ギターコード表の見方|初心者向けに記号と押さえ方を詳しく解説

ギターコード表を見ながらアコースティックギターのコードを押さえる様子。初心者向けに記号と押さえ方を解説する記事のアイキャッチ画像。 ギター
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ギターを始めてコード表を開いたものの、「縦線と横線は何?」「黒丸の数字はフレット番号?」「○と×はどう違うの?」と戸惑う方は少なくありません。

ギターのコード表は、一見すると記号が多くて難しそうに見えます。しかし、最初に覚えるルールはそれほど多くありません。

縦線・横線・●・○・×・指番号の意味を理解すれば、知らないコードでもコード表を見ながら、自分で押さえる場所を読み取れるようになります。

コード一覧を最初から丸暗記する必要はありません。コード表を「読める」ようになることが、初心者にとって大切な第一歩です。

  • ギターコード表の縦線・横線・●・○・×の意味
  • 6弦と1弦、フレット番号、指番号の見分け方
  • セーハやm・7・maj7・sus・addなどの読み方
  • コード表を見ながら実際にコードを押さえる手順
  • コードを押さえても音が鳴らないときの確認方法
  • 初心者が最初に覚えやすい基本コード

「ギターコード表の見方が分からない」という段階では、音楽理論を最初から細かく覚えるより、まず図と実際のギターを対応させられるようになることが大切です。

コード表を見て「何弦の何フレットを押さえるのか」「どの弦を鳴らし、どの弦を鳴らさないのか」が分かれば、初めて見るコードにも対応できます。

ギターコード表とは

ギターコード表は、一般にコードダイアグラムと呼ばれる図を使い、ギターのどの弦のどの位置を押さえるのかを示したものです。

CやAmなどのコード名だけでは、ギター上の具体的な押さえ方を一つに決められない場合があります。ギターでは同じコード名でも複数の位置や押さえ方があるためです。

そこで、コードネームと一緒にコードダイアグラムを見ることで、「どの弦を使うのか」「どのフレットを押さえるのか」「どの指を使うのか」を視覚的に確認できます。

コードダイアグラムは、ギターの指板の一部を正面から見たような形で簡略化した図です。一般的な6弦ギターなら、6本の縦線が6本の弦を表し、横方向の区切りがフレット位置を表します。

最初に覚えたい6つのルール

  • 縦線=6本の弦
  • 横線=フレット
  • ●=押さえる場所
  • ○/O=開放弦として鳴らす
  • ×/X=鳴らさない
  • 1〜4=左手の指番号

さらに、図が何フレットから始まっているかを示す数字と、複数の弦を1本の指で押さえるセーハの表記を理解すれば、ローコードだけでなくハイポジションのコード表も読みやすくなります。

大切なのは、コード表を「答えを暗記する表」ではなく、「押さえる位置を読み取る地図」と考えることです。

コード表とTAB譜の違い

初心者が混同しやすいのが、コードダイアグラムとTAB譜です。どちらもギターの弦やフレットを図で表すため似て見えますが、目的も向きも数字の意味も異なります。

コードダイアグラムは、基本的に「一つのコードをどのような形で押さえるか」を示します。一般的な右利き用コードダイアグラムでは、6本の縦線が弦を表し、横方向の区切りがフレット位置です。

一方のTAB譜は、曲の中でどの弦の何フレットを、どの順番で弾くかを時間の流れに沿って表します。通常は6本の横線が弦を示し、上から1弦、2弦と並び、一番下が6弦です。

TAB譜では、線上に書かれた数字がフレット番号を示し、左から右へ演奏の順序を読んでいきます。

項目 コードダイアグラム TAB譜
主な目的 コードの押さえ方を示す 弾く位置と順番を示す
弦の表し方 縦線 横線
数字 指番号として使われる場合が多い 基本的にフレット番号
読み方 一つのフォームとして見る 左から右へ時間順に読む

