スピーカー内蔵シンセサイザーおすすめ|自宅練習向け機種を比較

自宅の落ち着いた空間にスピーカー内蔵シンセサイザーを配置し、自宅練習向け機種の比較を紹介するアイキャッチ画像 シンセサイザー
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「シンセサイザーを始めたいけれど、スピーカーやアンプまで用意するのは大変そう」「自宅で気軽に音を出せるモデルはないかな?」と考えていませんか?

そんな方に注目してほしいのが、スピーカー内蔵シンセサイザーです。

本体にスピーカーが付いているので、外部アンプやモニタースピーカーを接続しなくても演奏できます。電源を入れて音色を選び、すぐに音を鳴らせる手軽さが魅力ですよ。

特に、これから電子楽器を始める方や、趣味として自宅で音楽を楽しみたい方にとって、準備の少なさは大きなメリットになります。

ただし、スピーカー内蔵といっても、すべて同じような楽器ではありません。

電子音を一から作れる本格的なシンセサイザーもあれば、ピアノやオルガンなどの音色を豊富に収録した電子キーボード、机の上で楽曲制作を楽しめる小型モデルもあります。

さらに、鍵盤数や音作り機能、内蔵スピーカーの構造、電池駆動への対応なども機種によって違います。

この記事では、スピーカーを内蔵した代表的な機種を取り上げ、それぞれの特徴を比較します。自宅練習での使いやすさはもちろん、将来的にライブやDTMへ活用したい場合の注意点も解説します。

自分の目的に合った1台を探すための判断材料として、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事でわかること

  • スピーカー内蔵シンセサイザーのメリットとデメリット
  • 自宅練習におすすめの機種とそれぞれの特徴
  • 鍵盤数・音源方式・スピーカー性能の比較ポイント
  • 音作り向けシンセサイザーと電子キーボードの違い
  • 購入前に確認したい接続端子・電源・付属品
  • DTMやライブ演奏にも使いたい場合の選び方
  1. スピーカー内蔵シンセサイザーの魅力
    1. 内蔵スピーカーのメリットと注意点
      1. メリット① 外部スピーカーなしですぐに演奏できる
      2. メリット② 限られたスペースにも設置しやすい
      3. メリット③ 電池駆動モデルなら移動しやすい
      4. 注意点① 小型スピーカーは低音が苦手な場合がある
      5. 注意点② 大音量の演奏には限界がある
    2. 電子キーボードとの違い
      1. シンセサイザーは音を作る機能が中心
      2. 電子キーボードは音色を選んで演奏する機能が中心
  2. スピーカー内蔵シンセサイザーおすすめ機種
    1. 本格的な音作り向けの3機種
      1. KORG microKORG S|ボコーダーも楽しめる本格モデル
      2. YAMAHA reface CS|直感的に音作りを学べる
      3. YAMAHA reface DX|FM音源ならではの電子音
    2. コンパクトな音楽制作向けの3機種
      1. KORG volca keys|小型アナログシンセサイザー
      2. KORG volca fm2|小さなFMシンセサイザー
      3. YAMAHA SEQTRAK|鍵盤より楽曲制作を重視
    3. 鍵盤練習にも使える4機種
      1. Roland GO:KEYS 3|気軽に演奏を楽しみたい初心者向け
      2. Roland GO:KEYS 5|外部機器との接続も重視したい人向け
      3. CASIO CT-S500|多彩な音色と演奏機能が魅力
      4. CASIO CT-S1000V|歌声音色を使った音楽制作
  3. スピーカー内蔵シンセサイザーの比較
    1. 鍵盤数・サイズ・電池駆動を比較
      1. 37鍵のシンセサイザーが向いている用途
      2. 61鍵の電子キーボードが向いている用途
      3. タッチキーやシーケンサー中心のモデル
      4. 電池駆動時間にも注意
    2. 内蔵スピーカーの音量と低音を比較
      1. スピーカーのW数だけでは音質を比較できない
      2. 低音の再生を補助する構造にも注目
      3. 自宅で使用する際の確認ポイント
  4. 失敗しないシンセサイザーの選び方
    1. 音源方式と音作り機能で選ぶ
      1. アナログ音源
      2. アナログ・モデリング音源
      3. FM音源
      4. サンプルベースの音源
      5. 同時発音数も忘れずに確認する
    2. ヘッドホン・外部出力・DTM対応を確認
      1. ヘッドホン端子の形状を確認する
      2. ライン出力があると外部機器へ接続しやすい
      3. USB-MIDIとUSBオーディオは別の機能
      4. Bluetoothは送信と受信を区別する
    3. 価格・付属品・購入前の注意点
      1. 購入費用は本体以外も含めて考える
      2. 設置スペースを確認する
      3. 新品と中古品の違いを確認する
      4. 似た製品名との取り違えを防ぐ
  5. スピーカー内蔵シンセサイザーのよくある質問
  6. まとめ

