エレキベース初心者に必要なものと初期費用の目安|入門ガイド

初心者が自分に合う最初のエレキベースを選ぶ手順を紹介する表紙 ベース
EYS音楽教室
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初めてのエレキベースを選ぼうとすると、「種類が多すぎて違いが分からない」「安い初心者セットでも大丈夫?」2万円台の入門モデルから10万円を超えるモデルまで幅広く、「安すぎると後悔しそう」「高い方が長く使えるのかな」と悩んでしまうかもしれません。

エレキベースは、見た目が似ていても重さやネックの太さ、弦の押さえやすさ、出せる音の傾向がモデルごとに違います。

そのため、音やブランドだけで選んでも、体に合わなければ練習がつらくなってしまうことがあります。反対に、初心者向けとして販売されている手頃なモデルでも、きちんと調整されていて自分の体に合えば、十分に長く楽しめます。

私がベースを弾いてきた経験から言うと、初心者が最初の一本を選ぶときに大切なのは、豪華な機能や有名ブランドだけではありません。

無理なく構えられて、軽い力で弦を押さえられ、何度も手に取りたくなることが何より大切です。

どれほど評判のよいベースでも、重くて持つのがつらかったり、ネックが自分の手に合わなかったりすれば、練習を始めるまでの気持ちが重くなります。

一方で、見た目が好きで、構えたときにしっくりきて、アンプにつないだ音にもワクワクできる一本なら、「今日は5分だけでも弾こうかな」と自然に思えます。

その積み重ねが、上達につながります。

この記事では、エレキベース初心者の選び方を、弦数、形、重さ、ネック、弦高、予算、必要な道具、購入後のサポートまで順番に整理します。

楽器の専門知識がまったくなくても、自分に合う候補を絞れるように説明していきますね。

  • 初心者が最初に選びやすい弦数とタイプ
  • 重さやネックなど弾きやすさの確認方法
  • ジャズベース・プレシジョンベース・PJタイプの違い
  • 本体以外の費用と購入後の練習環境

この記事の結論

最初の一本は、見た目だけでなく、重さ、弦高、ネックの握りやすさ、購入後のサポートまで含めて選ぶことが大切です。

迷った場合は、4弦のジャズベースタイプまたはPJタイプを基本候補にし、アンプやチューナー、必要に応じてレッスン環境まで同時に整えると、買って終わりになりにくいですよ。

ただし、プレシジョンベースの音や見た目が好きなら、無理に万能型を選ぶ必要はありません。あなたが弾きたいと思えることも、立派な選択基準です。

エレキベース自体の役割や仕組みを先に確認したい方は、エレキベースとはどんな楽器なのかを解説した記事も参考にしてください。

  1. 初心者が最初に決める基準
    1. 4弦を基本に考える
      1. 4弦ベースが基本になる理由
      2. 5弦を選ぶべきか迷ったとき
      3. 6弦やフレットレスは目的を確認する
      4. 弾きたい曲の最低音を確認する
    2. 弾きたい曲から形を選ぶ
      1. 好きなベーシストの楽器を調べる
      2. 音源で確認したいポイント
      3. ジャンルごとの基本的な候補
      4. 見た目は練習意欲に関係する
  2. 弾きやすさを左右する確認点
    1. 重さとボディバランス
      1. 同じ重さでも疲れ方は違う
      2. 座って確認すること
      3. 立って確認すること
      4. 体格に合わせて候補を広げる
      5. 通販では実測重量を確認する
    2. ネックの握りやすさ
      1. 細いネックが全員に合うとは限らない
      2. 左手で確認する方法
      3. ロング・ミディアム・ショートの違い
      4. フレットの端と指板も触る
    3. 弦高と調整状態
      1. 弦高が高すぎる場合
      2. 弦高が低すぎる場合
      3. 初心者でもできる確認方法
      4. 弾きやすさを決める調整項目
      5. 購入前後の調整サービスを確認する
  3. 初心者向けベースの種類
    1. ジャズベースの特徴
      1. ジャズ専用のベースではない
      2. 2つのピックアップを使い分ける
      3. 細めのネックが多い
      4. 幅広い奏法へ進みやすい
    2. プレシジョンベースの特徴
      1. 太くまとまりのある音
      2. 操作が分かりやすい
      3. ネックは実際に握って判断する
      4. 好きな音なら最初から選んでよい
    3. PJタイプの特徴
      1. 太さと輪郭を調整できる
      2. JBとPBを完全再現するわけではない
      3. パッシブとアクティブの違い
      4. 迷ったときの候補として使いやすい
  4. 予算と購入方法の決め方
    1. 本体以外に必要な道具
      1. 最低限そろえたい道具
      2. アンプはベース用を選ぶ
      3. ヘッドホンアンプという選択肢
      4. チューナーは毎回使う
      5. シールドとストラップも軽視しない
      6. ケースとスタンドで安全に保管する
      7. 初心者セットを見るポイント
      8. 価格帯ごとの考え方
    2. 店舗サポートとレッスン環境
      1. 店舗で購入するメリット
      2. 通販で確認したいこと
      3. 中古ベースは保証を重視する
      4. 左利き用は早めに相談する
      5. 買った後の練習方法も決める
      6. 独学とレッスンを組み合わせる
    3. 初心者向けエレキベースに関するよくある質問(FAQ)
  5. 最初の一本を決める基準
      1. 迷った場合の基本候補
      2. 店頭で最後に確認すること
      3. 見た目を最後の判断材料にする

初心者が最初に決める基準

スペックよりワクワクを優先するベース選び初心者向けエレキベースを探すときは、最初から細かな木材の種類や電子回路の違いまで比べる必要はありません。

もちろん、木材やピックアップ、ブリッジなども音に関係します。しかし、最初の段階で細かな仕様を追いかけすぎると、何を基準に選べばよいのか分からなくなってしまいます。

まず決めたいのは、弦の本数と、弾きたい曲に合うベースの方向性です。

この2つが決まるだけでも、膨大に見えた候補をかなり絞れます。

その後で重さ、ネック、弦高、価格を確認していけば、情報に振り回されにくくなりますよ。

4弦を基本に考える

初心者は基本の4弦を選び、5弦や6弦は低音域など明確な目的がある場合に選ぶと説明特別な目的がない場合、エレキベース初心者は一般的な4弦ベースから始めるのが分かりやすいです。

