでは、JUNO-60やJUNO-106を意識したサウンドを活用できます。

こうした歴代JUNO系の音色は、シンセベース、リード、パッドなどの電子音を作りたい人にとって魅力的な要素です。

本体の操作子を使いながら音色を調整できるため、シンセサイザー特有の音作りを楽しみたい人に向いています。

さらに、アフタータッチ対応鍵盤や本体スピーカー、Bluetoothオーディオ機能なども搭載しています。

アフタータッチとは、鍵盤を押したあとに加える圧力によって、対応する音色パラメーターなどを変化させる機能です。

音を伸ばしながら表情を付ける演奏に利用できます。

ライブ中心ならJUNO-Dが合理的な場合もある

バンドでピアノ、エレピ、オルガン、ストリングスなどを使うことが中心なら、JUNO-Dの方が目的に合う場合があります。

JUNO-D6はJUNO-Xより軽量で、JUNO-Dシリーズには76鍵や88鍵の選択肢もあります。

一方、JUNO-Xは61鍵のみです。

どちらが優れているかを一律に決めるのではなく、必要な音色と演奏方法を基準に考えましょう。

特にJUNO-XはJUNO-D6の後継モデルではありません。型番が似ているため、購入前に違いを確認しておくことが大切です。

JUNO-DとJUNO-Xの選び分け

定番音色を使ったバンド演奏が中心ならJUNO-D、歴代JUNOの音色やシンセサイザーらしい音作りを楽しみたいならJUNO-Xが候補になります。

FANTOMシリーズの特徴と違い

ライブ演奏だけでなく、複数の音色を組み合わせた高度な演奏や楽曲制作まで取り組みたい人には、FANTOMシリーズが選択肢になります。

FANTOMには、軽量なFANTOM-0シリーズと、フラッグシップクラスのFANTOM EXシリーズがあります。

どちらも高機能なシンセサイザーですが、搭載音源、鍵盤構造、接続端子、制作機能、重量などが異なります。

また、FANTOM-06とFANTOM 6 EXは名前が似ていますが、別シリーズの製品です。

JUNO-DとFANTOM-0を比較

FANTOM-0シリーズは、FANTOMの演奏・制作環境を軽量な筐体にまとめたシンセサイザーです。

2022年3月25日に発売されたシリーズで、FANTOM-06、FANTOM-07、FANTOM-08の3モデルがあります。

JUNO-Dとの大きな違いは、制作機能や複雑な演奏設定への対応範囲です。音源や接続機能については、RolandのFANTOM-06公式製品情報でも確認できます。

比較項目 JUNO-D FANTOM-0
基本用途 ライブ演奏中心 ライブ・楽曲制作
鍵盤展開 61・76・88鍵 61・76・88鍵
主な音源 ZEN-Core ZEN-Core・SuperNATURAL系など
演奏構成 8パート 16ゾーン
画面 カラーLCD カラータッチスクリーン
制作機能 8トラックのパターン制作 高度なシーケンス・サンプリング
61鍵モデル重量 5.8kg 6.0kg

FANTOM-0は16ゾーンを活用できる

FANTOM-0では、16ゾーンを活用して複数の音色や演奏設定を管理できます。

ゾーンとは、音色や鍵盤範囲、演奏設定などを扱う単位です。

たとえば、低音域にベース、高音域にピアノを割り当てたり、複数のシンセ音色を重ねたりする設定を組み立てられます。

曲によって複数の音色を切り替える必要がある場合、設定の自由度が役立ちます。

ただし、ゾーン数が多いからといって、初心者に必ず必要というわけではありません。

バンドで使う音色が比較的少なく、複雑な演奏設定を必要としない場合は、JUNO-Dでも目的を満たせることがあります。

タッチスクリーンで制作機能を操作できる

FANTOM-0にはカラータッチスクリーンが搭載されています。

画面を使って音色や制作機能を操作できることは、JUNO-Dとの違いのひとつです。

さらに、パターンを中心としたシーケンサーやサンプリング関連機能にも対応しています。

サンプリングとは、録音した音を音楽制作の素材として利用することです。

たとえば、演奏フレーズやリズムのパターンを組み合わせながら曲の構成を考えるなど、鍵盤演奏だけにとどまらない使い方ができます。

ただし、高度な制作機能を利用するには、基本操作に加えて設定方法を覚える必要があります。

機能が多いモデルほど、自分に必要な機能から順番に覚えていくことが大切です。

FANTOM-06・07・08の違い

モデル 鍵盤数 重量 参考税込価格
FANTOM-06 61鍵 6.0kg 170,500円
FANTOM-07 76鍵 7.0kg 217,800円
FANTOM-08 88鍵 14.8kg 250,800円

