シンセサイザーに興味はあるものの、「何を用意すればいいのか分からない」「買っても使いこなせなさそう」「音作りまで覚えないと始められないのでは」と感じていませんか?
シンセサイザーはボタンやノブが多く、機種によって機能も大きく違うため、初めて見ると難しそうに感じやすい楽器です。ただし、最初からすべての機能を理解する必要はありません。
初心者が最初に覚えるのは、電源・音量・音色選択・鍵盤操作の4つで十分です。
多くの鍵盤型シンセサイザーには、メーカーがあらかじめ用意したプリセット音色があります。ピアノやストリングス、リード、パッドなどから好きな音を選べば、複雑な音作りを覚える前でも演奏を始められます。
一方で、シンセサイザーは機種によってスピーカーの有無、電源方式、端子、鍵盤数、重量、USB機能などが異なります。そのため、「本体だけ買えば必ずそのまま音が出る」とは限りません。
この記事では、シンセサイザー初心者が最初に知っておきたい基礎から、必要なもの、選び方、始め方、基本操作、練習、音作り、音が出ないときの確認方法まで順番に解説します。
- シンセサイザー初心者が最初に必要なもの
- 用途に合うシンセサイザーの選び方
- 購入後に音を出すまでの基本的な始め方
- 初心者向けの使い方・練習・音作りの基本
- 音が出ないときに確認したいポイント
自宅で趣味として弾きたい人、バンドで使いたい人、将来はパソコンで作曲したい人では、必要な機材や優先する機能が変わります。最初からすべてをそろえるのではなく、自分の用途に必要なものから準備することが大切です。
シンセサイザー初心者が最初に知ること
シンセサイザーを始める前に、まず「どんな楽器なのか」を大まかにつかんでおきましょう。
シンセサイザーは、電子回路やデジタル処理などを使って音を生成・加工できる電子楽器です。「synthesize」には合成するという意味があり、複数の要素を組み合わせながら音を作れることが大きな特徴です。
ピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン、ストリングス、ブラスといった実在楽器を再現した音色のほか、電子的なリード、パッド、ベース、効果音などを扱える機種もあります。
ただし、「シンセサイザーだから自分で一から音を作らなければならない」というわけではありません。多くの鍵盤型シンセサイザーには、完成済みのプリセット音色が用意されています。
初心者は、まずプリセット音色を選んで演奏するところから始めれば十分です。音作りは、シンセサイザーの操作に慣れてから少しずつ覚えていけば問題ありません。
シンセと他の鍵盤楽器の違い
シンセサイザーと見た目が似ている鍵盤楽器には、電子キーボード、電子ピアノ、MIDIキーボードなどがあります。
どれも鍵盤を使いますが、主な目的や設計思想には違いがあります。ただし、近年は機能が重なる製品も多く、境界が完全に明確とは限りません。電子ピアノとキーボードの違いをさらに整理したい場合は、ピアノとキーボードの違いも参考になります。
シンセサイザー
シンセサイザーは、多数の音色を演奏できるだけでなく、音色そのものを編集したり生成したりできることが大きな特徴です。
ライブ演奏を重視したもの、音作りを重視したもの、楽曲制作機能を備えたものなど、製品ごとの性格が大きく異なります。
スピーカーを内蔵しない機種も多いため、自宅で使う場合はヘッドホンや外部スピーカーの必要性を確認することが重要です。
電子キーボード
電子キーボードは、鍵盤演奏を気軽に楽しむことを重視した製品が多く、スピーカー、自動伴奏、レッスン機能などを備えた機種があります。
一方で、最近では音色編集やUSB MIDI、USBオーディオといった機能を備えた製品もあり、シンセサイザーとの違いが分かりにくいこともあります。
初心者が選ぶときは製品カテゴリー名だけを見るのではなく、必要な音色、端子、鍵盤数、スピーカー、編集機能など実際の仕様を見る方が確実です。
電子ピアノ
電子ピアノは、アコースティックピアノに近い鍵盤タッチ、ピアノ音、ペダル操作を重視した電子楽器です。
88鍵のハンマーアクション鍵盤を採用する製品が中心で、ピアノ演奏を重視する人に向いています。
多数のシンセ音色や音作り機能よりも、ピアノらしい演奏感を優先した設計の製品が多い点が特徴です。
MIDIキーボード
MIDIキーボードは、鍵盤操作をMIDI情報としてパソコン、スマートフォン、タブレット、外部音源などへ送るためのコントローラーです。
本体に音源を持たない製品が多く、単体では音が出ない場合があります。
パソコンなしで単体演奏したい人は、購入する鍵盤に音源が内蔵されているかを必ず確認してください。
見た目が鍵盤付きであっても、「鍵盤を押せば本体から音が出る」とは限りません。初心者が最初の1台を選ぶ際には、シンセサイザーとMIDIキーボードを取り違えないよう注意が必要です。
MIDIは音声ではない
MIDIは、演奏情報などを電子楽器やパソコンの間でやり取りするための規格です。