スピーカー内蔵シンセサイザーの魅力

スピーカー内蔵シンセサイザーの大きな魅力は、演奏を始めるまでの準備が少ないことです。

一般的なシンセサイザーには、音を作る機能はあっても、本体から直接音を出すスピーカーが付いていない機種があります。

その場合、楽器本体だけでは周囲に演奏音を鳴らせません。ヘッドホンや外部アンプ、モニタースピーカーなど、音を聴くための機器が必要になります。

一方、スピーカー内蔵モデルなら、本体と対応する電源があれば演奏音を出せます。

ただし、内蔵スピーカーは万能ではありません。手軽さを得られる反面、音量や低音の再生には制約がある場合もあります。

内蔵スピーカーのメリットと注意点

内蔵スピーカーがあると、外部音響機器の置き場所や接続方法を考える負担が減ります。

メリット① 外部スピーカーなしですぐに演奏できる

最初のメリットは、音を出すまでの手順が簡単なことです。

スピーカー内蔵モデルなら、本体を適切な電源につなぎ、音量を調整するだけで演奏を始められます。

ちょっとした空き時間にメロディーを確かめたいときも、外部スピーカーの電源や接続を準備する必要がありません。

音色を切り替えたり、フィルターを動かしたりするときも、本体から出る音をその場で確認できます。

短時間でも気軽に楽器へ向かえることは、趣味として音楽を続けたい方にとってうれしいポイントですね。

メリット② 限られたスペースにも設置しやすい

外部スピーカーを置かなくてよいことも利点です。

シンセサイザーと左右のモニタースピーカーを設置する場合、楽器本体のほかにもスペースが必要になります。

一方、小型のスピーカー内蔵機なら、机の上など限られた場所でも使用しやすくなります。

ただし、本体サイズは機種によって異なります。KORG volcaシリーズは非常にコンパクトですが、61鍵の電子キーボードでは横幅が約95cmある機種もあります。

省スペースを優先するなら、本体の横幅、奥行き、ケーブルの接続スペースまで確認しましょう。

メリット③ 電池駆動モデルなら移動しやすい

電池駆動に対応している機種なら、コンセントから離れた場所でも演奏できます。

自室からリビングへ移動したり、机の上で音作りをしたりと、設置場所の自由度が高くなります。

今回紹介するモデルには、単3形電池で動作する製品や、充電式バッテリーを搭載した製品があります。

ただし、スピーカー内蔵と電池駆動対応は別の条件です。

持ち運びを考えている場合は、電池の種類、本数、使用時間、重量をセットで確認することが大切です。

注意点① 小型スピーカーは低音が苦手な場合がある

シンセサイザーは、低いベース音から高い電子音まで幅広い音を作れます。

しかし、小型のスピーカーでは、深い低音を十分な音量で再生することが難しい場合があります。

例えば、シンセベースの音色を作るとき、内蔵スピーカーでは低音の厚みを判断しにくいことがあります。

これはシンセサイザー自体が低い音を作れないという意味ではありません。音源が生成した信号と、それを再生するスピーカーの能力は別だからです。

低音を重視する音作りでは、ヘッドホンや外部モニタースピーカーでも音を確認するとよいでしょう。

注意点② 大音量の演奏には限界がある

自宅で一人で練習する場合と、ドラムやギターを含むバンドで演奏する場合では、必要な音量が違います。

小型の内蔵スピーカーは、自分の演奏音を確認する用途には便利ですが、バンド全体の音に負けてしまう可能性があります。

また、無理に音量を上げると、音がひずむ場合もあります。

将来的にライブ演奏を考えているなら、ライン出力など、外部音響機器への接続方法も確認しておきたいですね。

内蔵スピーカーだけですべての用途に対応できるとは限りません

  • 低音を細かく調整する音作りでは外部モニターが役立つ
  • バンド演奏では音量が不足する可能性がある
  • ヘッドホンでは音色が違って聴こえる場合がある
  • 電池駆動の可否は別に確認する必要がある

普段は本体スピーカーで楽しみ、必要になったらヘッドホンや外部音響機器を使う。このように使い分けられるモデルなら、活用の幅も広がります。

電子キーボードとの違い

スピーカー内蔵の鍵盤楽器を探していると、シンセサイザーと電子キーボードの両方が候補に出てきます。

見た目が似ている製品もありますが、重視している機能には違いがあります。

シンセサイザーは音を作る機能が中心

シンセサイザーは、音そのものを作ったり加工したりする機能を重視した電子楽器です。

例えば、オシレーター、フィルター、エンベロープ、LFOなどを操作しながら、電子音を変化させます。

オシレーターは音の元になる波形を生成する部分、フィルターは周波数成分を調整する部分です。

エンベロープは音量や音色の時間的な変化を設定し、LFOは音程や音色などを周期的に変化させるために使います。

こうした操作を組み合わせることで、既存の楽器とは異なる電子的なサウンドを作れます。

YAMAHA reface CSやKORG microKORG Sは、このような音作りを楽しめる代表的なモデルです。

電子キーボードは音色を選んで演奏する機能が中心

一般的な電子キーボードは、多彩な音色や伴奏機能を使って演奏することを重視しています。

ピアノ、オルガン、ストリングス、管楽器、シンセサウンドなど、収録された音色を選んで演奏できます。

また、自動伴奏やリズム機能を備える製品もあります。

Roland GO:KEYSシリーズやCASIO CT-S500などは、こうした用途で比較したいモデルです。

ただし、電子キーボードでも音色を変化させられる製品があり、両者を完全に分けることはできません。

比較項目 音作り重視のシンセサイザー 演奏重視の電子キーボード
主な目的 音色の作成・加工 曲の演奏・練習
音色の扱い パラメーター編集を重視 プリセット音色の選択を重視
操作 ノブ・スライダーなど 音色選択・伴奏機能など
鍵盤 小型鍵盤の製品も多い 61鍵などの製品がある
向いている人 電子音を作りたい人 好きな曲を弾きたい人

