ウクレレのチューニングは、一般的なソプラノ・コンサート・テナーであれば、演奏姿勢で顔側から床側へ「G・C・E・A」に合わせます。弦番号では、4弦G、3弦C、2弦E、1弦Aです。
初心者は4弦から「G→C→E→A」の順で合わせると、弦の位置と音名を対応させやすくなります。ただし、必ずG弦から始めなければならないという絶対的な決まりはありません。最終的に4本の開放弦が正しい音程へ合っていれば、A弦やC弦から始めても結果は同じです。
大切なのは、4本を一度合わせただけで終わらせないことです。A弦まで合わせたら再びG弦へ戻り、「G→C→E→A」を2~3巡しながら微調整すると、弦全体の張力変化によるずれを減らせます。
また、チューナーの基準ピッチは、特別な指定がない限りA4=440Hzに設定します。440Hzは4本すべての弦を同じ周波数に合わせるという意味ではなく、中央付近のラであるA4を440Hzと定める基準です。
この記事では、ウクレレのチューニング音、音階と呼ばれるGCEAの意味、初心者向けのやり方、各弦のヘルツ、High GとLow Gの違い、バリトンウクレレの調弦、チューニングが安定しない場合の対処法まで順番に解説します。
ウクレレの基本チューニング音
ウクレレの「チューニング」と「調弦」は、どちらも各弦の音程を所定の高さへ合わせるという意味で、基本的には同じものです。
検索では「ウクレレのチューニング音階」という表現がよく使われますが、厳密にはGCEAは音階そのものではありません。左手でフレットを押さえずに鳴らす4本の開放弦について、それぞれの音名と音程を示したものです。
開放弦とは、左手でどのフレットも押さえず、そのまま弦を鳴らした状態を指します。チューナーを使うときは、原則としてこの開放弦を1本ずつ鳴らして調整します。
弦番号とGCEAの並び方

一般的な4弦ウクレレは、演奏する姿勢で顔側・天井側にある弦から順に、G・C・E・Aへ合わせます。
| 演奏姿勢での位置 | 弦番号 | 音名 | 固定ド |
|---|---|---|---|
| 顔側・天井側 | 4弦 | G | ソ |
| 4弦の隣 | 3弦 | C | ド |
| 1弦の隣 | 2弦 | E | ミ |
| 床側 | 1弦 | A | ラ |
最も床側にあるA弦が1弦で、顔側にあるG弦が4弦です。弦番号は床側から数えるため、見た目の上から1弦、2弦、3弦、4弦と数えるわけではありません。
初心者が間違えやすいのは、顔側の弦を1弦だと思い込むことです。演奏姿勢で自分から遠い床側の弦が1弦、自分の顔に近い弦が4弦と覚えましょう。
「上からG・C・E・A」とだけ覚えると、楽器を机へ置いたときや向きを変えたときに混乱しやすくなります。「4弦G、3弦C、2弦E、1弦A」と弦番号も一緒に覚えると、取り違えを防ぎやすくなります。
各弦の音階と周波数

A4=440Hz、12平均律を基準にすると、標準的なHigh Gウクレレの各弦は次の音程と周波数になります。
| 弦番号 | 音名 | 固定ド | オクターブ | 周波数 |
|---|---|---|---|---|
| 4弦 | G | ソ | G4 | 約392.00Hz |
| 3弦 | C | ド | C4 | 約261.63Hz |
| 2弦 | E | ミ | E4 | 約329.63Hz |
| 1弦 | A | ラ | A4 | 440.00Hz |
GCEAという表記は、周波数が低い順に並べたものではありません。演奏姿勢で4弦から1弦へ並べた順番です。
標準的なHigh Gでは、実際の音の高さは低い順にC4、E4、G4、A4となります。そのため、4弦Gが3弦Cより高く聞こえても間違いではありません。
周波数は1秒間に空気が振動する回数を表し、単位にはHz(ヘルツ)を使います。たとえばA4=440Hzは、理論上1秒間に440回の周期を持つ振動を基準にした音です。
