シンセサイザー初心者向け練習曲|弾きやすい曲の選び方を解説

初心者向けの練習曲と弾きやすい曲の選び方を紹介する、シンセサイザーを主題にしたアイキャッチ画像 シンセサイザー
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「シンセサイザーを始めたけれど、最初に何の曲を弾けばいいのか分からない」「好きな曲に挑戦したいけれど、鍵盤の経験がほとんどない」。そんな悩みはありませんか?

シンセサイザーは多彩な音色を楽しめる楽器ですが、最初から複雑な曲や両手演奏に挑戦する必要はありません。

鍵盤初心者でも弾きやすい曲はたくさんあります。童謡やクラシックの簡単なメロディーはもちろん、有名なシンセサイザー曲でも、短いフレーズに区切れば練習の題材になります。

大切なのは、曲の知名度や人気よりも、今の自分が無理なく弾ける部分を見つけることです。

例えば、鍵盤を初めて触る人なら「メリーさんのひつじ」や「きらきら星」から。電子音楽が好きなら、少し慣れた段階で「RYDEEN」や「Jump」の特徴的なフレーズに挑戦する方法もあります。

「童謡では物足りないけれど、好きな曲は難しそう」という場合も、演奏する範囲や音の数を調整すれば、練習の選択肢が広がります。

この記事では、シンセサイザー初心者におすすめの練習曲を具体的に紹介しながら、難易度の見極め方、音色の選び方、効率的な練習手順、楽譜や教材の選び方まで分かりやすく解説します。

シンセサイザーならではの音色を楽しみながら、あなたに合った最初の1曲を見つけていきましょう。

この記事で分かること

  • シンセサイザー初心者が弾きやすい曲の選び方
  • 童謡・クラシック・洋楽・邦楽のおすすめ練習曲
  • 曲全体の難易度と短いフレーズだけを弾く難易度の違い
  • 片手演奏から両手演奏へ進む具体的な練習方法
  • 曲に合う音色や初心者向け楽譜の選び方
  • 練習が難しいときに曲を簡単にする方法
  1. シンセサイザー初心者に弾きやすい曲の選び方
    1. 初心者向け練習曲を選ぶ5つのポイント
      1. テンポが速すぎない
      2. 同じフレーズが繰り返し登場する
      3. 使用する音と音域が少ない
      4. リズムが分かりやすい
      5. 自分が好きで繰り返し弾きたい
    2. 片手演奏と原曲再現の難易度の違い
  2. 鍵盤未経験者におすすめの簡単な練習曲
    1. きらきら星・メリーさんのひつじ
      1. きらきら星
      2. メリーさんのひつじ
    2. よろこびの歌・かえるの合唱・聖者の行進
      1. よろこびの歌
      2. かえるの合唱
      3. 聖者の行進
  3. シンセサイザー初心者におすすめの洋楽
    1. Jump・Sweet Dreams
      1. Jump/Van Halen
      2. Sweet Dreams (Are Made of This)/Eurythmics
    2. Take On Me・Seven Nation Army
      1. Take On Me/a-ha
      2. Seven Nation Army/The White Stripes
  4. 邦楽で楽しむシンセサイザーの練習曲
    1. RYDEEN・戦場のメリークリスマス
      1. RYDEEN/YELLOW MAGIC ORCHESTRA
      2. 戦場のメリークリスマス/坂本龍一
    2. 好きなJ-POPを練習曲にするコツ
  5. 初心者向け練習曲の難易度比較
      1. 自分に合う曲を判断するチェック項目
  6. 曲を弾けるようになる練習手順
    1. 片手練習から両手演奏へ進む方法
      1. 最初は鍵盤の位置を覚える
      2. 片手で短いフレーズを完成させる
      3. メトロノームでリズムを整える
      4. 左手の低音を追加する
      5. コード演奏へ発展させる
      6. 1日15分程度の練習例
    2. 音色の選び方と楽譜・教材の活用法
      1. 初心者はピアノ系音色から始める
      2. 曲に合わせて音色を変更する
      3. アタックとリリースを理解する
      4. シンセサイザーの便利な機能
      5. 初心者向け楽譜の選び方
      6. 無料楽譜や公式教材は利用できる?
      7. ピアノ経験がなくても独学できる?
      8. 初心者がつまずきやすいポイントと対処法
    3. シンセサイザー初心者の曲に関するよくある質問(FAQ)
  7. まとめ

シンセサイザー初心者に弾きやすい曲の選び方

シンセサイザー初心者が最初の練習曲を選ぶときは、「有名だから」「シンセサイザーの代表曲だから」という理由だけで決めないことが大切です。

どれほど好きな曲でも、速いフレーズや複雑なコードが続けば、鍵盤に慣れていない段階では難しく感じることがあります。

反対に、原曲は難しくても、短いメロディーだけなら取り組める曲もあります。

シンセサイザーには、ピアノと共通する鍵盤演奏の要素と、電子楽器ならではの音色や機能があります。そのため、「鍵盤を弾く練習」と「シンセサイザーらしい音を楽しむ練習」を分けて考えてもよいでしょう。

