「ドラムのルーディメンツって、結局何を練習するもの?」「40種類もあるなら、初心者は全部覚えないといけないの?」と戸惑う人は少なくありません。
名前だけを見ると難しそうですが、考え方はシンプルです。
ルーディメンツは、左右の手を思い通りに動かし、ドラムのビートやフィルへつなげるための基礎パターンです。
40種類を暗記することがゴールではなく、まず基本となる少数のパターンを正確に叩けるようにすることが大切です。
初心者の場合は、シングルストローク、ダブルストローク、シングルパラディドル、フラムという4種類から始めると、それぞれの違いを理解しながら練習しやすくなります。
また、ルーディメンツと一緒に検索されることが多い「チェンジアップ」は、PASの40ルーディメンツに含まれる技ではありません。一定のテンポを保ったまま、4分音符、8分音符、3連符、16分音符などへ音符の細かさを切り替える別タイプの基礎練習です。
この記事では、PASの40 International Drum Rudimentsを整理したうえで、初心者が優先したい4種類の特徴、練習方法、よくある失敗、チェンジアップとの違い、ドラムセットへの応用まで順番に解説します。
- ドラムのルーディメンツとは何か
- PASの40種類と初心者が優先したい基本パターン
- シングル・ダブル・パラディドル・フラムの違い
- メトロノームや練習パッドを使った練習方法
- ルーディメンツをドラムセットへ応用する考え方
- チェンジアップとルーディメンツの違い
ルーディメンツは、速さだけを競う練習ではありません。左右のタイミングや音量、音色、アクセント、リバウンドを整えることが重要です。
最初から難しいパターンへ進むより、基本を一つずつ確実に身につけていきましょう。
ドラムのルーディメンツとは?40種類の意味
ルーディメンツとは、ドラムや打楽器を演奏するための土台になる短いストロークやスティッキングのパターンです。
右手と左手をどの順番で使うか、同じ手で何回叩くか、アクセントや装飾音をどのように組み合わせるかといった基本動作が整理されています。
英語では「Rudiment」と書き、基礎や基本という意味を持つ言葉です。
ドラムでは、単なる「速く叩く練習」ではなく、タイミング、左右のバランス、音量、リバウンド、アクセント、スティックコントロールなどを身につけるための基礎語彙として考えると分かりやすいでしょう。
たとえば、右手と左手を交互に叩く「R L R L」は、もっとも単純な手順の一つです。しかし、テンポが上がっても左右の間隔を均等に保つ、利き手だけを強くしない、弱い手でも同じようにストロークする、といった要素を加えると、非常に奥の深い練習になります。
ルーディメンツは完成したドラムビートそのものではなく、ビートやフィルを作るための材料です。
たとえば、シングルストロークをスネアだけで叩けば基礎練習ですが、右手をハイタム、左手をスネアへ振り分ければ、同じ手順がそのままフィルの材料になります。
右手をハイハットやライド、左手をスネアへ配置すれば、グルーヴづくりへ応用することもできます。
このように、練習パッドやスネア1台の上で覚えた手順を、ドラムセットのさまざまな音へ置き換えることで、ルーディメンツは実際の演奏へつながります。
一方で、ルーディメンツについて調べると「40種類」という数字をよく目にします。
これは、Percussive Arts Society、通称PASがまとめている40 International Drum Rudimentsを指します。
PASでは1984年に40 International Drum Rudimentsのリストを採用しています。
従来の26ルーディメンツを土台に、ドラムコー、オーケストラ、ヨーロッパ系などで使われてきたパターンを加え、現在広く参照される40種類として整理されています。
「40種類」といっても、世界中に存在するルーディメンツが40個だけという意味ではありません。
伝統ごとのパターンや、複数の手順を組み合わせたハイブリッド・ルーディメンツなども存在します。
したがって、「ルーディメンツは全部で何種類?」という質問に対しては、「PASのInternational Drum Rudimentsは40種類」と答えるのが適切です。
同時に、「世の中にあるすべてのルーディメンツが40種類だけ」という意味ではない点にも注意してください。
また、PASの40種類には番号が付いていますが、初心者が1番から40番まで番号順に覚えなければならないわけでもありません。
番号は一覧として整理するためのものであり、そのまま初心者向けの唯一の学習順を示しているわけではありません。
初心者の場合は、手の動きの仕組みを理解しやすい少数のパターンへ絞って練習した方が、後から他のルーディメンツへ広げやすくなります。
この記事では、次の4種類を最初の軸として扱います。
- シングルストロークロール
- ダブルストロークロール
- シングルパラディドル
- フラム
シングルでは左右交互打ち、ダブルでは同じ手の2連打、パラディドルではシングルとダブルの組み合わせ、フラムでは装飾音と主音のコントロールを学べます。
それぞれの役割が重なりながら少しずつ複雑になるため、初心者が基本動作を整理する順番として理解しやすい組み合わせです。
ただし、この4種類の順番はPASが唯一の公式学習順として定めているものではありません。
