エレキベース初心者セットは買い?失敗しない比較術|完全ガイド

失敗しないエレキベース ベース
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エレキベースを始めようとすると、「初心者セットを買えば全部そろうのかな」「安いセットでも練習できる?」「付属品が多い方がお得?」と迷いますよね。

通販サイトを見ると、5点セット、10点セット、12点セットなど、さまざまなエレキベース初心者セットが並んでいます。商品写真にはベース本体だけでなく、アンプ、チューナー、ケース、ストラップ、ピックなどがずらり。初めて見ると、点数が多いほど充実していて、すぐに始められそうに感じるかもしれません。

ところが、セットの点数が多いからといって、必ずしも内容が充実しているとは限りません。

安価なピックやクロスを1点ずつ数えている商品もあれば、ベース本体、アンプ、チューナー、シールドといった本当に必要なものだけをまとめた商品もあります。反対に、見た目は豪華でも、夜に練習したいのにヘッドホン端子がなかったり、バンドで使いたいのにアンプの出力が足りなかったりすることもあります。

先に結論を言うと、エレキベース初心者セットは、必要な機材を何も持っていない人には便利な選択肢です。

ただし、価格や点数だけで決めると、使いにくいアンプや不要な付属品が含まれ、本当に大切なベース本体へ予算を回せなくなることがあります。最初は安く買えたつもりでも、アンプ、シールド、ケースを短期間で買い直せば、結果として単品購入より高くなるかもしれません。

初心者セットを選ぶときは、ベース本体の型番と練習環境に合う機材が入っているかを最初に確認することが大切です。

そして、もう一つ大切なのが「そのベースを何度も手に取りたくなるか」です。機材の性能だけを比べ続けると、選ぶこと自体に疲れてしまいます。見た目が好き、好きなベーシストの楽器に似ている、抱えたときに落ち着く。そんな感覚も、練習を続けるうえでは立派な判断材料ですよ。

この記事では、音楽高校で音楽の基礎を学び、ベーシストとしてバンド活動をしてきた私の視点から、初心者セットと単品購入の違い、必要な付属品、アンプの選び方、予算別の考え方まで分かりやすく整理します。

  • エレキベース初心者セットが向いている人
  • 最初から必要な機材と後回しでよい付属品
  • ベース本体とアンプを比較するポイント
  • 予算や練習環境に合う購入方法

この記事の結論

初心者セットは、必要な道具を一度にそろえたい人には便利です。

ただし、セットの点数ではなく、ベース本体、音を出す機材、チューナー、シールド、ケースの内容を優先して比較しましょう。

付属アンプは、自宅でスピーカーから鳴らすのか、夜にヘッドホンで練習するのかによって選び方が変わります。

演奏方法が分からない部分は、付属の簡易教材だけに頼らず、教則動画やレッスンなどを活用して補うことも大切です。

  1. エレキベース初心者セットは買いか
    1. 初心者セットが向いている人
      1. 必要なものを一つずつ選ぶのが不安な人
      2. 予算総額を最初に決めたい人
      3. すぐ始めることを優先したい人
    2. 単品購入が向いている人
      1. 欲しい本体がはっきり決まっている人
      2. アンプや録音環境にこだわりたい人
      3. バンド活動を早めに始める人
  2. セット内容と価格を比較する
    1. 最初から必要な機材
      1. チューナーは低音への対応を確認する
      2. 音を出す機材は生活環境で決める
      3. シールドは長さと端子を見る
      4. ケースは保管用か運搬用かを分けて考える
    2. 後回しでよい付属品
      1. ピックは演奏したい曲に合わせる
      2. 予備弦は本体に合う種類を選ぶ
      3. 高価な手入れ用品は急がなくてよい
      4. スタンドは必須ではないが継続に役立つ
    3. 点数より型番を確認する
      1. 本体の型番が分かれば比較できる
      2. アンプはワット数だけで判断しない
      3. 保証と出荷前点検もセットの価値
  3. ベース本体の選び方
    1. 4弦と5弦をどう選ぶか
      1. 迷っているなら4弦が分かりやすい
      2. 必要な低音があるなら5弦も選べる
      3. ピックアップは音色と操作の違い
      4. パッシブとアクティブの違い
    2. スケールと重量を確認する
      1. ロングスケールは選択肢が多い
      2. ショートスケールは小柄な人だけのものではない
      3. 重量は数字とバランスの両方を見る
      4. ネックは細さだけで決めない
  4. アンプと練習環境の選び方
    1. 自宅や夜間練習に合う構成
      1. 小型ベースアンプ付きセット
      2. ヘッドホンアンプ付きセット
      3. 充電式ミニアンプ付きセット
      4. マルチエフェクター付きセット
    2. バンド練習では出力を確認
      1. ワット数だけでバンド対応とは決められない
      2. 最初はスタジオのアンプを使えばよい
      3. スタジオアンプの基本的な使い方
      4. バンドでは音量より聞こえ方を整える
  5. 予算と購入先で失敗しない
      1. 2万~3万円前後で考えること
      2. 3万5,000~5万円前後で考えること
      3. 5万円以上では単品購入も計算する
      4. 店頭購入の特徴
      5. 楽器専門店の通販
      6. 総合通販サイト
      7. 中古品と個人売買
      8. 商品到着後は返品期限内に確認する
    1. エレキベース初心者セットのよくある質問(FAQ)
  6. 初心者セット選びの最終結論

エレキベース初心者セットは買いか

エレキベース初心者セットは、買ってはいけない商品ではありません。

むしろ、必要な道具を一つずつ調べるのが大変な初心者にとっては、買い忘れを防げる便利な販売方法です。ベースを始める前から、端子の種類やアンプの出力、ケースのサイズまで全部理解するのは大変ですよね。分からないまま商品を何個も選ぶより、楽器店が一つにまとめたセットを買う方が安心できる人も多いかなと思います。

ただし、すべての初心者にセット購入が向いているわけではありません。

初心者セットが便利なのは、「自分に必要なもの」と「セットの内容」が合っている場合です。必要なものが足りないセット、すでに持っているものが重複するセット、用途に合わないアンプが付くセットでは、せっかくの手軽さが薄れてしまいます。