参考価格は2025年11月の国内販売店掲載例であり、最新の実売価格を示すものではありません。

FANTOM-06は持ち運びを重視する人、FANTOM-07は広い音域を使う人、FANTOM-08はピアノ演奏と制作機能を両立したい人に向いています。

特にFANTOM-06とJUNO-D6は、本体重量の差が約0.2kgです。

どちらも比較的軽量な61鍵モデルですが、価格帯や制作機能は異なります。

そのため、軽さだけでなく、将来どこまで音楽制作に取り組みたいかを考えることが重要です。

DTMで使う場合は接続方法も確認

FANTOM-0はUSBオーディオ・MIDIに対応しています。

ただし、MIDIとオーディオは異なる情報です。

MIDIは、どの鍵盤をいつ押したかなどの演奏情報を扱います。

オーディオは、実際に鳴っている音声を扱います。

パソコンのソフト音源を演奏したい場合はMIDI接続が重要です。

一方、シンセサイザー本体の音をパソコンに録音したい場合は、オーディオの接続経路が必要になります。

USB接続で利用できる機能やドライバー、対応OSなどは製品ごとに確認しましょう。

JUNO-DとFANTOM-0の判断基準

ライブで定番音色を演奏することが中心ならJUNO-D、複雑な演奏設定や本体を使った楽曲制作も重視するならFANTOM-0を検討しましょう。

FANTOM-0とFANTOM EXを比較

FANTOM EXは、ローランドのフラッグシップクラスに位置付けられるシンセサイザーです。

FANTOM 6 EX、FANTOM 7 EX、FANTOM 8 EXの3モデルがあります。

軽量なFANTOM-0と比べると、音源技術、鍵盤構造、ハードウェア構成、外部機器との接続などに違いがあります。

比較項目 FANTOM-0 FANTOM EX
位置付け 軽量ワークステーション フラッグシップクラス
鍵盤展開 61・76・88鍵 61・76・88鍵
主な音源技術 ZEN-Core・SuperNATURAL系など ZEN-Core・ACB・V-Piano・SuperNATURALなど
制作機能 ライブ・楽曲制作 高度な制作・サウンドデザイン
61鍵モデル重量 6.0kg 15.3kg
価格帯 中価格帯 高価格帯

FANTOM EXは複数の高度な音源を搭載

FANTOM EXには、ZEN-Core、ACB、V-Piano、SuperNATURAL、Virtual ToneWheelなどの音源技術が採用されています。

それぞれの音源には異なる特徴があります。

  • ZEN-Core:幅広い電子音や楽器音色を扱う音源技術
  • ACB:アナログシンセサイザーの回路特性を再現する技術
  • V-Piano:ピアノの発音特性を再現する音源技術
  • SuperNATURAL:楽器らしい音色や演奏表現を重視した音源技術
  • Virtual ToneWheel:トーンホイール・オルガンの音色や演奏表現に対応する技術