つまり、「コード表にある2」と「TAB譜にある2」では意味が違うことがあります。

コードダイアグラムで黒丸の中などに書かれた2は中指を示すことがありますが、TAB譜の2は通常2フレットを示します。

コードダイアグラムとTAB譜の違いを理解せずに読むと、弦の向きや数字の意味を取り違えやすくなります。まず「今見ているのはコードダイアグラムなのか、TAB譜なのか」を確認してから読む習慣をつけると安心です。

ギターコード表の基本的な見方

コードダイアグラムを読むときは、いきなり黒丸だけを見るのではなく、まず図そのものがギターのどこを表しているのか理解しましょう。

基本は弦・フレット・押さえる位置・開放弦・鳴らさない弦・指番号の6項目です。

この意味が分かれば、初めて見る一般的なコードダイアグラムでも、自分で押さえる位置を確認できるようになります。

逆に、この基本を曖昧なままコードだけ丸暗記すると、見慣れないコードが出てきたときに「この図はどう読むのだろう」と止まりやすくなります。

最初は一つのコード表を見ながら、縦線、横線、●、○、×、数字を一つずつ指差すくらいの感覚で確認すると、図とギターの位置関係を整理しやすくなります。

縦線と横線は弦とフレット

一般的な6弦ギターのコードダイアグラムでは、6本の縦線が6本の弦を表します。

横方向に並んだ線は、ギターのフレット位置を区切る線です。図の上部に太い横線が描かれている場合は、通常はギターのナットを表します。

ナットは、ヘッド側で弦を支えている部分です。その太線のすぐ下の区画が1フレット、その次が2フレット、その次が3フレットというように読みます。

ここで初心者が混乱しやすいのが、「フレット」という言葉です。

厳密にはフレットは指板に取り付けられた金属の棒を指しますが、「1フレットを押さえる」と言うときは、ナットと1本目のフレットワイヤーの間にある弦を押さえるという意味で使われるのが一般的です。

コード表の黒丸が1フレットの区画にあれば、その弦を1フレット位置で押さえます。2フレットの区画なら2フレット、3フレットなら3フレットです。

フレットワイヤーの真上を押さえないようにしましょう。基本的には目的のフレットのボディ側にあるフレットワイヤーへ近い位置を押さえると、小さな力でも音を出しやすくなります。押弦位置についてはヤマハのアコースティックギターの弾き方でも確認できます。

フレットから離れた位置を押さえると、弦がフレットへ十分に押し付けられず、ビリビリとした音が出ることがあります。

反対に、金属のフレットワイヤーそのものの真上へ指を置くと、弦の振動を妨げて音が詰まりやすくなる場合があります。

コード表を見るときは、「横線そのものを押さえる」と考えるのではなく、「横線で区切られた場所の中で、次のフレットワイヤーに近い位置を押さえる」と考えると実際のギターへ置き換えやすくなります。

●・○・×が示す意味

コード表で特に重要なのが、●・○・×です。

この3種類を区別できれば、どの弦を押さえ、どの弦をそのまま鳴らし、どの弦を避けるのか判断できます。

記号 基本的な意味 左手 右手
● 指定フレットを押さえる 弦を押さえる 鳴らす
○/O 開放弦 押さえない 鳴らす
×/X ミュート・演奏しない弦 必要なら軽く触れて消音する 原則鳴らさない