まずは、自分がどのような環境で練習し、何をすでに持っているのかを整理してみましょう。

初心者セットが向いている人

初心者セットが特に向いているのは、ベース本体だけでなく、アンプやチューナーなども何も持っていない人です。

エレキベースは、本体を購入しただけでも弦を弾くことはできます。

しかし、生音は小さく、実際にアンプへつないだときの音の伸び、ノイズ、弦のミュートなどを確認しにくいため、基本的には音を出す機材も一緒に用意した方がよいです。生音だけで練習すると、音量を出そうとして必要以上に強く弾く癖がつくこともあります。

必要なものを一つずつ選ぶのが不安な人

初めて機材をそろえるときは、「アンプとベースはどうつなぐのか」「シールドはどれでも同じなのか」「チューナーはギター用でも使えるのか」と、次々に疑問が出てきます。

初心者セットなら、ベース、アンプ、チューナー、シールド、ケースなどがまとめられているため、商品が到着した日から練習を始めやすくなります。

楽器店が組み合わせたセットであれば、ベースとアンプを接続するためのシールドが入っていなかった、ベースに合わないケースを買ってしまった、という失敗も防ぎやすいですよ。

特に、家の近くに楽器店がなく通販で購入する人にとっては、必要品がまとまっている安心感があります。届いた箱を開けて、チューニングし、シールドをつなげば音を出せる。最初のハードルを低くできるのは、初心者セットの大きな強みです。

予算総額を最初に決めたい人

最初に使える予算が決まっている人にも、初心者セットは分かりやすい選択です。

単品購入では、本体価格に加えてアンプ、ケース、スタンド、ストラップなどの費用が少しずつ増えていきます。買い物かごへ入れてから、「思っていたより総額が高い」と気づくこともあります。

初心者セットなら総額が最初から表示されるため、予算を管理しやすいのがメリットです。ただし、送料、電池、ヘッドホン、教則教材などが別に必要になる場合もあるので、商品ページの「セット内容」と「別売品」は確認してください。

すぐ始めることを優先したい人

楽器を始めたい気持ちは、時間がたつと少しずつ落ち着いてしまうことがあります。「もっと調べてから」と先延ばしにしているうちに、始めるきっかけを失うこともあるんですよね。

細かな機材へのこだわりがまだなく、まずは音を出してみたいなら、必要最低限がそろったセットは合理的です。最初の数か月で自分の好みが分かってから、シールドやアンプを一つずつ交換していく方法もあります。

初心者セットが向いている主な人

ベース用品を何も持っておらず、細かな機材選びに時間をかけず、すぐに練習を始めたい人です。

自宅練習が中心で、アンプや付属品に強いこだわりがまだない人にも向いています。

「まず始めてから必要なものを学びたい」という人にも、セット購入は相性がよいですよ。

一方で、初心者セットを買っただけで演奏方法まで自動的に分かるわけではありません。

セットに教則書や簡単な説明書が付いていても、構え方、左手の押さえ方、右手の弾き方、不要な弦を止める方法までは十分に理解できないことがあります。写真が少ない簡易冊子では、正しい姿勢と自分の姿勢の違いに気づきにくいこともあります。

基礎を一人で覚えるのが不安な場合は、動画教材や市販の教則本、音楽教室の体験レッスンなどを組み合わせると安心です。初心者のうちに構え方や力の抜き方を一度見てもらうだけでも、練習の進み方が変わるかもしれません。

単品購入が向いている人

セット向きじゃない人すでにギターやベースの機材を持っている場合は、初心者セットを買う必要性が下がります。

例えば、ベース対応のチューナー、ヘッドホン、スタンド、ストラップ、オーディオインターフェースなどを持っているなら、同じような付属品が重複してしまいます。

欲しい本体がはっきり決まっている人

欲しいベースのメーカーや型番が決まっている人も、単品購入の方が満足しやすいでしょう。

初心者セットでは、販売店が選んだ特定の本体とアンプの組み合わせしか選べないことがあります。

本体の色は気に入っているけれど、アンプが不要だったり、希望するアンプへ変更すると価格が大きく上がったりすることもあります。反対に、気に入ったアンプが付いていても、ベース本体の色や形を妥協することになる場合があります。

長く使うことを考えるなら、ベース本体への満足感はかなり大切です。毎日目に入る楽器なので、性能表では小さな違いでも、見た目の好みは練習意欲に直結しやすいですよ。

アンプや録音環境にこだわりたい人

自宅で録音したい、パソコンへつなぎたい、音色を細かく変えたいという人は、アンプ付きの初心者セットより、必要な機材を個別に選ぶ方が使いやすいことがあります。

例えば、自宅ではスピーカーを鳴らさず、オーディオインターフェースやマルチエフェクターを通してヘッドホンで練習する人もいます。その場合、セットに付属する小型アンプはほとんど使わないかもしれません。

すでにパソコン、録音ソフト、モニターヘッドホンなどを持っているなら、ベース本体とシールドだけで練習環境を作れる場合もあります。自分の持ち物を書き出してからセット内容と照らし合わせると、重複を見つけやすいです。

バンド活動を早めに始める人

近いうちにバンドへ加入する予定がある人は、自宅用の小型アンプが本当に必要か考えてみてください。

多くの音楽スタジオにはベースアンプが用意されているため、自宅ではヘッドホンアンプやマルチエフェクターを使い、スタジオでは備え付けのアンプを使う方法もあります。

自宅以外での練習方法については、楽器の練習場所と音楽スタジオの利用方法も参考にしてください。

セット価格の安さだけで決めない

総額3万円のセットに多くの付属品が入っている場合、ベース本体へ使われている金額は当然3万円より少なくなります。

弾きやすさや長期使用を優先したいなら、本体へ予算を集中させ、必要な機材だけを単品でそろえる方法も比較しましょう。

「セットだから安い」と思い込まず、本体と主要な付属品を単品で買った場合の合計も一度計算すると判断しやすいです。

◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス

最初の一本では、付属品の豪華さよりも「このベースを触りたい」と思えるかを大切にしてほしいです。

アンプやシールドは後から交換できますが、ベース本体を気に入っていないと、ケースを開ける回数そのものが減ってしまうかもしれません。

スペックを比べるだけで決めきれないときは、最後に見た目と持った感覚で選んでも大丈夫ですよ。

セット内容と価格を比較する

セット比較エレキベースセットを初心者が比較するときは、セットの点数ではなく、各商品の役割を確認することが大切です。

最初から必要なもの、あると便利なもの、後から購入しても困らないものに分けると、本当にお得なセットか判断しやすくなります。

比較するときは、商品ページを横に並べて見るだけでなく、紙やメモアプリへ「本体」「音を出す機材」「チューナー」「シールド」「ケース」「保証」と書き出す方法もおすすめです。項目ごとに確認すれば、点数の派手さに引っ張られにくくなります。