大切なのは、製品の分類名だけで選ばないことです。

音色を「作りたい」のか「選んで弾きたい」のかを考えると、候補を絞りやすくなります。

スピーカー内蔵シンセサイザーおすすめ機種

ここからは、スピーカーを内蔵した代表的なモデルを用途別に紹介します。

本格的な音作りを楽しむモデル、小型の音楽制作向けモデル、鍵盤練習にも使える電子キーボードの3グループに分けました。

紹介する製品には、タッチキー式の小型シンセサイザーや、シーケンサー中心の音楽制作機器も含まれます。

なお、ここでの比較は主にメーカー仕様と機能に基づくものです。音質の実測結果や購入者レビューによる順位ではありません。

本格的な音作り向けの3機種

電子音を自分で作りたい方には、音源のパラメーターを編集できるシンセサイザーが候補になります。

ここでは、KORG microKORG S、YAMAHA reface CS、YAMAHA reface DXの3機種を比較します。

KORG microKORG S|ボコーダーも楽しめる本格モデル

KORG microKORG Sは、37鍵のミニ鍵盤とスピーカーを搭載したアナログ・モデリングシンセサイザーです。

オシレーター、フィルター、LFOなどを使って音色を編集できます。

最大同時発音数は4音で、プログラム数は256です。

大きな特徴は、ステレオスピーカー2基とウーハー1基を組み合わせた3スピーカー構成にあります。

アンプ出力は3W×1+0.5W×2。低音再生にも配慮した設計ですが、大型モニタースピーカーと同じ性能があるわけではありません。

この構成はKORGのmicroKORG S公式製品情報でも確認できます。

また、8チャンネルのボコーダーを搭載しています。

ボコーダーはマイクから入力した声の特徴を利用し、シンセサイザーの音を変化させる機能です。ロボットのような声を使った電子音楽に興味がある人にも向いています。

本体サイズは524×232×70mm。重量は電池と付属マイクを除いて約2.5kgです。

ACアダプターのほか、単3形アルカリ乾電池6本で動作します。

ライン出力、ヘッドホン端子、MIDI端子も備えています。

microKORG Sが向いている人

  • アナログ的なシンセサウンドを作り込みたい人
  • ボコーダー演奏を楽しみたい人
  • 自宅で音作りを学びたい人
  • 外部機器への接続も考えている人

注意したいのは最大同時発音数です。4音までという制約があるため、複雑なコード演奏では発音数が不足する場合があります。

37鍵のミニ鍵盤も、通常サイズの鍵盤でピアノを練習したい人には適さないかもしれません。

2016年発表の製品であり、新品流通や販売価格は購入時点で確認する必要があります。

YAMAHA reface CS|直感的に音作りを学べる

YAMAHA reface CSは、37鍵のコンパクトなシンセサイザーです。

特徴は、スライダーを動かしながら音色の変化を確認できる操作性にあります。

AN音源を搭載し、5種類のオシレータータイプを使った音作りに対応します。

フィルターやエンベロープを操作し、音の明るさや立ち上がり、響き方を変えられます。

シンセサイザーを初めて学ぶとき、操作と音の変化の関係を理解するための候補になります。

独学だけでなくレッスンを受けながら学びたい方は、シンセサイザーにも対応するEYS音楽教室を選択肢として比較してみてもよいでしょう。

最大同時発音数は8音で、コード演奏にも対応します。

ディストーション、コーラス/フランジャー、フェーザー、ディレイなどのエフェクトも搭載しています。

フレーズルーパーを使い、短い演奏フレーズを繰り返し鳴らしながら音色を変えることもできます。

内蔵スピーカーは3cm×2基、アンプ出力は2W×2です。

サイズは530×175×60mm、重量は約1.9kg。単3形電池6本での駆動にも対応しています。

reface CSが向いている人

  • 初めて本格的な音作りに挑戦する人
  • フィルターやエンベロープを学びたい人
  • 小型の鍵盤で電子音を楽しみたい人
  • 音色を変化させながら演奏したい人