4弦ベースが基本になる理由

4弦ベースは、構えたときに上側にくる太い弦から、E、A、D、Gの順に並んでいます。

日本語では、それぞれ4弦、3弦、2弦、1弦と呼ぶのが一般的です。

この4本があれば、ロック、ポップス、ブルース、ファンク、ソウル、ジャズ、アニソンなど、多くの曲を演奏できます。

初心者向けの教則本や動画、楽譜も4弦ベースを前提に説明されているものが多く、チューニングや指の使い方を学ぶときにも迷いにくいです。

ネック幅も5弦や6弦と比べると狭いモデルが多いため、弦の位置を覚えやすく、左手で押さえる感覚もつかみやすいでしょう。

右手についても、使っていない弦を鳴らさない「ミュート」の基本を、4本の弦で覚えられます。

初心者のうちは、正しい音を鳴らすことと同じくらい、鳴らしたくない弦を静かにしておくことが大切です。弦が増えるほど、管理する対象も増えます。

5弦を選ぶべきか迷ったとき

5弦ベースは、一般的な4弦ベースに、さらに低い音を出せる太い弦が1本加わった楽器です。

追加される弦はLow-B弦と呼ばれ、4弦ベースの最低音よりも低い音を出せます。

低音域を広く使えるため、現代的なロック、メタル、ラウド系の音楽、低い音を多用するJ-POPなどでは便利です。

また、同じ音をネックの中央付近で弾ける場面が増えるため、演奏に慣れると左手の移動を減らせるメリットもあります。

ただし、4弦よりネックが広くなりやすく、弦同士の間隔が狭いモデルもあります。

使っていないLow-B弦を静かに保つ必要もあるため、右手と左手のミュートは少し複雑になります。

そのため、「弦が多い方が上位モデルに見える」「大は小を兼ねそう」という理由だけで5弦を選ぶ必要はありません。

使わない弦が増えることで、最初はかえって難しく感じることもあります。

比較項目 4弦ベース 5弦ベース
基本的な音域 多くのロックやポップスに対応 4弦より低い音域まで対応
ネック幅 比較的狭いモデルが多い 比較的広いモデルが多い
教則情報 初心者向け教材が豊富 教材はあるが4弦より少なめ
ミュート 基本を覚えやすい 管理する弦が1本増える
向いている人 特別な目的が決まっていない人 低音域が必要な曲を弾く人

最初から5弦を選んでもよい人

好きなベーシストが5弦を使っている、演奏したい曲に低い音が必要、加入予定のバンドから5弦を求められているなど、はっきりした理由がある場合は初心者でも5弦を選んで問題ありません。

使いたい楽器が明確なら、その気持ちを優先するのもありですよ。

6弦やフレットレスは目的を確認する

6弦ベースは、一般的な5弦の低音側に加え、高音側にも弦を追加した構成がよく見られます。

音域が広く、コード演奏やソロ演奏にも向きますが、ネックはさらに広くなり、すべての弦を管理する技術も必要です。

フレットレスベースは、指板上に金属製のフレットがないベースです。

滑らかで歌うような音を出せる一方、指を置く位置が少しずれるだけで音程が変わります。一般的なフレット付きベースより、正確な音程を自分の耳で確認する必要があります。

6弦やフレットレスに強く憧れているなら、初心者だから選んではいけないわけではありません。

ただし、通常の4弦とは操作感や練習内容が異なることを理解したうえで選びましょう。

迷っている段階なら、まずは4弦のフレット付きベースで基本を覚える方が進みやすいかなと思います。

弾きたい曲の最低音を確認する

4弦か5弦かを決めきれないときは、弾きたい曲の楽譜や演奏動画を確認してみてください。

5弦ベースを使用している曲でも、4弦用に音を置き換えて演奏できる場合があります。

反対に、曲の印象を決める低音がLow-B弦にあり、その音を省くと雰囲気が大きく変わることもあります。

自分だけで判断できない場合は、楽器店のスタッフに曲名を伝えて、「この曲は4弦でも演奏できますか」と聞くのが確実です。

迷ったら4弦。必要な低音が決まっているなら5弦。この考え方で十分ですよ。

弾きたい曲から形を選ぶ

エレキベースの形を選ぶときは、まず好きな曲やベーシストが使っている楽器を調べてみてください。

最初の一本では、万能性だけを追いかけるより、「こんな音を出してみたい」という目標を持った方が選びやすくなります。

好きなベーシストの楽器を調べる

好きなベーシストとまったく同じ高価なモデルを買う必要はありません。

使用しているベースが、ジャズベース、プレシジョンベース、PJタイプ、ハムバッカー搭載タイプのどれに近いのかを見るだけでも参考になります。

たとえば、憧れているベーシストがプレシジョンベースを使っているなら、同じメーカーでなくても、似たピックアップ構成の入門モデルを探せます。

好きな音の方向が分かれば、店員にも希望を伝えやすくなります。

「ロックを弾きたいです」だけでもよいですが、「このバンドのような太いベース音が好きです」と伝えた方が、候補を絞ってもらいやすいですよ。

音源で確認したいポイント

曲を聴くときは、ベースの音が太く丸いのか、硬く輪郭があるのかに注目してみてください。

音がよく分からない場合は、イヤホンやヘッドホンを使い、ドラムのキックと一緒に動いている低い音を追うと見つけやすくなります。

ベース単体の演奏動画を見る方法もおすすめです。

同じフレーズでも、指で弾くか、ピックで弾くか、スラップで弾くかによって音は変わります。

楽器の違いだけでなく、弾き方やアンプ、エフェクターでも音は変わるため、「同じベースを買えば完全に同じ音になる」とは限りません。

それでも、好きな音の方向を知る手がかりにはなります。

ジャンルごとの基本的な候補

幅広いポップスやアニソンをコピーしたい場合は、音を調整しやすいジャズベースやPJタイプが候補になります。

ロックやパンクで太くまとまりのある音を出したいなら、プレシジョンベースが合いやすいです。

ファンクやスラップを楽しみたい人は、ジャズベース、ハムバッカー搭載ベース、音作りの幅が広いアクティブベースなども候補になります。

現代的なロックやメタルで、さらに低い音域を使いたい場合は、5弦ベースも検討できます。

タイプ 音の傾向 向いている人
ジャズベース 輪郭があり調整幅が広い 幅広い曲を演奏したい人
プレシジョンベース 太くまとまりやすい ロックやパンクが好きな人
PJタイプ 太さと輪郭を両立しやすい ジャンルを決めきれない人
ハムバッカータイプ 力強くパワフル 現代的な低音が好きな人