最初から必要な機材

必要機材初心者が最初に用意したいのは、ベース本体、チューナー、音を出す機材、シールド、ケースです。

立って演奏するならストラップも必要になります。

機材 必要度 確認するポイント 見落としやすい点
エレキベース本体 必須 型番、弦数、重さ、スケール、ネック 色違いで仕様が同じか
チューナー 必須 ベースの低音を安定して認識できるか 電池が付属するか
音を出す機材 ほぼ必須 アンプ、ヘッドホンアンプなどの種類 ヘッドホン端子の有無
シールド アンプ使用時に必須 端子、長さ、断線しにくさ 短すぎて置き場所を選ばないか
ケース 保管や運搬に必要 ベースの全長と形に合っているか 肩ひもやクッションの厚さ
ストラップ 立って弾く場合に必要 長さ、幅、滑りにくさ 最短・最長の調整範囲

チューナーは低音への対応を確認する

チューナーは、ベースの低い音をきちんと認識できるものを選びます。

ギター用として販売されている安価なチューナーでもベースモードがあれば使用できますが、商品説明に対応楽器が書かれているか確認しましょう。

クリップ式チューナーは、ヘッドへ挟んで弦の振動を読み取ります。周囲の音の影響を受けにくく、自宅でもスタジオでも使いやすいのが特徴です。セットに付くチューナーが小型でも、反応が安定していれば最初の練習には十分使えます。

スマートフォンのチューナーアプリで代用する方法もありますが、低い音を周囲のマイクで拾うため、部屋の雑音やほかの楽器の音に影響されることがあります。最初からクリップ式が付くなら、その方が手軽ですよ。

音を出す機材は生活環境で決める

音を出す機材は、必ずしもスピーカー付きのベースアンプである必要はありません。

集合住宅や夜間練習が中心なら、ヘッドホンアンプ、ヘッドホン出力を備えたマルチエフェクター、オーディオインターフェースなども選択肢になります。

自宅で昼間に音を出せるなら、小型アンプは便利です。ベースの音が空気を通って聞こえるため、ヘッドホンだけでは分かりにくい低音の広がりも感じられます。家族に演奏を聞いてもらえるのも、スピーカー付きアンプの楽しさですね。

ただし、ヘッドホンを使う場合でも、周囲に音が完全に聞こえなくなるわけではありません。

ベースの弦を弾く生音や、床へ伝わる振動は残るため、夜間は強く弾きすぎないよう配慮しましょう。椅子の脚やアンプを床へ直接置くと振動が伝わる場合があるため、マットを敷く方法もあります。

シールドは長さと端子を見る

シールドは、ベースとアンプをつなぐケーブルです。

セットにアンプが含まれていても、シールドが別売りになっている商品があります。

注文前にセット内容を一つずつ確認してください。

自宅練習では、短すぎるシールドだとアンプの置き場所が限られます。反対に、必要以上に長いと床で絡みやすくなります。部屋の広さにもよりますが、ベースを構えた位置からアンプまで余裕を持って届く長さを選びましょう。

端子には、まっすぐな形とL字型があります。ベース本体の差し込み口の位置によって使いやすさが変わるため、セット写真で接続部分も見ておくと安心です。

ケースは保管用か運搬用かを分けて考える

薄いソフトケースでも、室内でほこりを避けて保管する用途には使えます。ただし、電車や徒歩で頻繁に持ち運ぶなら、肩ひも、持ち手、底面、クッションの厚さを確認してください。

初心者セットのケースは、保管には十分でも、長時間背負うと肩へ食い込みやすいことがあります。音楽教室やスタジオへ通う予定があるなら、将来的にケースを買い替える費用も考えておくとよいですよ。

必要な道具と初期費用をさらに詳しく確認したい場合は、エレキベース初心者に必要なものと初期費用の目安も参考になります。

後回しでよい付属品

初心者セットには、ピック、クロス、予備弦、ストリングワインダー、教則資料、クリーナーなどが付くことがあります。

これらは無駄なものではありませんが、すべてを最初からそろえる必要はありません。

ピックは演奏したい曲に合わせる

ピックは、ピック弾きを練習するときに使います。

指弾きから始める人であれば、最初の練習で必ず必要になるものではありません。

反対に、好きな曲がピック弾き中心なら、硬さや形の異なるピックを数枚試す価値があります。薄いピックはしなりやすく、厚いピックは弦へ力を伝えやすい傾向がありますが、弾きやすさは人によって違います。

セットに大量のピックが付いていても、それだけで大きな価値があるとは言えません。最初は数枚あれば十分ですし、後から自分に合うものを少額で試せます。

予備弦は本体に合う種類を選ぶ

予備弦も、購入直後から複数セット用意しなくて大丈夫です。

ベース弦はギター弦より太く、通常の練習で頻繁に切れるものではありません。

錆びたり、音の輪郭が弱くなったりした段階で、使っているベースに合う弦を選べば十分です。

ただし、ショートスケールや5弦ベースでは、弦の長さや本数が一般的な4弦ロングスケールと異なります。

セットに予備弦が含まれる場合は、本体に対応しているか確認してください。弦の太さも演奏感に影響するため、最初の交換時は販売店や講師へ相談して、購入時に近い太さを選ぶと調整の変化を抑えやすいです。

高価な手入れ用品は急がなくてよい

高価なクリーナーや特殊なメンテナンス工具も、最初から必要ではありません。

演奏後に乾いた柔らかいクロスで弦やボディの汗を拭くだけでも、基本的な手入れになります。

指板や塗装によって使えるクリーナーが異なる場合があるため、何にでも使えると思って塗るのは避けましょう。汚れが気になるときは、メーカーの取扱説明書や楽器店へ確認する方が安全です。

最初からなくても困りにくいもの

エフェクター、高級シールド、大型アンプ、ハードケース、複数の予備弦、特殊工具などは、必要性が分かってから購入しても遅くありません。

最初は「音を出す」「正しくチューニングする」「安全に保管する」の3点ができれば、基本練習を始められます。

スタンドは必須ではないが継続に役立つ

ベーススタンドは必須ではありませんが、練習を続けるうえではかなり便利です。

毎回ケースから出す必要がなくなり、「5分だけ弾こうかな」と思ったときに、すぐ楽器へ触れられます。練習を習慣にしたい人にとって、取り出す手間を減らす効果は意外と大きいです。