初心者向け練習曲を選ぶ5つのポイント

シンセサイザー初心者が練習曲を選ぶときは、次の5つを意識すると判断しやすくなります。

テンポが速すぎない

最初の練習では、鍵盤の位置を確認しながら指を動かす時間が必要です。

原曲のテンポが速いと、正しい鍵盤を押す前に次の音が来てしまい、演奏が止まりやすくなります。

そのため、ゆっくりした曲や、テンポを落としても練習しやすい曲がおすすめです。

練習を始めるときは、BPM60〜80程度を一つの目安にしてもよいでしょう。

BPMとは、1分間に何回拍を刻むかを表す数字です。BPM60なら、1秒に1拍の速さになります。

ただし、これは練習速度の一例であり、すべての曲に適したテンポという意味ではありません。8分音符や16分音符が多い曲では、同じBPMでも指を動かす回数が増えます。

難しいと感じる場合は、さらに速度を下げて構いません。まずは音を間違えずに押せる速さを探してみてください。

同じフレーズが繰り返し登場する

短いメロディーが繰り返される曲は、初心者にとって取り組みやすい題材です。

一度覚えた指の動きを何度も使えるため、曲全体で新しく覚える内容を減らせます。

例えば、2〜4小節ほどの短いフレーズを繰り返す方法なら、最初から長い曲を暗記する必要がありません。

同じフレーズでも、音の長さやリズムを意識しながら演奏すると、十分に練習になります。

ただし、繰り返しが多くても、指の移動が大きかったり、速い音符が続いたりするフレーズは難しくなります。反復の多さと弾きやすさを一緒に確認しましょう。

使用する音と音域が少ない

鍵盤経験がほとんどない場合は、3〜5種類程度の音で演奏できる短いフレーズから始めるとよいでしょう。

例えば、ド・レ・ミの3音だけを使うメロディーなら、指と鍵盤の位置を結び付けやすくなります。

慣れてきたら、ドから高いドまでの1オクターブ程度に演奏範囲を広げていく方法があります。

音域とは、メロディーの中で使われる最も低い音から最も高い音までの範囲です。

使う音の種類が少なくても、大きな鍵盤移動が必要な曲では難易度が上がります。初心者のうちは、狭い範囲で弾ける曲が取り組みやすいでしょう。

リズムが分かりやすい

使う音が少なくても、リズムが複雑だと難易度は上がります。

最初は4分音符や8分音符を中心とした、一定の拍子を感じやすい曲が適しています。

一方、16分音符が続く曲や、拍の裏側にアクセントが置かれるシンコペーションの多い曲は、指の動きだけでなくリズムの理解も必要になります。

同じ音を繰り返すだけのフレーズでも、音を伸ばす長さや休符の位置によって曲の印象は変わります。

曲を聴いて自然に拍を取れるか、口ずさみながらリズムを確認できるかも判断材料になります。

自分が好きで繰り返し弾きたい

難易度だけで曲を選ぶ必要はありません。

何度も聴いてきた曲や、メロディーをよく知っている曲なら、演奏している音が正しいかどうかを耳でも確かめやすくなります。

好きな曲を少しずつ弾けるようになることは、練習を続ける楽しみにもつながります。

難しい曲に挑戦するときは、最初から全曲を仕上げようとせず、イントロやサビなど、特に弾いてみたい部分から取り組みましょう。

最初の曲選びで特に大切なこと

片手で弾ける短いフレーズから始めることを意識しましょう。

リズムが分かりやすく、同じ音の動きを繰り返せる曲なら、鍵盤の基礎を確認しやすくなります。

曲全体を完成させることより、まずは短い部分を正確に弾けるようになることを優先してみてください。

片手演奏と原曲再現の難易度の違い

シンセサイザー初心者の曲選びで、特に覚えておきたいことがあります。

それは、同じ曲でも、どこまで再現するかによって難易度が大きく変わるという点です。

シンセサイザーのコード演奏が印象的な洋楽でも、特徴的な音だけを取り出して単音で弾くなら、初心者の練習に利用できます。

しかし、原曲と同じ和音、リズム、音色、演奏速度まで再現しようとすると、必要な技術は増えます。

原曲では複数のシンセサイザーパートが重ねられている場合もあり、一つの音色と片手だけでは完全に再現できないことがあります。

演奏方法 主な内容 難易度の考え方
片手の単音演奏 メロディーやリフだけを弾く 入門から取り組みやすい
片手の和音演奏 複数の鍵盤を同時に押す コードの理解と指の動きが必要
両手演奏 メロディーと伴奏を分担する 左右の手を別々に動かす練習が必要
原曲に近い演奏 テンポや音色、複数パートを再現する 曲によって高度な技能が必要