●がある場所は、その弦のそのフレットを指で押さえます。

例えば、5弦3フレットの位置に●があれば、5弦を3フレット位置で押さえるという意味です。

○またはOは開放弦です。左手では何も押さえず、そのまま弦を鳴らします。

初心者の中には「Oはゼロフレットを押さえる記号」と思ってしまう方もいますが、基本的には押さえずに鳴らす弦を示します。

×またはXは、原則としてその弦を鳴らさないという意味です。

右手でその弦までストロークしないようにする方法もあれば、左手の指で軽く触れてミュートし、音程のある音が出ないようにする方法もあります。

初心者の段階では、まず「Xの弦は弾かない」と理解しておけば十分です。

●は押さえて鳴らす、○は押さえず鳴らす、×は鳴らさない。この3つを区別するだけで、コード表の読みやすさは大きく変わります。

特に×は、ストロークをどの弦から始めるか判断するためにも重要です。

すべてのコードを6弦から鳴らすわけではありません。6弦が×なら、そこを避けて5弦や4弦から弾くフォームがあります。

また、教材によっては○ではなくアルファベットのO、×ではなくXを使用することがあります。

何も記号がない弦についても、教材によって扱いが異なる場合があります。一般的なコード表では開放弦を○、鳴らさない弦を×で明記するものが多い一方、簡略化された図では一部が省略されることもあります。

そのため、「無印なら必ず鳴らす」「何もないなら必ず弾かない」と一律に判断せず、特殊な図では凡例を確認することが大切です。

指番号1〜4の読み方

黒丸の中や近くに1、2、3、4という数字が書かれている場合、一般的なコードダイアグラムでは左手の指番号を表します。

数字 指
1 人差し指
2 中指
3 薬指
4 小指

例えば、2フレットの黒丸に「1」と書かれていれば、2フレットを人差し指で押さえるという意味です。

3フレットの黒丸に「3」とあれば、3フレットを薬指で押さえます。

ここで注意したいのが、フレット番号と指番号は別物という点です。

フレット番号は「ギターのどこを押さえるか」を示し、指番号は「どの指を使うか」を示します。

コード表では、フレット番号を数字で直接書かず、図の位置から判断することが多いため、黒丸の中の数字をそのままフレット番号だと勘違いしないようにしましょう。

教材やアプリによっては、丸の中に指番号ではなく音名やルートからの音程を表示する場合もあります。丸の数字を必ず指番号と決めつけず、特殊なコード表では凡例を確認してください。

また、Tという表記で親指を示す場合もあります。

ただし、通常の1〜4には親指は含まれません。まずは1=人差し指、2=中指、3=薬指、4=小指という対応を覚えておけば、多くの初心者向けコード表を読みやすくなります。

6弦と1弦の位置を覚える

一般的な右利き用コードダイアグラムを正面から見る場合、一番左が6弦、一番右が1弦です。

左から順に、6弦、5弦、4弦、3弦、2弦、1弦と並びます。

弦 標準チューニングの音 特徴
6弦 E 最も太く、低い音
5弦 A 低音側
4弦 D 中低音側
3弦 G 中音域
2弦 B 高音側
1弦 E 最も細く、高い音

一般的な6弦ギターの弦番号と太さの関係については、ヤマハの6本の弦の解説でも確認できます。

覚えにくいときは、ギターを縦にしてヘッドを上、ボディを下にし、指板を正面から見ている場面をイメージしてください。

コード図では「左が低音側の6弦、右が高音側の1弦」と覚えると迷いにくくなります。

初心者が特に間違えやすいのは、「一番細い1弦が左側だろう」と考えてしまうことです。

一般的な右利き用コードダイアグラムでは反対で、左側が太い6弦、右側が細い1弦です。

一方、TAB譜では通常、上の線が1弦、下の線が6弦です。

つまり、コードダイアグラムとTAB譜では弦の見え方が違います。両方を使うようになると最初は混乱しやすいため、「コード図は左6弦・右1弦」「TAB譜は上1弦・下6弦」と分けて覚えると整理しやすくなります。