ただし、小さな子どもやペットがいる家庭では、転倒しにくい場所へ設置してください。

直射日光、暖房器具の近く、エアコンの風が直接当たる場所も避けた方が安心です。人が頻繁に通る通路や、カーテンを開け閉めする場所も転倒の原因になります。

点数より型番を確認する

「豪華12点セット」と「厳選7点セット」が並んでいたら、12点セットの方がお得に見えますよね。

しかし、セットの点数には共通の数え方がありません。

ベース本体、ケース、アンプ、シールド、チューナー、ストラップ、スタンド、ピック、クロスをそれぞれ1点と数える商品もあります。

ピックを複数枚に分けたり、簡単な説明書を1点として数えたりする場合もあります。セット点数は内容を分かりやすく見せる表示ではありますが、品質を示す数字ではありません。

確認すべきなのは点数ではなく、ベース本体とアンプのメーカー名、型番、仕様です。

型番が分かれば、本体のみで販売されている価格や、メーカーが公表している仕様を確認できます。

アンプも同様に、出力、スピーカーサイズ、ヘッドホン端子、外部音源入力などを調べられます。

優先順位 確認する内容 確認する理由
1 ベース本体のメーカーと型番 弾きやすさと長期使用を左右するため
2 アンプやヘッドホン機材の型番 練習環境に合うか判断するため
3 チューナー、シールド、ケースの有無 到着後すぐ練習できるか確認するため
4 ストラップやスタンドの実用性 姿勢と練習のしやすさに関わるため
5 ピック、クロス、教則資料など 後から低予算で追加しやすいため

本体の型番が分かれば比較できる

ベース本体のメーカーや型番が書かれていない商品は、購入前の比較が難しくなります。

同じような見た目でも、スケール、ネック幅、ピックアップ、電池の必要性などが違うことがあります。型番が明記されていれば、メーカー公式ページで仕様を確認し、ほかの販売店の価格やセット内容とも比べられます。

「初心者向けベース」とだけ書かれていて、メーカーや型番が分からない商品は、交換部品や対応するケースを探すときにも困る可能性があります。少なくとも本体名が特定できるセットを選ぶ方が安心です。

アンプはワット数だけで判断しない

アンプについても、「ミニアンプ付き」とだけ書かれ、ベース専用なのか、何ワットなのか、ヘッドホン端子があるのか分からない商品には注意してください。

アンプの使いやすさは、出力だけでなく、スピーカーの大きさ、つまみの分かりやすさ、ヘッドホン端子、外部音源入力、電源方式などで変わります。充電式なら電源のない場所でも使えますが、充電中の使用可否や連続使用時間も見ておきたいところです。

商品写真に写っている付属品と、実際の商品説明が異なる場合もあります。

画像だけで判断せず、「セット内容」「付属品」「仕様」などの欄を確認することが大切です。

保証と出荷前点検もセットの価値

同じベースと同じような付属品でも、販売店によって価格が違うことがあります。その差には、出荷前の点検、弦高やネック状態の確認、初期不良対応、購入後の相談などが含まれている場合があります。

初心者は、楽器の不具合と自分の弾き方の問題を区別しにくいです。音が詰まる、弦が押さえにくい、ノイズが出るといったときに相談できる販売店は心強いですよ。

ベース本体とアンプの型番が明確で、保証や出荷前点検について説明されているセットほど比較しやすく、初心者も購入後に相談しやすいです。

ベース本体の選び方

ベース本体初心者セットの中心は、あくまでエレキベース本体です。

付属品が充実していても、本体が重すぎたり、ネックが握りにくかったりすれば、練習がつらくなってしまいます。

セット内容を比べる前に、自分が無理なく持てるベースか確認しましょう。ベースの仕様は難しく見えますが、初心者が最初に見るべきポイントは、弦数、長さ、重さ、ネック、音を調整する仕組みの5つに絞れます。

4弦と5弦をどう選ぶか

特に弾きたい曲や好きなベーシストが決まっていないなら、最初は4弦ベースが選びやすいです。

一般的な4弦ベースは、太い弦からE、A、D、Gの順に並びます。

初心者向けの教則本や動画、楽譜も4弦を前提にしているものが多く、分からないことを調べやすいのがメリットです。弦が4本なら右手と左手で止めるべき弦も把握しやすく、基本的なミュートを覚えることへ集中できます。

迷っているなら4弦が分かりやすい

4弦ベースは、ロック、ポップス、ジャズ、歌謡曲など幅広い音楽で使われています。初心者向けの曲にも4弦で演奏できるものが多く、最初の一本として不足を感じにくいです。

ネック幅はモデルによって異なりますが、同じシリーズの5弦より細いことが多く、初めてベースを持つ人も構えやすい傾向があります。

必要な低音があるなら5弦も選べる

5弦ベースには、4弦よりさらに低いB弦が追加されます。

低い音を使う現代的なロック、メタル、ポップス、ゴスペルなどでは便利ですが、ネックが広くなり、不要な弦を鳴らさないためのミュートも少し複雑になります。

だからといって、初心者は5弦を選んではいけないわけではありません。

好きなアーティストの曲が5弦ベースを前提としているなら、最初から5弦で覚える方法もあります。

「弦が多い方が高性能」「後から困らなそう」という理由だけで選ぶ必要はありませんが、弾きたい音楽に必要なら十分な選択理由になります。

同じシリーズでも4弦と5弦が用意される例があり、弦数だけでなくボディバランスやネック形状も設計されています。具体的な仕様を比べるときは、メーカー公式情報を確認すると判断しやすいです(出典:ヤマハ「BB 200 Series」)。

弦数の選び方

迷っているなら4弦、弾きたい曲に低いB弦が必要なら5弦を候補にします。

弦数の多さではなく、演奏したい音楽と握りやすさで判断しましょう。

可能なら、同じメーカーの4弦と5弦を持ち比べ、左手を置いたときの負担も確認してください。

ピックアップは音色と操作の違い

ピックアップの構成も、本体を比較するときのポイントです。

太くまとまりのある音を出しやすいPタイプ、2基のピックアップを混ぜて幅広い音を作れるJタイプ、その両方を組み合わせたPJタイプなどがあります。

Pタイプはつまみが少なく操作が分かりやすいモデルが多く、迷わず音を出したい人に向いています。Jタイプは前後のピックアップの音量を混ぜられるものが多く、音色の変化を試したい人に向きます。PJタイプは両方の特徴を取り入れた構成です。