どの鍵盤を押したか、どのタイミングで押したか、どの程度の強さで押したか、音色変更を行ったかなどの情報を送受信できます。
ただし、MIDIそのものは音声ではありません。
この点は、パソコン接続を考えている初心者が混同しやすいポイントです。
たとえばUSB MIDI対応のシンセサイザーなら、鍵盤演奏をMIDI情報としてDAWへ送ったり、パソコン上のソフト音源をシンセサイザーの鍵盤から演奏したりできます。
一方で、USB MIDIだけに対応している機種では、シンセサイザー本体の音声をUSB経由で録音できない場合があります。
USB端子が付いているだけで、USBオーディオまで扱えるとは限らないため、パソコン録音を考えている人は仕様を確認しましょう。
最初から音作りを覚えなくていい
シンセサイザーという言葉から、オシレーター、フィルター、エンベロープ、LFOなどを使った本格的な音作りを想像する人も多いでしょう。
しかし、初心者が最初からそれらを理解する必要はありません。
多くのシンセサイザーには、メーカーが作成したプリセット音色が収録されています。
PIANO、E.PIANO、ORGAN、STRINGS、BRASS、PAD、LEAD、BASSなど、機種によってさまざまなカテゴリから音を選べます。
最初は好きな音色を選び、鍵盤を弾くだけで構いません。
難しいパラメーターに触らなくても、音色を選び替えるだけでシンセサイザーらしい幅広いサウンドを楽しめます。
「音作りができるようになってから演奏する」のではなく、「まず演奏し、興味が出たら音作りを覚える」という順番で問題ありません。
最初の段階では、複雑なオシレーター設定、モジュレーションマトリクス、高度なMIDI設定、SysEx、詳細なシーケンサー編集、サンプリング、エフェクトルーティングなどは後回しで大丈夫です。
必要になった機能をその都度覚えていく方が、操作の意味を理解しやすくなります。
初心者が始めるために必要なもの
シンセサイザーを始めるために必要なものは、機種と用途によって変わります。
ただし、大きく分けると「本体」「電源」「音を聴く環境」の3つを確認すれば、演奏開始に必要な準備を整理できます。
本体・電源・音を聴く機器
シンセサイザーを演奏するために、原則として確認したいものは次の3つです。
- シンセサイザー本体
- 電源
- 音を聴くための環境
シンセサイザー本体
鍵盤付きで音源を内蔵しているシンセサイザーなら、パソコンを使わず単独で演奏できます。
購入時には、鍵盤数、鍵盤タッチ、音色、スピーカーの有無、接続端子、本体サイズ、重量などを確認します。
自宅に据え置くのか、スタジオやライブへ持ち運ぶのかによって、適したサイズや重量も変わります。
電源
シンセサイザーの電源方式には、ACアダプター、AC電源コード、USB-C電源、乾電池などがあります。
機種によってはACアダプターが別売の場合もあります。
そのため、本体価格だけを見るのではなく、演奏開始に必要な電源が付属しているかまで確認してください。
メーカー指定外のACアダプターは、電圧や極性などが合わない可能性があります。差し込めるから使えると判断せず、メーカー指定品や公式仕様を確認するのが基本です。
USB-C給電に対応する製品でも、必要な電源条件が定められている場合があります。
モバイルバッテリーで使いたい場合も、単にUSB-C端子があるかだけでなく、メーカーが示している給電条件を確認しましょう。
音を聴くための機器
内蔵スピーカー付きのシンセサイザーなら、本体だけで音を確認できる製品があります。
一方、スピーカーを搭載していないシンセサイザーでは、ヘッドホン、アンプ内蔵モニタースピーカー、キーボードアンプ、ミキサーやPAなど、音を再生するための機器が必要です。
スピーカー非搭載モデルでは、音を聴くための環境まで含めて準備する必要があります。
初心者が自宅で使うなら、ヘッドホンは取り入れやすい選択肢です。
周囲へ大きな音を出しにくいため、夜間や集合住宅での練習にも使いやすくなります。
ただし、ヘッドホン端子には6.3mm標準ステレオ端子や3.5mmステレオミニ端子などがあり、機種によって異なります。
持っているヘッドホンと端子サイズが合わない場合は、適切な変換プラグが必要です。
外部スピーカーを使う場合は、アンプを内蔵しているかも確認してください。
パッシブスピーカーは、シンセサイザーへ直接つなぐだけでは十分に鳴らせず、別途アンプが必要です。
あると便利な周辺機器
シンセサイザー本体、電源、音を聴く方法がそろえば演奏は始められます。
それ以外の機材は、用途に応じて追加していけば大丈夫です。
ヘッドホン
内蔵スピーカーがある機種でも、自宅練習用としてヘッドホンは便利です。
特に夜間や集合住宅など、周囲への音を抑えたい場面で使いやすくなります。
購入時にはPHONES端子のサイズを確認してください。
また、ヘッドホンを装着する前に音量を下げ、長時間の大音量使用は避けましょう。
サステインペダル/ダンパーペダル