ただし、ジャンルとベースの種類は絶対的な組み合わせではありません。

ジャズベースでパンクを弾いてもよいですし、プレシジョンベースでポップスやジャズを演奏しても問題ありません。

ピックアップやベースの形は、演奏できるジャンルを制限するものではなく、候補を絞るための目安です。

見た目は練習意欲に関係する

そして、見た目も軽視しないでください。

「初心者だから黒や白の無難なモデルにした方がよいのかな」と考える人もいますが、好きな色を選んで大丈夫です。

毎日目に入る楽器の色や形を気に入っていると、「少しだけでも触ろうかな」と思いやすくなります。

練習を続けるうえで、この感覚は思っている以上に大きいです。

ただし、見た目だけで即決するのではなく、重さ、ネック、弦高など、最低限の弾きやすさも確認してください。

見た目と弾きやすさの両方を満たした一本が理想です。

◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス

スペック表では万能に見えるベースでも、見た瞬間に気持ちが動かなければ、だんだん触らなくなることがあります。最低限の弾きやすさを確認した後は、「このベースを持っている自分がちょっと好き」と思える一本を選んでください。

弾きやすさを左右する確認点

重さとバランス、ネックの握り心地、弦高の3点でベースの弾きやすさを確認する図初心者が最初の一本で失敗しやすいのは、音そのものより弾きやすさです。

初めて試奏すると、自分では上手に弾けないため、音の違いを判断できないかもしれません。

でも、試奏は上手に演奏するためのものではありません。

座って構える、立って持つ、弦を数か所押さえる、つまみを回したときにノイズが出ないか確認するだけでも、体との相性や楽器の状態は確認できます。

自分で音を比較できない場合は、店員に同じフレーズを弾いてもらえば大丈夫です。

初心者だから試奏してはいけない、ということはありませんよ。

重さとボディバランス

エレキベースは木材や金属部品を多く使っているため、見た目より重く感じる楽器です。

一般的なモデルでも、ストラップを付けて立ったまま長く演奏すると、肩や腰に負担を感じることがあります。

ただし、弾きやすさは重量の数字だけでは決まりません。

同じ重さでも疲れ方は違う

同じくらいの重量でも、体に自然に沿うベースと、左手で支え続けなければならないベースでは疲れ方が違います。

ボディの形、ストラップピンの位置、ネックとボディの重量配分によって、構えたときの安定感が変わるからです。

軽量モデルは肩への負担を減らしやすいですが、ネック側に重さが偏っていると、左手で支える負担が増えることがあります。

反対に、少し重いベースでも体の中央で安定すれば、演奏中は楽に感じることがあります。

座って確認すること

まずは椅子に座り、太ももの上にベースを置いてください。

本体が前方へ滑らないか、右腕を無理なくボディへ置けるかを確認します。

右肩が大きく上がる場合は、ボディが厚すぎたり、構える位置が合っていなかったりする可能性があります。

次に、左手で1フレット付近へ触れてみてください。

肩を前へ大きく出したり、上半身をねじったりしなくても届くかを見ます。

ベースを横へ寝かせすぎると左手が遠くなり、立てすぎると右腕が窮屈になることがあります。

少し角度を変えながら、両腕が自然になる位置を探してみましょう。

立って確認すること

立った状態では、必ずストラップを付けて確認してください。

ストラップの長さは、ベースが極端に低くならない位置から試すのがおすすめです。

見た目を優先して低く構えると、左手首が強く曲がり、初心者には押さえにくくなることがあります。

ストラップを付けたら、ベースを支えられる範囲で両手の力を軽く抜いてみます。

ヘッド側が大きく下がる場合は、演奏中に左手でネックを持ち上げ続けることになり、腕や肩が疲れやすくなります。

この状態は一般に「ヘッド落ち」と呼ばれます。

多少動く程度なら、幅の広いストラップで安定する場合もあります。しかし、手を離した瞬間に大きく下がるモデルは、長時間の演奏で負担になるかもしれません。

確認する場面 見るポイント 気を付けたい状態
座ったとき 太ももの上で安定するか 本体が前へ滑り続ける
右腕を置いたとき 肩が自然な位置にあるか 肩が上がり続ける
1フレットへ手を伸ばす 上半身をねじらず届くか 体を大きく前へ倒す
立ったとき ベースが体の中央で安定するか ヘッド側が大きく下がる
数分構えた後 肩や腰に強い負担がないか 短時間で痛みやしびれが出る