初心者のうちは、名前だけで優劣を決めなくても大丈夫です。

好きな音、好きな見た目、操作の分かりやすさを含めて選びましょう。

パッシブとアクティブの違い

パッシブベースは、本体へ電池を入れずに使えるものが一般的で、音量とトーンなどの操作が比較的シンプルです。最初の一本で迷いを減らしたい人には扱いやすいでしょう。

アクティブベースは、本体内部の回路と電池を使って低音や高音を積極的に調整できるモデルがあります。音作りの幅は広いですが、電池切れへの対応が必要です。

アクティブベースでは、シールドを差したままにすると電池を消耗する仕組みのモデルがあります。練習後にシールドを抜く習慣をつければ難しくありませんが、セットの商品説明で電池の有無と種類を確認してください。

代表的な初心者向けモデルやメーカーを比較したい場合は、エレキベース初心者におすすめのモデルとメーカー比較で詳しく紹介しています。

スケールと重量を確認する

スケールとは、ベースの弦が振動する部分のおおよその長さです。

一般的なエレキベースでは、約34インチのロングスケールが広く使われています。

一方、約30インチ前後の短いものはショートスケールと呼ばれます。

ロングスケールは選択肢が多い

ロングスケールは定番モデルが多く、弦やケースなどの周辺用品を探しやすいのが利点です。教室やスタジオで借りるベースもロングスケールであることが多いため、ほかの楽器へ持ち替えたときも感覚の差を抑えやすいです。

ただし、腕の長さや体格によっては、低いポジションへ左手を伸ばす動きが負担になることがあります。ロングスケールが標準だからといって、全員にとって一番弾きやすいわけではありません。

ショートスケールは小柄な人だけのものではない

ショートスケールは、ベース全体が小さめで、フレット同士の間隔も狭くなります。

小柄な人、腕を大きく伸ばしにくい人、ベースの大きさに不安がある人には比較しやすい選択肢です。

ショートスケールは初心者専用や子ども専用ではありません。

音色や弦の感触を好み、長く使い続ける奏者もいます。

ただし、ロングスケールとは弦の張りや音の輪郭が少し異なるため、可能であれば両方を持ち比べてみてください。通販で選ぶ場合は、本体の全長だけでなく、対応する弦やケースも確認しておくと安心です。

重量は数字とバランスの両方を見る

重量も重要です。

同じ型番でも、使われている木材の個体差によって重さが変わることがあります。

通販で購入する場合は、商品ページに個体重量が掲載されているか確認し、分からなければ販売店へ問い合わせる方法もあります。

重さを見るときは、数字だけでなくバランスも確認します。

立って構えたときにヘッド側が下がる「ネック落ち」が強いと、左手で楽器を支えながら演奏することになり、肩や腕が疲れやすくなります。

座って構えたときにボディが滑らないか、右腕を不自然に持ち上げなくても弾けるかも大切です。

◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス

楽器店で試すときは、立った状態だけでなく、椅子に座った状態でも構えてみてください。

最初のうちは自宅で座って練習する時間が長くなりやすいので、座ったときの安定感は意外と大切です。

30分ほど持ち続ける場面を想像して、肩や手首に無理がないか確認するとよいですよ。

試奏ができなくても、ストラップを付けて構えるだけなら頼みやすいです。遠慮せずに相談してみてください。

ネックは細さだけで決めない

ネックについては、細ければ必ず弾きやすいわけではありません。

手の大きさ、親指の位置、ネックの厚さや形によって感じ方が変わります。

1フレット付近へ無理なく指が届くか、小指を使ったときに左肩が大きく上がらないかを確認してください。親指へ強く力を入れないと押さえられない場合は、構え方や弦高にも原因があるかもしれません。

初心者セットでは「弾きやすい細ネック」と書かれることがありますが、ナット幅だけでは握った感触を完全には判断できません。ネックの厚さや裏側の形も含めて、持ったときの感覚を優先しましょう。

初めての一本を選ぶ基準をさらに細かく知りたい場合は、エレキベース初心者の選び方と失敗しない一本目の基準もあわせて確認してください。

アンプと練習環境の選び方

初心者セットの満足度を大きく左右するのが、アンプやヘッドホン機材です。

同じベース本体を使ったセットでも、付属するアンプの種類によって価格や使い勝手が変わります。

大きな音が出るかだけでなく、自分がいつ、どこで練習するのかを考えて選びましょう。アンプを買ってから音を出せないことに気づくより、生活時間と住環境を先に確認する方が失敗を減らせます。

自宅や夜間練習に合う構成

練習環境一戸建てで昼間に練習できるなら、10Wから15W程度を一つの目安として、小型のベースアンプ付きセットを選びやすいです。

この出力はあくまで一般的な自宅練習の目安であり、実際の音量や低音の感じ方は、スピーカーサイズ、部屋の広さ、住宅の構造によって変わります。

【音高卒バンドマンが教えるちょっと小技】
ベースのヘッドをタンスにくっつけて弾くとタンスがアンプの用な働きをし、
少しだけ音が大きくなります。
何も接続していないより大きくはなるのでちょっとだけ弾く時活用してました!

小型ベースアンプ付きセット

小型アンプは、ベースとシールドをつなぎ、電源を入れればすぐ音を出せる分かりやすさがあります。音量、低音、高音などのつまみが少ないモデルなら、初心者でも迷いにくいです。

ベースアンプを選ぶときは、ヘッドホン端子と外部音源入力の有無を確認しましょう。

ヘッドホン端子があれば、夜間にスピーカーから音を出さずに練習できます。

外部音源入力があれば、スマートフォンなどで曲を流しながら、自分のベース音を重ねて練習できます。ただし、端子が3.5mmなのか、接続ケーブルが別売りなのかも見ておきましょう。例えば、FenderのRumble 25はAUX入力とヘッドホン出力を備えているため、自宅練習用アンプの機能を比べる際の参考になります(出典:Fender「Rumble 25」)。

スピーカーが小さいアンプでは、深い低音の再現に限界があります。それでも、弾く強さ、音の長さ、ミュート、ノイズを確認する自宅練習には役立ちます。最初からライブ会場のような低音を求めず、練習道具として考えると選びやすいです。