ACBはAnalog Circuit Behaviorの略です。

FANTOM EXでは、JUPITER-8、SH-101、JX-3P、JUNO-106などに関連するACB Expansionを利用できます。

歴代シンセサイザーの音色を活用した制作や、複数の音源方式を使い分けたい場合に魅力的な機能です。

ただし、すべてのZEN-Core搭載機で同じACB機能が使えるわけではありません。

音源拡張を検討する場合は、対応製品や必要なシステムバージョンなどを確認してください。

高度な制作環境が必要な人に向いている

FANTOM EXは、複数の音色を使った演奏、シーケンス、サンプリング、外部機器との連携など、本格的な音楽制作を想定したモデルです。

たとえば、ライブで複雑な音色切り替えを行う人や、複数の音源方式を使って曲を制作したい人には、上位機能を活用する理由があります。

一方、ピアノやストリングスなどの音色を数種類使うことが中心なら、そこまで高度な機能が必要とは限りません。

FANTOM EXを選ぶときは、どの音源や制作機能を実際に利用したいのかを明確にすることが大切です。

本体価格と重量にも大きな違いがある

FANTOM EXは高機能な反面、価格と重量の負担が大きいモデルです。

国内販売店の掲載例では、FANTOM 6 EXが税込440,000円、FANTOM 7 EXが税込473,000円という価格が確認されています。

ただし、これらは2026年10月9日現在の確定価格ではありません。また、FANTOM 8 EXの最新実売価格は販売店で確認する必要があります。

FANTOM 6 EXの重量は約15.3kgです。

同じ61鍵でも、FANTOM-06の約6.0kgとは大きく異なります。

頻繁にライブへ持ち運ぶ場合は、本体の重量だけでなく、ケースを含めた運搬負担も考慮しましょう。

FANTOM-06とFANTOM 6 EXは別シリーズ

購入時に特に注意したいのが、FANTOM-06、FANTOM 6、FANTOM 6 EXという似た型番です。

FANTOM-06は軽量なFANTOM-0シリーズの61鍵モデルです。

FANTOM 6は旧フラッグシップ系のモデルで、日本公式製品ページには販売完了の表示があります。

FANTOM 6 EXは、フラッグシップクラスのFANTOM EXシリーズに属します。

また、オリジナルのFANTOM 6/7/8には、条件に応じてFANTOM EX Upgradeを導入する仕組みがあります。

ただし、FANTOM-06/07/08を同じ方法でEX仕様にできるという意味ではありません。

似た型番の取り違えに注意しましょう。

FANTOM-06とFANTOM 6 EXは別製品です。中古品を探す場合も、正式型番、搭載機能、アップグレード状況、ライセンス条件を確認してください。

音作りに適したローランドのシンセサイザー

ここまで紹介したJUNO-DやFANTOMシリーズは、幅広い楽器音色を使った演奏や制作に対応しています。

一方、シンセサイザーには、電子音そのものを作ることを中心に設計されたモデルもあります。

「ピアノのように弾くだけでなく、自分で音色を変化させてみたい」という人には、GAIA 2やSH-4dなどが候補になります。

ここでは、音作りに重点を置いたモデルの違いを紹介します。

GAIA 2・SH-4dなどの特徴

GAIA 2|鍵盤を弾きながら音作りを楽しむ

GAIA 2は37鍵を搭載したシンセサイザーです。

ウェーブテーブル音源とバーチャル・アナログ音源を組み合わせ、さまざまな電子音を制作できます。

ウェーブテーブル音源は、複数の波形を利用して音の変化を作る方式です。

