エレキベースを始めたいと思って調べてみると、ヤマハ、アイバニーズ、スクワイヤー、バッカスなど、さまざまなメーカーやモデルが出てきますよね。
価格も2万円台から10万円以上まで幅があり、「初心者はどれを買えばいいの?」「安い初心者セットでも大丈夫?」「有名ブランドを選べば失敗しない?」と迷ってしまうのは自然なことです。
検索するほど候補が増えて、かえって分からなくなることもあるかなと思います。ベースの比較記事には、木材、ピックアップ、スケール、アクティブ回路など、初めて見る言葉も多いですよね。
私は音楽高校で音楽理論や楽典、和声、聴音などを学び、その後はベーシストとしてバンド活動をしてきました。その経験から言うと、初心者の最初の一本は、メーカー名や音の評判だけで決めない方がよいです。
本当に優先したいのは、無理なく構えられること、弦を押さえやすいこと、購入時にきちんと調整されていることです。
評判のよいベースでも、重すぎたりネックが手に合わなかったりすれば、練習するたびに負担を感じます。反対に、手頃な初心者向けモデルでも、自分の体に合い、正しく調整されていれば長く楽しめます。
見落とされやすいのが、購入した後のことです。ベースを買った時点では、まだ音楽生活のスタート地点。そこから何度も楽器へ触れ、少しずつ指を動かし、好きな曲を弾けるようになることが本当の目的ですよね。
そのため、初心者向けエレキベースは、単に安い一本ではなく、購入後も練習を続けやすい一本という視点で選ぶことが大切です。
この記事では、エレキベース初心者におすすめしやすいモデルとメーカーを比較しながら、価格、弾きやすさ、ネック、音の違い、保証、初期調整まで分かりやすく解説します。
- 初心者が優先したいエレキベースの選び方
- 初心者におすすめしやすいモデルの違い
- ヤマハなど主要メーカーの特徴
- 購入前に確認したい保証と初期調整
この記事の結論
初心者向けベースは、有名ブランドや価格だけで決めず、弾きやすさ、体への負担、保証、購入店の調整サービスまで含めて選ぶことが大切です。
特別な目的が決まっていない場合は、4弦ベースを基本に、3万〜6万円前後の価格帯から体に合う一本を探すと、大きな失敗を避けやすいですよ。
そのうえで、見た目を気に入り、部屋に置いたときに何度も手に取りたくなるかどうかも大切にしてください。
エレキベースそのものの役割や仕組みを先に知りたい方は、エレキベースとはどんな楽器なのかを初心者向けに解説した記事も参考にしてください。
エレキベース初心者の選び方
初心者向けのエレキベースを選ぶときは、細かな木材や部品の違いから考える必要はありません。
もちろん木材やピックアップの違いも音に関係します。ただ、初めての一本を選ぶ段階では、細かな仕様の違いよりも、体に合うか、無理なく押さえられるか、予算内で必要な道具までそろえられるかという部分の方が重要です。
まずは弾きやすさ、価格、弦数、体格との相性という大きな基準から候補を絞り、その後で音や見た目を比べていくと選びやすくなります。
最初から完璧な一本を探そうとすると、情報が多すぎて決められなくなるかもしれません。大切なのは、購入後に何度も手に取り、練習を続けられるベースを選ぶことです。
初心者の段階では、数年後に演奏したい音楽まで完全に決める必要はありません。まずは今の自分が弾きたい曲や、好きなベーシストの音を思い浮かべてみてください。
その気持ちを出発点にしながら、弾きやすさと安心して購入できる条件を重ねていくと、自分に合った候補が見つかりやすくなります。
弾きやすさを最優先する
エレキベース初心者にとって、音色の細かな違いよりも先に確認したいのが弾きやすさです。
ベースはギターよりネックが長く、弦も太いため、モデルによっては左手を大きく伸ばす必要があります。重量もあるので、体に合わない一本を選ぶと、肩や腕が疲れて練習時間が短くなってしまいます。
最初は意欲が高いため、少しくらい重くても我慢できると思うかもしれません。ただ、毎回ケースから出し、ストラップをかけ、練習を始めるとなると、小さな負担が積み重なります。
その結果、練習そのものではなく、楽器を構えることが面倒になってしまうこともあるんです。
弾きやすさを見るときは、ネックの細さだけで判断しないことが大切です。
ナット部分の幅が狭いベースは、手の小さい人にも握りやすい傾向があります。ただし、実際の感覚はネックの厚さ、裏側の丸み、フレットの大きさ、弦と弦の間隔によっても変わります。
細いネックが必ず全員に合うわけではありません。細すぎると左手が窮屈に感じる人もいますし、少し幅があった方が隣の弦へ触れにくく、弦を押さえ分けやすい人もいます。
さらに、ベース本体の重さだけでなく、重量のバランスも重要です。
全体の重量が比較的軽くても、ネック側が重いと、演奏中にネックが下へ落ちてくることがあります。反対に、少し重めでもボディとネックのバランスがよければ、安定して構えられる場合があります。
「軽いベースなら弾きやすい」とは限らないということですね。
店頭で確認したいポイント
楽器店でベースを持つときは、上手に試奏する必要はありません。何も曲を弾けなくても、座って構えるだけで分かることはたくさんあります。
店員さんに「初心者なので、構えた感じを確認したいです」と伝えれば大丈夫です。上手なフレーズを弾けないことを恥ずかしく思う必要はありません。
まずは座った状態でベースを太ももの上に置き、ボディが滑らないか確認します。楽器から両手を少し離したときにも、極端に傾かないか見てみましょう。
次に左手を1フレット付近まで伸ばし、肩や肘に強い力が入らないか確認します。
1フレットへ届くかどうかだけでなく、届いた状態で手首が無理に曲がっていないかも大切です。手首を強く曲げた状態で練習を続けると、疲れや痛みにつながる可能性があります。
右腕をボディに乗せたときに肩が上がってしまう場合は、ボディの大きさや形が合っていない可能性があります。
右腕を置く部分の角が強く当たり、痛く感じないかも確認してください。ボディの表面に丸みのある加工が施されているモデルは、腕が当たる部分の負担を抑えやすい傾向があります。
立って演奏する予定があるなら、ストラップを付けた状態でも確認してください。ネック側が下へ大きく落ちるベースは、左手でネックを支え続ける必要があり、演奏に集中しにくくなることがあります。
ストラップの長さを変えるだけで構えやすくなる場合もあるので、少し高め、少し低めの両方を試すとよいですよ。
また、実際に4本の弦を順番に軽く押さえてみましょう。音をきれいに出せなくても問題ありません。
押さえたときにフレットの端が手へ当たらないか、弦が極端に硬く感じないか、ネックの裏側を握ったときに違和感がないかを見てください。
初心者が確認したい弾きやすさ
座って安定するか、1フレットまで無理なく届くか、肩が上がらないか、ネックが下へ落ちないか、弦を軽い力で押さえられるかを確認しましょう。
可能であれば、座った状態と立った状態の両方で5分ほど構えてみると、短時間では分かりにくい重さや違和感にも気づきやすくなります。
候補が複数ある場合は、一度すべて持った後、最初のモデルをもう一度持ってみてください。
最初は違いが分からなくても、2本目、3本目と比較した後なら、「こちらの方がネックが楽」「こちらはボディが安定する」といった感覚が見つかることがあります。
弦高はモデル名以上に重要
弦高とは、弦とフレットの間にある高さのことです。
正確には測定する位置や基準がありますが、初心者の段階では、弦を押さえるために必要な力へ影響する要素と考えれば大丈夫です。
弦高が高すぎると、音を鳴らすために強い力が必要になります。初心者は「自分の握力が弱いから押さえられない」と考えがちですが、実際にはベースの調整状態が原因になっていることもあります。
必要以上に力を入れる癖がつくと、指がすぐに疲れたり、音が不安定になったりします。
反対に弦高が低すぎると、弦がフレットへ当たり、ビリビリという音が出やすくなります。
多少のビリつきは、アンプから出した音では気にならない場合もあります。ただし、どのフレットを押さえても大きくビリつく、特定の場所だけ音が詰まるという場合は、調整が必要な可能性があります。
弦高は、ブリッジ部分だけで決まるものではありません。ネックの反り、ナットの高さ、フレットの状態なども関係します。