体格に合わせて候補を広げる

小柄な人や、肩、腰、手首への負担が心配な人は、軽量モデル、小ぶりなボディ、ミディアムスケール、ショートスケールも候補に入れてください。

ベースは標準的なサイズでなければならない、という決まりはありません。

体に合わない大きな楽器を我慢して使うより、無理なく構えられるサイズを選ぶ方が練習を続けやすいです。

また、幅が広くクッション性のあるストラップを使うと、肩へかかる重さを分散しやすくなります。

体の痛みを我慢して弾かない

構えた直後から肩、腰、首、ひじ、手首などに強い痛みやしびれが出る場合は、楽器の重さや姿勢が合っていない可能性があります。

痛みが続くときは演奏を中止し、医療機関や楽器の構え方を確認できる講師など、適切な専門家に相談してください。

通販では実測重量を確認する

通販で購入する場合は、モデルの標準重量だけでなく、販売されている個体の実測重量が掲載されているかも確認しましょう。

木材を使った楽器は、同じモデル、同じカラーでも重さに差が出ることがあります。

重量が重要な条件なら、「この個体は何キログラムですか」と販売店へ問い合わせるのもよい方法です。

ただし、軽さだけで決めず、返品条件、初期調整、購入後の相談窓口なども合わせて確認してください。

ネックの握りやすさ

ネックは、初心者の弾きやすさを大きく左右する部分です。

ベースはギターより弦が太く、フレット同士の間隔も広いため、最初は左手を大きく使うように感じるかもしれません。

だからこそ、自分の手に合うネックを選ぶことが大切です。

細いネックが全員に合うとは限らない

よく「細いネックほど初心者向け」と言われますが、必ずしも全員に当てはまるわけではありません。

手の大きさだけでなく、親指の置き方や、手のひらでネックを支える感覚によっても好みが変わります。

確認したいのは、ナット付近の横幅、ネックの厚さ、裏側の丸みです。

一般的にはジャズベース系に細めのネックが多く、プレシジョンベース系にはやや幅のあるネックが多い傾向があります。

ただし、メーカーやモデルによって形は異なります。ジャズベースタイプだから必ず細い、プレシジョンベースタイプだから必ず太いとは限りません。

ナット幅の数字が同じでも、ネックの厚さや断面の丸みが違えば、握った感触は変わります。

左手で確認する方法

実際に握ったときに、親指や手首へ余計な力が入らないことが重要です。

まず、ネック裏側へ親指を軽く置き、1フレット付近の弦を押さえてみてください。

強く握り込まなくても弦を押さえられるかを確認します。

次に、1フレットから5フレット付近まで軽く指を動かし、横へ指を広げることが苦痛にならないかを見ます。

初心者の段階では、すべてのフレットへ4本の指を完全に広げられなくても問題ありません。

無理に指を広げるのではなく、必要に応じて左手全体を移動させれば演奏できます。

「手が小さいからベースは無理」と決め付けなくて大丈夫ですよ。

ロング・ミディアム・ショートの違い

ネックの長さに関係する「スケール」も弾きやすさを左右します。

スケールとは、ナットからブリッジまでの、弦が振動する長さのことです。

標準的なロングスケールは34インチ前後で、モデルや交換弦の選択肢が豊富です。

体格的に問題がなければ、最初の候補として選びやすいサイズです。

ミディアムスケールは32インチ前後、ショートスケールは30インチ前後が一般的な目安です。

短くなるほどフレット同士の間隔が狭まり、腕や指を伸ばす負担を減らしやすくなります。

一方で、弦の張りや音の立ち上がりはロングスケールと異なります。ショートスケール特有の柔らかな弾き心地や、太く丸い音を好む人もいます。

スケール 一般的な長さの目安 主な特徴
ロングスケール 34インチ前後 標準的でモデルや交換弦が豊富
ミディアムスケール 32インチ前後 長さと弾きやすさの中間
ショートスケール 30インチ前後 フレット間隔が狭く小型モデルが多い

Fenderの初心者向け購入ガイドでも、一般的なベースのスケールや、体格に合わせてサイズを選ぶ考え方が案内されています。スケールの数値はメーカーやモデルにより異なるため、購入時は個別の製品仕様も確認してください。

(出典:Fender「Bass Guitar Buying Guide」)

手が小さいからショートスケールとは限らない

手が小さくても、細いネックや小ぶりなボディのロングスケールなら無理なく弾けることがあります。

反対に、短いベースでもネックが厚ければ握りにくく感じる場合があります。実際に構え、左手を動かして判断するのが確実です。

フレットの端と指板も触る

ネック側面も軽く触ってください。

フレットの端が指板から飛び出していると、手を移動させたときに引っかかったり、痛く感じたりします。

低価格帯だけに起こるとは限らず、乾燥によって木材が縮んだ場合にもフレットの端が出ることがあります。

修理や調整で改善できることもありますが、新品を購入する段階で強く引っかかるなら、別の個体を確認した方が安心です。

指板上に大きな割れや浮きがないか、フレットが極端にすり減っていないかも見ておきましょう。

ネックは、細さの数字よりも、握った瞬間に手首が自然でいられるかを優先するのがおすすめです。

弦高と調整状態

弦高が高すぎると強い力が必要になり指が痛くなるため、初心者向けの調整を確認すると説明弦高とは、弦とフレットの間にある隙間のことです。

初心者向けエレキベースを選ぶとき、弦高は必ず確認してほしいポイントです。

見た目や価格が気に入っていても、弦高が合っていなければ、押さえるだけで疲れてしまいます。

弦高が高すぎる場合

弦高が高すぎるベースは、音を出すために強い力で弦を押さえる必要があります。

特にネック中央から高い音の位置へ進むほど、弦とフレットの間が広く感じやすくなります。

初心者は「自分の握力が弱いから弾けない」「ベースには強い指の力が必要なんだ」と考えがちです。

しかし、実際にはネックの反りやブリッジの高さなど、楽器の調整が原因になっていることも少なくありません。

強く握り続ける癖が付くと、左手の移動が遅くなり、指や手首にも負担がかかります。

弦高が低すぎる場合

反対に、弦高が低すぎると、弦がフレットへ当たりやすくなります。

弾いたときに「ビリビリ」「ジリジリ」という音が出たり、特定の位置で音が伸びずに詰まったりします。

ただし、強く弾けばある程度のフレットノイズは出ます。アンプから聞こえる音に影響しない程度なら、必ずしも異常とは限りません。

適切な弦高は、指弾き、ピック弾き、スラップなどの奏法や、本人が弦を弾く強さによっても変わります。

「この数値なら全員に正解」というものではありません。

初心者でもできる確認方法

楽器店では、すべての弦を1フレット、5フレット、12フレット付近で1音ずつ鳴らしてみましょう。

曲を弾けなくても、この方法なら確認できます。

フレットのすぐ後ろ側を軽く押さえ、普通の強さで1音ずつ弾いてください。

強く握らなくても音が出るか、特定の場所だけ音が詰まらないか、異常に大きなビビリがないかを見ます。

開放弦も鳴らし、音がすぐに止まらないか確認しましょう。

自分では判断できない場合は、店員に「初心者でも押さえやすい弦高になっていますか」と聞けば大丈夫です。

弾きやすさを決める調整項目

弾きやすさは、弦高だけで決まるわけではありません。

ネックの反り、ナットの高さ、ブリッジのサドル位置、フレットの状態、ピックアップの高さなどが組み合わさって決まります。

調整項目 主な役割 状態が合わない場合
ネックの反り 弦とフレットの間隔を整える 弦高が高い、音が詰まる
サドルの高さ 各弦の弦高を調整する 押さえにくい、ビビリが出る
ナットの高さ 低いフレット側の弦高に関係する 1フレット付近が押さえにくい
オクターブ調整 高い位置の音程を合わせる 押さえた音程がずれる
ピックアップ高 出力や各弦の音量差を整える 弦ごとの音量が不自然になる

Fenderの公式サポートでも、ベースのセットアップにはネックの状態、弦高、ピックアップ高、オクターブ調整など、複数の工程があることが示されています。

弦の太さや演奏方法によって適切な設定は変わるため、数値だけをまねるのではなく、自分の楽器と弾き方に合わせることが大切です。

(出典:Fender公式サポート「How do I set up my bass guitar properly?」)

初心者が無理に調整しない

ネック内部のトラスロッドやブリッジは自分でも調整できますが、仕組みを理解しないまま大きく動かすと、状態を悪化させる可能性があります。

最初は購入店や、修理・調整を扱う専門店へ相談する方が安心です。

購入前後の調整サービスを確認する

購入前には、出荷前調整の有無だけでなく、購入後に点検や再調整を受けられるかも確認してください。

「調整済み」と書かれていても、確認する範囲は販売店によって異なります。

ネック、弦高、オクターブ、電気系統まで確認するのか、具体的に聞いておくと安心です。

購入後に弾きにくさを感じたとき、無料または手頃な料金で再調整してもらえる店舗なら、初心者でも相談しやすいですよ。

ベース本体の性能が悪いのではなく、最初の調整が合っていないだけというケースもあります。

調整された入門モデルは、調整されていない高価なモデルより弾きやすいこともあります。

初心者向けベースの種類

ジャズベースは幅広い音、プレシジョンベースは太い音、PJタイプは両方の特徴を持つことを比較初心者向けエレキベースとしてよく見かけるのが、ジャズベース、プレシジョンベース、PJタイプです。