例えば「Take On Me」のような速いシンセサイザーフレーズも、最初は数音だけを取り出し、ゆっくり弾く方法があります。

「Jump」のように和音が印象的な曲なら、最初は特徴的な音だけを弾き、後からコードの構成音を増やせます。

ただし、短い部分が弾けることと、原曲全体を演奏できることは別です。

楽譜に「初級」と書かれていても、それは通常、その楽譜の編曲に対する難易度を表しています。原曲そのものが簡単であることを意味するわけではありません。

楽譜が単音メロディーなのか、コードを含むのか、両手で弾くのかを確認し、自分に合う演奏範囲から始めましょう。

鍵盤未経験者におすすめの簡単な練習曲

鍵盤をほとんど弾いたことがない場合は、シンセサイザー専用の楽曲から始める必要はありません。

ピアノでよく使われる童謡や簡単なクラシック曲も、鍵盤付きシンセサイザーの練習に利用できます。

シンセサイザーとピアノでは音の作り方や音色の種類は異なりますが、基本的な鍵盤の並びは共通しています。

まずは右手で一つずつ音を鳴らすところから始めてみましょう。

きらきら星・メリーさんのひつじ

きらきら星

「きらきら星」は、鍵盤初心者が最初に取り組む練習曲として使いやすいメロディーです。

広く知られている旋律なので、音の順番を覚えやすく、演奏が合っているかも確認しやすいでしょう。

一般的なハ長調のメロディーは、次のように始まります。

きらきら星の冒頭

ド ド ソ ソ ラ ラ ソ

ファ ファ ミ ミ レ レ ド

同じ音を2回ずつ弾く部分があり、鍵盤を押すタイミングや音の長さを確認する練習に向いています。

また、ドからソへ移動する部分では、離れた鍵盤を正確に探す練習ができます。

最初は「ド・ド・ソ・ソ」だけを取り出し、次に「ラ・ラ・ソ」を加えましょう。

音の順番を覚えたら、一定のテンポで演奏することを目標にします。

おすすめの音色は、ピアノ、ベル、柔らかいシンセリードなどです。

同じメロディーを異なる音色で弾くと、シンセサイザーならではの楽しみも感じられます。

ドからラまで音域が広がるため、すべての音を無理に同じ手の位置で弾こうとする必要はありません。必要に応じて手の位置を調整しましょう。

メリーさんのひつじ

「メリーさんのひつじ」は、少ない音でメロディーを作る練習に適した曲です。

一般的なハ長調のアレンジでは、冒頭を次のように演奏できます。

メリーさんのひつじの冒頭

ミ レ ド レ ミ ミ ミ

レ レ レ ミ ソ ソ

特に最初の「ミ・レ・ド・レ」は、隣り合う白鍵を順番に移動する練習に向いています。

指を大きく動かす必要がないので、鍵盤の位置を覚える段階でも取り組みやすいでしょう。

同じ「ミ」を続けて弾く部分では、音の長さが不ぞろいにならないよう注意してください。

最初は1音ずつゆっくり弾き、慣れたら拍を数えながら演奏してみましょう。

ピアノ音色だけでなく、マリンバ系の音色や柔らかい電子音で弾く方法もあります。

鍵盤経験がまったくない場合は、「メリーさんのひつじ」から始めて、次に「きらきら星」へ進む方法もおすすめです。

よろこびの歌・かえるの合唱・聖者の行進

よろこびの歌

「よろこびの歌」は、ベートーヴェンの交響曲第9番で知られる旋律です。

隣り合う音を順番に進む部分が多く、片手のメロディー練習に利用できます。

ハ長調の簡単なアレンジでは、冒頭を次のように演奏できます。

よろこびの歌の冒頭

ミ ミ ファ ソ

ソ ファ ミ レ

ド ド レ ミ

ミ レ レ

この曲では、音を順番に弾くだけでなく、拍子を安定させることを意識しましょう。

「ミ・ミ・ファ・ソ」では、同じ鍵盤を押し直したあと、隣の音へ移る動きが必要です。

また、フレーズの終わりでは、最後の音を必要な長さだけ伸ばすことも意識してください。

ストリングスやシンセパッドなど、音が持続する音色を選ぶと、旋律の雰囲気を変えて楽しめます。

ただし、音の立ち上がりが遅い音色では、演奏のタイミングが分かりにくくなる場合があります。最初はピアノ音色で練習し、慣れてから変更するとよいでしょう。

かえるの合唱

「かえるの合唱」は、ド・レ・ミ・ファ・ソの位置を覚える練習に利用しやすい曲です。

音が順番に上がったり下がったりする部分が多く、指を自然な順番で動かす練習に向いています。

短いメロディーを何度も繰り返し、音の位置を確実に覚えることを目標にしましょう。

最初は鍵盤を見ながら弾いても構いません。音の位置が分かってきたら、少しずつ指の動きを意識してみてください。

慣れてきたら、テンポを変えたり、音色を変更したりしてみましょう。

輪唱で知られる曲ですが、初心者が最初から複数のパートを演奏する必要はありません。

聖者の行進

「聖者の行進」は、親しみやすいメロディーと繰り返しのあるフレーズが特徴です。

これまでの曲よりも、音の長さやリズムの違いを意識した練習に適しています。

最初は右手でメロディーだけを演奏し、拍子に合わせて弾けるようにしましょう。

音の順番を覚えたあとで、メトロノームに合わせて繰り返すと、リズムの安定を確認できます。

慣れたら左手で低音を加え、簡単な伴奏を付ける練習にも進めます。

ただし、楽譜によって調やアレンジが異なるため、初心者向けの簡単な編曲を選ぶことが大切です。

曲名 難易度の目安 主な練習内容
きらきら星 入門 反復・鍵盤の移動
メリーさんのひつじ 入門 隣接音・同じ音の連打
よろこびの歌 入門〜初級 指の動き・拍子
かえるの合唱 入門 音階・反復練習
聖者の行進 入門〜初級 リズム・フレーズ