バーチャル・アナログ音源は、アナログシンセサイザーの発音方式をデジタル技術で再現するものです。

GAIA 2では、ツマミやスライダーを操作しながら音色を変化させられます。

たとえば、フィルターを使って音の明るさを変えたり、エンベロープを調整して音の立ち上がりや減衰の仕方を変えたりできます。

エンベロープとは、音が鳴り始めてから消えるまでの時間的な変化を設定する仕組みです。

こうした操作を覚えることで、シンセベース、リード、パッドなどの音を作る仕組みを理解しやすくなります。

GAIA 2の重量は約4.4kgで、USB-Cオーディオ・MIDIや対応するUSB-C給電にも対応しています。

ただし、37鍵なので広い鍵域を必要とするピアノ演奏には向いていません。

多くの楽器音色を切り替えて使う総合的なバンド用キーボードというより、音作りを中心に楽しむためのモデルと考えるとよいでしょう。

SH-4d|デスクトップで電子音楽を制作する

SH-4dは、通常のピアノ型鍵盤を持たないデスクトップ型シンセサイザーです。

本体重量は電池を除いて約1.78kgで、比較的コンパクトなサイズです。

13種類のオシレーター・モデルを搭載し、4つのトーンパートと1つのリズムパートを使った制作に対応しています。

オシレーターとは、シンセサイザーの音のもとになる波形を作る部分です。

複数の音源モデルを切り替えることで、さまざまな電子音を制作できます。

また、64ステップのシーケンサーを搭載しています。

ステップ・シーケンサーとは、音を鳴らす位置やタイミングを順番に設定し、フレーズを繰り返し再生する仕組みです。

ベースやリズムのパターンを組み合わせ、電子音楽のフレーズを作る用途に向いています。

SH-4dはUSB-C給電や単3電池4本での動作にも対応しています。

ただし、一般的なピアノ演奏を行うための鍵盤は搭載していません。

通常の鍵盤演奏をしたい場合は、外部MIDIキーボードなどとの組み合わせを考える必要があります。

JUPITER-X・JD-Xi・AX-Edgeも用途が異なる

ローランドには、ほかにも個性的なシンセサイザーがあります。

JUPITER-XやJUPITER-Xmは、歴代Rolandシンセサイザーのサウンドを活用した演奏や音作りを重視するモデルです。

JUPITER-Xは61鍵、JUPITER-Xmはコンパクトな鍵盤を搭載したモデルで、筐体や演奏スタイルに違いがあります。

JD-Xiは37ミニ鍵盤を採用し、アナログ・デジタル複合音源、パターン・シーケンサー、ボコーダーなどを搭載しています。

ボコーダーは、声などの音声を利用して電子的な音色を作るための機能です。

AX-Edgeは49鍵のキーター型シンセサイザーです。

肩から掛けて演奏することを想定しており、一般的なキーボードスタンドに置くモデルとは使い方が異なります。

これらはJUNO-DやFANTOM-0の単純な代替機ではありません。

ステージ上での動きやすさを重視するのか、歴代シンセの音色を楽しみたいのか、小型の制作環境を作りたいのかによって選択肢が変わります。

なお、関連モデルについては公式製品情報が掲載されていても、最新の新品流通状況まで保証されるわけではありません。

音作りに適したモデルの選び分け

  • GAIA 2:鍵盤を弾きながら波形やフィルターを調整したい人
  • SH-4d:デスクトップでパターン制作や電子音楽を楽しみたい人
  • JUNO-X:歴代JUNO系の音色や音作りを重視する人
  • JUPITER-X/Xm:歴代Roland系サウンドを幅広く活用したい人
  • JD-Xi:小型鍵盤やボコーダーを利用した制作をしたい人