ただし、初心者がチューニングするときに各周波数を手入力する必要は通常ありません。チューナーへG、C、E、Aの音名が正しく表示され、針やランプが中央に合えば調弦できます。ヘルツの数値は、440Hzの意味やHigh GとLow Gの違いを理解するときに役立ちます。
初心者向けチューニング手順
初心者がウクレレを正確に調弦するには、音名、弦番号、チューナー表示を1つずつ確認しながら進めることが大切です。
一般的なソプラノ、コンサート、テナーはGCEAが基本ですが、Low G仕様やバリトンウクレレは目標とする音程が異なります。最初に楽器のサイズだけでなく、張られている弦の種類も確認してください。
外見だけではHigh G弦とLow G弦を判断しにくい場合があります。4弦がほかの弦より明らかに太い、金属を巻いた巻弦になっている、弦セットの袋にLow Gと記載されているといった場合は、Low G仕様の可能性があります。
チューナーの設定と取り付け方

初心者には、ヘッドの振動を検知するクリップチューナーが扱いやすいです。周囲に会話やテレビの音がある環境でも、空気中の音を拾うマイク式チューナーより表示が安定しやすい傾向があります。
- クリップチューナーをウクレレのヘッドへ取り付けます。
- 演奏姿勢のまま画面を確認できる角度へ調整します。
- 電源を入れ、「U」「UKULELE」などのウクレレモード、またはクロマチックモードを選びます。
- 基準ピッチを変更できる場合は、通常はA4=440Hzに設定します。
- 表示単位や針の動きを確認し、音を鳴らしたときに反応するか試します。
クリップチューナーは、ヘッドの端やペグ付近など、振動を拾いやすい場所へ確実に取り付けます。表示が不安定な場合は、クリップの位置や角度を少し変えるだけで改善することがあります。
Low Gやバリトンに専用モードがない場合は、任意の音名を判別できるクロマチックモードを使用します。クロマチックモードでは、半音を含む12種類の音名を判別できるため、GCEA以外の調弦にも対応しやすくなります。
ギターにも対応しているチューナーであっても、ギター専用モードのままではC音などを正しく認識できない場合があります。「ギターにも使えるチューナー」であることと、「ギターモードのままウクレレを調弦できる」ことは同じではありません。
スマートフォンのチューナーアプリやオンラインチューナーも利用できますが、これらは端末のマイクで周囲の音を拾います。テレビ、会話、空調音、ほかの楽器の音が入ると表示が揺れやすいため、できるだけ静かな場所で使いましょう。
ウクレレで使いやすいクリップチューナーを探している方は、対応モードや表示の見やすさ、各通販サイトの取扱状況を確認してみてください。
GCEAを順番に合わせる方法
初心者は4弦Gから始め、G→C→E→Aの順で合わせると分かりやすいです。
- ウクレレを普段どおりの演奏姿勢で持ちます。
- ほかの弦へ触れない状態で4弦を開放弦として鳴らします。
- チューナーにGと表示されるようにペグを少しずつ動かします。
- 表示の針やランプが中央にそろうまで微調整します。
- 同じ方法で3弦C、2弦E、1弦Aを合わせます。
- A弦まで終えたら、再び4弦Gへ戻ります。
弦は強く弾きすぎず、一定の強さで1本ずつ鳴らしてください。強く弾くと、音の立ち上がりで一時的に高めまたは不安定に検出されることがあります。軽く鳴らし、表示が落ち着いたところを確認するのがコツです。
ほかの弦が共鳴すると、チューナーが別の音を拾ったり、針が揺れたりする場合があります。必要に応じて、鳴らしていない弦へ指先で軽く触れて消音してください。
チューナーに目標とは異なる音名が表示されている場合は、針を中央へ動かす前に、まず表示文字を目標のG、C、E、Aへ近づけます。