この難易度は、初心者向けの単純なメロディーを片手で弾く場合の目安です。特定の楽譜出版社による統一された難易度ではありません。

最初の1曲に迷ったら、使う音が少ない「メリーさんのひつじ」や、よく知っている「きらきら星」から始めるとよいでしょう。

必ずこの順番で練習しなければならないわけではありません。好きな曲や、メロディーを覚えている曲から始めることもできます。

シンセサイザー初心者におすすめの洋楽

基本的な鍵盤操作に少し慣れてきたら、シンセサイザーらしい音色が印象的な洋楽にも挑戦してみましょう。

1980年代のシンセポップやロックには、電子音を活かした特徴的なフレーズがあります。

ただし、有名なシンセサイザー曲が必ずしも初心者向けとは限りません。

ここでは、原曲を完全に再現するのではなく、初心者が短い部分から取り組む方法を中心に紹介します。

Jump・Sweet Dreams

Jump/Van Halen

Van Halenの「Jump」は、1984年に発表された楽曲で、力強いシンセサイザーのコードフレーズが印象的です。

明るく華やかな電子音は、シンセサイザーでロックを演奏する楽しさを感じさせてくれます。

しかし、イントロを原曲どおりに演奏しようとすると、複数の音を同時に押すコード演奏と、正確なリズムが必要になります。

完全な鍵盤初心者が最初の1曲として原曲を再現するには、難しい部分もあります。

そこで、まずはイントロの特徴的な音を取り出し、単音に簡略化して練習してみましょう。

音の順番を覚えたら、2音、3音というようにコードの構成音を少しずつ追加する方法があります。

おすすめの音色は、シンセブラスや明るいポリシンセです。

ポリシンセとは、複数の音を同時に鳴らせるタイプのシンセサイザーや発音設定を指します。

コードを弾く場合は、選んだ音色が和音に対応しているか確認しましょう。

音を鳴らすタイミングと、鍵盤から指を離すタイミングを意識して練習してください。

「Jump」は、単音からコード演奏へ進む練習曲として利用できます。

イントロを単音に簡略化した演奏と、原曲のコード演奏は難易度が異なります。最初から同じ音の厚みを再現しようとせず、演奏する音を段階的に増やしましょう。

Sweet Dreams (Are Made of This)/Eurythmics

Eurythmicsの「Sweet Dreams (Are Made of This)」は、1983年に発表されたシンセポップの楽曲です。

印象的な反復フレーズがあり、一定のリズムを維持する練習に利用できます。

初心者の場合は、曲全体ではなく、特徴的な反復パターンを取り出して演奏する方法がおすすめです。

最初は単音や簡単な音の組み合わせで練習し、メトロノームに合わせて同じフレーズを繰り返しましょう。

反復フレーズでは、毎回同じ長さで音を鳴らすことが大切です。繰り返すうちにテンポが速くなったり、音を短く切りすぎたりしないよう確認してください。

おすすめの音色は、シンセベースや歯切れのよいアナログ系シンセリードです。

シンセベースとは、シンセサイザーで作られた低音向けの音色です。

低い音域で演奏すると、音の長さや休符の位置にも注意を向ける練習になります。

ただし、原曲では複数の音やパートが重なっています。片手の単音演奏だけですべてを再現できるわけではありません。

まずは主要なフレーズを安定して繰り返せることを目標にしましょう。

Take On Me・Seven Nation Army

Take On Me/a-ha

a-haの「Take On Me」は、1985年のヒット版で知られるシンセポップの代表的な楽曲です。

特にイントロの速いシンセサイザーフレーズが印象的です。

ただし、このフレーズを原曲に近いテンポで正確に演奏するには、指を素早く動かす技術が必要です。

初心者向けの簡単な曲と考えるのは適切ではありません。

それでも、練習する部分を限定すれば、初級段階から取り組むことはできます。

最初はイントロの短い範囲を取り出し、原曲より大幅にテンポを落としましょう。

次に、右手だけで音の順番を確認します。指の動きが安定してきたら、少しずつテンポを上げていきます。

途中で間違えやすくなった場合は、無理に速くせず、再びテンポを落として練習しましょう。

明るく歯切れのよいシンセリードを選ぶと、演奏の輪郭を確認しやすくなります。

音が長く残る音色では、速いフレーズの音の区切りが分かりにくくなる場合があります。

速く弾けないからといって諦める必要はありません。短いフレーズを正確に弾くことを重ねて、段階的に原曲の雰囲気へ近づけていきましょう。

Seven Nation Army/The White Stripes

The White Stripesの「Seven Nation Army」は、2003年に発表された楽曲です。

短く印象的な低音のリフが特徴で、単音演奏の練習に利用できます。

リフとは、曲の中で繰り返し登場する特徴的な短いフレーズのことです。

この曲では、同じフレーズを繰り返しながら、音の長さや休符を正確に演奏する練習ができます。

まずは低い音域の鍵盤で、ゆっくりリフを弾いてみましょう。

音の順番を覚えたら、一定のテンポで繰り返します。音の高さだけでなく、音を鳴らさない部分にも注目してください。

おすすめの音色はシンセベースです。低音のシンセリードでも練習できます。

原曲の楽器について

「Seven Nation Army」の有名な低音リフは、原曲ではシンセサイザーではなく、ギターの音程を下げるエフェクト処理によって演奏されています。

シンセサイザーが原曲の主役というわけではありませんが、鍵盤で単音リフを練習する題材として活用できます。

原曲の演奏楽器と練習に使用する楽器が異なっても問題ありません。

シンセサイザーの低音を使った反復演奏に興味があるなら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。

邦楽で楽しむシンセサイザーの練習曲

洋楽だけでなく、日本の音楽にもシンセサイザーの魅力を感じられる曲があります。

電子音楽の代表曲から、映画音楽、身近なJ-POPまで、練習曲の選択肢は幅広いですよ。

邦楽でも大切なのは曲全体の難易度ではなく、自分が演奏する部分の難易度です。

好きなメロディーを短く区切り、無理のない速さで練習していきましょう。

RYDEEN・戦場のメリークリスマス

RYDEEN/YELLOW MAGIC ORCHESTRA

YELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)の「RYDEEN」は、日本のシンセサイザー音楽を代表する楽曲の一つです。