名前だけを見ると難しく感じますが、音の調整幅、ネックの感触、操作の分かりやすさを比べれば、自分に合う方向が見えてきます。

どれか一つがすべての初心者にとって正解というわけではありません。

弾きたい曲、好きな音、ネックの握り心地を基準に選びましょう。

ジャズベースの特徴

ジャズベースは、一般的に細長いピックアップを2つ搭載し、それぞれの音量を混ぜながら音色を調整できるタイプです。

エレキベース初心者向けモデルにも多く、最初の一本としてよく候補に挙がります。実際のピックアップ構成やネック形状はモデルごとに異なるため、購入前にはメーカーの製品仕様も確認してください。

(出典:Fender公式「Player II Jazz Bass」)

ジャズ専用のベースではない

名前に「ジャズ」と付いていますが、ジャズ専用のベースではありません。

ロック、ポップス、ファンク、アニソン、ソウルなど、幅広いジャンルで使われています。

音の調整幅が広いため、いろいろなアーティストの曲をコピーしたい人にも合わせやすいタイプです。

2つのピックアップを使い分ける

ネックに近い前側のピックアップは、フロントピックアップと呼ばれます。

フロント側を中心に使うと、比較的太く、丸みのある音を作りやすくなります。

ブリッジに近い後ろ側は、リアピックアップです。

リア側を強くすると、硬さや輪郭が出やすく、音程の動きも聞き取りやすくなります。

両方のピックアップを同じくらい出すと、低音と輪郭のバランスを取りやすくなります。

基本的な設定 音の傾向 試したい場面
フロント中心 太く丸みがある 落ち着いた指弾き
リア中心 硬く輪郭がある 音程をはっきり出したいとき
両方を使用 バランスを取りやすい 幅広いジャンルの基本設定
トーンを絞る 高音が抑えられ柔らかい 丸い音が欲しいとき

モデルによってコントロール方法は異なりますが、初心者は最初から複雑に考えなくて大丈夫です。

まず両方のピックアップを同じくらい出し、トーンを開いた状態から始めます。

音が硬いと感じたらトーンを少し絞り、太さが欲しい場合はフロント側を中心にしてみてください。

細めのネックが多い

ジャズベースタイプは、比較的細めのネックを採用したモデルが多く見られます。

手の小さい人や、ネックを握ったときの圧迫感を減らしたい人にも選ばれやすいです。

ただし、すべてのジャズベースタイプが同じ太さではありません。

通販で選ぶときは、ナット幅、ネック形状、スケールなども確認しましょう。

幅広い奏法へ進みやすい

ジャズベースは、指弾き、ピック弾き、スラップのいずれにも対応しやすいタイプです。

まだ自分がどの奏法を中心にするか決めていない人にも向いています。

ただし、スラップのしやすさはベースの種類だけでなく、弦高、弦の状態、ピックアップ位置、本人の弾き方によっても変わります。

ジャズベースを買えば自動的にスラップが簡単になるわけではありません。

ジャズベースが向いている人

弾きたいジャンルがまだ定まっていない人、細めのネックを試したい人、指弾きからスラップまで幅広く挑戦したい人に向いています。

プレシジョンベースの特徴

プレシジョンベースは、一般的に中央付近に分割された形のピックアップを1基搭載した、シンプルな構造のベースです。

プレベ、PB、Pタイプなどと表記されることもあります。ピックアップやネック、コントロールの正確な仕様は製品によって異なるため、候補を絞った後はメーカー公式の仕様表も確認しておくと安心です。

(出典:Fender公式「Player II Precision Bass」)

太くまとまりのある音

プレシジョンベースは、太く、まとまりのある中低音を出しやすいのが特徴です。

ロック、パンク、ソウル、R&Bなどで長く使われてきました。

バンドの中で音が必要以上に散らばりにくく、ドラムと一緒に曲の土台を作りやすい音です。

ピックで弾くと、太さを保ちながら音の立ち上がりを強く出せます。

指で弾けば、丸みのある落ち着いた音にもできます。

操作が分かりやすい

音量と音の明るさを調整するつまみだけを備えたモデルが多く、操作に迷いにくいのも特徴です。

アンプにつないで音量を上げるだけでも、ベースらしい太い音を作りやすいです。

音作りの幅が狭いと言われることもありますが、初心者にとっては、つまみの設定に悩まず演奏へ集中できるメリットになります。

弦を弾く位置や強さ、指とピックの違いでも音は変えられます。

シンプルだから表現できない、ということではありません。

ネックは実際に握って判断する

ジャズベースと比べると、ネックがやや幅広く、厚く感じるモデルが多い傾向があります。

そのため、手が小さい人には必ず不向きと思われがちです。

しかし、太いネックが必ず弾きにくいわけではありません。

手のひらでネックを安定させたい人や、細いネックだとかえって力が入りすぎる人には、プレシジョンベースの方が持ちやすい場合もあります。

同じプレシジョンベースタイプでもネック形状は異なるため、名称だけで候補から外さず、一度握ってみてください。

好きな音なら最初から選んでよい

「初心者はジャズベースの方が万能だから、プレシジョンベースは後から」と考える必要はありません。

好きなバンドの音がプレシジョンベースで作られているなら、最初から選んで大丈夫です。

音の調整範囲はジャズベースよりシンプルですが、それは弱点だけではありません。

迷う要素が少なく、最初から太い音を出しやすいのは、初心者にとって大きなメリットです。

プレシジョンベースが向いている人

ロックやパンクが好きな人、太い低音を出したい人、つまみの少ないシンプルなベースを使いたい人に向いています。

PJタイプの特徴

PJタイプは、プレシジョンベース型のピックアップと、ジャズベース型の後ろ側のピックアップを組み合わせたタイプです。

初心者向けエレキベースにも多く採用されており、選択肢が豊富です。

太さと輪郭を調整できる

プレシジョンベース型のピックアップを中心に使えば、太くまとまりのある音を作りやすくなります。

そこへ後ろ側のジャズベース型ピックアップを加えると、音の輪郭や硬さを足せます。

ロックを中心に演奏したいけれど、ポップスやスラップにも挑戦したい人には使いやすい構成です。

「自分が太い音と硬い音のどちらを好きなのか、まだ分からない」という人も、2つの音を試しながら好みを見つけられます。

JBとPBを完全再現するわけではない

ただし、PJタイプを選べば、ジャズベースとプレシジョンベースの音を完全に再現できるわけではありません。

ジャズベースは前後にジャズベース型のピックアップがあり、PJタイプとは構成が異なります。

ボディの形、ピックアップの位置、ネック、弦、電気回路、演奏方法なども音へ影響します。

PJタイプは、プレシジョンベース系の太さに、後ろ側のピックアップの輪郭を加えられるタイプと考えると分かりやすいでしょう。

パッシブとアクティブの違い

PJタイプの中にも、パッシブとアクティブがあります。

パッシブは基本的に電池を使わず、音量とトーンを中心に調整するシンプルなタイプです。

アクティブは、多くの場合、本体に電池で動くプリアンプを搭載しています。

ベース本体で低音、中音、高音などを調整でき、積極的な音作りができます。

比較項目 パッシブ アクティブ
電池 基本的に不要 必要なモデルが多い
操作 比較的シンプル つまみやスイッチが多い場合がある
音作り アンプ側でも調整する 本体でも細かく調整しやすい
管理 電池切れの心配がない 電池の残量管理が必要
初心者 操作を覚えやすい 役割を理解すれば使用できる