たとえばG弦を鳴らしたときにFやF♯が表示される場合は、目標のGより低い可能性があります。G♯やAが表示される場合は、高すぎる可能性があります。ただし、現在の音が目標から大きく離れていると、チューナーが別のオクターブや倍音を拾うこともあります。
同じGでもG3とG4は1オクターブ異なります。チューナーがオクターブ番号を表示しない場合は、High G弦かLow G弦かを確認し、基準音と聞き比べながら大幅に締めすぎないよう注意してください。
2~3巡して微調整する理由

4本の弦を一度合わせただけでは、最初に調整した弦がわずかにずれていることがあります。
ほかの弦を締めたり緩めたりすると、ネックやボディーへかかる弦全体の張力が変化します。その結果、最初に合わせた弦の音程がわずかに動く場合があります。また、新品弦は張った直後から伸びやすいため、調弦直後でも音程が下がることがあります。
そのため、A弦まで合わせたら再びG弦へ戻り、G→C→E→Aを2~3巡してください。1巡目では大きなずれを直し、2巡目以降では針やランプの細かなずれを整えるイメージです。
順番自体に絶対的な決まりはありませんが、毎回同じ順番で確認すると、合わせ忘れを防ぎやすくなります。初心者には、位置と音名を覚えやすいG→C→E→Aが実用的です。
すべての弦で目標音名が表示され、針やランプが安定して中央を示したら、最後に4本を個別に確認します。その後、CやFなど押さえ慣れたコードを鳴らして響きを確認しましょう。
コードが濁って聞こえる場合でも、耳だけで「チューニングが狂っている」と判断せず、各開放弦をもう一度チューナーで確認してください。開放弦が合っているのにコードだけ不自然な場合は、左手で強く押さえすぎている、指が弦を横へ引っ張っている、弦や楽器のイントネーションに問題があるといった別の原因も考えられます。自己判断で原因を切り分けにくい場合は、EYS音楽教室のレッスン内容を確認し、押弦や演奏フォームをレッスンで見てもらう方法もあります。
チューナー表示とペグの扱い方
チューニングでは、表示される音名と音の高低を正しく読み取り、ペグを少しずつ操作する必要があります。針を中央へ合わせることだけに集中すると、間違った音名のまま中央へ合わせてしまうことがあるため注意してください。
音名と針の正しい見方

目標の音より低い状態をフラット、目標より高い状態をシャープと呼びます。
- 一般的な針式表示では、中央より左が低い状態です。
- 中央より右が高い状態です。
- 針やランプが中央にそろうと、目標音に近い状態です。
- 0セントが理論上の中心で、1半音は100セントです。
たとえば、目標音名がGと表示されていて針が左側にあるなら、Gには近いものの少し低い状態です。弦をわずかに張り、音程を高くします。反対に、Gと表示されていて針が右側にあるなら少し高いため、弦を緩めます。
チューナーによっては、低いときに赤、高さが合うと緑になるものや、「♭」「♯」、左右の矢印、複数のLEDで表示するものがあります。表示方法や中央と判定する許容範囲は機種ごとに異なります。
表示色だけに頼らず、最初にG、C、E、Aのどの文字が出ているかを確認し、その後に針やランプの位置を確認しましょう。
音を鳴らした瞬間は表示が大きく動き、少し待つと安定することがあります。立ち上がりだけを見て調整せず、音が伸びて表示が落ち着いた位置も確認してください。ただし、音が弱くなりすぎるとチューナーが検出できなくなるため、必要に応じて同じ程度の強さでもう一度鳴らします。
チューナーの「CALIB」「PITCH」「A4」などの項目に440と表示されていれば、一般的な基準ピッチになっています。国際的な標準ピッチではAの基準周波数として440Hzが用いられており、多くの電子チューナーも初期設定を440Hzとしています。