ただし、スピーカーは小型なので、深い低音を確認したい場合にはヘッドホンや外部モニターが役立ちます。

豊富な楽器音色を選んで曲を練習したいのか、シンセサウンドを自分で作りたいのかを明確にして選びましょう。

YAMAHA reface DX|FM音源ならではの電子音

YAMAHA reface DXは、FM音源を搭載した37鍵のコンパクトシンセサイザーです。

FM音源は、周波数変調を利用して複雑な倍音を含むサウンドを作る方式です。

金属的なベル音色、エレクトリックピアノ系の音、電子的なパッドサウンドなどを作れます。

12種類のFMアルゴリズムを備え、最大同時発音数は8音です。

アルゴリズムは、音を生成するオペレーター同士の接続方法を決める仕組みです。

32ボイスの音色保存に対応し、作った音をあとから呼び出して演奏できます。

ディスプレイを搭載し、音色パラメーターを編集できますが、reface CSのようにスライダー中心で操作する方式とは異なります。

FM音源の仕組みを理解するには、ある程度の学習が必要になるでしょう。

内蔵スピーカーは3cm×2基、アンプ出力は2W×2。本体重量は約1.9kgで、単3形電池6本による駆動にも対応します。

reface CSとDXの音源方式、鍵盤数、スピーカー構成などはヤマハのreface公式仕様表で確認できます。

reface CSとDXの選び分け

フィルターを動かしてアナログ的な音色変化を楽しみたいならCS、FM音源のベルやエレクトリックピアノ系の音を作りたいならDXが候補になります。

鍵盤数や本体サイズは共通していますが、音作りの仕組みは異なります。

コンパクトな音楽制作向けの3機種

大きな鍵盤は必要なく、机の上で電子音楽を作りたい人には、小型の音楽制作機器も選択肢になります。

ここではKORG volca keys、KORG volca fm2、YAMAHA SEQTRAKを取り上げます。

これらはシーケンサーなどを使った音楽制作に向いています。シーケンサーとは、演奏情報や音を鳴らすタイミングを記録し、自動的に再生する機能です。

KORG volca keys|小型アナログシンセサイザー

KORG volca keysは、アナログ音源を搭載した小型シンセサイザーです。

3基のVCOを搭載し、フィルター、LFO、エンベロープなどを使った音作りができます。

16ステップのシーケンサーを備え、短い演奏パターンを記録して繰り返し再生できます。

フレーズを再生しながらフィルターを動かし、音色を変化させるような使い方に向いています。

ディレイも搭載し、音に繰り返しの響きを加えられます。

本体サイズは193×115×46mm、質量は電池を除いて377g。単3形電池6本で動作し、内蔵スピーカーから音を出せます。

ただし、鍵盤部は27キーのタッチ式です。

一般的なピアノ鍵盤とは演奏感が異なるため、両手でピアノ曲を練習する用途には向きません。

アナログ音作りや短いループ制作を楽しみたい人に適しています。

KORG volca fm2|小さなFMシンセサイザー

KORG volca fm2は、6オペレーターのFM音源を搭載したコンパクトシンセサイザーです。

最大同時発音数は6音。16ステップのシーケンサーやアルペジエーターを搭載しています。

アルペジエーターは、押さえた和音などをもとに音を一定のパターンで順番に鳴らす機能です。

コーラスとリバーブも搭載し、電子音に広がりや残響を加えられます。

音色プログラムは64種類で、ヤマハDX7形式の音色データにも対応しています。

サイズは193×115×40mm、電池を除く質量は360gです。

単3形電池6本による駆動と、内蔵スピーカーでの再生に対応しています。

MIDI IN/OUT、SYNC IN/OUTも備えており、対応機器を組み合わせた音楽制作を考える際にも比較できます。

ただし、鍵盤部はタッチ式の27キーです。本格的な鍵盤練習より、FM音源の音作りやシーケンサーによるフレーズ制作に向いています。

volca keysとvolca fm2の違い

  • volca keys:アナログ音源を使った音作りが中心
  • volca fm2:FM音源を使った複雑な電子音の制作が中心
  • 共通点:小型、タッチキー、内蔵スピーカー、電池駆動、シーケンサー

YAMAHA SEQTRAK|鍵盤より楽曲制作を重視

YAMAHA SEQTRAKは、ドラム、シンセサイザー、サンプラーなどを組み合わせて楽曲制作を行う機器です。

一般的な鍵盤型シンセサイザーではなく、シーケンスによる音楽制作を中心とした製品です。

AWM2音源と4オペレーターFM音源を搭載し、11トラックを使った制作に対応します。

トラックとは、ドラム、ベース、メロディーなどの演奏情報を分けて扱う単位です。

複数のトラックを組み合わせ、段階的に曲を作れます。

内蔵スピーカーは2.3cm、アンプ出力は1Wです。

充電式リチウムイオン電池を搭載し、連続使用時間の目安は約3~4時間。

サイズは343×97×38mm、重量は約0.5kgです。

通常のピアノ型鍵盤がないため、鍵盤演奏の練習を目的とする人には向きません。

一方、ドラムパターンやシンセサウンドを組み合わせ、曲の形を作っていきたい人に適しています。

鍵盤練習にも使える4機種

シンセサウンドだけでなく、ピアノやオルガンなどの音色を使って曲の練習もしたい方には、61鍵の電子キーボードが候補になります。

ここではRoland GO:KEYS 3、GO:KEYS 5、CASIO CT-S500、CT-S1000Vを比較します。

これらは音源を一から構築する専用シンセサイザーとは異なり、多彩な音色で演奏することに強みがあります。

Roland GO:KEYS 3|気軽に演奏を楽しみたい初心者向け

Roland GO:KEYS 3は、61鍵の音楽制作キーボードです。

ZEN-Core音源を搭載し、シンセサイザー系を含む1,154種類の音色を使用できます。

ドラムキットは74種類、自動伴奏は203スタイルです。

コード・シーケンサーも備え、伴奏と組み合わせた演奏や音楽制作に対応しています。

好きな曲のメロディーを弾くだけでなく、伴奏を利用して曲全体の雰囲気を確認する用途にも向いています。

内蔵スピーカーは12×6cmのユニットを2基搭載し、アンプ出力は2.4W×2です。

サイズは950×286×87mm、重量は約4.5kg。単3形電池8本による駆動にも対応します。

Bluetoothオーディオ・MIDI、USBオーディオ・MIDIにも対応しています。

GO:KEYS 3が向いている人

  • 初めて電子鍵盤楽器を購入する人
  • シンセサウンドを使って好きな曲を練習したい人
  • 61鍵で両手演奏を楽しみたい人
  • 伴奏機能を使って一人で演奏を楽しみたい人