あくまで、基礎となる技能を段階的に増やしやすい実用的な整理と考えてください。
ドラムルーディメンツ一覧
PASの40 International Drum Rudimentsは、大きくロール系、パラディドル系、フラム系、ドラッグ系に分けて整理できます。
初心者の段階ですべてを暗記する必要はありませんが、「どのような種類があるのか」を一度見ておくと、今練習している技術が全体のどこに位置するのか分かりやすくなります。
特に重要なのは、一覧を丸暗記することではなく、似ている技術のつながりを見ることです。
たとえば、ダブルストロークを練習しておけば、その動きを使う複数のロール系ルーディメントへ発展しやすくなります。
フラムが安定すれば、Flam AccentやFlam Tapなどのフラム系パターンを理解しやすくなります。
ロール・パラディドル系
ロール系には15種類、パラディドル系には4種類が含まれています。
ロール系では交互打ち、複数打、リバウンド、連続するストロークの均等性が重要になります。
パラディドル系では、シングルストロークとダブルストロークを組み合わせながら、リードする手を自然に切り替える動きを身につけます。
| 番号 | 英語名 | 日本語表記 |
|---|---|---|
| 1 | Single Stroke Roll | シングルストロークロール |
| 2 | Single Stroke Four | シングルストローク4 |
| 3 | Single Stroke Seven | シングルストローク7 |
| 4 | Multiple Bounce Roll | マルチプルバウンスロール |
| 5 | Triple Stroke Roll | トリプルストロークロール |
| 6 | Double Stroke Open Roll | ダブルストロークオープンロール |
| 7 | Five Stroke Roll | 5ストロークロール |
| 8 | Six Stroke Roll | 6ストロークロール |
| 9 | Seven Stroke Roll | 7ストロークロール |
| 10 | Nine Stroke Roll | 9ストロークロール |
| 11 | Ten Stroke Roll | 10ストロークロール |
| 12 | Eleven Stroke Roll | 11ストロークロール |
| 13 | Thirteen Stroke Roll | 13ストロークロール |
| 14 | Fifteen Stroke Roll | 15ストロークロール |
| 15 | Seventeen Stroke Roll | 17ストロークロール |
| 16 | Single Paradiddle | シングルパラディドル |
| 17 | Double Paradiddle | ダブルパラディドル |
| 18 | Triple Paradiddle | トリプルパラディドル |
| 19 | Paradiddle-Diddle | パラディドルディドル |
この中で初心者が最初に注目したいのは、1番のSingle Stroke Roll、6番のDouble Stroke Open Roll、16番のSingle Paradiddleです。
Single Stroke Rollの基本形は「R L R L」、Double Stroke Open Rollは「R R L L」、Single Paradiddleは「R L R R | L R L L」です。
ここでRはRight、つまり右手、LはLeft、つまり左手を表します。
譜面を読めなくても、最初はこのRとLの並びを声に出しながら叩くと手順を覚えやすくなります。
Single Stroke Rollは交互打ちなので、もっとも単純に見えます。しかし、左右の音量を揃える、一定の間隔で叩く、弱い手でも同じ高さからストロークするなど、基本的なコントロールを確認するのに適しています。
Double Stroke Open Rollでは、右手2打、左手2打を交互に繰り返します。
重要なのは、単に「RRLL」という手順を覚えることではありません。
RRの1打目と2打目、LLの1打目と2打目、さらにRRとLLの切り替わりまで含めて、すべての音符が均等に並ぶことを目指します。
「Open Roll」は、それぞれの打音が明確に聞き分けられるダブルストロークを指します。
一方、Multiple Bounce Rollは1回の動作から複数の細かなバウンドを発生させるロールで、Buzz Rollと呼ばれる場合もあります。
ダブルストロークとマルチプルバウンスロールは、どちらもスティックの跳ね返りを利用しますが、音の作り方が同じではありません。
Triple Stroke Rollでは同じ手を3回ずつ使います。
Five Stroke Roll、Seven Stroke Roll、Nine Stroke Rollなど、数字が付いたロールも複数あります。
これらを別々の技術として暗記するより、まずシングルやダブルを安定させ、そこから音数やアクセントの組み合わせが変わっていると捉える方が理解しやすくなります。
パラディドル系は4種類あり、その出発点になるのがSingle Paradiddleです。