1979年のアルバム『SOLID STATE SURVIVOR』に収録されています。

電子的なメロディーと規則的なリズムが印象的で、シンセサイザーらしい演奏を楽しみたい方にとって魅力的な題材です。

ただし、「RYDEEN」を原曲に近い速さとアレンジで演奏するには、正確なリズムと細かい指の動きが求められます。

完全な鍵盤初心者が最初から全曲を再現するのは簡単ではありません。

そこで、まずはメインメロディーの短い部分を取り出して練習しましょう。

音色は、最初から原曲の音に近づけようとせず、シンプルなシンセリードを選ぶ方法がおすすめです。

メロディーの音の順番を覚え、一定のテンポで弾けるようにすることを優先します。

次に、音を出すタイミングと長さを確認しましょう。メロディーを知っている曲でも、実際に鍵盤で演奏するとリズムが難しく感じられる場合があります。

慣れてきたら、音の長さやリズムを少しずつ原曲に近づけていきましょう。

原曲のすべてのパートを再現する必要はありません。短いメロディーを好きな電子音で弾くことから始めてみてください。

戦場のメリークリスマス/坂本龍一

坂本龍一が作曲した「Merry Christmas Mr. Lawrence」は、映画『戦場のメリークリスマス』に関連する楽曲です。

美しい旋律が特徴で、鍵盤楽器による演奏にも適しています。

シンセサイザーでは、ピアノ音色だけでなく、ベル系やシンセパッドなどの音色でも楽しめます。

初心者の場合は、伴奏を付けずに主旋律だけを片手で弾く方法が考えられます。

ただし、メロディーの中には音の跳躍やリズムの難しい部分もあるため、完全な入門曲とはいえません。

最初は初心者向けに簡略化された楽譜を選び、短い部分から練習するとよいでしょう。

この曲では、音の高さを正確に弾くだけでなく、音を伸ばす長さやフレーズの区切りも大切になります。

シンセパッドなど、鍵盤を押してから音がゆっくり立ち上がる音色では、ピアノ音色とは違った演奏感になります。

最初は音の始まりがはっきりした音色でメロディーを確認し、そのあとで柔らかい音色に変更する方法もあります。

原曲に近い両手のアレンジは、より多くの演奏技術を必要とする場合があります。まずはメロディーを楽しみ、その後で伴奏を加える段階へ進みましょう。

好きなJ-POPを練習曲にするコツ

シンセサイザーの練習曲は、必ずしも電子音楽の代表曲である必要はありません。

普段聴いているJ-POPの中から、好きなメロディーを選ぶ方法もあります。

原曲にシンセサイザーのパートが含まれていなくても、メロディーを鍵盤で演奏することは可能です。

シンセサイザーなら、同じ曲をピアノ音色、ベル音色、シンセリードなどで演奏できます。

好きな曲を選ぶときは、次のような部分に注目してみましょう。

  • イントロの短いキーボードフレーズ
  • サビの覚えやすいメロディー
  • 繰り返し登場する伴奏パターン
  • 一定の音を反復する低音パート
  • 少ないコードで演奏できる部分

例えば、サビのメロディーが好きな曲なら、最初はサビの2小節だけを弾く練習にしても構いません。

歌のメロディーを右手で弾くだけでも、音の高さやリズムを確認する練習になります。

伴奏が難しい場合は、最初はメロディーだけに集中しましょう。コードや低音を加えるのは、その部分を安定して弾けるようになってからで十分です。

ただし、J-POPには細かな16分音符、シンコペーション、転調、複雑なコード進行などが含まれる曲もあります。

難しい部分は音を減らしたり、ゆっくりしたテンポに変更したりして調整しましょう。

初心者用のメロディー譜と、原曲に近いピアノソロアレンジでは、必要な演奏技術が違います。

シンセサイザー初心者にとって重要なのは、好きな曲を完璧に再現することではなく、演奏できる部分を一つずつ増やすことです。

J-POPを練習曲に選ぶときの判断基準

短く区切って片手で弾ける部分があるかを確認しましょう。

知っているメロディーで、音域が広すぎず、繰り返し練習できる部分なら取り組みやすくなります。

初心者向け練習曲の難易度比較

ここまで紹介した曲を、初心者向けに演奏範囲を限定した場合の難易度で比較してみましょう。

同じ曲でも、片手の単音演奏と原曲に近い両手演奏では難易度が変わります。

以下の表は曲全体の難しさではなく、初心者が最初に取り組む練習範囲を基準にしています。

曲名 初心者向けの練習範囲 難易度目安 主な練習内容
メリーさんのひつじ 基本メロディー 入門 隣接音・連打
きらきら星 基本メロディー 入門 反復・鍵盤移動
かえるの合唱 基本メロディー 入門 音階・反復
よろこびの歌 基本メロディー 入門〜初級 指の動き・拍子
聖者の行進 基本メロディー 入門〜初級 リズム・フレーズ
Seven Nation Army 主な単音リフ 入門〜初級 低音・反復・休符
Jump 単音化したイントロ 初級 シンセ音色・コードへの発展
Sweet Dreams 簡略化した反復フレーズ 初級 一定のテンポ・低音演奏
RYDEEN 簡略化した主旋律 初級 シンセリード・リズム
戦場のメリークリスマス 簡略化した主旋律 初級 音の長さ・旋律表現
Take On Me 低速の短いフレーズ 初級から練習可能 指の動き・テンポアップ

難易度はあくまで目安であり、すべての初心者に共通する公式順位ではありません。

楽譜の編曲、演奏する範囲、テンポ、鍵盤経験によっても感じ方は異なります。

もし鍵盤経験がまったくないなら、「メリーさんのひつじ」「きらきら星」「かえるの合唱」のような基本メロディーから始める方法がおすすめです。

基本的なメロディーを弾けるようになったら、「Seven Nation Army」の単音リフや、「Sweet Dreams」の簡略化したフレーズにも挑戦できます。

コード演奏を覚えたい場合は「Jump」、電子的なメロディーを楽しみたい場合は「RYDEEN」も練習の候補になります。

好きな曲が難しく感じられるときは、簡単なアレンジを探したり、演奏範囲を短くしたりしてみてください。

自分に合う曲を判断するチェック項目

候補の曲がいくつかある場合は、次の項目を確認すると選びやすくなります。

  • 片手で演奏できる部分があるか
  • 知っているメロディーか
  • 使う音の種類が多すぎないか
  • 手の位置を大きく移動しなくても弾けるか
  • リズムが複雑すぎないか
  • テンポを落として練習できるか
  • 短いフレーズに分けられるか
  • 自分の鍵盤数で必要な音域を演奏できるか
  • 初心者向けの楽譜や教材を利用できるか
  • 繰り返し練習したいと思える曲か

すべての条件を満たす必要はありませんが、鍵盤未経験者なら、片手で弾けること、短く区切れること、リズムが分かりやすいことを優先するとよいでしょう。

25鍵程度の小型シンセサイザーでも、短い単音メロディーを演奏できる曲があります。一方、広い音域や両手での伴奏が必要な曲では、鍵盤数による制約が出ることがあります。