ヘッドホンアンプ付きセット

集合住宅や家族が寝た後に練習することが多いなら、ヘッドホンアンプ付きセットも便利です。

ベース本体へ小型機器を接続し、ヘッドホンで音を聞くため、アンプを置く場所が必要ありません。

机の上にアンプを置けない部屋や、楽器を毎回片づけたい人にも向きます。電池式や充電式があり、外部音源を入力して曲に合わせられる機種もあります。

ただし、スピーカーから出る低音を体で感じる感覚とは異なります。

可能であれば、普段はヘッドホンを使い、ときどきスタジオや楽器店の試奏室でアンプから音を出すと、ベースらしい低音も確認できます。

充電式ミニアンプ付きセット

充電式や電池式のミニアンプは、机や棚へ置きやすく、持ち運びにも便利です。

一方で、小さなスピーカーは深い低音を再生する力に限界があります。

音程や運指の確認には使えますが、大きなアンプと同じ低音を期待しない方がよいでしょう。ベースの低音が軽く感じても、本体が悪いとは限りません。スピーカーの大きさによる違いもあります。

充電式を選ぶ場合は、充電端子の種類、連続使用時間、充電しながら使えるか、電池が劣化したときの対応を確認してください。

マルチエフェクター付きセット

マルチエフェクター付きセットは、ヘッドホン出力、チューナー、リズム練習、さまざまな音色などを一台で使えることがあります。

機能は豊富ですが、設定項目が多いため、機械操作が苦手な人には少し複雑に感じるかもしれません。

一方で、将来的に音作りや録音を楽しみたい人には長く使いやすい機材です。最初は初期設定の音だけを使い、慣れてからリズム機能やエフェクトを試すと、操作に振り回されにくいですよ。ベース用マルチエフェクターの具体的な機能例として、ZOOM B1 FOUR/B1X FOURはエフェクト、アンプモデル、ルーパー、ドラムマシンなどを搭載しています(出典:ZOOM「B1 FOUR/B1X FOUR」)。

練習環境 向いている機材 利点 注意点
一戸建て・昼間 小型ベースアンプ 低音をスピーカーで確認できる 必要以上の大音量は避ける
集合住宅・夜間 ヘッドホン対応機材 スピーカー音を止められる 弦の生音や床の振動は残る
部屋が狭い ヘッドホンアンプ 置き場所を取りにくい スピーカーの低音は体感できない
曲に合わせたい 外部音源入力付きアンプ 伴奏と自分の音を一緒に聞ける 端子や接続方法を確認する
録音もしたい USB対応機材 練習記録や音作りに使える 対応端末やソフトを確認する

ヘッドホンの音量に注意

ベースの低音は、音量を上げすぎても耳の負担に気づきにくい場合があります。

最初は小さな音量から始め、耳が疲れた、音がこもって聞こえる、耳鳴りがすると感じたら使用を止めて休憩してください。

音の大きさだけでなく、聞く時間が長くなるほど耳への負担は増えます。安全な聞き方の考え方は、一次情報も確認しておくと安心です(出典:世界保健機関「Safe listening」)。

ヘッドホンは密閉型、開放型などで聞こえ方が異なります。周囲へ音を漏らしにくくしたい場合は密閉型が使いやすいですが、長時間の使用では蒸れや疲れを感じることがあります。付属ヘッドホンが合わない場合は、無理に使い続けず、手持ちのものや装着しやすい製品へ替えて構いません。

バンド練習では出力を確認

初心者セットに付属する小型アンプの多くは、自宅練習を想定しています。

自宅では十分な音量に感じても、生ドラムやギターアンプと一緒に演奏すると、ベース音が聞こえなくなることがあります。

特に生ドラムは音量が大きく、低音をはっきり届けるには、自宅用アンプより大きな出力とスピーカーが必要になります。

そのため、10W前後の小型アンプを「将来のライブでも使えるアンプ」と考えて購入するのはおすすめしません。

ワット数だけでバンド対応とは決められない

アンプの音量はワット数だけで決まるわけではありません。スピーカーの大きさや数、アンプの設計、部屋の広さ、ドラムの音量によって必要な条件が変わります。

初心者セットの商品説明で「大音量」と書かれていても、それが自宅での大音量なのか、バンドで使える音量なのかは別の話です。バンド練習やライブで使う目的なら、販売店へ用途を伝えて相談してください。

最初はスタジオのアンプを使えばよい

バンド活動を始めたばかりなら、最初から大型アンプを自宅に置かなくても大丈夫です。

練習スタジオやライブハウスには、ベースアンプが用意されていることが多いため、自分のベースとシールドを持っていけば演奏できます。

大型アンプは価格だけでなく、置き場所、重量、運搬、近隣への音も考える必要があります。必要な会場に備え付けのものを使いながら、自分が本当に必要だと感じた段階で検討する方が現実的です。

スタジオアンプの基本的な使い方

スタジオのアンプを使う場合は、電源を入れる前に音量を下げ、ベースと接続してから少しずつ音を上げます。

終了するときも音量を下げてから電源を切り、シールドを抜くようにしましょう。

アンプによっては、電源を入れる順番やスタンバイスイッチの扱いが異なります。分からないときは、スタジオスタッフへ確認してください。初めて使うことを伝えれば、基本操作を教えてもらえることが多いですよ。

バンドでは音量より聞こえ方を整える

自宅用アンプとスタジオ用アンプでは、同じベースでも音の聞こえ方がかなり変わります。

自宅では低音が十分に聞こえていても、バンド全体では音がぼやけることがあります。

反対に、低音を上げすぎると、他の楽器と重なって輪郭が分かりにくくなる場合もあります。

最初から完璧な音を作ろうとせず、スタジオではメンバーに音量や聞こえ方を確認しながら調整してください。自分の立ち位置だけでなく、少し離れた場所でも聞いてみると、バンド全体での音量を判断しやすいです。