RLRR LRLLという手順では、最初の4音は右手から始まり、次の4音は左手から始まります。
このため、同じパターンを繰り返しているだけでもリードする手が自動的に左右へ入れ替わります。
シングルストロークだけでは毎回右左が交互に並びますが、パラディドルには同じ手を2回使う箇所があります。
その違いによって、ドラムセット上で特定の楽器へ手を残したり、次の音へ移動しやすくしたりできます。
基礎となるシングルとダブルが安定すると、ロール系やパラディドル系の多くを理解しやすくなります。
フラム・ドラッグ系
フラム系には11種類、ドラッグ系には10種類があります。
フラムでは、主音の直前へ小さな装飾音を入れます。
ドラッグ系では、細かな装飾を含むスティッキングを扱います。
| 番号 | 英語名 | 日本語表記 |
|---|---|---|
| 20 | Flam | フラム |
| 21 | Flam Accent | フラムアクセント |
| 22 | Flam Tap | フラムタップ |
| 23 | Flamacue | フラマキュー |
| 24 | Flam Paradiddle | フラムパラディドル |
| 25 | Single Flammed Mill | シングルフラムドミル |
| 26 | Flam Paradiddle-Diddle | フラムパラディドルディドル |
| 27 | Pataflafla | パタフラフラ |
| 28 | Swiss Army Triplet | スイスアーミートリプレット |
| 29 | Inverted Flam Tap | インバーテッドフラムタップ |
| 30 | Flam Drag | フラムドラッグ |
| 31 | Drag | ドラッグ |
| 32 | Single Drag Tap | シングルドラッグタップ |
| 33 | Double Drag Tap | ダブルドラッグタップ |
| 34 | Lesson 25 | レッスン25 |
| 35 | Single Dragadiddle | シングルドラガディドル |
| 36 | Drag Paradiddle #1 | ドラッグパラディドル No.1 |
| 37 | Drag Paradiddle #2 | ドラッグパラディドル No.2 |
| 38 | Single Ratamacue | シングルラタマキュー |
| 39 | Double Ratamacue | ダブルラタマキュー |
| 40 | Triple Ratamacue | トリプルラタマキュー |
フラム系の出発点になるのが20番のFlamです。
フラムでは、主音の直前に反対の手による小さな装飾音を入れます。
右手を主音にする場合は、左手の小さな音を先に入れてから右手の主音を鳴らします。
左手が主音なら、その反対です。
文字で簡略化すると、小文字を装飾音、大文字を主音として「lR」「rL」のように表せます。
ここで難しいのは、2音を完全に同時にしないこと、そして離しすぎないことです。
同時すぎるとフラムらしい広がりが失われ、離れすぎると「タ・タン」と2つの独立した音に聞こえます。
さらに、装飾音が主音と同じくらい大きくなると、主音と装飾音の役割が分かりにくくなります。
そのため、装飾音を低い位置から小さく鳴らし、主音を明確に鳴らすという高さと音量の使い分けも重要になります。
Flam AccentやFlam Tapなどは、このフラムの基本動作から発展していきます。
DragはRuffという名称と関連付けて説明される場合があります。
また、Single Flammed MillをFlammed Millと表記したり、PataflaflaをPatafla-Flaと表記したりするなど、名称には表記の違いが見られることがあります。
日本語表記にも「パラディドル」「パラディドゥル」などの違いがあります。
名前を正確に確認したいときは、英語名も一緒に覚えておくと取り違えにくくなります。
一覧を見て「知らない名前が多すぎる」と感じても問題ありません。
初心者が最初に必要なのは、40種類の名称をすべて覚えることではなく、シングル、ダブル、パラディドル、フラムといった基礎的な動きを正確にコントロールできることです。
その基礎ができると、後から似た構造のルーディメントへ進んだときに、「これはダブルの応用」「これはフラムの発展」と関連付けながら理解できます。
初心者が覚える4種類と順番
40種類の一覧を見ると、「全部できるようになってからドラムセットへ進むのかな」と感じるかもしれません。
しかし、初心者が最初から全40種類へ同時に取り組む必要はありません。
まずはシングルストロークロール→ダブルストロークロール→シングルパラディドル→フラムという4種類を軸にすると、基本動作を段階的に整理しやすくなります。
これはPASが定めている唯一の公式学習順ではなく、初心者が技能を積み上げやすい実用的な順番として考えてください。
段階的な学習例でも、40種類を番号順に進めるのではなく、Single Stroke Roll、Multiple Bounce Roll、Double Stroke Roll、Single Paradiddle、Flam、Dragなどの基本的なパターンから始める考え方があります。
重要なのは、「40個の名前を覚えたか」ではなく、「それぞれの基本動作を演奏へ使える形で身につけたか」です。