サステインペダルは、踏んでいる間、鍵盤から指を離したあとも音を持続させるために使います。
特にピアノ系、エレクトリックピアノ系、パッド系の音色では便利です。ペダルを踏み替える基本的な考え方については、ピアノペダルの使い方と踏むタイミングも参考にできます。
本体側にHOLD、SUSTAIN、DAMPERなど対応する端子が必要になります。
ペダルには極性の違いもあります。
機種によっては、電源投入時にペダルを踏んでいると動作が反転することもあるため、正しい接続方法は取扱説明書を確認してください。
ハーフダンパー対応の有無も機種によって異なります。
キーボードスタンド
シンセサイザーは机の上でも演奏できますが、演奏姿勢を整えるなら専用スタンドが便利です。
X型、Z型、テーブル型などがありますが、形よりも本体の横幅、奥行き、重量に対応しているかが重要です。
耐荷重が不足していたり、本体が不安定に載っていたりすると転倒や落下につながる可能性があります。
椅子
長時間練習するなら、高さを調整できる椅子があると便利です。
鍵盤の位置が高すぎたり低すぎたりすると、肩や手首へ余計な力が入りやすくなります。
座ったときに無理なく腕を鍵盤へ伸ばせる高さへ調整しましょう。
オーディオケーブル
オーディオケーブルは、本体のOUTPUT端子からアンプ、ミキサー、PA、オーディオインターフェースなどへ音声を送る場合に使います。
6.3mmフォーン端子が使われることも多いですが、端子仕様は機種によって異なります。
L/MONOとRの2端子がある機種では、L/MONOだけを使ってモノラル出力できるものがあります。
ステレオで鳴らしたい場合は、通常L/Rの両方を接続します。
ケース
自宅に据え置くだけなら、ケースは必須ではありません。
スタジオやライブへ持ち運ぶ場合は、本体サイズに合ったソフトケースやハードケースがあると保護しやすくなります。
本体だけでなく、ACアダプター、ペダル、ケーブルなども一緒に運ぶことを考えて容量を確認すると使いやすいです。
譜面台
楽譜やタブレットを見ながら演奏する場合に便利です。
機種によっては専用の譜面台が用意されていることもあります。
用途別に必要になる機材
自宅で趣味として弾く場合、内蔵スピーカー付きなら本体と電源だけで始められることがあります。
スピーカー非搭載なら、ヘッドホンまたはアンプ内蔵スピーカーなどが必要です。
バンドやライブで使う場合は、スタンド、OUTPUT接続用のケーブル、ケースなどの優先度が高くなります。
ステージでは本体スピーカーだけでは十分な音量を得られないこともあり、OUTPUTからPAへ接続する使い方が考えられます。
パソコンで作曲する場合は、PCや対応端末、DAW、USBケーブルなどが必要です。
シンセ本体の音声をアナログ出力から録音するなら、オーディオインターフェースが必要になる場合があります。
一方、シンセ本体がUSBオーディオ機能を備えていれば、対応環境では別のオーディオインターフェースを使わず音声を送れる場合もあります。
周辺機器はすべて最初からそろえる必要はありません。まず演奏開始に必要な最低限を用意し、用途が広がった段階で追加していくと無駄を減らしやすくなります。
用途に合うシンセサイザーの選び方
初心者がシンセサイザーを選ぶときは、最初に「何に使うか」を決めると整理しやすくなります。
自宅練習、バンドやライブ、ピアノ曲の演奏、シンセらしい音色での演奏、音作り、DTM、持ち運びなど、目的によって優先する条件が変わります。
機能数だけで比較するより、実際の使い方を先に決めておく方が、自分に必要な仕様を判断しやすくなります。
鍵盤数・タッチ・スピーカーを確認
鍵盤数
シンセサイザーには49鍵、61鍵、73鍵、76鍵、88鍵など複数の選択肢があります。
49鍵はコンパクトな製品などで採用されます。持ち運びや省スペースを重視しやすい反面、両手で広い音域を使う曲では不足を感じる場面があります。
61鍵はシンセサイザーで広く使われる鍵盤数で、演奏できる音域と本体サイズのバランスを取りやすい選択肢です。
73鍵や76鍵は、61鍵より広い音域がほしいものの、88鍵までは必要ない場合に候補になります。76鍵と88鍵の具体的な違いを確認したい場合は、76鍵盤で足りるかを解説した記事も参考になります。
88鍵はピアノと同じ鍵盤数です。ピアノ演奏を重視する場合には有力な選択肢ですが、本体が大型・重量級になりやすい点も考える必要があります。
「88鍵だから61鍵より上位」という考え方は適切ではありません。
用途に合う鍵盤数を選ぶことが重要です。
鍵盤タッチ
ベロシティ対応鍵盤は、鍵盤を弾く強さを演奏情報として利用できます。
音量や音色の変化に打鍵の強弱を反映できるため、演奏表現の幅が広がります。
シンセアクションは比較的軽いタッチの製品が多く、シンセやオルガン、速いフレーズなどを弾きやすい傾向があります。
ハンマーアクションは、ピアノに近い重量感を目指した鍵盤で、ピアノ演奏を重視する人に向きます。
同じ61鍵でも製品ごとにタッチは異なるため、可能であれば実際に試奏して確認すると判断しやすくなります。