初心者だから必ずパッシブを選ばなければならないわけではありません。

アクティブでも、つまみの役割を一つずつ理解すれば普通に使えます。

ただし、アクティブベースは電池管理が必要です。

シールドを挿したままにすると電池を消耗するモデルもあるため、演奏後はケーブルを抜く習慣を付けてください。

電池が弱くなると、音がひずむ、音量が下がる、音が出なくなるといった症状が起こる場合があります。

迷ったときの候補として使いやすい

PJタイプは、太い音を基本にしながら輪郭も加えられるため、演奏ジャンルがまだ決まっていない人にも選びやすいです。

ただし、つまみの数や回路はモデルによって異なります。

店頭では、それぞれのつまみを動かしたときに音がどう変わるか、店員に説明してもらいましょう。

◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス

タイプを決めきれない初心者には、私はジャズベースかPJタイプを候補にすることが多いです。ただ、プレシジョンベースの音や見た目に強くひかれているなら、無理に万能型を選ぶ必要はありません。好きな音は、練習を続ける立派な理由になります。

予算と購入方法の決め方

ベースの練習には本体に加えてアンプ、チューナー、調整やレッスン環境も必要と説明エレキベースの予算は、本体価格だけでは決まりません。

アンプ、チューナー、シールド、ケースなどを含めた総額で考え、購入後に調整や相談ができるかまで確認しましょう。

安く始めること自体は悪くありません。

ただし、本体価格だけを抑えても、音を出す道具や調整が不足すると、練習しにくい環境になってしまいます。

本体以外に必要な道具

エレキベースは、本体だけを買っても本来の音を確認しながら練習できません。

生音でも指を動かすことはできますが、音程、ミュート、弦がぶつかる音、余計なノイズなどを確認するためには、アンプやヘッドホンで音を聴く環境が必要です。

最低限そろえたい道具

最低限そろえたいのは、ベース本体、ベース用アンプまたはヘッドホンアンプ、シールドケーブル、チューナー、ストラップ、ケースです。

必要なもの 役割 選ぶポイント
ベース用アンプ ベースの音を出す ヘッドホン端子と音量調整
シールド ベースとアンプを接続する 必要な長さと断線しにくさ
チューナー 音程を合わせる ベースの低音に対応しているか
ストラップ 立って演奏する 幅と長さを調整できるか
ケース 移動や保管に使う クッションと持ちやすさ

アンプはベース用を選ぶ

自宅練習用のアンプを選ぶときは、ベースに対応した製品を選びましょう。

ベースは低い音を出すため、ギター用アンプとはスピーカーや回路の設計が異なります。

自宅で大きな音を出せない場合は、ヘッドホン端子付きの小型ベースアンプが便利です。

スマートフォンなどの音源を流しながら練習したい人は、外部入力端子の有無も確認してください。

Bluetoothに対応したモデルもありますが、製品によっては音の遅れが発生するため、自分の演奏音を無線で聞く用途には向かない場合があります。

機能の名称だけで判断せず、どの音を無線で入力できるのか確認しましょう。

ヘッドホンアンプという選択肢

できるだけ場所を取らず、ヘッドホンだけで練習したい場合は、ベースへ直接接続するヘッドホンアンプも便利です。

アンプ本体より小さく、机や棚に置く場所を用意しなくても始められます。

ただし、製品によって音質、電池の持ち時間、外部入力の方法が異なります。

将来的に家族や友人へ音を聞かせたい場合や、アンプから出る音を体で感じたい場合は、小型ベースアンプの方が使いやすいかもしれません。

チューナーは毎回使う

ベースは、練習前にチューニングする必要があります。

音程がずれたまま練習すると、正しい位置を押さえているのに曲と合わず、「自分が間違っているのかな」と混乱してしまいます。

初心者には、ヘッド部分へ取り付けるクリップ式チューナーが分かりやすいでしょう。

スマートフォンのチューナーアプリを使う方法もありますが、周囲の音を拾いやすく、ベースの低音を認識しにくい場合があります。

ベース対応が明記されたチューナーを用意すると安心です。

シールドとストラップも軽視しない

シールドは、ベースとアンプをつなぐケーブルです。

自宅練習だけなら、部屋の中で無理なく動ける長さがあれば十分です。

短すぎると体を動かしたときに引っ張られ、長すぎると足元で絡みやすくなります。

ストラップは、立って演奏するときだけでなく、座った状態で楽器を安定させるためにも使えます。

重さが気になる人は、幅が広く、肩に当たる部分へクッションが付いたものを検討してください。

ケースとスタンドで安全に保管する

購入時に付属するソフトケースは、ほこりを避けたり、近距離を移動したりするときに使えます。

頻繁に電車や車で持ち運ぶなら、クッションが厚く、ネック部分を固定できるケースの方が安心です。

自宅では、ベーススタンドがあるとすぐに手に取れます。

ケースへ毎回しまうより練習を始めやすくなりますが、倒れやすい場所や、子どもやペットが触れる場所には置かないでください。

直射日光、暖房器具の近く、湿度変化の大きな場所も避けましょう。

初心者セットを見るポイント

初心者セットは、必要なものを一度にそろえられる点がメリットです。

何を買えばよいか分からない段階では、とても便利ですよ。

ただし、「15点セット」「20点セット」のような付属品の数だけで判断してはいけません。

本当に重要なのは、ベース本体が自分に合っているか、アンプがベース用か、チューナーが低音に対応しているか、ケースに必要な保護性能があるかです。

ピックやクロスなど、小さな付属品が多くても、中心となるベースやアンプが希望に合わなければ満足しにくくなります。

セットが向いている人

必要なものを一度にそろえたい人、個別に選ぶ手間を減らしたい人、セットのベース本体を気に入っている人には便利です。

本体を妥協してまでセットを選ぶ必要はありません。

価格帯ごとの考え方

エレキベースの価格は、販売店、時期、カラー、付属品、為替などによって変動します。

そのため、以下はあくまで一般的な目安として考えてください。

本体価格の目安 特徴 確認したいこと
3万円未満 低予算で始めやすい 個体差、弦高、フレット、付属品
3万~6万円前後 入門モデルの選択肢が多い タイプ、重量、購入後の調整
6万~10万円前後 仕上げや部品の選択肢が増える 価格より自分との相性
10万円以上 長期使用を考えやすいモデルも多い 憧れだけでなく弾きやすさ