そのため、初心者が見よう見まねで大きく調整すると、かえって状態を悪くしてしまうことがあります。
同じ型番のベースでも、ネックの状態や弦高によって弾き心地は変わります。そのため、インターネット上の評判だけでなく、購入する一本がどのように調整されているかまで確認することが重要です。
自分で調整する前に確認
トラスロッドやブリッジの調整は、正しい手順で行う必要があります。初めての場合は無理に触らず、購入店や修理を扱う楽器店へ相談してください。
調整費用や保証範囲は店舗によって異なるため、正確な情報は販売店へ確認しましょう。
購入時に「初心者が押さえやすい状態に調整してください」と伝えるのも一つの方法です。
ただし、弦高を低くすれば低くするほどよいわけではありません。強く弾く人は、ある程度高さがあった方が弦の振動を確保しやすい場合があります。
最初は標準的な範囲で調整してもらい、演奏に慣れてから好みに合わせて変えていくとよいかなと思います。
初心者は4弦を基本に考える
弾きたい曲や好きなベーシストから特別な指定がない場合は、一般的な4弦ベースから始めると分かりやすいです。
4弦ベースは、多くのロック、ポップス、ジャズ、ファンク、アニソンなどに対応できます。初心者向けの教則本や動画も4弦を基準にしているものが多く、弦の位置やミュートを覚えやすいのもメリットです。
一般的な4弦ベースは、太い方からE、A、D、Gという音に合わせます。ギターより弦の本数が少ないため簡単そうに見えるかもしれませんが、ベースでは鳴らしていない弦を止める技術も重要です。
5弦ベースは、一般的な4弦より低いB弦が追加されます。低い音域が必要な現代的なロック、メタル、ゴスペル、ポップスなどでは便利です。
ただし、ネックが広くなり、止めなければならない弦も増えます。弦同士の間隔が狭いモデルでは、右手の感覚も4弦と少し異なります。
6弦ベースになると、低いB弦に加えて高いC弦が追加されることが一般的です。コード演奏やソロにも対応しやすくなりますが、最初の一本としては目的が明確な人向けです。
ただし、好きな曲に5弦の低音が必要だったり、憧れている奏者が5弦を使っていたりする場合は、初心者が5弦を選んでも問題ありません。
「5弦の方が上位だから」という理由だけで選ぶ必要はありませんが、弾きたい音が明確なら、その気持ちは大切にしてよいと思います。
練習したい曲の映像を見て、ベーシストが何弦を使っているか確認するのもよいでしょう。
ただし、5弦ベースを使っている曲でも、すべての音が5弦でなければ出せないとは限りません。4弦用に音を置き換えて演奏できる曲もあります。
◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス
ベースは、正しい音を出すだけでなく、鳴らしたくない弦を止めることも大切な楽器です。最初は4弦の方が管理する弦が少なく、ミュートの基本を覚えやすいですよ。
ただ、憧れているベースが5弦なら、その気持ちを無理に抑える必要はありません。毎日触りたくなる楽器を選ぶことも、続けるうえでは大切です。
弦数やベースの形から選びたい方は、初心者が最初のエレキベースを選ぶ基準を詳しく解説した記事も参考になります。
予算は3万〜6万円が目安
初心者向けエレキベースの予算は、一般的な目安として本体3万〜6万円前後を考えると選択肢が広がります。
この価格帯には、ヤマハ、アイバニーズ、スクワイヤー、バッカスなど、実績のあるメーカーの入門モデルが多くあります。
価格だけを見れば、2万円未満のセットも見つかります。できるだけ安く始めたいと思うのは自然ですよね。
もちろん、2万円未満のベースがすべて悪いわけではありません。しかし、価格を下げるために、ペグ、ナット、フレット、電装部品、塗装、検品などの部分で差が出やすくなります。
ペグの動きが不安定だと、チューニングがずれやすくなります。フレットの端がきれいに処理されていないと、左手を動かしたときに引っかかることがあります。
ジャックやノブの部品が不安定であれば、音が途切れたり、雑音が出たりする可能性もあります。
初心者は、音が鳴りにくい原因が自分の弾き方なのか、楽器の状態なのかを判断しにくいですよね。
弦を強く押さえても音が詰まる状態では、「自分にはベースが向いていない」と感じてしまうかもしれません。本当は楽器を調整すれば解決する問題でも、初心者には分かりにくいところです。
そのため、価格を極端に抑えるよりも、メーカー品を選び、初期調整や保証のある販売店で購入する方が安心です。
3万〜6万円という金額は、絶対的な基準ではありません。セールや在庫処分で安くなることもありますし、中古なら上位モデルが予算内に入る場合もあります。
価格帯は品質を判断する唯一の基準ではなく、候補を絞るための目安として使ってください。
本体以外の費用も考える
エレキベースは、本体だけでは十分な練習環境が完成しません。
最低限、ベース用アンプまたはヘッドホン対応機器、シールド、チューナー、ストラップ、ケースなどが必要です。
自宅で音を出せる環境なら、小型のベースアンプがあると便利です。アンプを通すことで、低音の響き、指が弦へ触れたときの雑音、音の長さなどを確認できます。
生音だけでも指の練習はできますが、ベースはアンプから出る音を含めて一つの楽器です。
生音では気づかなかった余計な弦の響きが、アンプにつなぐと大きく聞こえることがあります。ミュートの練習をするためにも、定期的にアンプやヘッドホンを使うことをおすすめします。
本体を6万円で購入して予算を使い切ってしまうより、本体を4万〜5万円程度に抑え、残りで必要な道具をそろえる方が実用的な場合もあります。
住宅事情から大きな音を出せない人は、ヘッドホン端子付きの小型ベースアンプや、ベース対応のヘッドホンアンプも候補になります。
パソコンやスマートフォンを使って練習したい場合は、ベース対応のオーディオインターフェースという選択肢もあります。
音源とベースの音を同じヘッドホンで聞ける環境を作ると、好きな曲に合わせた練習がしやすくなります。
| 必要なもの | 役割 | 優先度 | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|---|
| ベース本体 | 演奏する楽器 | 必須 | 弾きやすさと調整状態を確認 |
| ベース用アンプ | ベースの音を出す | 高い | ヘッドホン端子の有無を確認 |
| シールド | ベースとアンプを接続 | 必須 | 極端に細く短いものは避ける |
| チューナー | 正しい音程に合わせる | 必須 | ベースの低音へ対応するものを選ぶ |
| ストラップ | 立奏時に楽器を支える | 高い | 肩への当たりと長さを確認 |
| ケース | 保管と持ち運び | 高い | ベースの形とサイズに合うか確認 |
| スタンド | すぐ手に取れる状態で保管 | あると便利 | 転倒しにくい場所へ置く |
初期費用の考え方
本体価格だけでなく、アンプ、シールド、チューナー、ストラップ、ケースまで含めた総額で比べましょう。
セット価格が安くても、すぐにアンプやシールドを買い替えることになれば、結果的に費用が増える可能性があります。
付属品や価格は販売店によって異なるため、正確な情報は各メーカーや販売店の公式サイトをご確認ください。
7万円以上を選ぶ意味
予算を7万〜10万円前後まで上げると、ネックやフレットの仕上げ、ブリッジ、ピックアップ、塗装などが強化されたモデルも選びやすくなります。
ネックに複数の木材を組み合わせた構造を採用していたり、ブリッジの安定性が高められていたりするモデルもあります。
フレットの仕上げが丁寧であれば、左手を移動したときの引っかかりが少なく、押さえやすさにもつながります。
ピックアップや電装部品の品質が上がることで、音の輪郭やノイズの少なさに違いを感じる場合もあります。
買い替えを減らし、バンド活動でも長く使いたい人には魅力的な価格帯です。
一方で、初心者の段階では、細かな音の差を十分に聞き分けられない場合もあります。
高価なベースを選んでも、アンプやシールドが極端に簡易的だったり、弦高が高いままだったりすれば、本来の弾きやすさを感じにくいかもしれません。
ただし、高価なベースほど初心者に弾きやすいとは限りません。ネックが太いモデルや重量のあるモデルもあるため、価格より体との相性を優先してください。