スピーカーの有無
自宅で気軽に始めたい初心者にとって、スピーカーの有無は重要です。
スピーカー内蔵モデルなら、電源を入れれば本体だけで音を確認できる場合があります。
スピーカー非搭載モデルでは、ヘッドホンや外部音響機器が必要です。
ただし、スピーカー非搭載だから性能が低いわけではありません。
ライブや外部音響機器への接続を前提としたシンセサイザーにも、スピーカーを搭載しない製品があります。
音色
初心者は、音色数の多さだけで選ばないことも大切です。
自分が使いたいピアノ、エレピ、オルガン、ストリングス、ブラス、パッド、リード、ベースなどの音色が含まれているか、目的の音へたどり着きやすいかを確認しましょう。
ライブ用途では、よく使う音色を素早く呼び出せるフェイバリット、シーン、セットリスト系の機能が便利な場合があります。
操作性
初心者にとっては、音色を簡単に選べることも重要です。
カテゴリボタンやダイヤルから目的の音へ移動しやすいか、ディスプレイが見やすいか、音量ノブの位置が分かりやすいかなどを確認します。
特にライブで使う場合は、演奏中にすぐ音色を切り替えられることが重要になることがあります。
端子・電源・持ち運びやすさを確認
接続端子
初心者でも最低限確認しておきたいのは、PHONES、OUTPUT、ペダル端子、USBです。
PHONESはヘッドホン出力です。
OUTPUT L/RやL/MONOは、外部スピーカー、アンプ、PA、オーディオインターフェースなどへ音声を送るときに使います。
ペダル端子は、サステインペダルなどを使用したい場合に必要です。
USB端子は、何に対応しているかまで確認してください。
USB MIDIに対応していれば、鍵盤演奏などをMIDI情報としてDAWへ送れる場合があります。
ただし、USB MIDI対応とUSBオーディオ対応は同じではありません。
USB端子があるだけで、本体の音をUSB経由で録音できるとは限りません。
パソコンへの音声録音を想定している場合は、USBオーディオに対応しているか、またはアナログOUTPUTからオーディオインターフェースへ接続する必要があるかを確認しましょう。
用途によってはMIDI IN/OUT、AUDIO IN、MIC IN、Bluetooth MIDI、Bluetoothオーディオなども確認項目になります。
電源方式
電源方式にはACアダプター、AC電源コード、乾電池、USB-C電源などがあります。
持ち運び用途では、乾電池やモバイルバッテリーで動かせる機種が便利なこともあります。
ただし、対応しているかどうかは機種ごとに異なり、モバイルバッテリーを使う場合にもメーカー指定条件の確認が必要です。
重量とサイズ
自宅据え置きなら、多少重くても大きな問題にならない場合があります。
一方、スタジオやライブへ頻繁に持ち運ぶなら、本体重量は重要です。
ケース、スタンド、ペダル、ケーブルなども一緒に運ぶため、本体だけの重量ではなく総重量を考えた方が現実的です。
自宅に置く場合も、横幅だけではなく奥行きを測り、接続ケーブルを差すスペースまで考えておきましょう。
1台目は機能数より、用途・鍵盤数・スピーカー・端子・重量・電源が自分に合っているかを優先すると選びやすくなります。
新品と中古で確認したいこと
新品購入時には、本体だけでなく、ACアダプターや電源コードの付属、取扱説明書の提供形態、保証、ペダル付属の有無、スピーカー、USBケーブル、対応OSなどを確認します。
ピアノ演奏を重視して電子ピアノも候補に入れる場合は、電子ピアノの選び方と比較ポイントを確認しておくと、鍵盤タッチやペダル、設置方法を比較しやすくなります。
中古の場合は、さらに全鍵盤が正常に発音するか、ベロシティが正常か、ノブやスライダー、ホイール、レバー、ディスプレイ、ボタン、PHONES、OUTPUT、ペダル端子、USB、MIDI端子なども確認したいところです。
古いモデルでは、現行OSに対応するUSBドライバーが提供されていない場合もあります。
販売終了モデルをパソコンと接続して使いたい人は、メーカーのサポート状況も確認してください。
シンセサイザーの始め方と基本操作
シンセサイザーを購入したら、いよいよ実際に音を出してみましょう。
ここでは特定の製品に限定せず、多くの鍵盤型シンセサイザーで共通しやすい流れを説明します。
ただし、電源の接続方法や電源投入順序、ペダルの接続方法などは機種によって異なります。実際に操作するときは、必ず購入した製品の取扱説明書を優先してください。
設置から音を出すまでの手順
1. 設置場所を決める
まず、安定した机やキーボードスタンドへ本体を置きます。
落下しやすい場所、極端な高温や低温、多湿、水がかかる場所などは避けます。
背面に電源やオーディオケーブルを接続する場合は、ケーブルを無理に曲げたり引っ張ったりしないよう、後ろ側にも余裕を確保してください。
2. 本体の電源が切れていることを確認する
外部機器を接続する前に、本体や接続先の電源状態と音量を確認します。