左利き用に反転されたコード表を使う場合は、一般的な右利き用とは向きが異なることがあります。自分が見ている図が右利き用か左利き用かも確認してください。

フレット番号とセーハの見方

ローコードだけを見ているうちは、ナットから1フレット、2フレットと数えるだけでも対応できます。

しかし、ギターでは指板の高い位置にもコードフォームがあります。

そこで必要になるのが、開始フレットの表示とセーハの読み方です。

この2つが分かれば、コード表が1フレット付近だけを示すものではなくても、自分で押さえる位置を判断できます。

3frなど開始位置の読み方

コードダイアグラムの横や上部に「3」「5」「3fr」「5fr」などと書かれている場合、その図が何フレット付近から始まっているかを示していることがあります。

通常のローコードでは、図の上部にナットを示す太い線があり、その下を1フレット、2フレット、3フレットと読みます。

ところが、ハイポジションのコードでは1フレットから図にすると長くなってしまうため、途中のフレットから切り取って表示することがあります。

例えば「3fr」と書かれていれば、そのダイアグラムが3フレット付近から始まると判断します。

「5fr」なら5フレット付近です。

開始位置を見落とすと、押さえる場所を2フレット、3フレットと大きく間違えることがあります。

図の横にある「3」や「5」と、黒丸の中にある指番号を混同しないようにしましょう。開始フレットはギター上の位置、1〜4の指番号は使う指を示します。

教材によって開始フレットの表記方法は異なります。

「3fr」と書くものもあれば、単に「3」と示すもの、ローマ数字を使うものもあります。

そのため、初めて見るコード表で図の上部にナットの太線がなく、横に数字が書かれていたら、「これは開始フレットを示している可能性がある」と考えて確認すると読み間違いを防ぎやすくなります。

セーハを示す線の意味

セーハとは、1本の指で複数の弦をまとめて押さえる方法です。「バレー」と呼ばれることもあります。

コードダイアグラムでは、複数の弦をまたぐ太い横線、弧、横長の黒い形などで表されることがあります。

代表的なのがFコードで見られるフォームです。人差し指を横向きに使って複数の弦を押さえ、その上で中指、薬指、小指などを別の位置に置きます。

コード表に同じフレット上で複数の弦を横切る線があれば、1本の指でまとめて押さえる指示かどうか確認しましょう。

ただし、セーハは必ず6本すべての弦を押さえるわけではありません。

2本や3本だけをまとめて押さえるミニバレーもあります。

また、教材によってセーハの描き方は同じではありません。太い線、弧、長い黒丸などで表されることがあるため、図の形だけを暗記するより、「同じフレットの複数弦を1本の指で押さえる指示」と理解しておく方が応用しやすくなります。

セーハを使うコードでは、すべての弦を一度にきれいに鳴らそうとして力みやすくなります。

音が鳴らない場合は、まず1本ずつ弦を弾いて、どの弦が鳴っていないのか確認してください。

人差し指と弦の間に隙間がある、指の関節部分がちょうど弦に当たっている、別の指が隣の弦へ触れているなど、原因が特定しやすくなります。

力を強くするだけで解決しないこともあります。指の角度、親指の位置、手首の向き、フレットに対する位置関係を少しずつ調整しましょう。

コード表を読めても、Fコードのようなセーハでは指の角度や手首の使い方を自分だけで判断しにくいことがあります。フォームを実際に見てもらいながら改善したい場合は、EYS音楽教室のレッスン内容や仕組みも確認してみてください。

Fコードなどで指が届きにくい、フルバレーが難しいと感じる場合は、ギターで手が小さい人向けの弾き方とフォームの考え方も参考になります。同じコードでも複数の運指や省略形があるため、一つのフォームだけにこだわる必要はありません。

手首などに痛みを感じる場合は、無理に続けないことも大切です。痛みが続く場合は演奏を中止し、フォームを見直してください。

コードネームの基本的な読み方

コードダイアグラムの押さえ方が読めるようになったら、次は図の上に書かれているC、Am、G7などのコードネームにも目を向けてみましょう。

コードネームは、コードの種類を文字や数字で表したものです。

初心者の段階で複雑な音楽理論をすべて覚える必要はありません。

まずは、ルートとなるA〜Gと、よく登場するm・7・maj7・m7・sus・addなどの意味が分かれば、コード表を探すときにも役立ちます。

コードネームとコードダイアグラムは別の情報です。

コードネームは「どのコードなのか」を示し、コードダイアグラムは「そのコードをギターでどう押さえるのか」を示します。

同じコードネームでも複数のコードフォームがあるため、コード名だけから押さえ方が一つに決まるとは限りません。

m・7・maj7・sus・addの意味

コードネームは、大まかに「ルートとなる音+コードの種類+必要に応じた追加情報」として読みます。

C、D、E、F、G、A、Bは、それぞれド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シに対応する英語音名です。