注意点として、独立したL/Rライン出力は搭載していません。

外部PAやミキサーへの接続を考えている場合は、適切な接続方法を確認しましょう。

Roland GO:KEYS 5|外部機器との接続も重視したい人向け

Roland GO:KEYS 5は、GO:KEYS 3と同じく61鍵の音楽制作キーボードです。

ZEN-Core音源を搭載し、多彩な音色で演奏できます。

GO:KEYS 3との違いとして注目したいのは、スピーカーシステムと外部接続機能です。

5cmのスピーカー2基に加え、低音再生を補助するパッシブラジエーターを2基備えています。

アンプ出力は3W×2ですが、W数だけで実際の音量や音質を比較することはできません。

また、L/MONO、Rのライン出力端子を搭載しています。

外部のミキサーやPA機器へ接続したい場合、独立したライン出力があることは判断材料になります。

さらに、マイク入力やヘッドホン/ヘッドセット端子も備えています。

サイズは950×286×87mm、重量は約4.9kgです。

GO:KEYS 3よりやや重くなりますが、外部音響機器との接続を重視するなら検討したいモデルです。

CASIO CT-S500|多彩な音色と演奏機能が魅力

CASIO CT-S500は、61鍵の電子キーボードです。

AiX音源を搭載し、800種類の音色を収録しています。

ピアノやオルガンだけでなく、シンセサイザー系の音色も使えるので、さまざまなジャンルの曲を練習したい人に向いています。

243種類の内蔵リズムを備え、伴奏を利用した演奏にも対応しています。

本体には3個のコントロールノブとピッチベンドホイールがあります。

ピッチベンドホイールは、演奏中に音程を変化させるための操作子です。

内蔵スピーカーには13×6cmのユニットを2基使用し、水平型バスレフ構造を採用しています。

アンプ出力は2.5W+2.5Wです。

バスレフは、筐体内部の空気の共鳴などを利用して低音再生を補助する方式です。

ヘッドホン端子に加えてL/MONO、Rのライン出力も搭載しています。

Bluetoothオーディオ・MIDIは、付属のWU-BT10を使用する構成です。

ただし、CT-S500はアナログシンセサイザーのように自由に音源を構築することを主目的とした製品ではありません。

多彩な音色を使って鍵盤演奏を楽しみながら、シンセサウンドも使いたい人に適しています。

CASIO CT-S1000V|歌声音色を使った音楽制作

CASIO CT-S1000Vは、AiX音源とVocal Synthesis音源を搭載した61鍵の電子キーボードです。

大きな特徴は、文字として入力した歌詞を歌声音色として演奏できる機能です。

専用アプリ「Lyric Creator」を利用した歌詞データの作成にも対応しています。

通常の楽器音色も含めて900種類の音色を搭載し、内蔵歌詞音色は100種類、ボーカリストは22種類です。

一般的な電子キーボードとしての演奏に加え、歌声合成を使った音楽制作を楽しめます。

内蔵スピーカーは13×6cmのユニットを2基搭載し、アンプ出力は2.5W+2.5Wです。

サイズは930×258×91mm、重量は電池を除いて約4.7kg。単3形電池6本で動作します。

ヘッドホン端子とL/MONO、Rのライン出力も備えています。

ただし、歌声合成が不要な場合は、CT-S500などの機種と機能や価格を比較して判断するとよいでしょう。

スピーカー内蔵シンセサイザーの比較

おすすめ機種の特徴を把握したら、仕様を整理して比較しましょう。

特に確認したいのは、鍵盤数、持ち運びやすさ、電源方式、内蔵スピーカーの構成です。

鍵盤数・サイズ・電池駆動を比較

代表的な機種の鍵盤数や重量、電源方式を比較します。

重量はメーカーが示す測定条件に違いがあるため、厳密に同じ条件で比較した値ではありません。

機種 鍵盤・操作部 重量の目安 電池駆動
microKORG S 37ミニ鍵 約2.5kg 単3形6本
reface CS 37ミニ鍵 約1.9kg 単3形6本
reface DX 37ミニ鍵 約1.9kg 単3形6本
volca keys 27タッチキー 377g 単3形6本
volca fm2 27タッチキー 360g 単3形6本
SEQTRAK シーケンサー操作 約0.5kg 内蔵充電池
GO:KEYS 3 61鍵 約4.5kg 単3形8本
GO:KEYS 5 61鍵 約4.9kg 単3形8本
CT-S500 61鍵 約4.7kg 単3形6本
CT-S1000V 61鍵 約4.7kg 単3形6本