外部アンプやスピーカーへ接続するときは、予期しない大音量や機器への負担を避けるため、接続前に音量を下げておくことが基本です。
3. 電源を接続する
メーカーが指定する電源コードやACアダプターなどを接続します。
別製品のアダプターを見た目だけで流用しないようにしてください。
4. ヘッドホンまたはスピーカーを準備する
スピーカー内蔵機種なら、外部機器なしでも音を確認できる場合があります。
スピーカー非搭載機種なら、PHONES端子へヘッドホンを接続するか、OUTPUTから外部音響機器へ接続します。
5. 必要ならペダルを接続する
サステインペダルを使う場合は、HOLD、SUSTAIN、DAMPERなどの対応端子へ接続します。
対応するペダルや接続時の注意は機種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。
6. 音量を下げてから電源を入れる
MASTER VOLUMEなどを低めに設定し、電源を入れます。
外部アンプやスピーカーを使う場合の電源投入順序は、使用する機器の取扱説明書に従ってください。
7. 音量を少しずつ上げる
鍵盤を弾きながら、無理のない音量まで少しずつ上げます。
ヘッドホン使用時は、装着前に大きな音になっていないか特に注意します。
8. 音色を選ぶ
最初はPIANOなど分かりやすい音色を選ぶと、動作確認がしやすくなります。
音が出ることを確認したら、SYNTH、PAD、LEAD、STRINGSなど、さまざまなプリセットを試してみてください。
接続方法や電源投入・切断順序は製品によって異なります。一般的な手順だけで判断せず、実際に使用する機器の取扱説明書を確認してください。
最初に覚える4つの基本操作
シンセサイザーには多くのボタンやノブがありますが、最初に全部覚えようとする必要はありません。
まずは「電源」「MASTER VOLUME」「音色選択」「鍵盤」の4つだけに慣れましょう。
電源
POWERボタンや電源スイッチの位置を確認します。
機種によっては、一定時間操作しないと自動的に電源が切れるオートパワーオフ機能があります。
MASTER VOLUME
楽器全体の出力音量を調整する機能です。
音が小さい、あるいは音が聞こえないと感じたときに、最初に確認したい項目の一つです。
音色選択
メーカーによってTone、Voice、Patch、Programなど呼び方が異なります。
名称が違っても、初心者の段階では「演奏する音を選ぶ場所」と考えれば分かりやすいでしょう。
まずカテゴリを選び、その中から目的の音色を探します。
鍵盤
ピアノ経験がなくても、シンセサイザーを始めることはできます。
最初は右手で単音を鳴らし、次に簡単なメロディーを弾いてみましょう。
コードや両手演奏は、あとから少しずつ覚えていけば大丈夫です。
基本操作に慣れたら覚えたい機能
4つの基本操作に慣れたら、オクターブ変更、ピッチベンド、モジュレーションなどを試します。
OCTAVE UP/DOWNなどの機能がある機種では、鍵盤全体の音域を上下できます。
61鍵などでも、オクターブシフトを使えば実際の鍵盤数より高い音域や低い音域を演奏できます。
ピッチベンドは、音程を滑らかに上下させるためのコントローラーです。
リードシンセなどでは、音程を変化させることでシンセサイザーらしい表現を加えられます。
モジュレーションは、ビブラートなどの変化を付ける用途に使われることがあります。
レバー式、ホイール式など、操作方式は機種によって異なります。
初心者向けの練習と音作り入門
基本操作が分かったら、演奏と音作りを少しずつ広げていきます。
最初から高度な演奏や複雑な音作りを目標にする必要はありません。
できることを一段階ずつ増やす方が、シンセサイザーの機能を理解しやすくなります。
プリセットから演奏に慣れる
段階1:好きな音色を選んで鍵盤を鳴らす
最初は、気に入ったプリセットを選び、自由に鍵盤を弾いてみましょう。
ピアノ、エレクトリックピアノ、ストリングス、パッド、リードなどを切り替えながら、音色選択と音量調整に慣れます。
同じフレーズでも、音色を変えるだけで印象が大きく変わることが分かります。
段階2:簡単なメロディーを片手で弾く
知っている曲のメロディーなどを、右手だけで弾いてみます。
楽譜が読めなくても、耳で音を探しながら弾くことはできます。
最初から1曲通して弾こうとせず、短いフレーズから始めると取り組みやすくなります。
段階3:左手で単音やコードを追加する
右手のメロディーに慣れたら、左手を少し加えてみます。
最初はルート音を1音鳴らすだけでも、伴奏らしく聞こえます。
C、F、G、Amなど基本的なコードを少しずつ覚えていく方法もあります。
片手のメロディーからコードや両手演奏へ進む手順を自分だけで組み立てにくい場合は、シンセサイザーを学べるEYS音楽教室のように、初心者から段階的に学べるレッスンを利用する方法もあります。
段階4:サステインペダルを使う
ピアノ系やパッド系の音色でサステインペダルを使うと、音のつながりを感じやすくなります。