安いから初心者向け、高いから上級者向けという単純な関係ではないということですね。
好きなアーティストが使っているモデルや、ずっと憧れていたベースが予算内にあるなら、最初から少し上の価格帯を選ぶことも間違いではありません。
ただし、生活費やほかの必要な費用へ無理が出ない範囲で判断してください。分割払いを利用する場合も、総支払額や手数料を確認することが大切です。
予算配分の目安
本体だけを最優先するのではなく、練習に必要な道具と購入後の調整費用も残しておくと安心です。
迷った場合は、楽器店へ予算の上限を伝え、本体と必要な用品を含めた組み合わせを提案してもらいましょう。
初心者おすすめモデル比較
ここからは、エレキベース初心者におすすめしやすい代表的なモデルを比較します。
一つのモデルを全員におすすめすることはできません。手の大きさ、体格、好きな音楽、予算、電池管理への抵抗などによって、合うベースは変わります。
同じ価格帯でも、細いネックを重視したモデル、シンプルな操作を重視したモデル、音の個性を重視したモデルなど、それぞれ方向性が異なります。
まずは比較表で全体像を確認し、その後に自分が重視する条件と照らし合わせてみてください。
| モデル | 主な特徴 | 音の仕組み | 価格の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Yamaha TRBX304 | 細めのネック・24フレット | アクティブ | 4万円台後半 | 幅広い音を試したい人 |
| Yamaha BB234 | 伝統的なPJタイプ | パッシブ | 4万円台 | 簡単な操作を重視する人 |
| Ibanez GSR180 | 手頃なメーカー製モデル | パッシブ | 3万円前後 | 予算を抑えたい人 |
| Squier Affinity Jazz Bass | 定番のジャズベース型 | パッシブ | 4万円台 | 細めのネックが好きな人 |
| Bacchus BJB-1-RSM/M | 豊富な色とJB型の外観 | パッシブ | 5万円前後 | 見た目も重視する人 |
| Sterling RAY4 | 力強いハムバッカー | アクティブ | 6万円前後 | パンチのある音が好きな人 |
価格は時期、カラー、在庫、販売店、付属品によって変わるため、あくまで一般的な目安としてご覧ください。
また、重量には個体差があります。同じモデルでも使用されている木材によって重さが変わることがあるため、通販で購入する場合は実測重量が掲載されているか確認すると安心です。
弾きやすいTRBX304
Yamaha TRBX304は、細めのネックと幅広い音作りを重視したい初心者におすすめしやすいモデルです。
一般的な34インチのロングスケールを採用しながら、ナット幅は約38mmと細めです。ヤマハのベースの中でも比較的スリムなネックなので、手が小さめの人にも候補になります。
フレット数は24で、低い音だけでなく高いポジションまで使えます。将来スラップやベースソロに挑戦したい人にも使いやすい構成です。
ボディは立体的に加工されており、体に当たる部分へ丸みがあります。座って構えたときにボディが体へなじみやすく、右腕を置く部分も角が当たりにくい形です。
見た目も現代的で、ロックやポップスだけでなく、ファンク、フュージョン、アニソンなど、幅広い音楽へ合わせやすいデザインです。
仕様の詳細はメーカー公式ページでも確認できます(出典:ヤマハ「TRBX 300 Series」)。
多彩な音を作れるアクティブベース
TRBX304には電池で動くアクティブ回路が搭載されており、低音や高音を本体側で調整できます。
アンプ側だけでなく、ベース本体でも音を変えられるため、曲や奏法に合わせて音の輪郭を調整しやすいモデルです。
さらに、指弾き、ピック弾き、スラップなどを想定した音の設定を切り替えられるため、さまざまなジャンルや奏法を試したい人には便利です。
ロック、ポップス、ファンク、アニソンなど、まだ演奏したいジャンルを一つに決めていない初心者にも対応しやすいでしょう。
指弾きでは低音のまとまりを意識し、ピック弾きでは輪郭を強め、スラップでは高音と低音を目立たせるといった使い分けができます。
ただし、音作りの機能が多いからといって、最初から細かく調整する必要はありません。
まずは低音と高音のノブを中央付近に合わせ、基本の音で練習してください。その状態を基準にして、低音を少し上げたとき、高音を少し下げたときに何が変わるのかを聞き比べると理解しやすいですよ。
ベースの音作りでは、一度に複数のノブを大きく動かすと、どの操作で音が変わったのか分からなくなります。
一つずつ少しだけ動かし、元の位置へ戻しながら比較するのがコツです。
TRBX304の注意点
多機能であることはメリットですが、初めてベースに触る人には、どのノブをどの位置にすればよいのか分かりにくいかもしれません。
音が気に入らないたびに本体のノブを動かすと、練習のたびに音が変わり、右手の弾き方による違いを把握しにくくなります。
最初はすべて中央付近に設定し、基本の音で練習してから、少しずつ音を変えてみるとよいですよ。
また、アクティブ回路には電池が必要です。一般的には9V電池を使用し、シールドを挿すことで回路の電源が入る構造になっています。
シールドを挿したままにすると、演奏していない間も電池を消耗する可能性があります。練習後はシールドを抜く習慣をつけましょう。
急に音が小さくなった、音がひずむ、雑音が増えたという場合は、電池が弱っている可能性もあります。
予備の電池を一本用意しておくと、練習やバンド演奏の途中で慌てずに済みます。
もう一つの注意点は、TRBX304が細いネックだからといって、すべての人に最も弾きやすいとは限らないことです。
弦と弦の間隔やネックの形が自分に合うかは、できれば実際に握って確認してください。
TRBX304が向いている人
細めのネックを求める人、さまざまなジャンルを演奏したい人、指弾きやスラップを試したい人、最初から音作りも楽しみたい人に向いています。
一方で、電池管理を避けたい人や、ノブが少ないシンプルなベースを求める人には、BB234の方が分かりやすい場合があります。
シンプルなBB234
Yamaha BB234は、操作が簡単で、昔ながらのベースらしい太い音を求める初心者におすすめしやすいモデルです。
一般的な34インチ、21フレット、ナット幅約40mmの仕様で、TRBX304よりネックは少し広めです。
ネック幅が約2mm違うだけでは大差がないように見えますが、実際に握ると感覚が変わることがあります。
TRBX304の細さが少し頼りなく感じる人には、BB234のネックが安定して握りやすい場合もあります。
ピックアップは、太くまとまりやすいPタイプと、輪郭を加えられるJタイプを組み合わせたPJ構成です。
Pタイプ側を中心に使えば、ロックやポップスで使いやすい太い音になります。Jタイプ側を加えると、高音の輪郭や硬さを調整できます。
仕様の詳細はメーカー公式ページでも確認できます(出典:ヤマハ「BB 200 Series」)。
電池がいらないパッシブ構造
BB234は電池を使わないパッシブベースです。
操作は、前側のピックアップ音量、後ろ側のピックアップ音量、全体の音色を調整するトーンという基本的な構成です。
電池切れを気にする必要がなく、アンプへ接続すればすぐに音を出せます。
初心者のうちは、複雑な音作りよりも、右手の弾く位置や強さによって音が変わることを覚える方が大切です。その意味でも、BB234のシンプルさは大きなメリットになります。
同じ設定のまま弾き続ければ、右手をネック側へ移したときの丸い音、ブリッジ側へ移したときの硬い音を聞き比べやすくなります。
ピックアップの音量を変える場合も、最初は両方を最大にし、その後で片方ずつ少し下げてみると違いをつかみやすいでしょう。
パッシブベースはアクティブベースより音が弱いという意味ではありません。
アンプ側で適切に音量や音質を調整すれば、バンドでも十分な音を出せます。
また、電池を使わないため、長期間弾かないときに電池液漏れを心配する必要がない点も扱いやすさにつながります。
BB234が合う音楽
BB234は、ロック、J-POP、パンク、歌ものなど、バンド全体を安定して支える音を作りやすいベースです。