432Hzなど別の数値へ誤って変更されていると、4本だけで弾いたときにはまとまって聞こえても、一般的な伴奏音源、ピアノ、ほかの楽器と合わせた際に全体が低くずれます。特別な指定がない限り、初心者は440Hzへ戻して使用してください。
ペグを安全に回すコツ
弦をペグ側へ巻き取って張力を高めると音程は高くなり、弦を緩めると音程は低くなります。
ただし、時計回りに回せば必ず高くなるという共通ルールはありません。ペグの取り付け位置、ヘッドの形状、弦を巻いた方向によって、手で回す方向は変わります。
方向が分からないときは、弦を鳴らしながらペグをほんの少しだけ動かし、チューナー表示が高くなるか低くなるかを確認してください。一度に大きく回すのではなく、数ミリずつ動かす感覚で調整すると安全です。
音が低い場合は、弦を張る方向へ少し動かします。音が高い場合は、弦を緩める方向へ動かします。目標音へ近づいたら、動かす量をさらに小さくしてください。
音が高すぎた場合は、目標音より少し低くなるまで一度緩めてから、締める方向で徐々に音程を上げると安定しやすくなります。高い状態から少しだけ緩めて止めると、ナットやペグ部分に残った張力が後から動き、音程が再びずれることがあります。
ペグを一気に回したり、目標音が分からないまま締め続けたりすると、弦切れや楽器への過剰な負担につながります。チューナーが目的の音名を表示しない場合や、音が急激に高くなった場合は、いったん操作を止めてください。
大幅に音程が外れている弦を調整するときは、顔を弦の正面から外し、弦を顔へ向けた状態で強く締め込まないようにします。弦やブリッジに異常があると、調整中に弦が切れたり外れたりする可能性があります。
High GとLow Gの違い

一般的なソプラノ、コンサート、テナーではHigh Gが広く使われています。一方、4弦を1オクターブ低くしたLow Gもあり、演奏する音域や響きに違いがあります。
| 項目 | High G | Low G |
|---|---|---|
| 主な調弦 | gCEA | GCEA |
| 4弦の音 | G4 | G3 |
| 4弦の周波数 | 約392.00Hz | 約196.00Hz |
| 音の並び | リエントラント | 低音から高音へ直線的 |
| 響き | 明るく軽やか | 低音が豊か |
| 主な用途 | コード伴奏、ストローク、一般的な教材 | ソロ、アルペジオ、メロディー演奏 |
| 必要な弦 | 標準High G弦 | 専用Low G弦 |
High Gの音順が特殊な理由
標準的なHigh Gでは、4弦GをG4へ合わせます。G4は3弦C4より高いため、4弦から1弦へ移動しても、音が低い順には並びません。
このように、一番外側の弦が隣の弦より高くなる配列は、リエントラント・チューニングと呼ばれます。4弦から1弦までの音程が一方向へ直線的に上がらず、途中で高い音へ戻る構造です。
高いG弦を使うことで、ストロークしたときに低音が強く出すぎず、ウクレレ特有の明るく軽やかな響きが生まれます。コード伴奏では、4本の音が近い音域にまとまるため、小型楽器らしい歯切れのよい音色になります。
High Gは「gCEA」のように、小文字のgで表記されることがあります。小文字gをHigh G、大文字GをLow Gとして区別する方法は便利ですが、すべての教材、チューナー、弦商品で統一されているわけではありません。
「GCEA」と大文字だけで書かれていてもHigh Gを指している場合があるため、4弦のオクターブがG4かG3かを確認するのが確実です。
Low Gへ変更するときの注意点
Low Gも音名はGCEAですが、4弦をHigh Gより1オクターブ低いG3、約196.00Hzへ合わせます。