演奏したいフレーズの最低音と最高音が、鍵盤の範囲に収まるかも確認しましょう。

曲を弾けるようになる練習手順

練習曲を選んでも、どのように練習すればよいか分からなければ、途中で手が止まってしまうことがあります。

シンセサイザー初心者は、最初から両手演奏や音色作りを覚えようとせず、順番に取り組むことが大切です。

まずは鍵盤の位置を覚え、片手で短いメロディーを弾けるようにしましょう。

その後でリズム、左手の伴奏、音色の変更へ進むと、少しずつ演奏の幅を広げられます。

独学で指使いやコードの進め方に迷う場合は、シンセサイザーを学べるEYS音楽教室のように、初心者から受講できるレッスンを確認する方法もあります。

片手練習から両手演奏へ進む方法

最初は鍵盤の位置を覚える

鍵盤をほとんど弾いたことがない場合は、最初にド・レ・ミ・ファ・ソの位置を確認しましょう。

ドの位置を探すときは、黒鍵が2つ並んでいる場所を目印にします。

黒鍵2つの左側にある白鍵がドです。

まずは中央付近のドを探し、そこから右に向かってド・レ・ミ・ファ・ソと順番に弾いてみてください。

鍵盤の位置が分かってきたら、「メリーさんのひつじ」や「かえるの合唱」など、短い曲に進みましょう。

最初は速さを気にせず、正しい鍵盤を押せることを優先します。

片手で短いフレーズを完成させる

次の段階では、曲のメロディーを短い範囲に区切って練習します。

例えば、2小節程度のフレーズを選び、右手だけで繰り返し弾いてみましょう。

途中で間違えた場合は、曲の最初からやり直すのではなく、間違えた部分だけを練習します。

短い範囲を安定して弾けるようになったら、次の2小節へ進みます。

最後に、それぞれのフレーズをつなげてみましょう。

指使いが毎回変わる場合は、どの指で弾くと無理なく次の音へ進めるかを確認します。ただし、手の大きさや楽譜のアレンジによって適した指使いは変わります。

メトロノームでリズムを整える

音の順番を覚えたら、次はリズムを安定させます。

メトロノームとは、一定の速さで拍を刻む道具や機能のことです。

最初はBPM60程度など、余裕を持って弾けるテンポから始める方法があります。

安定して演奏できるようになったら、BPM65、BPM70というように少しずつ速くしていきます。

ただし、5 BPMずつ上げることが必須ではありません。速くすると間違いが増える場合は、前のテンポに戻しましょう。

メトロノームに合わせる前に、音を弾かずに拍を数えるだけの練習も役立ちます。

「1・2・3・4」と声に出したり、手で拍を取ったりして、一定のリズムを確認してから演奏するとよいでしょう。

テンポを上げるときのポイント

正確に弾ける速さを基準に練習することが大切です。

速度を上げると演奏が崩れる場合は、無理に続けず、ゆっくりしたテンポで音とリズムを確認しましょう。

左手の低音を追加する

右手でメロディーを弾けるようになったら、左手の伴奏を加える練習に進めます。

最初から複雑なコードを押さえる必要はありません。

まずは左手で、コードの基準になるルート音を弾く方法があります。

例えば、Cコードのルート音はド、Fコードはファ、Gコードはソです。

右手でメロディーを弾き、左手では必要なタイミングに合わせて低音を1音だけ弾いてみましょう。

ただし、これらのコードがすべての練習曲で使われるわけではありません。

実際に必要な音は、選んだ楽譜やアレンジに合わせて確認してください。

右手と左手を別々に練習してから、短い部分で合わせると取り組みやすくなります。

片手ずつなら弾けるのに両手では難しい場合もあります。必要に応じて、さらに短い範囲へ区切って練習してください。

コード演奏へ発展させる

左手の単音伴奏に慣れたら、コード演奏に進む方法があります。

コードとは、複数の音を組み合わせて鳴らす和音のことです。

例えば、基本的なCコードは、ド・ミ・ソの3音で構成されます。

最初は一つのコードをゆっくり押さえ、3音を同時に鳴らす練習をしましょう。

次に、別のコードへ移動する練習を加えます。

コード変更が難しい場合は、左右の手を同時に動かそうとせず、左手だけで押さえ方を確認してください。

シンセサイザーの音色によっては、複数の音を同時に鳴らせない設定があります。

コードを演奏するときは、ポリフォニックと呼ばれる複数音の発音に対応した設定を選びましょう。

演奏する曲にコードが必要ない場合は、無理に和音練習へ進む必要はありません。

1日15分程度の練習例

初心者の練習は、必ずしも長時間である必要はありません。

まずは1日10〜15分程度から始め、生活の中で無理なく続けられる時間を見つける方法があります。

例えば、15分なら次のように分けられます。

時間 練習内容
最初の3分 鍵盤の位置確認と指の準備
次の5分 難しいフレーズの部分練習
次の5分 フレーズをつなげて演奏
最後の2分 好きな音色で演奏して確認

これはあくまで練習方法の一例です。すべての初心者に同じ練習時間が最適というわけではありません。

疲れを感じたり、手や腕に痛みが出たりする場合は、無理をせず休憩しましょう。

「今日は4小節を覚える」「昨日よりリズムを安定させる」など、達成できる範囲の目標がおすすめです。

曲を覚えるまでの日数は、鍵盤経験や曲の難易度、練習内容によって変わります。何日で弾けるようになるかを一律に決めるよりも、前回より弾ける部分が増えたかを確認しましょう。

音色の選び方と楽譜・教材の活用法

シンセサイザーの魅力は、同じ鍵盤演奏でも音色によって曲の雰囲気が大きく変わることです。

ただし、最初から複雑な音作りを覚える必要はありません。

基本的な演奏に慣れるまでは、あらかじめ用意されているプリセット音色を使う方法がおすすめです。

初心者はピアノ系音色から始める

鍵盤の位置やリズムを確認するときは、ピアノ系音色が扱いやすいでしょう。

鍵盤を押したときの音の始まりが分かりやすく、音の高さや長さを確認しやすいためです。

「きらきら星」「メリーさんのひつじ」「よろこびの歌」などの基本練習に向いています。

まずはピアノ系音色で正確に弾けるようにし、慣れたらシンセサイザーらしい電子音に変更してみましょう。

ピアノ系音色が搭載されていない機種では、音の始まりがはっきりしていて、長く残りすぎない音色を選ぶ方法もあります。

曲に合わせて音色を変更する

シンセサイザーには、さまざまな種類の音色があります。

代表的な音色と、練習に利用する際の特徴を確認してみましょう。

音色 特徴 向いている練習
ピアノ 音の始まりが分かりやすい 鍵盤の基礎・音の長さの確認
シンセリード 電子的なメロディー向けの音色 RYDEEN・Take On Me
シンセパッド 柔らかく広がる持続音 長い音・ゆっくりしたフレーズ
シンセベース 低音向けの音色 Seven Nation Army・Sweet Dreams
シンセブラス 力強い金管楽器風の電子音 Jumpのコード演奏