37鍵のシンセサイザーが向いている用途

37鍵程度の小型シンセサイザーは、メロディーやシンセリード、短いフレーズの演奏に向いています。

鍵盤数が少ない分、本体をコンパクトにしやすく、設置や持ち運びにも便利です。

ただし、広い音域を使う曲では鍵盤数が足りない場合があります。

オクターブ切り替え機能があっても、両手で広い音域を同時に使う演奏には制約があります。

また、ミニ鍵盤は通常サイズの鍵盤より幅が狭いため、指の間隔にも違いがあります。

61鍵の電子キーボードが向いている用途

61鍵あると、37鍵のモデルより広い音域を使えます。

両手でのコード演奏や伴奏、ポップスのキーボードパートの練習などに対応しやすくなります。

ただし、61鍵でもすべてのピアノ曲を原曲どおりに演奏できるとは限りません。

また、通常の電子キーボードとアコースティックピアノでは鍵盤の重さやタッチが異なります。

ピアノらしい演奏感を優先する場合は、鍵盤数だけでなく鍵盤機構も確認しましょう。

タッチキーやシーケンサー中心のモデル

volcaシリーズのようなタッチキー式モデルは、鍵盤演奏そのものより音作りやシーケンサーの操作に重点を置いています。

SEQTRAKも、通常のピアノ型鍵盤を備える製品ではありません。

メロディーを指で弾く練習が目的なら、こうした製品を選ぶ前に操作方法を確認する必要があります。

一方、電子音を組み合わせて曲を作りたい人には、鍵盤数の少なさが必ずしも欠点にはなりません。

電池駆動時間にも注意

電池駆動時間は機種ごとに異なります。

microKORG Sは約4時間以上、reface CSとDXは約5時間、volca keysとvolca fm2は約10時間が公表値の目安です。

GO:KEYSシリーズはアルカリ乾電池で約5時間、CT-S500とCT-S1000Vは約3時間、SEQTRAKは約3~4時間が目安です。

実際の駆動時間は音量、電池の種類、使用機能などによって変わります。

長時間の自宅練習ではACアダプター、移動して使う場合は電池駆動というように、使い方に合わせて考えましょう。

内蔵スピーカーの音量と低音を比較

内蔵スピーカーの性能は、アンプ出力が大きければよいわけではありません。

スピーカーの大きさ、数、筐体の構造なども音の聴こえ方に影響します。

機種 スピーカー構成 アンプ出力
microKORG S ステレオ2基+ウーハー1基 3W×1+0.5W×2
reface CS 3cm×2 2W×2
reface DX 3cm×2 2W×2
volca keys 内蔵スピーカーあり 比較対象の統一値なし
volca fm2 内蔵スピーカーあり 比較対象の統一値なし
SEQTRAK 2.3cm 1W
GO:KEYS 3 12×6cm×2 2.4W×2
GO:KEYS 5 5cm×2+パッシブラジエーター×2 3W×2
CT-S500 13×6cm×2 2.5W+2.5W
CT-S1000V 13×6cm×2 2.5W+2.5W

スピーカーのW数だけでは音質を比較できない

アンプ出力のW数は、スピーカーへ供給する電力に関係する仕様です。

しかし、実際の音量や音質はスピーカーユニットの性能、感度、筐体の構造などによっても変わります。

そのため、3Wの製品が2Wの製品より必ず大きく、きれいな音で鳴るとはいえません。

また、ステレオスピーカーの音の広がり方も、配置や演奏する位置によって変わります。

低音の再生を補助する構造にも注目

microKORG Sはウーハーを組み合わせた3スピーカー構成、GO:KEYS 5はパッシブラジエーター、CT-S500はバスレフ構造を採用しています。

いずれも低音再生への配慮が見られる構造ですが、仕様だけで優劣を決めることはできません。

今回の比較では、同一条件で測定した周波数特性や最大音圧のデータは使用していません。

したがって、どの製品の低音が最も強いか、どの製品が最大音量に優れるかは断定できません。

自宅で使用する際の確認ポイント

自宅で練習するなら、最大音量だけでなく、小さな音量でも演奏しやすいかが重要です。

集合住宅などでは、大きな音を出せないこともあります。

また、内蔵スピーカーで低音を強調して音色を作ると、別のスピーカーでは低音が強すぎると感じる可能性もあります。

音色を細かく調整するときは、ヘッドホンや外部モニターでも確認するとよいでしょう。

自宅の音漏れや振動が気になる方は、簡易防音室の選び方と楽器練習での注意点も参考になります。

音量と音質の比較で気を付けたいこと

  • アンプ出力のW数だけで音質を判断しない
  • 低音の聴こえ方はスピーカー構造に影響される
  • 小型スピーカーでは深い低音が聴こえにくい場合がある
  • 自宅練習では小音量での使いやすさも重要
  • 音作りにはヘッドホンや外部モニターが役立つ場合がある