音の高さがG3、C4、E4、A4と低い順に並ぶため、リニア・チューニングになります。最低音がC4からG3まで広がり、ソロ演奏、アルペジオ、メロディー演奏で低い音を使いやすくなるのが特徴です。
コードフォームや基本的なコード名はHigh Gと原則共通です。たとえばHigh Gで使っていたC、F、G7などのコードフォームは、Low Gでも同じコードとして演奏できます。
ただし、4弦の実際の高さが1オクターブ変わるため、コードの響きや伴奏の重心は変化します。High G向けに作られたメロディータブでは、4弦の音だけが想定より1オクターブ低くなり、旋律の流れが変わる場合があります。
High G向けの標準弦をそのままG3まで緩める方法は適切ではありません。弦が緩くなりすぎ、音量、音程の安定性、弾き心地が損なわれるため、巻弦または太さを調整した専用Low G弦を使用します。
Low G弦には、金属を巻いた巻弦と、太い樹脂素材を使った非巻弦があります。どちらが適しているかは楽器のスケール、ナット溝、好みの音色によって異なります。
太いLow G弦がナット溝へ収まらない場合、無理に押し込むと弦が引っ掛かり、チューニングが不安定になることがあります。ナット溝の加工が必要な場合は、自分で削らず楽器店や修理担当者へ相談する方が安全です。
バリトンウクレレの調弦
一般的なバリトンウクレレの標準調弦は、4弦からD・G・B・Eです。ソプラノ、コンサート、テナーで使われるGCEAとは異なります。
| 弦番号 | 音名 | オクターブ | 周波数 |
|---|---|---|---|
| 4弦 | D | D3 | 約146.83Hz |
| 3弦 | G | G3 | 約196.00Hz |
| 2弦 | B | B3 | 約246.94Hz |
| 1弦 | E | E4 | 約329.63Hz |
DGBEは、ギターの標準調弦における高音側4本と同じ音名とオクターブです。音が低い方から高い方へD3、G3、B3、E4と並び、一般的なHigh Gウクレレのようなリエントラント配列ではありません。
バリトンを通常のウクレレモードで合わせると、GCEAへ誘導され、誤った音程へ締めすぎる危険があります。バリトン専用モードがある場合は、そのモードを選んでください。
専用モードがないチューナーでは、クロマチックモードを使い、4弦D3、3弦G3、2弦B3、1弦E4へ合わせます。オクターブ番号が表示されない機種では、バリトン用の基準音と比べながら、急激に締めないようにしましょう。
弦もバリトン用セットを使用してください。通常のGCEA用弦は、バリトンの長いスケールやDGBEの音域を前提としていないため、適切な張力にならない可能性があります。
通常のGCEA用コードフォームをそのまま押さえることはできますが、実際に鳴るコード名は変わります。バリトンのDGBEはGCEAより全体に低く、同じ形を押さえた場合、一般的なウクレレで想定されるコードより完全4度低い実音になります。
一般的なウクレレ教材を使う際は、教材がGCEA向けかDGBE向けかを確認してください。コード図の形だけを見て演奏すると、伴奏音源やほかの楽器と違うコードが鳴ることがあります。
チューニングが狂う原因と対処

ウクレレのチューニングがすぐに狂う場合、必ずしも楽器が故障しているとは限りません。弦の状態、温度や湿度、調弦方法、ペグやナットの状態など、複数の原因が考えられます。
特に新品弦は張った直後に伸びやすく、正しく合わせても短時間で音程が低くなることがあります。ウクレレに使われるナイロン系、フロロカーボン系、ナイルガット系などの弦は、金属弦と比べて張った直後の伸びが目立つ場合があります。
弦が安定するまでの目安として約1週間と説明されることがありますが、材質、太さ、張り方、演奏時間、気温によって異なります。数日で安定する場合もあれば、より長くこまめな調弦が必要な場合もあります。