Pタイプ側のピックアップは、中低音にまとまりがあり、ギターやボーカルの音を邪魔しすぎずに曲の土台を作りやすい特徴があります。
ピック弾きで輪郭を出せば、ロックやパンクにも合わせやすくなります。
指弾きでは、太く落ち着いた音を作りやすく、歌を支えるベースラインにも向いています。
Jタイプ側のピックアップを加えれば、高音の成分が増え、音の位置が分かりやすくなります。
派手な機能はありませんが、バンドへ持ち込んだときに扱いやすく、初心者を卒業した後も十分使い続けられます。
一方、TRBX304のように本体側で低音や高音を大きく変えることはできません。幅広い音作りより、簡単さと伝統的なベース音を重視する人に合います。
将来エフェクターを使いたくなった場合も、BB234の基本的な音を土台にして変化を加えられます。
◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス
TRBX304とBB234は価格帯が近いですが、性格はかなり違います。細いネックと多機能さならTRBX304、簡単な操作と太い音ならBB234という選び方が分かりやすいですよ。
両方を試せる場合は、音の違いだけでなく、座ったときの安定感とネックを握った感覚を比べてください。
予算別おすすめモデル
初心者向けエレキベースは、予算によって選び方が変わります。
できるだけ安く始めたい人もいれば、最初から長く使える一本を買いたい人もいます。どちらが正しいということではありません。
大切なのは、本体価格だけでなく、調整、保証、必要な付属品まで含めて比較することです。
同じモデルでも、単品販売と初心者セットでは価格が違います。また、ソフトケースが付属するモデルと、ケースが別売りのモデルもあります。
表示価格だけで安いと判断せず、自分が練習を始めるために必要な総額で比べましょう。
3万円前後ならIbanez GSR180
本体予算を3万円程度に抑えたい場合は、Ibanez GSR180が候補になります。
34インチ、22フレット、2基のJタイプピックアップを備えたシンプルなパッシブベースです。
無名ブランドの格安セットではなく、楽器メーカーの入門モデルを選びたい人に向いています。
2基のJタイプピックアップには、それぞれ音量を調整するノブがあります。前側を中心にすれば丸く太い音、後ろ側を中心にすれば硬く輪郭のある音へ近づけられます。
22フレットまであるため、一般的なロックやポップスの演奏には十分対応できます。
ボディは現代的な形で、伝統的なジャズベースやプレシジョンベースとは違う見た目を求める人にも合います。
ただし、ナット幅は約41mmで、TRBX304やSquier Affinity Jazz Bassより広めです。
アイバニーズには細いネックの印象がありますが、型番によって寸法は異なるため、メーカーのイメージだけで決めないようにしましょう。
価格を抑えたモデルほど、購入時の初期調整が弾きやすさへ影響する可能性があります。
通販で購入する場合は、発送前にネック、弦高、音出しを確認している販売店を選ぶと安心です。
GSR180を選ぶときの確認点
本体価格が手頃でも、ケースやアンプが別売りの場合があります。セット内容を確認し、必要な用品を追加した総額で比較してください。
定番型ならSquier Affinity Jazz Bass
Squier Affinity Series Jazz Bassは、フェンダー系の定番デザインを手頃な価格で楽しめるモデルです。
ナット幅は約38.1mmで、比較的細めのネックを採用しています。
2基のJタイプピックアップを使い分けることで、丸い音から硬く輪郭のある音まで調整できます。指弾き、ピック弾き、スラップなど、幅広い奏法を試しやすい一本です。
ジャズベースという名前ですが、ジャズだけに使うベースではありません。
ロック、ポップス、ファンク、ソウル、アニソンなど、幅広いジャンルで使用されています。
前側のピックアップを中心にすると柔らかく太い音、後ろ側を中心にすると硬く存在感のある音を作りやすくなります。
両方のピックアップを同じ程度に使えば、まとまりのある定番のジャズベースサウンドになります。
将来Fender Jazz Bassへ買い替えたい人にとっても、基本的な形や操作方法に慣れられるメリットがあります。
ナット幅やピックアップ構成などの仕様は、メーカー公式ページでも確認できます(出典:Fender「Affinity Series Jazz Bass」)。
ただし、片方のピックアップだけを強く使用すると、環境によってはシングルコイル特有のノイズが出ることがあります。
ノイズは照明、電源、パソコン、スマートフォンなどの影響を受ける場合もあります。
両方のピックアップを同程度に使うとノイズが目立ちにくくなることもあるため、故障と決めつける前に設定や周囲の機器を確認してみてください。
見た目重視ならBacchus
Bacchus BJB-1-RSM/Mは、伝統的なジャズベース型の見た目と、豊富なカラーが魅力です。
ネックと指板にはローステッドメイプルが使われ、2ボリューム・1トーンの分かりやすいパッシブ構成になっています。
ローステッドメイプルとは、木材へ熱処理を施したものです。色が濃くなり、一般的なメイプルとは異なる落ち着いた雰囲気があります。
初心者にとって、見た目は決しておまけではありません。
部屋に置いたときに「弾いてみようかな」と思えるデザインは、練習を始めるきっかけになります。
ケースへしまったままにするより、安全なスタンドへ置き、すぐ手に取れる状態にしておく方が、短い時間でも練習しやすくなります。
音や仕様に大きな問題がない範囲なら、最後は好きな色で選んでもよいですよ。
もう少し予算を出せる場合は、Bacchus WJB-1DX RSM/Mも候補です。
約38mmのナット幅、スリムなボディ、ステンレスフレット、ハイポジションへ手を伸ばしやすい加工など、演奏性を重視した仕様になっています。
ステンレスフレットは一般的なフレットより摩耗に強い傾向がありますが、弾き心地や音の好みは人によって異なります。
Bacchusは似た型番が多いため、通販で購入するときは、型番の数字や末尾まで確認してください。
個性的な音ならSterling RAY4
Sterling by Music Man SUB Series StingRay RAY4は、力強く輪郭のある音が好きな人に向いています。
ハムバッカーピックアップとアクティブ回路を搭載し、ロック、ファンク、スラップなどでパンチのある音を出しやすいモデルです。
ナット幅は約38mmで比較的細めですが、音の個性は強めです。
ブリッジ側に配置された大きなハムバッカーピックアップは、引き締まった低音と高音の輪郭を出しやすく、バンドの中でも音の存在を感じやすい傾向があります。
スラップで弦を叩いたときのアタック感や、ピック弾きの硬い音を好む人にも合います。
一方で、ジャズベースのように前後2基のピックアップを自由に混ぜる構成ではありません。
いろいろなベースの中間のような音を求める人より、StingRay系の見た目や音に憧れている人へおすすめしたい一本です。
アクティブ回路を使うため、電池管理も必要です。
9Vアクティブプリアンプやハムバッカーピックアップなどの仕様は、メーカー公式ページでも確認できます(出典:Sterling by Music Man「SUB Series StingRay RAY4」)。
音の個性がはっきりしている分、好きな人にとっては練習の意欲につながる一本になるかなと思います。
ちなみに私の愛用のベースもMusic Man StingRay系統です。
私の場合は小ぶりな「モデル」のスターリンというものです。
※現在のスターリンは「ブランド名」を指すので私のとはちょっと違いますね・・・
長く使うならYamaha BB434
予算を7万円前後まで出せる場合は、Yamaha BB434も候補になります。
BB234の上位モデルで、ネック構造やブリッジなどが強化されています。操作はシンプルなパッシブPJ構成なので、初心者でも扱いにくくありません。
BB234と同じように、太くまとまりのあるPタイプの音を中心に、Jタイプの輪郭を加えられます。
上位モデルだからといってノブが増えたり、操作が複雑になったりするわけではありません。
最初からバンド活動を考えている人や、できるだけ買い替えずに使いたい人に向いています。