バンド加入を予定している人の考え方

ベース本体へ予算を多めに使い、自宅ではヘッドホン機材を使い、バンド練習ではスタジオのアンプを利用する方法もあります。

初心者セットの小型アンプが無駄になりそうなら、アンプなしセットや単品購入も比較しましょう。

小型アンプは自宅用、スタジオアンプはバンド用と役割を分ければ、両方を無理に一台で済ませる必要はありません。

予算と購入先で失敗しない

予算エレキベース初心者セットの価格は、本体の品質、アンプの種類、付属品、販売店の調整や保証によって変わります。

価格は販売時期や在庫、キャンペーンによって変動しますが、一般的な購入予算を考えるときは、次のように整理すると分かりやすいです。

総額の目安 セットの傾向 購入時の考え方 注意したい点
2万~3万円前後 低価格本体と小型アンプ 型番、調整、保証を特に確認 付属品で本体予算が薄くなりやすい
3万5,000~5万円前後 本体と付属品のバランス型 初心者が比較しやすい価格帯 アンプの種類で総額が変わる
5万~7万円前後 本体やアンプを一段上げやすい 単品購入の総額とも比較 不要な豪華付属品を減らす
7万円以上 長期使用を考えた構成 セットにこだわらず個別に選ぶ 本体と練習機材の配分を決める

この金額はあくまで一般的な目安です。

同じ型番でも、カラー、付属アンプ、販売店、時期によって価格は変わります。限定色や在庫状況によって、同じ仕様でも価格差が出ることがあります。

2万~3万円前後で考えること

2万円台のセットでも基本練習は始められますが、ネックの状態、弦高、フレット、チューニングの安定性などを確認したいところです。

初心者は、楽器の調整が原因で弾きにくくなっていても、「自分の指の力が弱いから弾けない」と思ってしまうことがあります。

価格を抑える場合ほど、出荷前点検や購入後の相談に対応する販売店を選ぶ意味が大きくなります。また、アンプが極端に小さくないか、ケースが保管に使えるか、シールドが含まれているかも見てください。

「続くか分からないから、まず安く始めたい」という考えは悪くありません。ただし、弾きにくさが原因で続かなければ、本当は音楽が合わなかったのか、楽器の状態が悪かったのか判断できなくなります。無理のない予算の中でも、型番と点検を優先しましょう。

3万5,000~5万円前後で考えること

3万5,000円から5万円前後は、型番が明確な入門モデルと必要な機材を組み合わせやすい価格帯です。

本体のメーカーや仕様を選びながら、小型アンプ、チューナー、シールド、ケースなどをそろえやすくなります。初心者セットと単品購入の差も比較しやすい価格帯です。

ただし、すべての人にこの予算が必要なわけではありません。

続けられるか分からない段階で、生活に負担がかかるほど高いセットを購入する必要はないですよ。楽器を買った後にも、教則本、レッスン、スタジオ代、弦交換などの費用がかかる可能性があります。

5万円以上では単品購入も計算する

5万円以上の予算がある場合は、「豪華初心者セット」だけでなく、本体と機材を別々に買った場合も計算してください。

本体へ予算を多く回し、アンプは必要最低限にする方法や、気に入ったアンプを選んで付属品を減らす方法もあります。

例えば、ケースやストラップは付属品を使い、アンプだけ自分の生活環境に合うものを選ぶ方法があります。反対に、スタジオのアンプを使うなら、本体とヘッドホン機材へ予算を集中できます。

総額を比べるときの計算方法

初心者セットの価格だけでなく、本体、音を出す機材、チューナー、シールド、ケースの単品価格を合計します。

そこへ送料、保証、出荷前調整、ポイント還元なども含めて比べると、見かけの安さだけに左右されにくくなります。

店頭購入の特徴

楽器店の店頭では、ベースの重さ、ネックの握りやすさ、色、座ったときの安定感を確認できます。

初心者で試奏ができなくても、実際に構えさせてもらうだけで分かることは多いです。

店員へ初心者であることを伝えれば、チューニングやアンプの接続方法を教えてもらえることもあります。複数のベースを同じストラップで構えれば、重量とバランスの違いも分かりやすいです。

店頭価格が通販より少し高く見えても、調整、説明、相談、持ち帰る前の確認まで含まれる場合があります。自分だけでは判断しにくい人にとっては、その差も価値になります。

楽器専門店の通販

楽器専門店の通販は、同じベース本体に異なるアンプを組み合わせたセットを比較しやすいのが特徴です。

購入前に、出荷前点検の有無、調整内容、保証期間、返品条件、個体重量の確認方法を調べておきましょう。

問い合わせ欄があるなら、「初心者で、集合住宅の夜間練習が中心」「身長や腕の長さに不安がある」「軽めの個体を希望している」など、具体的に伝えてください。条件に合うセットや個体を案内してもらえる場合があります。

商品到着後の相談方法も重要です。メールだけなのか、電話で相談できるのか、近くの系列店へ持ち込めるのかを確認すると安心です。

総合通販サイト

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、配送やポイントの使いやすさがあります。

ただし、同じ商品ページでも販売者や発送元が異なる場合があります。

販売元、保証を担当する会社、正規流通品かどうか、付属品の内容を確認してください。「同じ商品名だから同じセット」とは限らず、出品者によってアンプやケースが違うこともあります。

レビューは参考になりますが、別の色や別の出品者、古い仕様の感想が混ざる場合があります。レビューだけで決めず、現在の商品説明と販売元の情報を優先しましょう。

中古品と個人売買

中古品なら、同じ予算で新品より上位のベースを買える可能性があります。

一方で、ネックの反り、フレットの摩耗、電装部品の不具合、改造歴など、初心者には判断しにくい部分があります。

初めての一本を中古で選ぶ場合は、個人売買よりも、保証や調整に対応する楽器店の方が安心です。

中古の初心者セットでは、付属アンプやシールドの状態も確認が必要です。電源が入っても、つまみを動かすと大きな雑音が出たり、ケーブルが内部で断線しかけていたりすることがあります。

個人売買を利用する場合は、写真だけで判断せず、音が出るか、修理歴や改造歴があるか、返品に対応するかを確認してください。判断できない部分が多いなら、無理に安さを追わない方がよいです。

購入前に確認したいこと

価格、在庫、付属品、保証内容、返品条件は変更される場合があります。

正確な情報はメーカーや販売店の公式サイトをご確認ください。

楽器の状態や体への負担について不安がある場合、最終的な判断は楽器店スタッフ、修理担当者、講師などの専門家にご相談ください。

商品到着後は返品期限内に確認する

商品のチェック商品が届いたら、傷や塗装だけでなく、すべての機材が正常に動くか確認します。

箱や緩衝材は、初期確認が終わるまで捨てない方が安心です。返品や交換で元の箱が必要になる場合があります。

アンプへつなぎ、すべての弦から音が出るか、ボリュームやトーンのつまみを回したときに大きな雑音が出ないかを確認してください。

チューニング後に各フレットを軽く押さえ、特定の場所だけ音が極端に詰まらないかも確認します。

確認場所 確認内容 問題がある場合
本体外観 割れ、大きな傷、部品の外れ 写真を撮って販売店へ連絡
ペグ 回るか、極端な緩みがないか 無理に締めず相談
電装 各ピックアップとつまみが働くか 別のシールドでも確認
ネック・フレット 音詰まりや極端なビビり 大きく調整せず連絡
アンプ 入力、ヘッドホン、外部入力 取扱説明書を確認して相談
付属品 不足、破損、ケースのファスナー セット写真と明細を確認