ただし、踏みっぱなしにすると音が重なり、濁りやすくなります。
コードが変わる場所などで踏み替える感覚を少しずつ覚えていきましょう。
段階5:レイヤーとスプリットを覚える
レイヤーは、複数の音色を重ねて演奏する機能です。
たとえばピアノとストリングスを重ねると、ピアノだけとは違う厚みのある響きを作れます。
スプリットは、鍵盤の低音側と高音側へ別の音色を割り当てる機能です。
左手をベース、右手をピアノにするなど、1台の鍵盤で複数の役割を担当できます。
名称や設定方法はメーカーや機種によって異なるため、搭載されているかどうかも含めて確認してください。
段階6:ピッチベンドやモジュレーションを使う
リードシンセなどの音色でピッチベンドを動かすと、音程に滑らかな変化を加えられます。
モジュレーションを加えると、ビブラートなどの変化を付けられることがあります。
こうしたコントローラーは、シンセサイザーらしい演奏表現を体験しやすい機能です。
段階7:音作りへ進む
プリセットでの演奏に慣れたら、音作りへ進みます。
最初からゼロから音を作るよりも、気に入ったプリセットを選び、その一部だけ変更する方が理解しやすくなります。
フィルターなど音作りの基本
シンセサイザーの音作りでは、オシレーター、フィルター、アンプ、エンベロープ、LFOといった言葉がよく使われます。
すべてを一度に覚える必要はありません。
まず、それぞれがどの部分を担当しているかだけ理解しておきましょう。
オシレーター/OSC
オシレーターは、音のもととなる波形を発生させる部分です。
代表的な波形には、サイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波などがあります。
音源方式によってオシレーターの考え方や利用できる波形は異なるため、すべてのシンセサイザーが同じ構造とは限りません。
フィルター/FILTER
フィルターは、周波数成分を削るなどして音色を変化させる部分です。
ローパスフィルターでは、高い周波数成分を抑えることで、一般に明るい音から暗い・丸い方向へ変化させられます。
CUTOFFは、フィルターが作用する境界となる周波数を調整する代表的なパラメーターです。
RESONANCEは、カットオフ付近を強調する代表的なパラメーターです。
初心者は、プリセットを鳴らしながらFILTER CUTOFFをゆっくり動かし、音色がどう変わるか聞いてみると理解しやすくなります。
アンプ/AMP
アンプは音量をコントロールする部分です。
単なる全体音量だけでなく、時間によって音量をどのように変化させるかという設定にも関係します。
エンベロープ/ENVELOPE
エンベロープは、音量やフィルターなどを時間経過に従って変化させる仕組みです。
代表的な考え方がADSRです。
- A=Attack:鍵盤を押してから音が立ち上がるまで
- D=Decay:ピークから持続レベルへ下がるまで
- S=Sustain:鍵盤を押している間の持続レベル
- R=Release:鍵盤を離してから音が消えるまで
たとえばAttackを長くすると、鍵盤を押した瞬間に音が出るのではなく、ゆっくり立ち上がるような変化を作れます。
Releaseを長くすると、鍵盤から指を離したあとも音が残りやすくなります。
LFO
LFOはLow Frequency Oscillatorの略です。
低い周波数でパラメーターを周期的に変化させるために使います。
ピッチへかければビブラート、音量へかければトレモロのような変化を作ることができます。
初心者が最初に試したい音作り
最初は既存のプリセット音色を選び、FILTER CUTOFFをゆっくり動かしてみましょう。
次にRESONANCEを少し変え、音の変化を聞きます。
そのあとAMP ENVELOPEのATTACKを長くして、音の立ち上がりがゆっくりになる様子を確認します。
さらにRELEASEを長くすると、鍵盤を離したあとの余韻が変わります。
初心者の音作りは、気に入ったプリセットの一部分だけを変えるところから始めると理解しやすいです。
編集前の音へ戻せなくなるのが不安なら、保存せず別の音色へ切り替える方法や、編集前にユーザー領域へ保存する方法などを確認しておきましょう。
保存方法は機種によって異なります。
そのほかによく使う機能
アルペジエーターは、押さえた鍵盤やコードをもとに、一定のパターンで音を順番に鳴らす機能です。
シンセサイザーらしいフレーズを簡単に演奏できますが、搭載していない機種もあります。
シーケンサーは、演奏情報を記録して再生する機能です。
トラック数や録音方式などは製品によって大きく異なります。
エフェクトには、リバーブ、ディレイ、コーラス、ディストーションなどがあります。
リバーブは空間の残響を加え、ディレイは一定時間遅れた音を繰り返し、コーラスは音へ厚みや広がりを加える用途で使われます。
初心者は、プリセットに設定されているエフェクトをそのまま使っても問題ありません。