失敗しないシンセサイザーの選び方

スピーカー内蔵シンセサイザーは便利ですが、「スピーカーが付いている」という条件だけで選ばないことが大切です。

購入後に「思っていた音が作れない」「鍵盤が小さすぎる」「パソコンへ音を録音できない」と気付くことは避けたいですよね。

主な目的が自宅での演奏練習なら、鍵盤数やヘッドホン端子を優先して考えられます。

電子音を作ることが目的なら音源方式や編集機能、DTMやライブを考えているなら外部接続機能も重要になります。

音源方式と音作り機能で選ぶ

音源方式によって、得意な音色や音作りの方法が異なります。

アナログ音源

アナログ音源は、電子回路を使って音を生成する方式です。

オシレーターやフィルターを利用し、音の波形や周波数成分を変化させます。

KORG volca keysは、アナログ音源を搭載した代表的な小型モデルです。

アナログ・モデリング音源

アナログ・モデリング音源は、デジタル技術によってアナログシンセサイザーの動作や音響特性を再現する方式です。

KORG microKORG Sがこの方式を採用しています。

ただし、具体的な機能や操作方法は機種によって異なります。

FM音源

FM音源は、周波数変調を利用して音を生成する方式です。

複雑な倍音を含む音色を作れるため、金属的なベル音色や電子的なエレクトリックピアノ系のサウンドなどに向いています。

reface DXやvolca fm2が代表的な候補です。

オペレーター同士の接続関係や設定値が音色に影響するため、アナログ的なフィルター操作とは考え方が異なります。

サンプルベースの音源

電子キーボードでは、録音された楽器音などを利用する音源方式も使われています。

ピアノ、ストリングス、管楽器、オルガンなど、多彩な音色を扱えることが特徴です。

Roland GO:KEYSシリーズやCASIO CT-S500などは、豊富な音色を使って演奏する用途で比較したい製品です。

同時発音数も忘れずに確認する

同時発音数は、同時に鳴らせる音の数を示します。

microKORG Sは最大4音、reface CSとDXは最大8音、volca keysは最大3音、volca fm2は最大6音です。

単音メロディーなら発音数の少ない機種でも活用できますが、コード演奏では制約が出ることがあります。

また、音色を重ねる仕組みなどによって、実際の発音条件が変わる場合もあります。

音源方式と同時発音数を演奏目的に合わせることが、選択時の重要なポイントです。

ヘッドホン・外部出力・DTM対応を確認

自宅練習を続けるなら、ヘッドホン端子は重要です。

夜間や集合住宅では、スピーカーを使わずに練習したい場面もあるでしょう。

また、ヘッドホンは内蔵スピーカーでは聴き取りにくい音の変化を確認する際にも役立ちます。

ヘッドホン端子の形状を確認する

ヘッドホン端子には、3.5mmステレオミニや6.3mmステレオ標準などの種類があります。

プラグが合わない場合、適切な変換プラグなどが必要になることがあります。

また、ヘッドホンを接続すると内蔵スピーカーから音が出なくなる機種もあります。

例えば、CASIO CT-S500やCT-S1000Vは、ヘッドホン接続時に本体スピーカーの音が停止する仕様です。

ヘッドホンと本体スピーカーを同時に使いたい場合は、機種ごとの動作を確認してください。

なお、ヘッドホン使用時も長時間の大音量は避けましょう。

ライン出力があると外部機器へ接続しやすい

ライン出力は、ミキサーや外部音響機器へ音声信号を送るための端子です。

L/MONO、Rといった端子を持つ機種では、接続方法に応じてモノラルまたはステレオで音を取り出せます。

ただし、端子があるだけで、すべてのスピーカーへ直接接続できるわけではありません。

パッシブスピーカーを鳴らすには適切なアンプが必要です。アンプ内蔵のアクティブスピーカーを使う方法もあります。

microKORG S、reface CS、reface DX、GO:KEYS 5、CT-S500などはライン出力を備えています。

一方、GO:KEYS 3には独立したL/Rライン出力がありません。

ライブや外部音響機器への接続を予定しているなら、購入前に接続方法を確認しましょう。

USB-MIDIとUSBオーディオは別の機能

DTMに利用したい方は、USB接続の機能にも注意してください。

USB-MIDIとUSBオーディオは異なる仕組みです。

USB-MIDIは、鍵盤の演奏情報や音符のオン・オフなどを送受信する機能です。

一方、USBオーディオは音声データを送受信するための機能です。

シンセサイザー本体の音をパソコンへ録音したい場合、対応するUSBオーディオ機能や音声出力を利用する必要があります。

USB-MIDIだけに対応している機種では、その接続だけで本体の演奏音を録音できるとは限りません。

必要に応じてオーディオインターフェースなどを組み合わせる方法もあります。

Bluetoothは送信と受信を区別する

Bluetooth対応モデルを選ぶ場合も、機能の違いに注意しましょう。

Bluetoothオーディオには、ほかの機器から音声を受信する機能と、外部機器へ音声を送信する機能があります。

電子キーボードがBluetoothオーディオに対応していても、演奏音をBluetoothスピーカーへ送信できるとは限りません。

また、Bluetoothオーディオには遅延が発生する場合があります。リアルタイム演奏では有線接続が適することもあります。

外部機器への接続を考えている方へ

  • ヘッドホン端子:自分だけで演奏音を聴く
  • ライン出力:外部音響機器へ音声信号を送る
  • MIDI:演奏情報や制御情報をやり取りする
  • USBオーディオ:対応機器間で音声データをやり取りする
  • Bluetooth:対応する通信機能と送受信方向を確認する