新品弦の期間は、練習前だけでなく、演奏中も何度かチューニングを確認してください。弦を手で伸ばす場合は、強く引っ張らず、弦やブリッジへ過度な負担をかけない範囲で慎重に行います。
| 症状・原因 | 確認事項と対処 |
|---|---|
| 新品弦が伸びている | 数日から約1週間を目安に、演奏前と演奏中にこまめに再調弦する |
| チューナー表示が揺れる | 周囲を静かにし、ほかの弦を消音して、弱めの一定した強さで鳴らす |
| クリップが振動を拾わない | ヘッドへ確実に取り付け、位置や角度を変える |
| 基準ピッチが違う | チューナーがA4=440Hzになっているか確認する |
| モードが違う | ウクレレモードまたはクロマチックモードへ変更する |
| High GとLow Gを取り違えている | 4弦の種類と目標オクターブがG4かG3かを確認する |
| ペグや弦が滑る | 弦の巻き方、ブリッジ側の結び、ペグの緩みを確認する |
| ナット部分で弦が引っ掛かる | 調整時に音が急に飛ぶ場合は、無理に作業せず専門店へ相談する |
| 弦が古い・傷んでいる | 変色、毛羽立ち、へこみ、音の不安定さがあれば対応する新品弦へ交換する |
| 温度や湿度が変化した | 室内環境になじませた後、もう一度全弦を調弦する |
| 押さえた音だけ高くなる | 左手で強く握りすぎていないか、弦を横へ引っ張っていないか確認する |
| 開放弦は合うがフレット音がずれる | 弦の劣化、弦高、ナット、サドル、イントネーションを確認する |
チューナー表示が揺れる場合は、音を強く鳴らしすぎていないか確認してください。また、複数の弦が共鳴すると、チューナーが本来確認したい弦以外の音を拾うことがあります。
クリップチューナーで反応が弱い場合は、ヘッドの別の位置へ付け替えます。クリップが緩く、楽器の振動が十分に伝わっていない場合もあります。電池残量が少ないと表示が不安定になる機種もあるため、長期間使っている場合は電池も確認しましょう。
ナット部分で弦が引っ掛かると、ペグを回しても音程が滑らかに変化せず、ある瞬間に「ピン」と音がして急に高くなることがあります。特に太いLow G弦へ交換した後に起きやすい症状です。
開放弦は正しく合うのに、フレットを押さえると音が高くなる場合は、左手で強く押さえすぎている可能性があります。必要以上に強く押さえると弦がフレットへ押し付けられ、わずかに伸びて音程が高くなります。
押さえる力を弱めても大きくずれる場合は、弦高が高すぎる、ナットやサドルの位置に問題がある、弦が劣化しているなどの可能性があります。自分でナットやサドルを削らず、楽器店や修理担当者へ相談してください。
チューニングは、練習や演奏を始める前、ケースから出した直後、持ち運んだ後、長時間演奏した後、室温や湿度が変わった後、弦交換後、伴奏音源やほかの楽器と合わせる前に確認するのが基本です。
ペグが空回りする、締めてもすぐ戻る、異音がする、ブリッジが浮いている、表板が大きく変形しているといった場合は、演奏や調弦を中止してください。弦を締め続けて解決しようとせず、楽器店や修理担当者へ相談しましょう。
よくある質問
Q1. ウクレレは何の音にチューニングしますか?
A. 一般的なソプラノ、コンサート、テナーウクレレは、4弦からG、C、E、Aへ合わせます。演奏する姿勢では、顔側の4弦がG、床側の1弦がAです。標準的なHigh-Gでは、4弦G4、3弦C4、2弦E4、1弦A4に合わせます。
Q2. ウクレレのチューニングはどの弦から始めますか?
A. 初心者は4弦Gから始めて、G→C→E→Aの順で合わせると分かりやすいです。ただし、必ずG弦から始めなければならない決まりはありません。4本すべてを正しい音程へ合わせ、最後にもう一度確認することが大切です。
Q3. ウクレレは440Hzに合わせればよいですか?