弦高が高すぎて押さえにくい、開放弦で強いビビりが出る、ペグや部品が大きく緩んでいる場合は、自分で大きく調整する前に販売店へ連絡しましょう。

トラスロッドやナットを不用意に調整・加工すると、返品や保証へ影響する可能性があります。

アクティブベースの場合は、電池が入っているか、電池切れではないかも確認します。音が出ないときは、本体、シールド、アンプ、電池のどこに原因があるかを一つずつ切り分けると分かりやすいです。

エレキベース初心者セットのよくある質問(FAQ)

Q1. 一番安い初心者セットでも練習できますか?

A. ベース、チューナー、音を出す機材、シールドなどがそろっていれば、基本練習を始めることはできます。

ただし、安価なセットほど本体の調整状態や付属品の耐久性に差が出る可能性があります。

価格だけでなく、本体とアンプの型番、出荷前点検、保証、初期不良への対応を確認してください。

安いこと自体が問題なのではなく、情報が少なく、購入後に相談できないことが問題になりやすいです。

Q2. ベースアンプは最初から必要ですか?

A. 数日程度なら生音でも運指練習はできますが、正しいタッチ、音の伸び、ノイズ、ミュートを確認するには、アンプやヘッドホン機材があった方がよいです。

大きな音を出せない場合は、ヘッドホンアンプやヘッドホン端子付きの機材を選びましょう。

スピーカー付きアンプが絶対条件ではありませんが、電気的に音を確認できる環境は早めに用意するのがおすすめです。

Q3. ギターアンプをベースに使ってもよいですか?

A. 小さな音で一時的に音を確認することはできますが、基本的にはベース専用アンプをおすすめします。

ギターアンプのスピーカーは、ベースの持続的な低音を前提としていない場合があります。

特に大きな音量や低音を強調した設定で使うことは避けてください。

初心者セットを選ぶ際も、付属品が「ギター・ベース兼用」なのか「ベース専用」なのかを確認しましょう。

Q4. 初心者セットは何年くらい使えますか?

A. ベース本体の作りと状態がよく、適切に保管されていれば、初心者向けモデルでも何年も使えます。

先に買い替える可能性が高いのは、小型アンプ、ケース、シールド、ストラップなどの付属品です。

初心者向けという名前だけで、上達後に必ず使えなくなるわけではありません。

気に入った本体なら、調整や弦交換をしながら長く使い、必要な周辺機材だけを少しずつ更新できます。

Q5. 初心者セットと単品購入はどちらがお得ですか?

A. 機材を何も持っていない人は、初心者セットの方が安く簡単にそろえられる場合があります。

すでにチューナーやヘッドホンなどを持っている人や、欲しいベースとアンプが決まっている人は、単品購入の方が無駄を減らせます。

セット価格だけでなく、本体と主要機材を単品で購入した場合の総額も比較してください。

金額差が小さいなら、出荷前点検、保証、問い合わせのしやすさまで含めて選ぶと後悔しにくいです。

初心者セット選びの最終結論

ベース選びのまとめエレキベース初心者セットは、ベース関連用品を何も持っておらず、必要な道具を一度にそろえたい人には便利な選択肢です。

商品が届いてすぐに練習を始めやすく、機材の買い忘れも防げます。難しい機材選びで立ち止まらず、最初の一音まで進みやすいことが初心者セットの価値です。

一方で、付属品の点数が多いからといって、ベース本体やアンプの品質まで高いとは限りません。

ピック、クロス、簡易教材などで点数が増えていても、演奏のしやすさが上がるわけではないからです。

初心者セットを比べるときは、まずベース本体のメーカーと型番を見ます。次に、アンプやヘッドホン機材が自分の練習時間と住宅環境に合うかを確認してください。その後で、チューナー、シールド、ケース、ストラップなどの不足がないかを見れば、比較の順番で迷いにくくなります。

初心者セットを選ぶ優先順位

  • 何度も持ちたくなるベース本体か
  • 重量やネックが自分の体に合うか
  • 本体とアンプの型番が明確か
  • 自宅環境に合う音の出し方ができるか
  • チューナー、シールド、ケースがそろうか
  • 販売店の点検や保証があるか
  • 単品購入より本当に割安か

エレキベース初心者セットのおすすめを探すときは、「一番安いセット」や「一番点数が多いセット」を探すのではなく、自分が無理なく練習を続けられるセットを探してください。

一戸建てで昼間に弾くなら小型ベースアンプ付き、集合住宅や夜間中心ならヘッドホン対応、バンド加入を予定しているなら本体優先というように、生活環境によって正解は変わります。

体格に不安があるならショートスケールや軽めの個体、弾きたい曲に低い音が必要なら5弦というように、一般的なおすすめよりも、あなたが実際に演奏する場面を優先してください。

そして、初心者セットに含まれる教材だけで分かりにくい部分は、動画、教則本、音楽教室などで補っていきましょう。

最初からすべてを完璧に理解する必要はありません。

チューニングをして、アンプへつなぎ、好きな曲の音を一つ鳴らすところからで大丈夫です。最初は音が途切れたり、ほかの弦が鳴ったりしても普通です。少しずつ音がそろっていく過程も、楽器を始める楽しさの一つですよ。

あなたは、どんな曲をベースで弾いてみたいでしょうか。その曲へ近づくために必要なものがそろっているかを考えれば、初心者セットを選ぶ基準は自然と見えてきます。

大切なのは、高価なセットを持つことではなく、今日も少し触ってみようと思える一本を選ぶことです。

音楽を始めるのに、遅すぎる年齢はありません。

ベースは一人で音を出す時間も楽しいですし、誰かと演奏したときには曲全体を下から支える喜びがあります。最初の一本は、その新しい時間へ入るための入口です。

あなたが選んだベースから、新しい音楽の時間を始めてみてください。