ただし、音色名や搭載されている機能は、メーカーや機種によって異なります。

すべてのシンセサイザーに同じ音色が用意されているわけではありません。

曲に合う音色が見つからない場合は、まず近い特徴のプリセットを選んでみましょう。

コードを弾きたいのに単音しか鳴らない場合は、音色の発音設定を確認してみてください。

アタックとリリースを理解する

音色を変更したときに、「同じように鍵盤を押しているのに弾きにくい」と感じる場合があります。

その原因の一つが、音の立ち上がりや消え方の違いです。

アタックは、鍵盤を押してから音が立ち上がるまでの変化に関係します。

アタックが長い音色では、鍵盤を押してからゆっくり音が大きくなる場合があります。

そのため、速いメロディーの練習では、音の始まりがはっきりした音色の方が扱いやすいことがあります。

リリースは、鍵盤を離したあとに音が消えるまでの変化です。

リリースが長い音色では、次の音を弾いても前の音が残りやすくなります。

初心者が音の区切りを確認するときは、リリースが短めの音色を選ぶ方法があります。

また、フィルターという機能では、音に含まれる周波数成分を調整し、明るさや柔らかさなどを変えられます。

最初の鍵盤練習では細かな調整が必須ではありません。まずは音が分かりやすいプリセットで練習するとよいでしょう。

シンセサイザーの便利な機能

機種によっては、演奏を補助したり、音色を変化させたりする機能が搭載されています。

代表的なものに、アルペジエーター、レイヤー、スプリット、ピッチベンド、モジュレーションなどがあります。

アルペジエーターは、押した鍵盤やコードをもとに、設定されたパターンで音を鳴らす機能です。

レイヤーは複数の音色を重ねる機能で、スプリットは鍵盤を左右などの領域に分け、異なる音色を割り当てる機能です。

ピッチベンドは演奏中に音程を連続的に変える操作で、モジュレーションは音に揺れなどの変化を加える操作に利用できます。

例えば、スプリット機能に対応する機種では、左手側にベース音色、右手側にリード音色を割り当てられる場合があります。

ただし、これらの機能を最初からすべて覚える必要はありません。

特にアルペジエーターで自動的に音が鳴ることと、自分の指で同じフレーズを弾けることは別です。

基礎練習では、必要に応じて機能をオフにし、自分の演奏を確認することも大切です。

初心者向け楽譜の選び方

練習曲を決めたら、次は自分の演奏レベルに合った楽譜を選びましょう。

初心者向けの楽譜を選ぶときは、「入門」「初級」などの表示だけでなく、実際の演奏内容も確認することが重要です。

曲名や編成、難易度などから候補を探したい場合は、ぷりんと楽譜の選び方や使い方も確認できます。

例えば、右手のメロディーだけで練習できる楽譜は、鍵盤経験が少ない人に向いています。

また、指番号やドレミ表記が付いていると、鍵盤の位置を確認しやすくなります。

一方、コード名だけが書かれた楽譜では、具体的なメロディーやリズムが分からない場合があります。

教材の種類 メリット 注意点
五線譜 音の高さと長さを確認できる 最初は読譜に時間がかかる場合がある
ドレミ付き楽譜 音名を確認しやすい 音名だけではリズムを把握しにくい場合がある
コード譜 伴奏の仕組みを理解しやすい 具体的な押さえ方やリズムが分からない場合がある
動画教材 鍵盤位置や指の動きを確認できる アレンジや難易度が動画ごとに異なる

シンセサイザー専用の楽譜が見つからなくても、ピアノ用のメロディー譜を利用できる場合があります。

ただし、鍵盤数や同時に鳴らせる音の数によって、演奏できる範囲には違いがあります。

また、ピアノ用の楽譜が、原曲のシンセサイザーパートと一致するとは限りません。

原曲のキーボード演奏を再現したい場合は、キーボード用楽譜やバンドスコアも選択肢になります。

楽譜を選ぶ際は、曲名だけでなく編曲の難易度を確認することを忘れないでください。

無料楽譜や公式教材は利用できる?

初心者向けの練習教材には、無料で公開されているものもあります。

例えば、楽器メーカーが提供する公式教材や、正規に公開された初心者向けの楽譜などです。

ヤマハの電子キーボードPSR-E383向けソングブックには、「きらきら星(Twinkle Twinkle Little Star)」や「よろこびの歌(Ode to Joy)」などの基本版と発展版が収録されています。

電子キーボード向けの教材であっても、基本的な鍵盤メロディーの練習には応用できます。

ヤマハは、PSR-E383用のソングブックを無料でダウンロードできることを公式製品ページで案内しています。

ただし、教材ごとに対象機種や利用条件が異なるため、使用する前に確認してください。

また、無料で公開されている楽譜だからといって、必ずしも自由に転載や再配布ができるわけではありません。

楽曲の著作権と編曲譜の権利は別に考える必要があります。

練習用に利用する場合も、正規に公開された教材かどうかを確認しましょう。

楽譜を選ぶ際は、対象楽器、難易度、使用する調、コードの有無、模範演奏の有無なども確認すると判断しやすくなります。

ピアノ経験がなくても独学できる?