シングルとダブルの基本
最初に取り組みたいのがシングルストロークロールです。
基本の手順はR L R L R L R L…で、右手と左手を1打ずつ交互に使います。
初心者にとっては非常に分かりやすい手順ですが、シングルにはドラムの基本となる多くの要素が含まれています。
確認したいのは、左右が同じ間隔で並んでいるか、利き手だけが大きくなっていないか、反対の手だけ遅れていないか、スティックを振り上げる高さが極端に違っていないかという点です。
速くしたときに「R-L、R-L」と2音ずつ固まったように聞こえる場合は、4打すべてが同じ間隔に並んでいるか確認しましょう。
利き手は無意識でも動かしやすい一方、反対の手は力が入りやすかったり、ストロークの高さが不安定になったりすることがあります。
そのため、右手始まりだけではなく左手始まりでも練習すると、左右差に気づきやすくなります。
速さを優先しすぎないことが大切です。
腕や手首を固めたままBPMだけを上げても、左右の音量や間隔が不均等になれば、基礎練習の目的から離れてしまいます。
シングルストロークで身につけたいのは、単に高速で交互打ちする能力ではありません。
- 一定間隔で音を並べる
- 右手と左手の音量を近づける
- 弱い手も安定して使う
- 力を入れすぎずストロークする
- メトロノームに対して一定の位置で叩く
こうした土台が整っているほど、後のダブル、パラディドル、フィルへ移行しやすくなります。
シングルがある程度安定したら、次はダブルストロークロールです。
基本形はR R L L R R L L…で、同じ手を2回ずつ使います。
ここでは、スティックが打面から跳ね返るリバウンドと、同じ手で連続する2打をコントロールする能力が重要です。
初心者が最初に陥りやすいのは、1打目だけを強く叩き、2打目がほとんどバウンド任せになってしまうことです。
その状態では、1打目と2打目の音量差が大きくなりやすく、速くしたときにリズムも崩れやすくなります。
遅いテンポでは、まず2音を意図的に揃える感覚を身につけてください。
速度が上がるにつれて自然なリバウンドを利用しながら、2打目も音量とタイミングをコントロールします。
また、「RR」の2音は揃っていても、「RR」と「LL」の間だけ広くなるケースがあります。
この場合、手順としてはRRLLになっていても、音符としては均等に並んでいません。
ダブルストロークでは、RRLLという手順を覚えるだけでなく、4音すべてが同じ間隔で並んで聞こえることを目指しましょう。
ダブルストロークが安定すると、ロールだけでなく、5ストロークロール、7ストロークロール、9ストロークロールなどへ進むときにも役立ちます。
短い高速フィルやゴーストノートを含むフレーズにもつながるため、実際のドラムセットでも使用範囲の広い基礎技術です。
パラディドルとフラムの基本
3つ目に取り組みたいのがシングルパラディドルです。
基本形はR L R R | L R L Lです。
シングルストロークとダブルストロークを組み合わせた4音単位のパターンで、右手始まりの「RLRR」と左手始まりの「LRLL」を交互に繰り返します。
パラディドルの特徴は、パターンを繰り返すだけでリードする手が左右へ入れ替わることです。
これはドラムセット上で非常に便利です。
たとえば、交互打ちだけでは次に叩きたい場所へ手を移動しにくい場合でも、パラディドルのダブル部分を利用すると片方の手を別の位置へ移しやすくなることがあります。
パラディドルでは、まず手順を確実に覚えてください。
「R L R R」「L R L L」と4音ずつ分けて考え、最初はゆっくり繰り返します。
よくある失敗は、RLRRの「RR」、LRLLの「LL」だけが急に速くなり、音符が詰まってしまうことです。
手順を守るだけではなく、8音すべてを均等な間隔へ並べる意識を持ちましょう。
慣れてきたら、各4音の最初へアクセントを付ける練習もできます。
さらにアクセント位置を移動すると、同じスティッキングでも聞こえ方が変わり、音量コントロールや手の独立性を鍛える練習になります。
パラディドルをセットへ応用する場合、右手をハイハットやライド、左手をスネアへ振り分ける方法があります。
そのまま叩いても、交互打ちだけとは異なるアクセントやゴーストノートの配置を作れます。
タムへ移動させれば、手順の流れを利用したフィルにもなります。
4つ目はフラムです。
フラムでは、主音の直前へ反対の手による小さな装飾音を入れます。
右手を主音にする場合は左手の小さな装飾音から右手の主音へつなぎ、左手を主音にする場合はその逆です。
文字で表すなら、小文字を装飾音、大文字を主音として「lR」「rL」のように表現できます。
大切なのは、2本のスティックを完全に同時に当てないことです。
完全に同時になると、フラム特有の広がりが感じにくくなります。
反対に装飾音が主音よりかなり早く鳴ると、「タ・タン」という2回の独立した打音のように聞こえます。
装飾音をわずかに先行させ、主音より小さくすることで、1つの幅のある音へ近づきます。
そのためには、装飾音側のスティックを低く、主音側を高めに構えるなど、左右の高さを意識的に変える必要があります。
右手が主音のフラムだけではなく、左手が主音の場合も同じように練習してください。
片側だけ得意になると、フラムを連続して使ったときに左右差が出やすくなります。