A. チューナーの基準ピッチは、特別な指定がなければA4=440Hzに設定します。ただし、4本すべての弦を440Hzへ合わせるという意味ではありません。標準High-Gでは、4弦G4が約392.00Hz、3弦C4が約261.63Hz、2弦E4が約329.63Hz、1弦A4が440.00Hzです。
Q4. 4弦Gが3弦Cより高く聞こえても正しいですか?
A. 標準的なHigh-Gであれば正しいです。4弦G4は約392.00Hz、3弦C4は約261.63Hzなので、4弦Gの方が高い音になります。High-Gでは、4弦から1弦まで低い順に並ばないリエントラント・チューニングが使われています。
Q5. High-GとLow-Gは何が違いますか?
A. 主な違いは4弦Gの高さです。High-GはG4、Low-Gは1オクターブ低いG3へ合わせます。Low-Gでは4弦からG3、C4、E4、A4と低い音から高い音へ並び、使える低音域が広がります。
Q6. High-Gの弦を緩めればLow-Gにできますか?
A. High-G用の弦を単に緩めてLow-Gとして使うのは適切ではありません。張力が不足して音程や弾き心地が安定しにくくなるため、Low-G用の弦を使用してください。太いLow-G弦ではナット溝へ合わない場合があるため、無理に押し込んだり自分で溝を削ったりせず、必要に応じて楽器店へ相談しましょう。
Q7. チューニングは1回合わせれば終わりですか?
A. 4本を一度合わせただけで終わらせず、A弦まで合わせたら再びG弦へ戻り、G→C→E→Aを2~3巡して確認すると安定しやすくなります。ほかの弦を調整すると楽器全体へ掛かる張力が変化し、先に合わせた弦がわずかにずれることがあるためです。
Q8. ウクレレは弾くたびにチューニングするものですか?
A. 基本的には演奏前に毎回確認します。ウクレレの弦は、温度、湿度、演奏、時間の経過などによって少しずつ音程が変化します。持ち運んだ後、ケースから出した直後、弦交換後、ほかの楽器や伴奏音源と合わせる前にも確認すると安心です。
Q9. 新品の弦はなぜすぐチューニングが狂うのですか?
A. 新品弦は張った直後に少しずつ伸びるため、正しく合わせても音程が下がりやすくなります。安定するまでの期間は弦の材質、太さ、張り方、演奏頻度などによって異なります。演奏前だけでなく、演奏中にもこまめに合わせ直してください。
Q10. スマートフォンだけでもチューニングできますか?
A. チューナーアプリを使えばチューニングできます。ただし、スマートフォンはマイクで周囲の音も拾うため、テレビ、会話、空調音などがあると表示が安定しない場合があります。静かな場所で開放弦を1本ずつ鳴らしてください。騒がしい環境では、楽器の振動を直接拾うクリップチューナーの方が使いやすいです。
Q11. ギター用チューナーでもウクレレを合わせられますか?
A. クロマチックモードが搭載されていれば使用できます。ギター専用モードでは、機種によってウクレレのC音などを正しく認識できない場合があります。ウクレレモードまたはクロマチックモードを選び、基準ピッチが440Hzになっているかも確認してください。
Q12. チューナーがG・C・E・A以外を表示するのは故障ですか?
A. 故障とは限りません。現在の音程が目標音から外れていると、F、F♯、G♯など別の音名が表示されます。針を中央へ合わせる前に、まず表示される音名を目的のG、C、E、Aへ近づけてください。目的音が分からないまま弦を強く締め続けるのは避けましょう。
Q13. ペグは時計回りに回すと音が高くなりますか?
A. すべてのウクレレで共通する回転方向はありません。ペグの位置や弦の巻き方向によって変わります。方向が分からないときは、弦を鳴らしながらペグをほんの少し動かし、チューナーの表示が高くなるか低くなるかを確認してください。
Q14. 開放弦は合っているのにコードが濁るのはなぜですか?