価格・付属品・購入前の注意点

価格を比較するときは、本体の販売価格だけでなく、必要な付属品も確認しましょう。

例えば、ACアダプターが別売りの場合は購入費用に追加する必要があります。

電池駆動に対応していても、電池が付属しているとは限りません。

スタンド、譜面立て、ペダル、ヘッドホン、外部接続ケーブルなどが必要になることもあります。

購入費用は本体以外も含めて考える

販売価格は、メーカー、機能、販売時期、流通状況などによって変わります。

オープン価格の製品ではメーカー希望小売価格が設定されていません。

同じ製品でも販売条件、送料、保証内容などによって支払総額が異なる場合があります。

小型のデスクトップシンセサイザーでは、ACアダプターや外部MIDIキーボードが別途必要になる場合があります。

61鍵の電子キーボードでは、スタンドやペダルなどを追加する場合もあるでしょう。

そのため、本体だけで自分の目的を実現できるかを購入前に確認することが重要です。

設置スペースを確認する

設置場所を考える際は、横幅だけでなく奥行きや高さも確認しましょう。

37鍵の小型シンセサイザーなら机の上に設置しやすい場合がありますが、61鍵の電子キーボードでは広いスペースが必要になります。

背面にケーブルを接続する場合は、そのための余裕も必要です。

演奏するときは、椅子を置いて腕を自然に動かせる空間も考えておきたいですね。

スピーカー開口部を塞がないように、メーカーが指定する設置条件に従いましょう。

新品と中古品の違いを確認する

古くから販売されているシンセサイザーでは、新品在庫や流通状況が変化している場合があります。

microKORG Sやrefaceシリーズなどについても、購入時点の価格と販売状況を確認する必要があります。

今回紹介した機種の国内最安値や、すべての販売店の在庫状況を同じ条件で確認したデータはありません。

そのため、価格の安さだけで順位を付けることは避けています。

中古品では鍵盤の反応、スピーカーの音、出力端子、電池室の状態などを確認しましょう。

付属ACアダプターや特殊なケーブルの有無、修理対応や保証条件も判断材料になります。

似た製品名との取り違えを防ぐ

スピーカー内蔵シンセサイザーを探すときは、製品名の違いにも注意してください。

KORG microKORG Sはスピーカー内蔵モデルですが、従来のmicroKORGとは仕様が異なります。

また、microKORG2もmicroKORG Sと同じスピーカー内蔵モデルとして扱うことはできません。

Roland JD-Xiも37鍵のシンセサイザーですが、本体スピーカーを搭載していません。

ヘッドホン端子があることと、内蔵スピーカーがあることは別です。

購入前に確認したいチェックリスト

  • 正式な製品名と型番が一致しているか
  • 内蔵スピーカーを搭載しているか
  • 必要な鍵盤数と音作り機能があるか
  • ACアダプターや電池が必要か
  • ヘッドホン端子と外部出力が用途に合っているか
  • 設置場所に収まる寸法か
  • 新品・中古品の状態と保証条件を確認したか
  • 必要な付属品がそろっているか

接続方法や電源仕様でわからないことがある場合は、メーカーの説明書やサポート情報を確認してください。

無理な接続や指定外の電源の使用は避け、正しい条件で使うことが大切です。

スピーカー内蔵シンセサイザーのよくある質問

最後に、スピーカー内蔵シンセサイザーを選ぶ際によくある疑問をまとめました。

Q1. スピーカー内蔵シンセサイザーはアンプなしで使えますか?

A. はい。内蔵スピーカーとアンプを搭載したモデルなら、外部アンプを接続しなくても音を出せます。

ただし、ACアダプターや乾電池、内蔵充電池など、機種が対応する電源は必要です。

ライブ演奏などで大きな音が必要な場合には外部アンプやPAを使うことがあります。

Q2. 内蔵スピーカーの音質は悪いのでしょうか?

A. 必ずしも悪いわけではありません。スピーカーの構成や本体設計によって音の聴こえ方は異なります。

ただし、小型スピーカーでは低音再生や大音量での演奏に制約がある場合があります。

シンセベースの音作りや細かい音質調整では、ヘッドホンや適切なモニタースピーカーでも確認するとよいでしょう。

Q3. 初心者には37鍵と61鍵のどちらがおすすめですか?

A. 何を演奏したいかによって変わります。

電子音の音作りや短いメロディーを楽しむなら37鍵の小型モデルでも活用できます。

一方、両手でのコード演奏やピアノ曲、バンド曲の練習を重視するなら61鍵の電子キーボードが候補になります。

ただし、61鍵でも音域の広いピアノ曲では鍵盤数が不足する場合があります。鍵盤の大きさも合わせて確認しましょう。

Q4. スピーカー内蔵シンセサイザーはDTMにも使えますか?

A. はい。MIDI接続や音声出力を利用できる機種ならDTMに活用できます。

ただし、USB-MIDIとUSBオーディオは異なる機能です。

鍵盤の演奏情報を送ることと、本体で作った音を録音することは別なので、対応機能を確認しましょう。

録音には、対応するUSBオーディオ機能やオーディオインターフェースなどが必要になる場合があります。

Q5. 内蔵スピーカーだけでライブ演奏できますか?

A. 静かな環境での小規模な演奏なら使える場合がありますが、一般的なバンドライブでは音量が不足する可能性があります。

特にドラムやエレキギターと一緒に演奏する場合は、外部アンプやPAへの接続を考える必要があります。

ライン出力端子や接続方法、音色の切り替え方法、本体の運搬しやすさも確認しておきましょう。

まとめ

スピーカー内蔵シンセサイザーは、外部アンプやスピーカーを用意しなくても音を出せる便利な電子楽器です。

自宅で気軽に演奏したい人や、限られたスペースで音作りを楽しみたい人には、魅力的な選択肢になります。

今回紹介した機種は、それぞれ得意な用途が異なります。

  • 本格的な音作りを楽しみたい:KORG microKORG S、YAMAHA reface CS、reface DX
  • 小型の機器で電子音楽を制作したい:KORG volca keys、volca fm2、YAMAHA SEQTRAK
  • 鍵盤演奏やバンド曲の練習をしたい:Roland GO:KEYS 3、GO:KEYS 5、CASIO CT-S500
  • 歌声音色を使った音楽制作に興味がある:CASIO CT-S1000V

購入するときは、スピーカーの有無だけでなく、鍵盤数、音源方式、電源、ヘッドホン端子、外部出力も確認しましょう。

特に重要なのは、自分が弾きたい音楽と楽器の機能が合っていることです。

音作りを学びたいならreface CSやmicroKORG S、鍵盤練習を中心に楽しみたいならGO:KEYSシリーズやCT-S500が比較対象になります。

音作りや鍵盤操作をレッスンで学ぶ方法も含めて検討したい方は、EYS音楽教室のシンセサイザー対応について確認しておくと、独学とは別の選択肢も比較できます。

机の上で電子音楽を制作したいならvolcaシリーズやSEQTRAKなど、鍵盤演奏とは異なるアプローチの製品もあります。

内蔵スピーカーがあれば、自宅での練習や音の確認を手軽に始められます。一方、低音を細かく調整する音作りやライブ演奏では、外部音響機器が必要になる場合もあります。

将来的にDTMやライブへ発展させたい場合は、ライン出力、MIDI、USBなどの機能も確認しておきましょう。

最初からすべての機能を求める必要はありません。

まずは「好きな曲を弾きたい」「電子音を自分で作りたい」「机の上で曲を作りたい」など、最も楽しみたいことを明確にしてみてください。

その目的に合ったスピーカー内蔵モデルを選べば、自宅で音楽を楽しむ時間をより充実させられるでしょう。