| 種類 | 基本手順・構造 | 主な練習目的 | 初心者が確認したい点 |
|---|---|---|---|
| シングル | RLRL… | 左右交互打ち・均等性 | 利き手と反対の手の差 |
| ダブル | RRLL… | 2打・リバウンド制御 | 2打目の音量や間隔 |
| パラディドル | RLRR LRLL | シングルとダブルの切り替え | ダブル部分の詰まり |
| フラム | 装飾音+主音 | 装飾音・アクセント | 2音の間隔と音量差 |
この4種類が安定してきたら、Multiple Bounce Roll、Drag、Five Stroke Roll、Seven Stroke Roll、Flam Accent、Flam Tapなどへ範囲を広げると、すでに覚えた基本動作との関係を理解しながら進めやすくなります。
40種類という数だけを見ると学習量が多く感じますが、一つひとつが完全に独立した技術ではありません。
基本となるストローク、ダブル、装飾音などを組み合わせてできているものも多いため、最初の4種類を丁寧に練習することが後の理解につながります。
ルーディメンツの練習方法
ルーディメンツの練習では、できるだけ速く叩くことよりも、同じパターンを安定して再現できることを優先します。
タイミング、左右の音量、音色、スティックの高さ、脱力といった要素を一つずつ確認すると、自分がどこで崩れているのか分かりやすくなります。
特に初心者は、「速く叩けないから上達していない」と考えがちですが、速度だけで判断する必要はありません。
遅いテンポでも均等に叩けない状態なら、速くするほど問題が大きくなる可能性があります。
反対に、遅いテンポで左右を揃え、力まず、一定の拍を保てるようになれば、後から速度を上げたときにもフォームを維持しやすくなります。
メトロノームとパッドの使い方
基礎練習では、メトロノームを使って一定の拍を基準にしましょう。
最初から速いテンポを選ぶのではなく、手順を考えなくても落ち着いて叩ける速度から始めます。
きれいに叩けるテンポが定着してから少しずつ速度を上げ、崩れ始めたら一度戻す方法が分かりやすいです。
ここで注意したいのは、「何BPMなら合格」という共通の絶対基準を作らないことです。
演奏の質は、テンポだけでは判断できません。
同じBPMでも、タイミングが均等か、音量が揃っているか、肩や手首に不要な力が入っていないかによって内容は大きく変わります。
そのため、自分が崩れずに叩ける速度を基準にし、少しずつ安定する範囲を広げる方が実用的です。
PASでは、ルーディメンツをopen(ゆっくり)→close(速く)→open(ゆっくり)と速度を変化させて練習する方法や、一定の中程度のマーチテンポで演奏する方法を示しています。
Open-Close-Openでは、まずゆっくりと一つひとつのストロークを明瞭に演奏し、徐々に速度を上げます。
その後、再びゆっくりした速度へ戻します。
これは単に最高速度へ到達するための方法ではありません。
速度が変化しても、手順や音の均等性、コントロールを保つ練習として考えると分かりやすいでしょう。
また、シングル、ダブル、パラディドル、フラムといった手の基礎練習は、ドラムセットがなくても練習パッドとスティックがあれば取り組めます。
練習パッドは音量を抑えやすく、ストロークそのものへ集中しやすいという特徴があります。
左右の打点や高さ、リバウンドの感覚も確認しやすいため、基礎練習には使いやすい環境です。
ただし、パッドだけでドラムセットに必要なすべての動きを身につけられるわけではありません。
実際のセットでは、タムの位置や高さが異なり、シンバルへの移動距離も加わります。
さらにバスドラムなど足との連携も必要です。
そのため、パッドは「手の基礎を整える場所」、ドラムセットは「基礎を音楽へ応用する場所」と考えると整理しやすくなります。
練習するときは、音だけではなく手の動きも確認してみてください。
アクセントを付けていないのに片方のスティックだけ極端に高く上がっていないか、右手と左手で打点が大きく違っていないか、肩や前腕へ余計な力が入り続けていないかを確認します。
練習中は「タイミング」「音量」「音色」「高さ」「脱力」「リバウンド」「弱い手」を確認してみてください。
こうしたフォームや左右差は自分だけでは判断しにくいこともあります。動きを見てもらいながら基礎を整えたい場合は、ドラムを習えるEYS音楽教室のような対面レッスンを利用する方法もあります。
さらに、利き手から始める練習だけに偏らないことも重要です。
右利きならR始まりだけではなくL始まりでもシングルストロークを行い、弱い手を先頭にする時間を作ります。
ダブルでもLLから始める、パラディドルでも左手始まりを確認するなど、左右を入れ替えることで苦手な部分を見つけやすくなります。
初心者向けの練習は、次のように段階を分けると整理しやすいでしょう。
段階1:シングルを安定させる
まずはメトロノームに合わせてシングルストロークを行います。
右始まり、左始まりの両方を練習し、一定のテンポを保つことを優先します。
この段階では、音量や左右差、スティックの高さも確認してください。
慣れてきたら、同じテンポの中で8分音符と16分音符を切り替える練習もできます。
段階2:ダブルを加える
次にRRLLを加えます。
4音が均等に並ぶことを優先し、1打目と2打目の音量差を確認します。