安いから必ず弾きにくい、高いから必ず弾きやすいとは限りません。

低価格帯でもきちんと作られ、調整されたモデルはあります。

反対に、高価なモデルでも、ネックの形や重量が体に合わなければ、初心者には扱いにくく感じます。

予算は総額で考える

本体の価格だけで予算を使い切ると、アンプ、チューナー、ストラップ、調整費用などを用意できなくなる場合があります。

価格は販売店、時期、付属品によって変動するため、掲載価格はあくまで一般的な目安として考え、正確な情報は各メーカーや販売店の公式サイトをご確認ください。

最初から高価なベースを買っても問題ありません。

好きなアーティストと同じモデルが欲しい、長く使う前提で選びたい、試奏して明確に気に入ったという理由があるなら、初心者でも選べます。

ただし、価格が高いほど上達が速くなるわけではありません。

予算内で最も高価な一本ではなく、必要な道具と調整まで含めて無理なく始められる一本を選びましょう。

店舗サポートとレッスン環境

初心者が最初のエレキベースを購入するときは、購入後のサポートも大切です。

ベースは、一度購入したら何も手入れせずに同じ状態が続くものではありません。

季節や湿度、弦の交換、演奏時間などによって状態が変化します。

店舗で購入するメリット

実店舗では、複数のベースを実際に構え、重さやネックを比較できます。

まだ曲を弾けなくても、店員に音を出してもらえば、音色の違いを確認できます。

購入前に弦高やネックの状態を見てもらい、必要に応じて調整を依頼できることもメリットです。

購入後に弦交換や点検を相談できる店舗なら、初めて異変を感じたときにも安心です。

ただし、すべての店舗が同じ内容の無料サポートを提供しているわけではありません。

無料点検の期間、調整料金、保証内容などは購入前に確認してください。

通販で確認したいこと

通販が悪いわけではありません。

近くに楽器店がない人や、欲しい色、左利き用モデル、特定の重量の個体が店頭にない人にとっては便利な方法です。

通販では、出荷前にどこまで調整されるのか、初期不良への対応、返品・交換条件、メーカー保証、相談窓口を確認します。

掲載写真が販売する実物なのか、メーカーが用意した共通画像なのかも見ておきましょう。

個体ごとの写真や重量が掲載されていれば、通販でも状態を比較しやすくなります。

購入方法 主なメリット 注意点
実店舗 試奏や対面相談ができる 店舗によって在庫が限られる
楽器店の通販 選択肢が多く遠方から買える 返品条件や調整内容を確認する
中古楽器店 同じ予算で上位モデルを狙える 保証と整備内容を確認する
個人売買 安く見つかる場合がある 状態や不具合の判断が難しい

中古ベースは保証を重視する

中古ベースは、同じ予算で新品より上位のモデルを購入できる可能性があります。

すでに生産が終了したカラーやモデルを探せることも魅力です。

一方で、ネックの反りやねじれ、フレットの減り、トラスロッドの調整余地、ジャックやつまみの接触不良などを確認する必要があります。

外見がきれいでも、演奏に関係する部分へ問題がある場合があります。

改造やパーツ交換が行われている中古品もあるため、初心者には判断が難しいことがあります。

初めての一本を中古で選ぶ場合は、個人売買よりも、点検と保証のある楽器店を優先してください。

左利き用は早めに相談する

左利きの人は、右利き用を反転させて使う方法もありますが、最初から左利き用モデルを選ぶ方が基本的には扱いやすいです。

右利き用を反転させると、ボディ形状、つまみの位置、ストラップピン、ナットなどが本来の配置と合わなくなります。

左利き用は右利き用より選択肢や在庫が少ないため、店頭にあるものだけで妥協せず、取り寄せも相談してください。

買った後の練習方法も決める

そして、楽器と一緒に考えてほしいのが練習環境です。

ベースを買ったものの、何から練習すればよいか分からず、ケースに入れたままになる人は珍しくありません。

独学でも始められますが、最初の構え方、右手の弾き方、左手の押さえ方、不要な弦を鳴らさない方法だけでも講師に確認してもらうと、その後の練習がかなり楽になります。

最初に力みの少ない姿勢を覚えれば、長時間練習しなくても少しずつ前へ進めます。

特に大人から始める場合は、仕事や家庭の合間に練習することになります。

間違った方法を長時間繰り返すより、短い時間でも正しい方向を確認できる環境を用意した方が続けやすいですよ。

独学とレッスンを組み合わせる

すべての練習をレッスンだけで進める必要はありません。

普段は自宅で独学し、分からない部分や姿勢だけを定期的に講師へ確認する方法もあります。

対面レッスンが難しい場合は、オンラインレッスンも候補になります。

自宅では十分な音量を出しにくい場合や、大きなベースアンプで低音を確認したい場合は、自宅以外で楽器を練習できる場所とスタジオの選び方も参考にしてください。練習場所を先に決めておくと、楽器を買った後に「どこで音を出そう」と困りにくくなります。

体験レッスンでは、講師の演奏力だけでなく、初心者の質問に分かりやすく答えてくれるかも確認してください。

上手な演奏者が、必ずしも自分に合う講師とは限りません。

焦らせず、自分の好きな曲や目標を聞いてくれる講師の方が、長く続けやすいこともあります。

楽器の購入費用とレッスン環境を同時に整えたい方は、条件を確認したうえで、EYS音楽教室の楽器プレゼント制度を選択肢に入れる方法もあります。

自分の楽器をすでに購入していて、通いやすい場所や講師との相性を重視したい場合は、椿音楽教室の特徴や料金を解説した記事も参考になります。

買って終わりを防ぐ考え方

ベース本体、音を出す道具、練習方法の3つを同時に決めておくと、購入した日から迷わず始められます。

「毎日30分練習する」と決める必要はありません。まずはスタンドから手に取り、チューニングして、一音鳴らすところまで始められる環境を作りましょう。

レッスン料金、楽器プレゼントの条件、契約期間などは変更される可能性があります。

正確な情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。

契約や高額な購入を伴う場合は、内容を十分に比較し、必要に応じて販売店や専門家へ相談したうえで最終判断してください。

初心者向けエレキベースに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 初心者は安いエレキベースでも大丈夫ですか?

A. 安いエレキベースでも、ネックや弦高が適切に調整されていれば練習できます。

価格だけでなく、フレットの端、ペグの動き、ジャックやつまみの接触、購入後の調整サポートまで確認してください。

極端に押さえにくい場合は、自分の指の力ではなく、楽器の調整が原因になっていることもあります。

低価格モデルを購入する場合ほど、出荷前調整や購入後の点検に対応している販売店を選ぶと安心です。

Q2. 手が小さい人はショートスケールを選ぶべきですか?