A. チューニング以外に原因がある可能性があります。弦を強く押さえすぎている、指で弦を横へ引っ張っている、弦が劣化している、弦高が高い、ナットやサドル、イントネーションに問題がある場合などです。まず開放弦を再確認し、フレットの近くを必要最小限の力で押さえてみてください。
Q15. バリトンウクレレもGCEAに合わせますか?
A. 一般的なバリトンウクレレはGCEAではなく、4弦からD、G、B、Eへ合わせます。通常のソプラノ、コンサート、テナーとは調弦が異なるため、バリトン専用モードまたはクロマチックモードを使用してください。目的の音が分からないままGCEAへ締め上げるのは避けましょう。
ウクレレのチューニングまとめ
一般的なソプラノ、コンサート、テナーウクレレは、演奏する姿勢で顔側から4弦G、3弦C、2弦E、1弦Aへ合わせます。
初心者は4弦Gから始めて、G→C→E→Aの順で合わせると、弦番号と音名を覚えやすくなります。A弦まで合わせたら最初のG弦へ戻り、2~3巡して微調整してください。
チューナーの基準ピッチは、特別な指定がなければA4=440Hzに設定します。440Hzは4本すべての弦を同じ周波数へ合わせるという意味ではありません。
標準的なHigh-Gでは、4弦G4が約392.00Hz、3弦C4が約261.63Hz、2弦E4が約329.63Hz、1弦A4が440.00Hzです。4弦Gが3弦Cより高く聞こえても、High-Gであれば正常です。
Low-Gでは4弦を1オクターブ低いG3、約196.00Hzへ合わせます。High-G用の弦を単に緩めるのではなく、対応するLow-G弦を使用してください。バリトンウクレレの場合は調弦そのものが異なり、一般的にはD-G-B-Eへ合わせます。
チューナーを使うときは、メーターが中央に来ているかだけでなく、画面に目的の音名が表示されていることも確認してください。ウクレレモードまたはクロマチックモードを使用し、開放弦を1本ずつ軽く鳴らすと安定して合わせやすくなります。
新品弦や弦交換直後は、正しくチューニングしても弦が伸びて音程が下がることがあります。演奏前や演奏中に何度か合わせ直し、少しずつ安定させていきましょう。
一方で、特定の弦だけ大きくずれる、ペグを回しても音程が滑らかに変わらない、開放弦は正しいのに押弦すると大きくずれるといった場合は、弦の張り方、ペグ、ナット、サドルなども確認する必要があります。
目的の音名が分からないままペグを締め続けたり、ナットやサドルを自己判断で削ったりしないことも大切です。楽器側の調整が必要と思われる場合は、購入店や楽器修理店へ相談してください。
ウクレレは演奏前にチューニングを確認する習慣を付けるだけでも、コードの響きや練習のしやすさが大きく変わります。まずは4弦G、3弦C、2弦E、1弦Aの位置を覚え、チューナーを見ながら1本ずつ確実に合わせていきましょう。
一般的なウクレレのチューニングは、4弦からG、C、E、Aです。初心者はG→C→E→Aの順で合わせ、A弦まで終えたらG弦へ戻り、2~3巡して再確認しましょう。
チューナーの基準ピッチは通常A4=440Hzに設定します。440Hzはすべての弦の目標値ではなく、各音の高さを決める基準です。標準High Gでは、4弦G4が約392.00Hz、3弦C4が約261.63Hz、2弦E4が約329.63Hz、1弦A4が440.00Hzになります。
High Gでは4弦Gが3弦Cより高く、Low Gでは4弦が1オクターブ低いG3になります。バリトンウクレレはDGBEが標準です。自分の楽器と弦の仕様を確認し、チューナーの音名と針の両方を見ながら、ペグを少しずつ安全に調整してください。