フェイバリットやシーンのような機能は、よく使う音色や設定を素早く呼び出すために使われます。
ライブで複数の音色を切り替える場合に便利ですが、名称や仕組みはメーカーによって異なります。
よくある音が出ない原因と対処法
シンセサイザーを初めて使うと、「電源は入っているのに音が出ない」ということがあります。
すぐに故障と判断せず、基本的な部分から一つずつ確認してみましょう。
MASTER VOLUMEが最小になっている
まず確認したいのが本体全体の音量です。
MASTER VOLUMEが最小になっていると、鍵盤を弾いても音は聞こえません。
ヘッドホンやスピーカー側の音量だけでなく、本体側の音量も確認してください。
スピーカー非搭載機種だった
シンセサイザーには、本体にスピーカーが付いていない機種があります。
電源が入り、ディスプレイも表示されていても、本体単独から音が出ないことがあります。
その場合は、ヘッドホンまたは外部スピーカーなどへ接続します。
ヘッドホンが正しく接続されていない
PHONES端子以外へ差していないか確認してください。
変換プラグを使っている場合は、変換プラグとヘッドホンプラグの両方が正しく差し込まれているかも確認します。
OUTPUTの接続先が間違っている
外部スピーカーを使っている場合は、シンセサイザー側のOUTPUTだけではなく、スピーカー側の入力端子や入力チャンネルも確認してください。
接続先がアンプを内蔵しているかも重要です。
パッシブスピーカーへ直接接続している場合は、別途アンプが必要です。
ローカルコントロールがOFFになっている
MIDI関連の設定を変更したあとなどに、本体鍵盤と内蔵音源をつなぐローカルコントロールがOFFになっている場合があります。
この状態では、鍵盤を弾いても本体の内蔵音源が鳴らないことがあります。
通常設定で使っている初心者が頻繁に遭遇する項目ではありませんが、MIDI設定を触ったあとに音が出なくなった場合は確認してください。
音色やパートがミュートされている
シーケンサーや複数パートを扱う機種では、対象パートがミュートされていたり、パート音量が下がっていたりすることがあります。
本体全体の音量だけでなく、現在選んでいるパートの状態も確認します。
ペダルの動作がおかしい
サステインペダルを踏んでいないのに音が伸び、踏むと止まる場合は、極性が合っていない可能性があります。
対応ペダル、接続方法、電源投入時の状態などを取扱説明書で確認してください。
パソコン接続時だけ音が出ない
パソコン接続時は、「MIDI情報が届いていること」と「音声が聞こえること」を別に考える必要があります。
DAWへMIDI情報が届いていても、ソフト音源が設定されていなかったり、オーディオ出力先が正しくなかったりすれば音は聞こえません。
また、USB MIDIだけに対応するシンセサイザーでは、本体の音声をUSB経由で送れない場合があります。
シンセ本体のOUTPUTからオーディオインターフェースのLINE入力へ接続して録音する方法もあります。
ステレオ録音なら通常は左右2入力を使い、モノラル録音ならL/MONOを利用できる機種もあります。
入力レベルを上げすぎると音が歪むため、録音時は適切に調整してください。
音が出ないときは、「本体音量」「スピーカーの有無」「ヘッドホン」「OUTPUT」「接続先」「パート設定」のように、簡単な項目から順番に確認すると原因を絞りやすくなります。
シンセサイザー初心者のよくある質問
ここでは、シンセサイザーをこれから始める人が疑問に感じやすいポイントをまとめます。
シンセサイザー初心者のよくある質問(FAQ)
Q1. シンセサイザーは楽器未経験でも始められますか?
A. 始められます。プリセット音色を選び、鍵盤を押せば音を鳴らせるため、演奏経験や音作りの知識は開始条件ではありません。最初は片手で単音や簡単なメロディーを弾くところから始めれば大丈夫です。
Q2. 楽譜が読めなくても使えますか?
A. 使えます。耳でメロディーを探したり、コードネームを覚えたり、アルペジエーターなどの機能を利用したりすることもできます。楽譜が読めることはシンセサイザーを始める必須条件ではありません。
Q3. 最初から音作りを勉強した方がいいですか?
A. 必須ではありません。まずプリセット音色を使って演奏に慣れ、興味が出てきたらフィルターやエンベロープなどを少しずつ学ぶ方が始めやすいでしょう。最初からゼロから音を作る必要はありません。
Q4. シンセサイザーだけ買えば音は出ますか?
A. 機種によります。スピーカー内蔵モデルなら本体から音を鳴らせる場合があります。一方、スピーカー非搭載モデルでは、ヘッドホンや外部スピーカーなどの再生機器が必要です。電源が別売の場合もあるため、付属品も確認してください。
Q5. ヘッドホンは必要ですか?
A. スピーカー内蔵モデルでは必須ではありませんが、自宅練習では便利です。スピーカー非搭載モデルの場合は、ヘッドホンか外部音響機器など、音を聴く方法のいずれかが必要になります。
Q6. サステインペダルは必要ですか?