ただし、BB234との差を初心者が必ず大きく感じるとは限りません。
予算を上げることでアンプやケースを妥協することになるなら、BB234と必要な用品をバランスよくそろえる方が適している場合もあります。
店頭で両方を比較できる場合は、音の違いだけでなく、ネックの安定感、フレットを押さえた感触、ボディの響きなどを比べてみてください。
価格だけでモデルを決めない
実売価格、在庫、付属品、仕様は変更されることがあります。購入前には正確な情報をメーカーや販売店の公式サイトで確認し、可能であれば実物を構えてから判断してください。
通販で購入するときは、同じ型番でもカラーや製造時期によって仕様が異ならないかも確認しましょう。
初心者向けメーカー比較
エレキベース初心者が安心して選びやすいメーカーには、それぞれ異なる強みがあります。
メーカーだけで優劣を決めることはできません。同じメーカーでも、シリーズや型番によってネック幅、重量、回路、スケールは変わります。
ヤマハだから必ず細い、アイバニーズだから必ず軽い、スクワイヤーだからすべて同じジャズベース型というわけではありません。
メーカー名は、候補を探し始める入口としては便利です。ただ、最終的にはモデルごとの仕様と、実際に構えた感覚で判断しましょう。
ここでは、初心者向けモデルが多いヤマハ、アイバニーズ、スクワイヤー、バッカスを中心に比較します。
ヤマハとアイバニーズ
ヤマハとアイバニーズは、どちらも初心者向けモデルを選びやすいメーカーですが、ラインナップの考え方に違いがあります。
ヤマハは、伝統的なBBシリーズと現代的なTRBXシリーズの違いが分かりやすいメーカーです。
アイバニーズは、比較的手頃な価格から選択肢があり、現代的な見た目やカラーを選びやすい特徴があります。
ヤマハはシリーズの性格が明確
ヤマハのエレキベースは、主にBBシリーズとTRBXシリーズで性格が分かれています。
BBシリーズは、伝統的なベースらしい見た目と音が特徴です。ロック、ポップス、歌ものなどで、太く安定した低音を作りやすい傾向があります。
パッシブ構造のモデルが中心で、ノブの役割も分かりやすいため、複雑な音作りを避けたい人に向いています。
一方、TRBXシリーズは、立体的なボディ、細めのネック、24フレット、アクティブ回路などを採用した現代的なモデルです。
指弾き、ピック、スラップなど、複数の奏法へ挑戦したい人や、本体側でも音を積極的に調整したい人に向いています。
「昔ながらのベースらしい音が欲しいならBB」「細いネックと多彩な音作りならTRBX」と考えると分かりやすいでしょう。
ヤマハは国内で取り扱う店舗が多く、実物を比較しやすい点も初心者には安心材料になります。
近くの店舗に希望するカラーがなくても、同じシリーズの別カラーを構えて、ネックやボディの感覚を確認できる場合があります。
ただし、木材による重量差はあるため、実際に購入する個体の重さも確認できると安心です。
アイバニーズは低価格から選びやすい
アイバニーズのGioシリーズは、これから楽器を始める人へ向けた入門モデルです。
3万円前後からメーカー製ベースを探しやすく、モダンなボディ形状や豊富なカラーも魅力です。
GSR180はシンプルなパッシブ構造、GSR200PCはPJピックアップと簡易的なアクティブ機能を備えています。
GSR200PCのようなモデルなら、Pタイプの太い音を基本にしながら、Jタイプの輪郭を加えられます。
低音や高音を強調する機能もあるため、価格を抑えながらアクティブベースを試したい人には候補になります。
ただし、すべてのアイバニーズが細いネックというわけではありません。GSR180やGSR200PCのナット幅は約41mmなので、手の小さい人は実物を握って確認した方が安心です。
また、スポット生産や限定的なモデルは、カラーや在庫が継続しないことがあります。
記事や動画で気に入ったモデルを見つけても、すでに販売が終わっている可能性があるため、メーカー公式情報と販売店の在庫を確認してください。
| 比較項目 | ヤマハ | アイバニーズ |
|---|---|---|
| 主な入門モデル | BB234・TRBX304 | GSR180・GSR200PC |
| 価格帯 | 4万円台が中心 | 3万円前後から |
| 特徴 | 伝統型と現代型を選びやすい | 低価格とモダンな外観 |
| 操作 | シンプル型と多機能型を選べる | 手頃なパッシブ・アクティブがある |
| 向いている人 | 長く使える定番を求める人 | 予算を抑えて始めたい人 |
予算に余裕があり、シリーズの違いを比べながら選びたいならヤマハ、できるだけ費用を抑えながらメーカー製品を選びたいならアイバニーズが候補になります。
ただし、アイバニーズの見た目が好きなら、多少予算が近くてもアイバニーズを選ぶ価値があります。
メーカー比較は勝ち負けではなく、あなたがどの特徴を重視するかを整理するためのものです。
スクワイヤーとバッカス
スクワイヤーとバッカスは、ジャズベース型やプレシジョンベース型の定番デザインを選びたい初心者に向いています。
どちらも手頃な価格帯から選べますが、スクワイヤーはフェンダー系の伝統的な形、バッカスは豊富なカラーやモデルごとの特徴的な仕様が魅力です。
スクワイヤーはフェンダー系の定番
スクワイヤーはFender傘下のブランドで、Jazz Bass、Precision Bass、Jaguar Bassなど、フェンダーを代表する形を手頃な価格で選べます。
有名なベーシストが使用する楽器と似た形を選べるため、憧れを持って始めたい人にも向いています。
Affinity Series Jazz Bassは、細めのネックと2基のJタイプピックアップを備えた定番モデルです。
太い音を重視したい人にはAffinity Series Precision Bass PJもあります。Pタイプの太さを基本に、Jタイプの輪郭を加えられる構成です。
一般的な34インチが大きく感じる場合は、32インチのAffinity Series Jaguar Bass Hも候補になります。
Jaguar Bass Hはハムバッカーピックアップを1基搭載し、ボリュームとトーンを調整するシンプルな構成です。
同じAffinityシリーズでもスケール、ネック幅、ピックアップが異なるため、「スクワイヤーならどれでも同じ」と考えず、型番まで確認してください。
また、スクワイヤーはモデルによってケースが付属しない場合があります。
本体価格へケース代を追加した総額で、ほかのメーカーと比較しましょう。
Affinityより上の価格帯にはClassic Vibeシリーズがあります。
伝統的な見た目や仕様を重視したモデルですが、ナット幅が広めのモデルもあるため、価格が上だから初心者に必ず弾きやすいとは限りません。
バッカスは色と仕様の選択肢が豊富
バッカスは、日本の株式会社ディバイザーが展開するブランドです。
初心者向けのUniverseシリーズから国産上位モデルまで、幅広い価格帯を展開しています。
BJB-1-RSM/Mは伝統的なジャズベース型で、カラーが豊富です。
同じ価格帯のベースでも、明るい色、落ち着いた色、木目を感じやすい色などから選べるため、見た目を重視する人に向いています。
WJB-1DX RSM/Mは、細めのネック、スリムなボディ、ステンレスフレットなど、現代的な弾きやすさを意識した仕様になっています。
ヒール部分が演奏しやすい形に加工されているモデルでは、高いフレットへ左手を移動しやすくなります。
初心者のうちは高いフレットを頻繁に使わないかもしれませんが、将来ベースソロや高音のフレーズへ挑戦したい人には魅力です。
スクワイヤーはフェンダー系の歴史ある形に魅力を感じる人、バッカスは色や木の雰囲気、モデルごとの特徴的な仕様を楽しみたい人に向いています。
ただし、バッカスは型番が似ており、生産終了したモデルが中古や販売店の在庫として残っていることがあります。
古い型番には注意
バッカスを含め、過去の初心者向けモデルが通販サイトや古い比較記事に残っていることがあります。
生産終了品を購入すること自体は問題ありませんが、現行品かどうか、保証や交換部品に問題がないかを確認しましょう。
中古品や長期在庫品の場合は、ネック、フレット、電装部品の状態も販売店へ確認してください。