用途・予算別のおすすめモデル

ここからは、実際にどのような使い方をするのか、どのくらいの予算を考えているのかに合わせて、候補モデルを整理していきます。

シンセサイザー選びでは、同じ価格帯でも向いている用途が異なることがあります。

まずは使用目的から候補を絞り、そのあとで予算や鍵盤数、周辺機器を確認していきましょう。

ライブ・DTM・ピアノ演奏で選ぶ

初めてのバンド演奏ならJUNO-D6

これからバンド活動を始める人や、久しぶりに音楽を再開する人には、JUNO-D6が有力な候補です。

61鍵の比較的コンパクトな本体に、ピアノ、エレピ、オルガン、ストリングス、ブラスなど、バンドで使う機会のある音色がそろっています。

バンド演奏では、曲によって必要な音色が変わります。

たとえば、バラードではピアノ、ロックではオルガン、壮大な曲ではストリングスやパッドなどを使う場合があります。

このような場面で、音色を切り替えたり複数の音色を重ねたりできる機能は役立ちます。

JUNO-D6は約5.8kgと軽量なため、スタジオへ持ち運ぶことを考えている人にも検討しやすいモデルです。

ただし、61鍵では演奏範囲が不足する曲もあります。

ピアノ中心の演奏や広い音域を使う曲が多い場合は、JUNO-D7やD8も比較してみましょう。

複雑なライブ演奏ならFANTOM-06

ライブで複数の音色を組み合わせたり、曲ごとの演奏設定を細かく作り込んだりしたい場合は、FANTOM-06が候補になります。

16ゾーンを活用した演奏設定やタッチスクリーンなど、より複雑な運用に対応する機能を備えています。

たとえば、曲の前半ではピアノとストリングス、後半ではシンセリードとパッドを使うなど、複数の演奏設定を利用する場合に役立ちます。

ただし、実際の音色切り替えや効果のかかり方は設定によって異なります。

ライブで利用する場合は、本番前にシーンの切り替え、音量バランス、ペダル操作などを確認しておきましょう。

ピアノ演奏を重視するなら88鍵モデル

ピアノの演奏感を大切にしたい場合は、88鍵ハンマーアクションを搭載したモデルが候補になります。

JUNO-D8とFANTOM-08は、どちらもPHA-4スタンダード鍵盤を搭載しています。

JUNO-D8はライブや定番音色の演奏を中心に考えている人に適しています。

FANTOM-08は88鍵でピアノ演奏をしながら、楽曲制作にも取り組みたい人に向いています。

さらに高度な音源や制作機能を必要とする場合は、FANTOM 8 EXも候補になります。

ただし、88鍵モデルは本体サイズが大きく、重量も増えます。

自宅に設置する場合は、置き場所やスタンドの耐荷重、椅子を含めた演奏スペースを確認しておきましょう。

自宅で作曲やDTMを楽しむならFANTOM-0

自宅で曲作りを楽しみたい人には、FANTOM-0シリーズが候補になります。

シーケンサー、サンプリング関連機能、USBオーディオ・MIDI接続などを備えており、演奏と制作を組み合わせた使い方ができます。

ただし、DTMを始めるために高機能なハードウェアシンセサイザーが必須というわけではありません。

パソコン上のソフト音源を中心に使う場合は、MIDIキーボードと音楽制作ソフトを組み合わせる方法もあります。

シンセサイザー本体の音源を使いたいのか、本体のシーケンサーで楽曲を作りたいのか、それともパソコンの音楽制作ソフトを中心に使いたいのかを考えると、必要な機材を選びやすくなります。

電子音の音作りならGAIA 2やSH-4d

音色を自分で作ることを楽しみたい場合は、GAIA 2やSH-4dを検討しましょう。

GAIA 2は鍵盤を弾きながら音を変化させる使い方に向いています。

SH-4dは、リズムやベースなどのパターンを組み合わせながら電子音楽を制作する用途に適しています。

どちらもJUNO-Dのような総合的なライブ用キーボードとは方向性が異なります。

「たくさんの音色を使って曲を演奏したい」のか、「電子音を自分で作りたい」のかを基準に考えましょう。

価格帯・鍵盤数・周辺機器で選ぶ

予算を考えるときは、本体価格だけでなく、自分に必要な機能や周辺機器も含めて比較することが大切です。

ローランドのシンセサイザーは、コンパクトな音作り向けモデルから、高価格帯のフラッグシップモデルまで幅広く展開しています。

過去に確認された販売価格例を参考に、予算別の候補を整理すると次のようになります。

予算の目安 候補モデル 選ぶポイント
10万円未満 JD-Xi・SH-4d 小型・音作り中心
10万円前後 JUNO-D6 初心者・バンド演奏
15万円前後 JUNO-D7・条件によってFANTOM-06 鍵盤数と制作機能を比較
20万円前後 JUNO-D8・FANTOM-06・FANTOM-07 ピアノタッチ・制作機能
25万円前後 FANTOM-08・JUNO-X 88鍵の制作環境・JUNO系音作り
40万円以上 FANTOM EXシリーズ 高度な音源・本格制作