A. 演奏開始そのものには必須ではありません。ただし、ピアノ、エレクトリックピアノ、パッドなどを演奏する場合には便利です。本体の対応端子やペダルの極性、対応機種を確認して選びましょう。
Q7. 初心者は何鍵がおすすめですか?
A. 用途によって変わります。61鍵はシンセサイザーで広く使われ、演奏性と携帯性のバランスを取りやすい選択肢です。ピアノ演奏を重視するなら88鍵、省スペースや持ち運びを優先するなら49鍵なども候補になります。
Q8. ピアノ経験者は88鍵を選ぶべきですか?
A. 必須ではありません。本格的なピアノ曲を弾くなら88鍵ハンマーアクションが適する場合がありますが、バンドでシンセ、オルガン、パッドなどを演奏するなら61鍵や76鍵が扱いやすい場合もあります。
Q9. パソコンは必要ですか?
A. 通常の演奏には不要です。鍵盤と音源を内蔵したハードウェア・シンセサイザーなら、パソコンなしで演奏できます。DTM、ソフト音源の操作、パソコンへの録音などをしたい場合に必要になります。
Q10. オーディオインターフェースは必要ですか?
A. シンセサイザー単体を演奏するだけなら不要です。パソコンへアナログOUTPUTから音声を録音する場合に使います。本体がUSBオーディオ機能を備えている場合は、用途によって別途用意しなくてもよいケースがあります。
Q11. MIDIキーボードでも同じですか?
A. 同じとは限りません。MIDIキーボードは音源を内蔵しない製品が多く、パソコンや外部音源が必要です。単体で弾きたい場合は、音源が内蔵されているか必ず確認してください。
Q12. ピアノと同じ練習方法でいいですか?
A. 鍵盤奏法には共通する部分がありますが、シンセサイザーには音色切り替え、ピッチベンド、モジュレーション、レイヤー、スプリットなど独自の要素があります。鍵盤演奏とシンセ特有の機能を少しずつ並行して覚えるとよいでしょう。
Q13. 音作りには何から覚えればいいですか?
A. オシレーター、フィルター、アンプ/エンベロープ、LFOという基本的な役割を把握すると理解しやすくなります。ただし、製品によって音源構造は異なるため、すべてのシンセサイザーへ同じ考え方がそのまま当てはまるわけではありません。
Q14. 安いシンセサイザーでも始められますか?
A. 必要な鍵盤数、音色、端子、スピーカー、操作性などが目的を満たしていれば始められます。本体価格だけでなく、ヘッドホン、ペダル、スタンド、ケース、電源など別途必要になるものを含めた総額で考えることが大切です。
Q15. 独学でも使えますか?
A. 基本操作は、スタートアップガイドや取扱説明書を確認しながら独学で覚えることもできます。鍵盤演奏、コード、音作りなどを体系的に学びたい場合は、書籍やシンセサイザーに対応したレッスンなどを利用する方法もあります。
まとめ
シンセサイザー初心者が最初に大切にしたいのは、すべての機能を理解することではありません。
まずは「自宅で弾く」「バンドで使う」「ピアノ曲を弾く」「音作りを楽しむ」「パソコンで作曲する」といった使用目的を決めることから始めましょう。
目的が決まれば、必要な鍵盤数、スピーカー、端子、重量、電源などを判断しやすくなります。
- 最初に必要なのは本体・電源・音を聴く環境
- スピーカーの有無や電源付属品は購入前に確認する
- 鍵盤数は多いほど良いのではなく用途に合わせて選ぶ
- 初心者は電源・音量・音色選択・鍵盤操作から覚える
- 音作りはプリセットに慣れてから少しずつ学べばよい
- USB MIDIとUSBオーディオは別の機能として確認する
- 周辺機器は必要になった段階で追加すればよい
自宅で内蔵スピーカー付きシンセサイザーを弾くなら、本体と電源だけで始められる場合があります。
スピーカーのないシンセサイザーなら、ヘッドホンやアンプ内蔵スピーカーなどが必要です。
バンドで使うなら、スタンド、オーディオケーブル、ケースなどの重要度が高くなります。
パソコンでDTMをするなら、USB MIDIやUSBオーディオの対応状況を確認し、必要に応じてオーディオインターフェースなどを追加します。
演奏開始後も、いきなり複雑な機能を覚える必要はありません。
好きなプリセットを選ぶ、片手でメロディーを弾く、左手を加える、サステインペダルを使う、レイヤーやスプリットを覚える、ピッチベンドやモジュレーションを試すというように、一段階ずつ進めていけば大丈夫です。
音作りに興味が出たら、まずFILTER CUTOFFやATTACK、RELEASEなど、変化を聞き取りやすいパラメーターから触ってみましょう。
シンセサイザーは機能が多い楽器ですが、全部を使えるようになってから楽しむものではありません。
まずは好きな音色を選び、鍵盤から音を出すところから始めてください。
なお、電源方式、端子、対応ペダル、USB機能、最大同時発音数、電源投入順序などは製品によって異なります。実際に使用するときは、購入した機種の公式仕様と取扱説明書を確認してください。