A. ショートスケールはフレット間隔が狭く、腕や指を伸ばす負担を減らしやすいですが、必須ではありません。

細いネックや小ぶりなボディのロングスケールが合う人もいます。

反対に、ショートスケールでもネックの厚さやボディ形状が自分に合わないことがあります。

座った状態と立った状態の両方で構え、1フレットまで無理なく届くか、手首や肩に強い負担がないかを確認してください。

Q3. 初心者が最初から5弦ベースを買ってもよいですか?

A. 弾きたい曲に低い音が必要、好きなベーシストが5弦を使っている、加入するバンドで必要とされているなど、目的が明確なら問題ありません。

初心者だから5弦を使ってはいけないわけではありません。

ただし、特別な理由がなければ、ネックが比較的狭く、教則情報も多い4弦の方が基本を覚えやすいです。

将来使うかもしれないという理由だけでなく、現在弾きたい曲に必要かどうかで判断しましょう。

Q4. ジャズベースとプレシジョンベースはどちらが初心者向きですか?

A. 幅広い音を試したい人や細めのネックを好む人はジャズベース、太い音とシンプルな操作を求める人はプレシジョンベースが向いています。

どちらが上ということはありません。

ジャズベースでも太い音は作れますし、プレシジョンベースでもさまざまなジャンルを演奏できます。

好きな音、ネックの握りやすさ、重さ、弾きたい曲から選んでください。決めきれない場合は、PJタイプを含めて3種類を同じアンプで比較すると分かりやすいですよ。

Q5. エレキベースは独学でも始められますか?

A. 独学でも始められます。

最初はチューニング、構え方、開放弦、1音ずつ弾く練習から進めれば大丈夫です。

好きな曲の簡単なフレーズを一つ選ぶと、練習の目的も作りやすくなります。

ただし、姿勢、左手の力み、右手の位置、不要な弦を止めるミュートは、自分では間違いに気付きにくい部分です。

必要に応じて体験レッスンや楽器店の初心者講座を活用し、基本姿勢だけでも確認してもらうと安心です。

最初の一本を決める基準

見た目が好き、体に合う、練習環境が整うという3条件が重なるベースを選ぶ図初心者が最初のエレキベースを選ぶときは、スペックの多さやブランド名だけで決める必要はありません。

大切なのは、あなたが無理なく持てて、弦を押さえやすく、好きな音を出せることです。

最後に候補が2本や3本まで残ったら、どれが最も高性能かではなく、どれなら練習を始めやすいかを考えてみてください。

  • 特別な目的がなければ4弦を基本にする
  • 弾きたい曲や好きなベーシストからタイプを絞る
  • 座った状態と立った状態で重さを確認する
  • ネックの幅より握ったときの自然さを優先する
  • 弦高やネックが調整されているものを選ぶ
  • 本体以外のアンプやチューナーも予算に含める
  • 購入後に調整や相談ができる店を選ぶ
  • 必要ならレッスン環境も一緒に整える

迷った場合の基本候補

迷って決められない場合は、4弦、ジャズベースまたはPJタイプ、ロングスケール、操作がシンプルなモデルを基本候補にすると、大きく外しにくいです。

4弦は教則情報が多く、ジャズベースやPJタイプは幅広い音を試しやすいため、まだ好みが固まっていない人にも対応しやすい組み合わせです。

ただし、この組み合わせが全員にとって正解というわけではありません。

小柄でロングスケールが明らかに負担になるなら、ミディアムスケールやショートスケールを選んでください。

低い音域が必要な曲を演奏するなら、最初から5弦を選ぶのも合理的です。

プレシジョンベースの音や見た目に強くひかれているなら、万能性だけを理由にジャズベースへ変更する必要もありません。

店頭で最後に確認すること

座った状態と立った状態、ネック、初心者向け調整、色や形を店頭で確認するチェックリスト最終候補を決めるときは、可能であれば同じアンプ、同じ音量、同じ設定で比較してください。

アンプまで変えてしまうと、聞こえている違いがベース本体によるものか、アンプによるものか分かりにくくなります。

自分で弾けない場合は、店員に同じ短いフレーズを、指、ピック、可能ならスラップで弾いてもらいましょう。

音を聞くだけでなく、自分で構えたときの重さ、ネックの握りやすさ、つまみの分かりやすさも比べます。

1本目を持った感覚は、2本目を持った後に忘れやすいため、気になった点をスマートフォンへ簡単にメモしておくと比較しやすいですよ。

最終確認項目 確認する内容
見た目 何度も手に取りたいと思えるか
重さ 数分構えても強い負担がないか
バランス ヘッド側が大きく下がらないか
ネック 手首や親指に余計な力が入らないか
弦高 強く握らなくても音が出るか
弾きたい曲に近い音を作れるか
予算 アンプや必要な道具まで用意できるか
サポート 購入後に調整や相談ができるか

見た目を最後の判断材料にする

基本的な弾きやすさを満たした候補が複数残ったら、最後は見た目で決めても構いません。

色、形、木目、金属部品の雰囲気など、あなたが好きだと感じる部分を大切にしてください。

初心者だから地味なベースにする必要も、上級者向けに見えるモデルを避ける必要もありません。

部屋に置いてあるベースを見たとき、「少し触ってみようかな」と思えるかどうか。

あなたは、その一本を見てどんな気持ちになりますか?

楽器を選ぶうえで、その感覚は決して軽いものではありません。

最初の一本に必要なのは、理論上の万能さではありません。

完璧な楽器ではなく、弾きたいと思えるベースと一緒に新しい音楽を始めようと伝える画像何度も手に取りたくなり、困ったときに相談でき、無理なく練習を続けられること。

その条件を満たしたベースが、あなたにとって本当に初心者向けのエレキベースです。

最初から完璧な一本を当てようとしなくても大丈夫です。

ベースを続けるうちに、好きな音や弾き方は少しずつ変わることがあります。

最初の一本は、将来のすべてを決める最終回答ではありません。

あなたがベースの楽しさを知り、自分の好みを見つけるための出発点です。

音楽を始めるのに、遅すぎることはありません。

年齢や経験を理由に、「今からでは無理かな」と諦める必要もありません。

体に合い、気持ちが動くベースを選び、まずは一音鳴らしてみてください。

最初はきれいな音が出なくても大丈夫です。

チューニングして、開放弦を鳴らし、少しずつ指を動かしていく。その時間も音楽の一部ですよ。

その一音から、あなたの新しい音楽の物語が始まります。

EYS音楽教室