上記の価格帯は過去の国内販売例をもとにした目安です。2026年10月9日時点の最新価格や在庫を保証するものではありません。

予算10万円未満で選ぶ場合

10万円未満の予算では、JD-XiやSH-4dなどが候補になります。

ただし、これらは一般的な61鍵のバンド用シンセサイザーとは構成が異なります。

JD-Xiは37ミニ鍵盤を搭載したコンパクトなモデルで、SH-4dは通常のピアノ型鍵盤を持たないデスクトップ型です。

ピアノやオルガンを使ったバンド演奏が目的なら、鍵盤数や演奏方法をよく確認する必要があります。

予算内に収まるという理由だけで選ぶのではなく、やりたい演奏に対応できるかを考えましょう。

予算10万円前後ならJUNO-D6

一般的なバンド用シンセサイザーを検討するなら、JUNO-D6が候補になります。

税込109,890円という販売価格例があり、厳密には10万円を少し超えます。

それでも、61鍵で幅広い楽器音色を扱えるモデルとして比較しやすい位置付けです。

ただし、本体スピーカーがないため、ヘッドホンや外部音響機器が必要になります。

ケースやスタンドなども購入する場合は、追加費用を考えておきましょう。

予算15万~20万円前後なら選択肢が広がる

この価格帯では、JUNO-D7、JUNO-D8、FANTOM-06などが候補になります。

JUNO-D7は広い音域、JUNO-D8は88鍵ハンマーアクション、FANTOM-06は楽曲制作機能の充実が主な特徴です。

価格が近いからといって、どれかが一方的に優れているわけではありません。

鍵盤数を増やしたいのか、ピアノタッチを重視するのか、それとも制作機能が必要なのかを考えましょう。

予算25万円前後ならFANTOM-08やJUNO-X

FANTOM-08は、88鍵の演奏環境と楽曲制作機能を両立したモデルです。

JUNO-Xは、歴代JUNOのサウンドや音作りを重視した61鍵モデルです。

同じような価格帯でも、製品の方向性は異なります。

ピアノ演奏と制作を両立したい人はFANTOM-08、シンセサイザーらしい音作りを中心に楽しみたい人はJUNO-Xが候補になります。

予算40万円以上ならFANTOM EX

高価格帯では、FANTOM EXシリーズが候補になります。

複数の高度な音源方式や本格的な制作機能を必要とする人に向いています。

一方、購入価格だけでなく、重量や設置環境、周辺機器の費用も考慮する必要があります。

高機能なモデルを選ぶことが目的にならないよう、自分が活用する機能を明確にして判断しましょう。

61鍵・76鍵・88鍵はどれを選ぶ?

鍵盤数は、演奏のしやすさと持ち運びに影響する重要な要素です。

鍵盤数 メリット 注意点
61鍵 比較的コンパクトで持ち運びやすい ピアノ曲では鍵域が不足する場合がある
76鍵 広い音域を使いやすい 本体の横幅が増える
88鍵 一般的なピアノと同じ鍵盤数 サイズ・重量が大きくなりやすい

バンドでポップスやロックを中心に演奏するなら、61鍵から検討できます。

左右の手で広い鍵域を使う場合や、スプリット機能を多用する場合は76鍵が候補になります。

76鍵と88鍵で演奏できる音域がどのくらい異なるのかを詳しく知りたい方は、ピアノ76鍵盤で足りるかを解説した記事も参考にしてください。

ピアノ主体の演奏なら88鍵が選択肢です。

ただし、鍵盤数だけでなく、鍵盤の重さや演奏感も重要です。

シンセリードやオルガンを軽いタッチで演奏したい人と、ピアノらしい重さを求める人では、適した鍵盤方式が異なります。

また、ピアノとキーボードでは楽器としての設計目的が異なります。鍵盤の仕組みや演奏感をさらに比較したい場合は、ピアノとキーボードの違いを解説した記事も役立ちます。

可能なら購入前に実際の鍵盤に触れ、弾き心地を確認しておくと判断しやすくなります。

購入前に確認したい周辺機器

シンセサイザーを購入するときは、演奏環境を整えるための周辺機器も確認しておきましょう。

周辺機器 主な用途 確認ポイント
ヘッドホン 自宅での練習 端子形状・音量
キーボードスタンド 本体の設置 耐荷重・対応サイズ
サステインペダル ピアノ音などの保持 接続端子・対応仕様
エクスプレッションペダル 音量などの足元操作 対応機種・割り当て機能
キャリングケース 運搬・保管 本体寸法との適合
接続ケーブル 音声出力・パソコン接続 端子形状・必要本数
アンプ・スピーカー 外部への音声出力 入力端子・接続方法