英語表記 日本語の音名としての目安
C ド
D レ
E ミ
F ファ
G ソ
A ラ
B シ

例えば「C」だけなら、通常はCメジャーを意味します。

「Cm」ならCマイナーです。

小さなmが付くかどうかで別のコードになるため、見落とさないようにしましょう。

表記例 読み方 基本的な意味
C Cメジャー メジャートライアド
Cm Cマイナー マイナートライアド
C7 Cセブンス ドミナント7th
Cmaj7 Cメジャーセブンス メジャー7th
Cm7 Cマイナーセブンス マイナー7th
C6 Cシックス 6thを加えたコード
Cdim Cディミニッシュ ディミニッシュ系
Caug Cオーグメント オーグメント系
Csus2 Cサスツー 3rdの代わりに2ndを用いるタイプ
Csus4 Cサスフォー 3rdの代わりに4thを用いるタイプ
Cadd9 Cアドナインス 基本コードに9thを加えるタイプ
Cm7♭5 Cマイナー7フラット5 マイナー7thの5thを半音下げた形

特に気を付けたいのがC7とCmaj7です。

どちらにも7が付きますが、同じコードではありません。

C7は一般にメジャートライアドに短7度を加えたドミナント7th、Cmaj7はメジャートライアドに長7度を加えたコードです。

そのため、コードダイアグラムの押さえ方も異なります。

「7が付いているから同じ種類」とまとめて覚えるのではなく、7とmaj7は別の記号として確認しましょう。

また、「m」と「maj」も似ていますが意味が違います。

mはminor、majはmajorを示します。

例えば、CmはCマイナー、Cmaj7はCメジャーセブンス、Cm7はCマイナーセブンスです。

コード名は一文字ずつ落ち着いて読むと、見間違いを減らせます。

susとaddも区別しておきましょう。

susはsuspendedの略で、sus2やsus4では通常の3rdを2ndや4thへ置き換える考え方です。

addは「加える」という意味で、add9なら基本となるコードに9thを追加する考え方です。

そのため、Csus2とCadd9は似た音を含むことがあっても、コード記号として示している考え方は同じではありません。

♯と♭もコード名に登場します。

♯は基準となる音を半音高くし、♭は半音低くする記号です。

C♯ならCより半音高い音をルートとし、D♭ならDより半音低い音をルートとします。

コードネームには教材やジャンルによる表記差があります。マイナーやメジャーセブンスなども複数の略記が使われる場合があります。初めて見る表記では、使用している教材の凡例を確認してください。

スラッシュコードの読み方

「C/E」のように斜線が入ったコードは、スラッシュコードやオンコードと呼ばれます。

読み方の基本は、スラッシュの左側がコード、右側が最も低い音として指定されるベース音です。

したがってC/Eなら、Cコードを基本にしながら最低音をEにするという意味になります。

「CをEで割る」という意味ではありません。

例えばコード進行の中で最低音だけを滑らかに動かしたい場合や、同じコードの構成音を違う順番で配置したい場合などに使われます。

初心者のうちは転回形などの理論をすべて理解しなくても構いません。

「スラッシュの左側がコード、右側が最低音」と覚えておけば、コード表を探すときにも役立ちます。

CとC/Eは、コードとして関係はありますが、最低音の指定が違うため、コード表で押さえるフォームも同じとは限りません。

コードネームにスラッシュがある場合は、右側の文字を見落とさないようにしましょう。

コード表を見て実際に押さえる手順

記号の意味を覚えたら、コード表を実際のギターへ置き換えてみましょう。

初めて見るコードほど、いきなり全部の指を置こうとすると混乱しやすくなります。

見る順番を決めておけば、「何から確認すればいいのか」が明確になります。

コード表を読む基本の順番

  1. コード名を見る
  2. 図の開始フレットを確認する
  3. ×の弦を確認する
  4. ○の弦を確認する
  5. ●の位置を確認する
  6. 指番号を確認する
  7. セーハ表記があるか確認する
  8. 左手でフォームを作る
  9. 弦を1本ずつ鳴らす
  10. 指定された弦だけをまとめて鳴らす