ピアノを習ったことがなくても、シンセサイザーの練習を始めることはできます。

鍵盤の基本配置や音名、メロディーの弾き方には、ピアノと共通する部分があるためです。

まずは簡単な曲で指の動きとリズムを覚え、徐々に難しい演奏へ進みましょう。

独学の場合は、楽譜や動画、メトロノームを組み合わせる方法があります。

自分の演奏を録音して聴き直すと、リズムのずれや音の長さを確認する材料にもなります。

ただし、指使いやリズムの間違いに自分では気づきにくい場合もあります。

練習方法に迷ったときは、経験者や楽器指導の専門家に相談する方法もあります。シンセサイザーを対象楽器に含むEYS音楽教室のようなレッスンも比較材料になります。

まずは短いメロディーを弾けるようになることを目標にしてみましょう。

初心者がつまずきやすいポイントと対処法

練習を続けていると、鍵盤の位置が分からなくなったり、指が思うように動かなかったりすることがあります。

そんなときは、何が難しいのかを分けて考えると、練習内容を調整しやすくなります。

困りごと 考えられる原因 対処方法
音の位置が分からない 鍵盤の配置に慣れていない 黒鍵2つを目印にドの位置を確認する
指が動かない 速く弾こうとしている・力が入っている テンポを落とし、短い範囲を練習する
リズムがずれる 音の位置を探すことに集中している 拍を数え、メトロノームを利用する
コードが押さえられない 複数音の同時押しに慣れていない 一つのコードだけをゆっくり練習する
曲が難しすぎる 演奏範囲や音の数が多い 片手・単音・短いフレーズに変更する
音色を変えると弾きにくい 音の立ち上がりや消え方が異なる 音の始まりが明確な音色で確認する

例えば、右手の指が動かない場合は、速さだけが原因とは限りません。手や肩に余計な力が入っていないかも確認してみましょう。

リズムがずれる場合は、まず音を弾かずに拍を数え、そのあとで鍵盤を押す練習に戻る方法があります。

難しい曲でも、演奏する範囲を短くする、両手から片手にする、和音を単音にする、装飾的な音を減らすなど、練習方法を調整できます。

一度難しいと感じた曲でも、別のアレンジなら取り組みやすくなるかもしれません。

シンセサイザー初心者の曲に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 楽譜が読めなくてもシンセサイザーで曲を弾けますか?

A. はい、楽譜が読めなくても、鍵盤の位置と音の順番を覚えれば短いメロディーを演奏できます。

最初はドレミ付き楽譜や鍵盤の位置を確認できる動画教材を利用するとよいでしょう。

練習できる曲を増やすためには、少しずつ音符やリズムの読み方も覚えていくことをおすすめします。

Q2. 最初から両手で弾く必要はありますか?

A. 最初から両手で演奏する必要はありません。

まずは片手でメロディーを弾き、音の順番とリズムを安定させましょう。

慣れてきたら左手でルート音を加え、さらに簡単なコードへ進む方法があります。左右の手を別々に練習してから合わせる方法もおすすめです。

Q3. 初心者でもRYDEENやTake On Meを弾けますか?

A. 短いフレーズを簡略化し、テンポを落として練習する方法なら、初心者でも取り組める部分があります。

ただし、原曲に近い速さやアレンジを再現する場合は難易度が高くなります。

鍵盤経験がほとんどない場合は、基本的なメロディー練習を行ってから挑戦する方法もおすすめです。

Q4. シンセサイザー専用の楽譜を購入する必要がありますか?

A. 必ずしも専用の楽譜は必要ありません。

鍵盤付きシンセサイザーなら、ピアノ用のメロディー譜を練習に利用できる場合があります。

ただし、鍵盤数や発音方式による制約があるため、和音や広い音域を使う曲では注意が必要です。

原曲のシンセサイザーパートを詳しく演奏したい場合は、キーボード用楽譜やバンドスコアも検討しましょう。

Q5. 毎日どれくらい練習すれば1曲弾けるようになりますか?

A. 練習時間や曲を覚えるまでの日数には個人差があるため、一律に断定することはできません。

まずは1日10〜15分程度など、無理なく続けられる時間から始める方法があります。

曲全体を一度に覚えるのではなく、2〜4小節程度の短い目標を設定すると取り組みやすくなります。

疲れや痛みを感じた場合は休憩し、自分のペースを大切にしてください。

まとめ

シンセサイザー初心者が最初の練習曲を選ぶときは、曲の知名度や人気よりも、無理なく演奏できるかどうかを優先することが大切です。

特に、テンポが速すぎず、同じメロディーが繰り返され、片手でも弾ける部分がある曲がおすすめです。

この記事で紹介した練習曲と取り組み方を振り返ってみましょう。

  • 鍵盤未経験者:メリーさんのひつじ、きらきら星、かえるの合唱などで基本を覚える
  • リズムの練習:よろこびの歌、聖者の行進、Seven Nation Armyなどを利用する
  • シンセらしい音色を楽しむ:Jump、Sweet Dreams、RYDEENなどの短いフレーズに挑戦する
  • 速いフレーズの練習:Take On Meなどを低速で短く区切って練習する
  • 練習の順番:片手のメロディーから始め、リズム、左手の低音、コード演奏へ進む
  • 音色の選び方:最初はピアノ系音色で確認し、慣れたらシンセリードやシンセベースへ変更する
  • 楽譜の選び方:曲名だけでなく、編曲の難易度、音域、演奏する手やパートを確認する

また、同じ曲でも初心者向けの簡単なアレンジと、原曲に近い演奏では難易度が異なります。

好きな曲が難しく感じられる場合は、片手で弾く、音を減らす、テンポを落とすなどの方法で練習内容を調整してみてください。

最初から原曲を完璧に再現する必要はありません。

短いメロディーを一つ弾けるようになることも、次の練習につながる大切な一歩です。

音楽は、技術を競うためだけのものではなく、日々の生活を豊かにしてくれる楽しみでもあります。

年齢や過去の演奏経験を気にせず、まずは好きな曲の短いフレーズから始めてみましょう。

シンセサイザーなら、覚えたメロディーをさまざまな音色で楽しむこともできます。

あなたのペースで練習を重ねながら、弾きたい曲を少しずつ増やしていってくださいね。