ローランドのDPシリーズにはサステインペダル、EV-5にはエクスプレッションペダルとしての対応例があります。

ただし、すべての機種で同じ機能が利用できるとは限りません。

ケースについても、同じ61鍵なら必ず適合するわけではありません。

本体の横幅や奥行き、高さを確認し、メーカーが示す対応機種も確認しましょう。

88鍵モデルではスタンドの安定性や耐荷重も重要です。

ライブで使う場合は、ケーブルの取り回しやペダルの置き場所なども考えておくとよいでしょう。

新品・中古で注意したい型番の違い

ローランドのシンセサイザーを探していると、JUNO-D、JUNO-DS、JUNO-X、FANTOM-06、FANTOM 6など、似た名前の製品が出てきます。

特に中古品では、製品名の一部だけで判断しないことが大切です。

2024年発売のJUNO-D6/D7/D8と、それ以前のJUNO-DSシリーズでは、音源構成や接続端子などが異なります。

また、2000年代にもJUNO-Dという名称の製品が存在していました。

そのため、単に「JUNO-D」と書かれた中古品を見つけた場合は、正式な型番や発売世代を確認する必要があります。

FANTOMでも、FANTOM-06とFANTOM 6、FANTOM 6 EXは異なる製品です。

中古品の購入時には、次の点を確認しましょう。

  • 鍵盤を押したときに正常に反応するか
  • 音が出ない鍵盤がないか
  • ボタンやツマミ、スライダーが正常に動作するか
  • 画面表示に異常がないか
  • 接続端子に不具合がないか
  • ACアダプターなど必要な付属品がそろっているか
  • 対応するOSやドライバーが利用できるか
  • ファームウェアの状態に問題がないか
  • 保証や修理対応を受けられるか
  • 拡張音源のライセンス条件を確認できるか

旧モデルでも、必要な機能がそろっていて状態が良好なら購入候補になる場合があります。

ただし、保証や修理対応、接続機能などは新しいモデルと異なることがあるため、価格だけで判断しないようにしましょう。

購入後に最初に確認したい操作

シンセサイザーを購入したら、最初は基本的な音の出し方から確認しましょう。

一般的には、対応する電源を接続し、ヘッドホンや外部音響機器を接続してから、本体の電源を入れます。

そのあと音量を適切に設定し、音色を選んで鍵盤を演奏します。

ただし、電源投入の順番や接続方法は機種によって異なります。必ず使用する製品の取扱説明書を確認してください。

基本操作に慣れてきたら、ピアノとストリングスのレイヤー、左右の鍵域を分けるスプリット、曲ごとの演奏設定の保存などに挑戦すると、バンド演奏での活用範囲が広がります。

ライブで使う場合は、演奏設定を保存するだけでなく、保存内容が正しく呼び出せるかも確認しておきましょう。

音量差、スプリット位置、ペダルの動作、接続端子、必要なケーブルなども、本番前に確認しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

最後に、ローランドのシンセサイザーを選ぶときによくある疑問をまとめました。

購入前の最終確認

価格、在庫、販売状況、対応アクセサリー、音源拡張、OSとの互換性などは変更される場合があります。購入前に正式型番と製品仕様を確認し、必要な機能や周辺機器がそろっているかをチェックしましょう。

まとめ

ローランドのシンセサイザーには、初心者向けのライブ用モデルから、本格的な楽曲制作や電子音の音作りに対応するモデルまで、さまざまな選択肢があります。

シリーズによって重視している機能が異なるため、価格や音色数だけで選ぶのではなく、自分の演奏スタイルや音楽の楽しみ方に合ったモデルを探すことが大切です。

用途別のおすすめモデルを整理すると、次のようになります。

  • JUNO-D6:初心者・バンド・持ち運びを重視する人
  • JUNO-D7:76鍵の広い音域を使いたい人
  • JUNO-D8:88鍵のピアノタッチを重視する人
  • FANTOM-0:ライブと楽曲制作を両立したい人
  • FANTOM EX:高度な音源や本格的な制作機能を求める人
  • JUNO-X:歴代JUNO系のサウンドや音作りを楽しみたい人
  • GAIA 2:鍵盤を弾きながら電子音を作りたい人
  • SH-4d:コンパクトな環境で音作りやパターン制作をしたい人

初めてバンド用のシンセサイザーを選ぶなら、まずJUNO-D6を基準に比較してみるとわかりやすいでしょう。

広い鍵域が必要ならJUNO-D7、ピアノタッチを重視するならJUNO-D8、制作機能も充実させたいならFANTOM-0へと候補を広げられます。

上位モデルには魅力的な機能が備わっていますが、すべての人に必要とは限りません。

自分が実際に使う機能を基準に選ぶことが、満足できる一台を見つけるための大切なポイントです。

また、本体価格だけでなく、スタンド、ペダル、ケース、ヘッドホンなどの周辺機器も含めて予算を考えましょう。

音楽を新しく始めることにも、久しぶりに再開することにも、遅すぎるということはありません。

自分に合ったシンセサイザーを見つけて、好きな曲を演奏する楽しさや、自分だけの音を作る楽しさを、少しずつ広げていきましょう。