最初にコード名を確認するのは、「今どのコードを作ろうとしているのか」を見失わないためです。

次に開始フレットを確認します。

上部にナットを示す太線があれば、通常は1フレット付近から始まる図です。3frや5frなどがあれば、その位置から読みます。

次に×を確認しましょう。

先に「鳴らしてはいけない弦」を把握しておくと、ストロークをどこから始めるか判断しやすくなります。

その後に○を確認し、押さえずに鳴らす開放弦を把握します。

続いて●の場所を一つずつ見て、「何弦の何フレットなのか」を確認します。

指番号が書かれていれば、1=人差し指、2=中指、3=薬指、4=小指の順に置いていきます。

セーハの線があれば、複数弦を同じ指で押さえるフォームかどうかを確認します。

すべての指を置いたら、いきなりジャーンと鳴らすのではなく、1本ずつ音を確認します。

この手順を使えば、どの弦で問題が起きているのか判断しやすくなります。

例えば、代表的なCメジャーのオープンコードの一例では、次のように読み取ります。

  • 6弦=×
  • 5弦3フレット=薬指
  • 4弦2フレット=中指
  • 3弦=○
  • 2弦1フレット=人差し指
  • 1弦=○

この場合、6弦は×なので鳴らしません。

5弦、4弦、2弦は指定された位置を押さえ、3弦と1弦は開放弦として鳴らします。

つまり、5弦から1弦までを鳴らす形として読み取れます。

Dメジャーの代表的なオープンフォームでは、4弦を開放弦として使い、3弦2フレット、2弦3フレット、1弦2フレットを押さえる形があります。

基本形では4弦から1弦までを鳴らします。

Aメジャーの代表的なオープンフォームでは、5弦を開放弦として使い、4弦・3弦・2弦の2フレットを押さえ、1弦も開放弦として鳴らす形があります。

4〜2弦の3本が同じ2フレットに並ぶため、コード表でも位置関係を把握しやすいフォームです。

ただし、同じフォームでも指使いには複数の方法があります。

コード表に指番号が指定されている場合は、その指使いを確認してください。

ここで大切なのは、「Cはこの形だけ」「Aは必ずこの指」と決めつけないことです。

ギターでは同じコード名でも、ローコード、ハイポジション、セーハコード、簡易フォーム、転回形、異なるボイシングなど複数の押さえ方があります。

Webサイトや教材によって同じCコードの形が違っていても、必ずしもどちらかが間違いとは限りません。

コード表は押さえ方を丸暗記するためだけの表ではなく、知らないフォームを自力で再現するための地図として使うと理解しやすくなります。

音が鳴らないときの確認方法

コード表どおりに押さえているはずなのに、音がきれいに出ないことは初心者によくあります。

そのときに、毎回すべての指を外して最初からやり直す必要はありません。

まず、コードで鳴らす予定の弦を1本ずつ弾いて確認してください。

コード全体を一度に鳴らすだけでは、「どの弦が鳴っていないのか」が分かりにくいからです。

6弦側、またはそのコードで指定されている一番低い弦から順番に1本ずつ弾きます。

そして、それぞれの弦が「きれいに鳴る」「詰まる」「ビビる」「完全に鳴らない」のどれなのかを確認してください。

音が出ない、またはビビる原因としては、次のようなものが考えられます。

  1. 目的の弦を十分に押さえられていない
  2. 押さえる位置がフレットから遠すぎる
  3. フレットワイヤーの真上を押さえている
  4. 別の指が隣の弦に触れている
  5. セーハした指と弦の間に隙間がある
  6. ×の弦を意図せず鳴らしている
  7. ○の開放弦に指が触れている
  8. ストロークを始める弦を間違えている
  9. コード表を左右逆に読んでいる
  10. 指番号とフレット番号を混同している