エレキベースと一般的なベースという言葉の違いが気になる方は、エレキベースとベースの違いを整理した初心者向け記事も参考にしてください。
体格と音で選ぶポイント
初心者向けモデルを比較するときは、音だけでなく、体格と楽器の大きさが合っているかも確認しましょう。
手が小さいからベースは無理、年齢を重ねているからロングスケールは弾けない、と最初から決める必要はありません。
ネックの長さ、幅、重量、ストラップの位置などを調整すれば、無理なく弾けるケースは多くあります。
反対に、体が大きい人でも、長時間演奏すると肩へ負担を感じることがあります。
体格だけではなく、過去のけが、肩や腰の状態、練習する姿勢も含めて選んでください。
また、音の好みを考えるときは、細かな専門用語を覚えるより、「太く落ち着いた音」「硬く輪郭のある音」「力強くパンチのある音」といった感覚で考えると分かりやすいですよ。
スケールとネック幅
スケールとは、弦が振動する部分の長さを表す言葉です。
具体的には、ナット付近からブリッジ付近までの弦の有効な長さを指します。
エレキベースでは、34インチのロングスケールが標準的です。多くの教則教材や交換弦が対応し、バンドでも一般的に使われています。
スケールが短くなると、フレット同士の間隔も狭くなり、左手を伸ばす距離を抑えやすくなります。
一方で、同じ太さの弦を張った場合は、弦の張りが少し柔らかく感じられることがあります。
どの長さが優れているということではなく、弾きやすさと音の好みによって選ぶものです。
34インチのロングスケール
特別な理由がなければ、初心者の第一候補は34インチのロングスケールです。
弦に適度な張りがあり、低音の輪郭を出しやすく、交換弦の種類も豊富です。
教則本や演奏動画も34インチの4弦ベースを想定していることが多いため、特別な調整をせずに学びやすいメリットがあります。
将来別のベースへ持ち替える場合も、34インチを基準に作られたモデルは多いため、フレットの距離感を活かしやすいでしょう。
ただし、小柄な人や肩を痛めた経験がある人には、1フレット付近が遠く感じることがあります。
その場合は、ストラップを短くしてネックを少し上へ向けたり、左手を固定せず腕ごと移動したりすると届きやすくなります。
座って弾く場合も、ネックを床と平行にするのではなく、少し斜め上へ向けると手首の負担を減らせることがあります。
左手の親指でネックを強く握り込むと、指を広げにくくなります。
親指はネックの裏側へ軽く添え、押さえる場所に合わせて手全体を移動させる意識が大切です。
32インチのミディアムスケール
34インチが大きく感じる場合は、32インチ前後のミディアムスケールも候補です。
フレット同士の間隔が少し狭くなり、左手を伸ばす負担を抑えやすくなります。
Squier Affinity Series Jaguar Bass Hなどが該当します。
ショートスケールほど短くないため、ロングスケールに近い感覚を残しながら、少し取り回しやすくできます。
「34インチでは少し大きいけれど、約30インチでは短すぎる気がする」という人にとって、ちょうどよい選択肢になるかもしれません。
ロングスケールより選べるモデルや交換弦が少なくなる場合はありますが、無理をして大きなベースを使うより、自分に合った長さを選ぶ方が練習を続けやすいです。
交換弦を購入するときは、ベース本体のスケールに対応しているか確認してください。
弦の長さが合わないと、太い部分がペグへ巻き付いたり、適切に張れなかったりすることがあります。
約30インチのショートスケール
約30インチのショートスケールは、さらに全長とフレット間隔が短く、取り回しやすいベースです。
手が小さい人だけでなく、自宅で気軽に弾きたい人や、軽いベースを求める人にも選ばれています。
ネックが短いため、ケースへ入れた状態でも一般的なロングスケールより持ち運びやすい場合があります。
左手を大きく広げる必要が少なく、低いフレットでの運指に不安がある人にも候補になります。
ただし、弦の張りや音の伸びはロングスケールと異なります。
同じ強さで弾いたときに、弦が大きく振動しやすく感じることもあります。強く弾きすぎるとフレットへ当たりやすくなる場合があるため、右手の力加減を覚える必要があります。
音はロングスケールより丸く感じられることがありますが、使用する弦やアンプの設定によっても変わります。
初心者だから必ずショートスケールがよいわけではありません。34インチを問題なく構えられるなら、標準的なロングスケールから始めても大丈夫です。
反対に、ショートスケールの見た目や音が好きなら、「初心者用だから」という理由ではなく、自分の好みとして選んでよいと思います。
ナット幅は比較材料の一つ
ネックの握りやすさを見る数値として、ナット部分の幅があります。
ナットとは、ヘッド側で弦を支えている部品です。その部分の幅を比べることで、ネックの横方向の広さをある程度イメージできます。
TRBX304、Sterling RAY4、Bacchus WJB-1DXなどは約38mm、Squier Affinity Jazz Bassは約38.1mmです。
Yamaha BB234は約40mm、Ibanez GSR180やGSR200PCは約41mmです。
数字だけを見ると38mmが弾きやすそうに感じますが、実際にはネックの厚さや形も関係します。
ネックの裏側が平らに近い形、丸みの強い形、肩の部分がしっかりした形などがあり、同じ幅でも握った感触は変わります。
指板表面の丸みやフレットの高さも、左手の感覚に影響します。
さらに、ナット幅が同じでも、ブリッジ側の弦間隔が異なるモデルがあります。
右手の指弾きでは、弦の間隔が広い方が指を入れやすいと感じる人もいれば、狭い方が弦を移動しやすい人もいます。
手の大きさだけで決めず、左手を軽く添えたときに力まず握れるかを確認してください。
数値は候補を絞るために使う
ナット幅や重量は比較に役立ちますが、最終的な弾きやすさを決める絶対的な数値ではありません。
数値で候補を絞り、最後は実際の構えやすさで判断するのがおすすめです。
音はピックアップで方向を選ぶ
太くまとまりのある音が欲しいならPタイプ、幅広く音を調整したいならJタイプ、両方の特徴を使いたいならPJタイプが候補になります。
Pタイプは、左右に分かれたスプリットコイルと呼ばれる構造を採用することが多く、低音から中音にかけてまとまりのある音を作りやすい特徴があります。
ロックやポップスで、曲の土台をしっかり支えたい人に向いています。
Jタイプは、前後に細長いピックアップを2基搭載する構成が一般的です。
前側と後ろ側の音量を変えることで、丸い音、硬い音、輪郭のある音などを作り分けやすくなります。
PJタイプは、PタイプとJタイプを組み合わせた構成です。
Pタイプの太さを基本にしながら、Jタイプ側を加えて音の輪郭を調整できます。
どの音が好きかまだ分からない初心者にも、比較的選びやすい構成です。
ハムバッカー搭載モデルは、力強くパンチのある音を作りやすく、ロックやファンク、スラップにも向いています。
シングルコイルよりノイズを抑えやすい傾向がありますが、すべてのハムバッカーが同じ音ではありません。
StingRay系のようにブリッジ側へ大きなハムバッカーを配置したモデルは、引き締まった音と強いアタックを感じやすい傾向があります。
ただし、ピックアップだけで最終的な音が決まるわけではありません。
弦の種類、弾く位置、右手の強さ、アンプの設定でも音は大きく変わります。
新品時に張られている弦は、時間が経つと高音の成分が減り、落ち着いた音へ変わります。
同じベースでも、新しい弦と長く使った弦では印象がかなり違うことがあります。
最初の一本では細かな違いに悩みすぎず、好きな音の大まかな方向を決めれば十分です。
| タイプ | 音の傾向 | 操作の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Pタイプ | 太くまとまりやすい | シンプルなモデルが多い | ロックや歌ものを弾きたい人 |
| Jタイプ | 丸い音から硬い音まで調整しやすい | 前後の音量を混ぜる | 幅広い奏法を試したい人 |
| PJタイプ | 太さと輪郭を両立しやすい | PとJを混ぜて使う | 万能型を求める人 |
| ハムバッカー | 力強くパンチがある | モデルごとの個性が強い | ロックやファンクが好きな人 |
◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス
手が小さい人でも、左手を開いたまま固定せず、押さえる場所に合わせて腕ごと移動すればベースは弾けます。無理に指を広げ続ける必要はありません。
痛みやしびれが出る場合は練習を中断し、講師や医療機関などの専門家にご相談ください。痛みを我慢して続ける必要はないですよ。
初心者セットと購入時の注意
初心者セットは、ベース本体と必要な道具を一度にそろえられる便利な商品です。
初めて楽器を買う人にとって、一つずつ用品を選ぶのは難しいですよね。
セットなら、ベース、アンプ、チューナー、シールド、ストラップなどをまとめて購入でき、届いた日から練習を始めやすいメリットがあります。
ただし、「10点セット」「20点セット」といった付属品の数だけで選ぶと、本体やアンプの品質を十分に確認できないことがあります。
点数を増やすために、ピック、クロス、弦を巻く道具など、小さな用品が一つずつ数えられていることもあります。
セットを選ぶときは、何点入っているかより、本当に必要な道具が使いやすいものかを確認しましょう。
特に、アンプの種類、ケースの強度、シールドの長さ、チューナーがベースへ対応しているかは重要です。
保証と初期調整を確認
エレキベース初心者が購入時に重視したいのが、保証と初期調整です。
同じメーカーの同じモデルでも、保管期間や輸送環境によってネックの状態が変わることがあります。
木材で作られているネックは、湿度や温度の影響を受ける可能性があります。
工場を出た時点では適切な状態でも、長期間の保管や輸送を経て、購入時には調整が必要になっていることがあります。
箱から出したままのベースと、楽器店のスタッフがネック、弦高、オクターブ、電装部品を確認したベースでは、弾き心地に差が出ることがあります。
初期調整には、ネックの反り、弦高、オクターブ調整、ピックアップの高さ、ペグやネジの状態などの確認が含まれる場合があります。
ただし、どこまで調整するかは販売店によって異なります。
商品ページに「検品済み」とだけ書かれている場合は、音が出ることだけを確認しているのか、弦高まで調整しているのか分からないことがあります。
購入前に聞きたいこと
購入店には、「発送前にネックと弦高を確認してもらえますか」「届いた後に調整を相談できますか」と聞いてみましょう。
実店舗なら、「初心者が押さえやすい状態にしてください」と伝えることもできます。
強く弾く人と軽く弾く人では適した弦高が異なるため、完全に自分好みの状態は、演奏に慣れてから調整していくことになります。
それでも、極端に弦が高い状態や、特定のフレットで音が詰まる状態を避けるだけで、練習のしやすさは変わります。
店舗によっては、購入時の無料調整、一定期間内の点検、弦交換の相談などに対応しています。
購入から数週間または数か月後に無料点検を受けられる店舗もあります。
新品のベースは、使用を始めてからネックや弦の状態が少し変化することがあります。購入後の点検サービスがあれば、その時点で再調整を相談できます。
通販で購入する場合は、商品ページに検品や調整の内容が書かれているか確認してください。
初期不良の連絡期限、返品条件、メーカー保証の有無も見ておくと安心です。
到着したら、外箱を捨てる前に本体の傷、ネック、ペグ、ノブ、ジャック、付属品を確認してください。
音が出ない場合は、アクティブベースの電池、アンプの音量、シールドの接続も確認します。
それでも問題が解決しない場合は、自分で分解せず、購入店へ早めに連絡しましょう。
購入前に確認したい質問
発送前にネックと弦高を確認するか、初期不良の期限はいつまでか、購入後の調整を相談できるか、メーカー保証が付くかを確認しておくと安心です。
初心者セットで必要なもの
初心者が最初に必要になるのは、ベース本体、ベース用アンプまたはヘッドホン機器、シールド、チューナー、ストラップ、ケースです。
スタンドやクロスもあると便利ですが、ピックや交換弦、教則本などは必要に応じて後から追加できます。
指弾きから始める場合でも、ピックを数枚持っておくと、演奏方法の違いを試せます。
ピックは厚さによって感触が変わるため、最初は中程度から少し厚めのものを数種類試すとよいでしょう。
チューナーは、クリップ式、ペダル式、シールドで接続する小型タイプなどがあります。
初心者セットではクリップ式が多く、ベースのヘッドへ取り付けるだけで使えるため便利です。
ただし、周囲の音や振動の影響を受ける場合があります。自宅練習では問題なく使えることが多いですが、バンド練習ではシールド接続型の方が確認しやすいこともあります。
付属アンプがギター用ではなく、ベースの低音に対応した製品かも確認してください。
ベースを一般的なギターアンプへ接続して大きな音を出すと、十分な低音が再生されないだけでなく、使い方によってはスピーカーへ負担をかける可能性があります。
ギターとベースの両方に正式対応した機器であれば共用できますが、対応楽器と使用方法は取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。
シールドは、ベースとアンプをつなぐケーブルです。
自宅練習だけなら長すぎる必要はありませんが、短すぎると座る位置が限られ、ケーブルへ無理な力がかかります。
ストラップは、幅が広いものほど肩へかかる力を分散しやすい傾向があります。
重いベースを使う人や肩への負担が気になる人は、細いストラップより少し幅のあるものを試してください。
ケースは、ほこりを避けるだけでなく、楽器店や音楽教室へ持ち運ぶときにも必要です。
薄いソフトケースは軽い反面、衝撃への保護は限定的です。電車や自転車で持ち運ぶ場合は、クッションの厚さやストラップの強度も確認しましょう。
セットの点数より内容を見る
初心者セットは便利ですが、付属品の数が多いほど優れているとは限りません。
本体、アンプ、チューナー、シールド、ストラップ、ケースという主要な用品の内容を優先して確認してください。
中古ベースは販売店を重視する
中古品なら、同じ予算で上位モデルを購入できる場合があります。
新品では7万円以上するモデルが、状態によっては5万円前後で見つかることもあります。
生産終了したカラーや、現在は販売されていない仕様を選べることも中古品の魅力です。
一方で、ネックの反り、フレットの減り、トラスロッドの余裕、電装部品の劣化など、初心者には判断しにくい部分があります。
見た目がきれいでも、ネックがねじれていたり、特定のフレットで音が詰まったりする可能性があります。
フレットが大きく減っている場合は、弦を押さえたときに音程やビリつきへ影響することがあります。
修理やフレット交換が必要になると、本体を安く購入できても総額が高くなるかもしれません。
初めて中古ベースを購入する場合は、個人間取引より、保証や返品、調整に対応する楽器店を選ぶ方が安心です。
販売店の商品説明に「ネック正常」「トラスロッド余裕あり」「フレット残量」などの記載があるか確認しましょう。
ただし、表現の基準は店舗によって異なるため、気になる部分は購入前に質問してください。
アクティブベースでは、電池ボックスの液漏れや配線の状態も確認してもらいましょう。
ノブを回したときに大きなガリガリ音が出ないか、ジャックへシールドを挿したときに音が途切れないかも重要です。
改造されている中古品は、好みに合えば魅力的ですが、純正状態と音や操作が異なることがあります。
初心者は改造内容を判断しにくいため、最初の一本では純正に近い状態のものを選ぶ方が分かりやすいかなと思います。
避けたい選び方
安さだけで選ぶ、付属品の数だけで決める、メーカー名だけで判断する、5弦を4弦の上位版だと思って選ぶ、初期調整を確認しないという選び方は避けた方が安心です。
中古品では、説明が少ない個人出品や、動作確認が行われていない商品も慎重に判断してください。
ベース本体以外に必要な道具や費用を詳しく確認したい方は、エレキベース初心者に必要なものと初期費用を解説した記事も参考にしてください。
エレキベース初心者に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 初心者にはジャズベースとプレシジョンベースのどちらがおすすめですか?