速さを上げる前に、遅いテンポでも2打をコントロールできるようにしましょう。
段階3:パラディドルを加える
RLRR LRLLを止まらず繰り返します。
ダブル部分だけが速くならないように注意し、8音を均等に並べます。
慣れたら、シングルストロークからパラディドルへ切り替える練習も行えます。
段階4:フラムを加える
右手主音、左手主音を交互に練習します。
装飾音と主音の時間差、音量差、高さを確認します。
フラムが「同時打ち」にも「2つの離れた音」にもならないように調整してください。
段階5:ドラムセットへ移す
パッドやスネアだけでできるようになったパターンを、タム、ハイハット、ライドなどへ振り分けます。
短いフィルやグルーヴへ組み込み、基礎練習と実際の演奏を結び付けていきます。
ドラムセットへ応用するコツ
練習パッドで手順を覚えたら、ドラムセットへ移してみましょう。
ルーディメンツはパッド上だけで完結させず、実際のビートやフィルへ結び付けることで役割が分かりやすくなります。
シングルストロークなら、最初はスネアだけでRLRLと叩きます。
次に右手をハイタム、左手をスネアへ振り分ける、あるいはスネアからハイタム、フロアタムへ順番に移動するなど、音を出す場所を変えてみます。
手順は同じでも、叩く場所が変わるだけでフィルとして聞こえるようになります。
16分音符のシングルストロークをタムへ振り分ければ、基本的なフィルの材料になります。
ここで重要なのは、移動した瞬間にタイミングが崩れないことです。
スネア1台では安定していても、タムを移動すると腕の移動距離が増えるため、音符の間隔が変わることがあります。
その場合は速度を落とし、移動を含めても均等に叩けるテンポから練習してください。
ダブルストロークなら、RRをスネア、LLをタムへ振り分ける方法があります。
同じ手を2回ずつ使うため、シングルとは異なる動きになります。
ダブルを使った短いロールやフィルへ発展させることもできます。
ただし、タムへ移動したことで2打目が弱くなったり、リバウンドが変わったりすることがあります。
パッドと実際のドラムでは跳ね返りの感覚が完全に同じとは限らないため、セット上でも2打をコントロールする練習が必要です。
パラディドルなら、右手をハイハット、左手をスネアへ配置する方法があります。
RLRR LRLLという手順の中にはシングルとダブルが混ざっているため、通常の交互打ちとは違った位置にアクセントやゴーストノートを配置できます。
右手をライドへ移したり、左手をタムへ移したりすることで、同じスティッキングから複数のフレーズを作ることもできます。
タムへ振り分ける場合も、手順自体は変えず、どの音をどの楽器へ置くかを変えるだけで印象が大きく変わります。
フラムは、スネアで強いアクセントを作ったり、タムへ移動して幅のあるフィルを作ったりする材料になります。
Flam AccentやFlam Tapなどへ進むための土台でもあるため、基本のフラムを左右どちらでも安定させておくことが重要です。
練習パッドでうまく叩けても、ドラムセットへ移すと急に難しく感じることがあります。
パッドでは必要のないタムへの移動距離、シンバルの位置、各楽器の高さ、足との連携などが加わるためです。
パッドで基本動作を整えたあとに、セット上で同じ手順を試す流れが実践につながります。
「練習ではできるのに曲になると使えない」と感じる場合は、新しいルーディメントを増やすより、すでに覚えた一つのパターンをビートやフィルへ当てはめてみてください。
たとえば、シングルストロークをスネアだけで練習する、タムへ移す、短い16分フィルとして使う、というように段階を分けると、基礎と実践を結び付けやすくなります。
セット上での移動やビート・フィルへのつなげ方まで具体的に確認したい場合も、ドラムのレッスンを受けられるEYS音楽教室で実際の演奏を見てもらう方法があります。
ルーディメンツを覚える目的は、練習パッドの上で難しい手順を披露することではありません。
実際の曲の中で、必要なタイミングに必要な音を出せるようにすることです。
ドラムのチェンジアップとよくある疑問
ドラムの基礎練習では、ルーディメンツと並んで「チェンジアップ」という言葉もよく使われます。
名前からルーディメンツの一種に見えるかもしれませんが、両者は目的が異なります。
ルーディメンツは主に「どの手をどの順番で使うか」というスティッキングやストロークのパターンを扱います。
一方、チェンジアップでは「1拍の中を何個へ分割するか」を切り替えます。
チェンジアップを理解すると、4分音符、8分音符、3連符、16分音符の関係や、一定のテンポを保ちながら手数を変える感覚を身につけやすくなります。
4分8分3連16分の切り替え
チェンジアップとは、メトロノームのテンポを一定に保ったまま、1拍の中へ入れる音の数を変えていく練習です。
代表的な初心者向けの流れは、4分音符→8分音符→3連符→16分音符です。
4分音符では1拍に1打、8分音符では1拍に2打、3連符では1拍に3打、16分音符では1拍に4打入れます。
ここで重要なのは、音符が細かくなってもメトロノームが示す4分音符のBPMは変わらないことです。
たとえば、4分音符から16分音符へ変わると手の動きは大きく速くなります。
しかし、メトロノームのクリック間隔そのものは変化していません。
曲のテンポが速くなったのではなく、同じ1拍の中へ入れる音数が増えただけです。
4分音符=1打、8分音符=2打、3連符=3打、16分音符=4打。
同じ1拍を何個へ均等に分けるかが変わる、と考えると理解しやすくなります。
練習するときは、4/4拍子でメトロノームを一定に設定し、最初はR Lの交互打ちだけで行うと分かりやすいでしょう。
4分音符→8分音符→3連符→16分音符まで進んだら、3連符→8分音符→4分音符と逆方向へ戻ります。
細かな音符から粗い音符へ戻る方向を「チェンジダウン」と呼ぶ場合もあります。
チェンジアップとチェンジダウンを連続させると、手数が増える方向と減る方向の両方を練習できます。
各音価を何小節ずつ演奏するかに唯一の決まりはありません。
最初は1小節ずつ切り替えてもよいですし、難しければ複数小節ずつ続けてから次へ移っても構いません。
初心者は、まず4分音符、8分音符、16分音符の3種類だけで練習する方法もあります。
この3種類が安定した後に3連符を加えると、2分割系と3分割系の違いに集中しやすくなります。
3連符は1拍を3等分するため、8分音符や16分音符とは感覚が異なります。
さらに、RLR LRL…と交互打ちを続けると、各拍の頭を担当する手が右、左、右、左と交互に変化します。
この切り替わりが、初心者にとって3連符を難しく感じる理由の一つです。
右手始まりの1拍目が「RLR」なら、次の拍は「LRL」になります。
そのため、常に右手から拍頭を始めようとすると手順が崩れます。
交互打ちを保ったまま、拍頭を担当する手が変わることを受け入れるのがポイントです。
拍頭を見失いやすい場合は、各拍の最初へ少しアクセントを置く練習も役立ちます。
アクセントによって「今ここがクリックの位置」という感覚を維持しやすくなります。
チェンジアップでよくある失敗は、4分音符から8分音符、16分音符へ進むにつれて、クリックより前へ走ってしまうことです。
手数が増えると身体的には忙しくなるため、無意識にテンポまで速くしてしまうことがあります。
その場合は、細かい音符ほど「クリックの間へ均等に音を置く」と考えてください。
速く動くことではなく、1拍のスペースを正確に分割することが目的です。
また、3連符から16分音符への切り替えが曖昧になり、3連と16分の中間のような不均等なリズムになることもあります。
この場合は、まず3連符だけを安定させ、次に16分音符だけを安定させ、その後で両方を連結すると分かりやすくなります。
発展練習として6連符、5連符、7連符、32分音符などを追加する方法もありますが、初心者は種類を増やすことより、4分、8分、3連、16分を正確に切り替えることを優先した方が基礎を確認しやすいでしょう。
ルーディメンツとの違い
ルーディメンツとチェンジアップは、どちらもドラムの基礎練習ですが、鍛えているものが異なります。
| 項目 | ルーディメンツ | チェンジアップ |
|---|---|---|
| 主な内容 | 手順やストロークのパターン | 音符の細分化を切り替える練習 |
| 代表例 | RLRL、RRLL、RLRR LRLL、フラム | 4分→8分→3連→16分 |
| PAS 40との関係 | 各ルーディメントが含まれる | チェンジアップ自体は含まれない |
| 主な目的 | 左右差、手順、リバウンド、アクセントなど | 拍感、細分化、切り替え、タイム感 |
| 組み合わせ | チェンジアップにも利用できる | 各種スティッキングと組み合わせ可能 |
チェンジアップは、PAS 40 International Drum Rudimentsの「41番目」のようなルーディメントではありません。
ルーディメンツとは別の考え方を持つ基礎練習ですが、両方を組み合わせることはできます。
初心者に分かりやすいのは、まずシングルストロークでチェンジアップを行う方法です。
手順をRLRLの交互打ちだけに固定しておけば、4分、8分、3連、16分というサブディビジョンの切り替えに集中できます。
シングルのチェンジアップが安定してきたら、一定の音価でダブルストロークを練習したり、16分音符でシングルパラディドルを反復したりできます。
さらに、「シングル→ダブル→パラディドル」のように、一定時間ごとにスティッキングそのものを変える練習へ発展させることも可能です。
ただし、初心者の段階で「音符の切り替え」と「複雑な手順の切り替え」を同時に増やしすぎると、どこで崩れたのか分かりにくくなります。
たとえば、3連符へ切り替えたときにタイムが崩れたのか、パラディドルの手順を間違えたのか、原因を切り分けにくくなります。
まずはシングルストロークのチェンジアップへ集中し、その後にルーディメンツとの組み合わせへ進む方が確認しやすいでしょう。
チェンジアップで身につけたいのは、次のような要素です。
- 拍を一定に保つ感覚
- 1拍を均等に分割する感覚
- 4分、8分、3連、16分の切り替え
- 音符が細かくなっても走らないタイム感
- 手数が減ってもテンポを見失わない感覚
- フィルへ入ったときと戻ったときのテンポ維持
ルーディメンツが手順やストロークの語彙を増やす練習だとすれば、チェンジアップはリズムを均等に分割し、切り替える能力を整える練習と考えると違いが分かりやすくなります。
ドラムのルーディメンツFAQ
Q1. ドラムのルーディメンツは全部で何種類ありますか?