A. 幅広い音や細めのネックを重視するならジャズベース、太い音と簡単な操作を重視するならプレシジョンベースが候補です。
ジャズベースは前後2基のピックアップを使い分けられるため、丸い音から硬い音まで調整しやすい特徴があります。指弾き、ピック、スラップなど、複数の奏法を試したい人にも向いています。
プレシジョンベースは、太くまとまりのある音を作りやすく、ボリュームとトーンだけのシンプルなモデルが多いです。ロックや歌ものを弾きたい人にも選びやすいでしょう。
どちらも初心者から始められます。好きなベーシストが使っている形や、実際に握ったときの感覚も含めて決めましょう。両方の特徴を取り入れたい場合はPJタイプも選択肢になります。
Q2. 初心者用エレキベースは何円くらいが適切ですか?
A. 本体は3万〜6万円前後が一般的な目安です。この価格帯には、ヤマハ、アイバニーズ、スクワイヤー、バッカスなどの入門モデルがあります。
2万円未満のベースがすべて悪いわけではありませんが、フレット、ペグ、電装部品、初期調整などに差が出る場合があります。
初めての一本では、極端な安さより、保証と調整に対応する販売店を重視すると安心です。
ただし、本体以外にアンプ、シールド、チューナー、ストラップ、ケースなども必要です。価格や付属品は変動するため、正確な情報はメーカーや販売店の公式サイトをご確認ください。
Q3. 手が小さくても34インチのベースを弾けますか?
A. 手が小さくても34インチのベースは弾けます。左手を一か所へ固定せず、押さえるフレットに合わせて腕ごと移動すれば、無理に指を広げ続ける必要はありません。
ネックを少し斜め上へ向ける、ストラップを短めにする、ナット幅が細いモデルを選ぶといった方法でも構えやすさは変わります。
それでも大きく感じる場合は、細めのネック、32インチのミディアムスケール、約30インチのショートスケールも試してみてください。
体への負担が心配な場合の最終的な判断は、楽器店のスタッフや講師などの専門家にご相談ください。痛みやしびれがある場合は、無理に練習を続けず医療機関へ相談しましょう。
Q4. 初心者が最初から5弦ベースを選んでも大丈夫ですか?
A. 弾きたい曲に低いB弦が必要だったり、好きなベーシストが5弦を使っていたりする場合は、初心者が5弦を選んでも大丈夫です。
5弦ベースは低い音域を使えるため、現代的なロック、メタル、ゴスペル、ポップスなどで便利です。
ただし、4弦よりネックが広くなり、ミュートする弦も増えます。右手と左手の両方で、鳴らしていない弦を止める意識が必要です。
特別な目的が決まっていない場合は、教材が豊富で基本を覚えやすい4弦から始めると分かりやすいでしょう。
Q5. 通販でエレキベースを買っても問題ありませんか?
A. 発送前の検品や調整、保証、返品対応が明記された楽器店であれば、通販も選択肢になります。
近くに大きな楽器店がない場合や、希望するカラーが店頭にない場合は、通販が便利ですよね。
ただし、実際に構えた感覚を確認できない点はデメリットです。できれば同じ型番または同じシリーズを店頭で試し、その後で希望するカラーを通販で購入する方法もあります。
重量には個体差があるため、可能なら実測重量を確認してください。届いた後に弦が極端に高い、音が出ない、ノブから大きな雑音が出るなどの問題があれば、自分で無理に分解せず、購入店へ相談しましょう。
エレキベース初心者の結論
エレキベース初心者におすすめの一本は、全員に共通して同じモデルではありません。
手の大きさ、体格、好きな音楽、予算、見た目の好み、電池管理への抵抗などによって、選ぶべきベースは変わります。
細いネックと幅広い音作りを求めるならYamaha TRBX304、簡単な操作と太い音を重視するならYamaha BB234が有力な候補です。
どちらも同じヤマハの初心者向けモデルですが、演奏したときの感覚と音作りの考え方は異なります。
予算を3万円前後に抑えたいならIbanez GSR180、フェンダー系の定番デザインならSquier Affinity Jazz Bass、色や木の雰囲気も重視するならBacchus BJB-1-RSM/Mが候補になります。
パンチのある個性的な音が好きならSterling RAY4、34インチが大きく感じるならSquier Affinity Jaguar Bass Hなどのミディアムスケールも検討できます。
最初から長く使える仕様を重視するなら、Yamaha BB434やSquier Classic Vibeシリーズなど、7万円前後から上のモデルも選択肢です。
ただし、上位モデルを購入するために、アンプやケース、チューナーを妥協する必要はありません。
ベース本体と練習環境を一つのセットとして考え、自分の予算内で無理なくそろえましょう。
初心者向けエレキベース選びのまとめ
- 特別な目的がなければ4弦を基本にする
- 本体予算は3万〜6万円前後を目安にする
- ネック幅だけでなく重さやボディ形状も確認する
- 価格やブランドより弾きやすさを優先する
- 保証と初期調整のある販売店を選ぶ
- 何度も手に取りたくなる見た目も大切にする
初心者向けベースは、有名ブランドだから安心、価格が高いから弾きやすい、と単純に決められるものではありません。
有名メーカーのモデルでも、あなたの体に合わなければ、練習のたびに負担を感じる可能性があります。
反対に、手頃な価格の入門モデルでも、ネックや弦高が適切に調整され、あなたの体へ合っていれば、長く使い続けられます。
最も大切なのは、あなたの体に合い、正しく調整され、購入後に自然と練習を続けたくなる一本を選ぶことです。
音楽教室や教材を利用しても、楽器を構えるだけで疲れてしまえば、練習の効果は出にくくなります。
反対に、短い時間でも毎日触りたくなるベースなら、少しずつ指が動き、好きな曲へ近づいていけます。
初心者のうちは、毎日長時間練習しなくても大丈夫です。
5分だけチューニングをする、開放弦を鳴らす、好きな曲の最初の数音だけ弾く。そうした短い時間の積み重ねでも、ベースとの距離は少しずつ近づきます。
そのためにも、ケースから出すことが苦にならず、見たときに少し気分が上がるベースを選んでください。
あなたは、どのベースを見たときに「この楽器で曲を弾いてみたい」と感じるでしょうか。
数値や評判を比較することも大切ですが、最後はその気持ちを無視しないでください。
試奏して音の違いが分からなくても問題ありません。
持ったときに落ち着く、色が好き、好きなアーティストの楽器に似ている。最初はそのような理由でも十分です。
ただし、購入前にはネック、重量、保証、初期調整を確認し、必要に応じて楽器店のスタッフへ相談してください。
数値や価格は一般的な目安であり、モデルの仕様や販売条件は変更される可能性があります。正確な情報はメーカーや販売店の公式サイトをご確認ください。
年齢やこれまでの音楽経験に関係なく、楽器を手にした日から新しい音楽の時間が始まります。
焦って一番人気のモデルを選ぶ必要はありません。実際に構え、音を聞き、あなたが安心して続けられる一本を探してみてくださいね。