A. PASがまとめているInternational Drum Rudimentsは40種類です。ただし、世界中に存在するルーディメンツが40種類だけという意味ではありません。伝統的なパターンやハイブリッド・ルーディメンツなども存在します。「40種類」という数字は、現在広く参照されているPASの一覧を指すと考えると分かりやすいでしょう。
Q2. 初心者は40種類すべて覚えた方がよいですか?
A. 最初から全40種類へ同時に取り組む必要はありません。まずシングル、ダブル、シングルパラディドル、フラムなどの基本パターンを正確に身につけ、その後に範囲を広げる方が動きを整理しやすいでしょう。40種類を番号順に暗記することより、基礎となるストロークを演奏へ使える形で身につけることが重要です。
Q3. 最初に覚えるならどのルーディメントですか?
A. 最初はSingle Stroke Rollから始めると、左右交互打ちやタイミングの均等性を確認しやすくなります。その後、Double Stroke Roll、Single Paradiddle、Flamへ進むと、同じ手の2打、シングルとダブルの組み合わせ、装飾音という順番で技能を増やせます。ただし、これはPASが定める唯一の公式順ではありません。
Q4. ルーディメンツは練習パッドだけでもできますか?
A. シングル、ダブル、パラディドル、フラムなど手の基礎練習は、練習パッドとスティックでも行えます。パッドなら左右のストロークやリバウンドへ集中しやすい一方、ドラムセット上の移動、各楽器の高さ、シンバルへの動き、足との連携までは身につきません。基本が整ったらセットでも同じパターンを試すと実践につながります。
Q5. 速く叩けるほどルーディメンツが上達したと考えてよいですか?
A. 速度だけでは判断できません。タイミング、左右の音量、音色、脱力、アクセント、正しい手順を維持できることが重要です。速くしてフォームやリズムが崩れた場合は、安定して叩けるテンポへ戻してください。「何BPMまで叩ければ合格」という共通の絶対基準ではなく、演奏の質を基準にする方が適切です。
Q6. チェンジアップはルーディメンツの一種ですか?
A. PASの40 International Drum Rudimentsには含まれていません。チェンジアップは、一定のBPMを保ちながら4分音符、8分音符、3連符、16分音符などへ細分化を切り替える基礎練習です。ルーディメンツとは目的が異なりますが、組み合わせて練習することはできます。
Q7. チェンジアップではBPMを上げますか?
A. 基本的にはBPMを変えずに行います。4分音符から8分音符、3連符、16分音符へ進んでも、メトロノームが示す4分音符のテンポは一定です。変わるのは、1拍の中へ入れる音の数です。
Q8. 3連符だけ難しく感じるのはなぜですか?
A. 3連符は1拍を3等分するため、2分割の8分音符や4分割の16分音符とは分割の感覚が異なります。また、RLR LRL…と交互打ちすると拍頭を担当する手が左右交互に入れ替わるため、初心者は切り替えで混乱しやすくなります。3連符だけを単独で安定させてから他の音価とつなげると練習しやすくなります。
まとめ
ドラムのルーディメンツは、名前をたくさん暗記するためのものではありません。
左右の手をコントロールし、ビートやフィルへ応用できる基礎を作ることが大きな目的です。
- PASのInternational Drum Rudimentsは40種類に整理されている
- 40種類以外にも伝統的なパターンやハイブリッド・ルーディメンツは存在する
- 初心者が最初から40種類すべてを覚える必要はない
- まずシングル、ダブル、パラディドル、フラムの4種類から始めると整理しやすい
- 速さよりタイミング、左右の均等さ、音量、音色、脱力を優先する
- 練習パッドで基本動作を整えたらドラムセットにも応用する
- チェンジアップはルーディメンツとは別の基礎練習
- チェンジアップではBPMを変えず4分、8分、3連、16分などを切り替える
最初はシングルストロークだけでも十分です。
右手と左手を同じ間隔で叩けるようになったら、ダブルストロークを加えて同じ手の2打を練習します。
次にパラディドルでシングルとダブルを組み合わせ、最後にフラムで装飾音と主音のコントロールを加えていきます。
この4種類が安定してからPAS 40の残りへ範囲を広げれば、すでに身につけた基本動作との関係を理解しながら進めやすくなります。
チェンジアップも並行して練習できますが、初心者はまずシングルストロークで4分音符、8分音符、3連符、16分音符を正確に切り替えるところから始めると分かりやすいでしょう。
そして、パッドの上で覚えたパターンをスネア、タム、ハイハット、ライドなどへ振り分けてみてください。
同じ手順でも、叩く場所やアクセントを変えるだけでビートやフィルへ発展できます。
ルーディメンツは、基礎練習そのものを目的にするのではなく、最終的に実際の演奏へ結び付けることが重要です。
40種類という数字に圧倒される必要はありません。
まずは一つのパターンをゆっくり正確に叩き、左右の音、タイミング、力の入り方を確認するところから始めてください。
少しずつ動きを増やし、最終的にドラムセット上で自由に使える形へつなげていきましょう。