まず確認したいのは、押さえる場所です。

フレットから遠い位置では余計な力が必要になり、音がビビりやすくなります。

次に、指先が隣の弦へ触れていないか確認します。

例えば2弦を押さえている指の腹が1弦へ触れてしまうと、1弦が開放弦で鳴るはずでもミュートされてしまいます。

反対に、×の付いている弦を意図せず鳴らしてしまうこともあります。

コードそのものを正しく押さえていても、指定されていない低音弦が大きく鳴ると、コード表が意図している響きから外れる場合があります。

すべてのコードを6弦からストロークするわけではありません。

代表的なオープンフォームでは、E系のコードは6弦、A系は5弦、D系は4弦付近から弾く形が多くあります。

ただし、コード名だけで「必ずこの弦から」と決めるのではなく、現在見ているコードダイアグラムの×や○を優先して判断してください。

同じコード名でも複数のフォームがあります。「Dなら必ず4弦から」「Aなら必ず5弦から」とコード名だけで断定せず、そのコード表に示された弦を確認しましょう。

セーハコードで特定の弦だけ鳴らない場合は、人差し指の当たり方を少し変えてみます。

指の柔らかい部分、関節付近、側面など、弦に触れている位置によって音の出やすさが変わることがあります。

また、必要以上に強く握り込むと手が動かしにくくなります。

音が出る最低限の力を探しながら、指の位置と角度を調整することが大切です。

1本ずつ確認しても押弦位置や指の角度の原因を判断しにくい場合は、実際の手の形や音を確認してもらえるEYS音楽教室の初心者向けレッスンを選択肢にすると、独学では気付きにくいフォームの修正につなげやすくなります。

ギター自体の弾きやすさも影響します。フォームを確認しても特定の弦が極端に鳴らしにくい場合は、初心者向けギター選びで確認したい弦高の考え方も参考にしながら、楽器の状態も確認してみてください。

爪が長すぎると、指先を立てにくくなることがあります。

コードを押さえるときは、必要な弦以外へ指の腹が触れないよう、できる範囲で指先に近い部分を使います。

コード表どおりに押さえても原曲と響きが違うと感じる場合は、押さえ方以外の要因も考えられます。

  • 同じコード名の別フォームを弾いている
  • カポタストを使用している
  • 原曲が別チューニングになっている
  • コード表が簡略化されている
  • 7th、sus、addなどを読み落としている
  • スラッシュコードのベース音を無視している
  • 一部の弦を間違えて鳴らしている
  • 原曲では別のボイシングを使用している

チューニングそのものが不安定な場合は、フォームだけを直しても響きは整いません。ギターのチューニングがすぐ狂う原因と直し方もあわせて確認すると、押さえ方以外の原因を切り分けやすくなります。

特にカポタストが指定されている曲では注意が必要です。

「カポ3でCフォーム」のような指示では、Cの形を押さえていても、実際に鳴る音の高さはカポ位置によって変わります。

カポの仕組みやバレーコードとの関係をもう少し知りたい場合は、ギターのカポタストとバレーコードの考え方も参考になります。

コードダイアグラムの読み方と、カポによる移調は別の知識として考えると整理しやすくなります。

初心者が覚えたい基本コード

ギターコード表の読み方を理解したら、実際のコードを少しずつ使って練習してみましょう。

初心者がよく目にする基本コードとして、メジャー系ならC、A、G、E、D、マイナー系ならAm、Em、Dmなどがあります。

その後、A7、D7、E7、G7、B7などの7th系、FやBmなどのセーハを使うコード、sus4、maj7、m7、add9などへ広げていくと、コードネームとダイアグラムの両方に慣れやすくなります。

段階 例 主なポイント
最初 C・A・G・E・D 基本的なメジャーコード
次 Am・Em・Dm mの付いたマイナーコードに慣れる
発展 A7・D7・E7・G7・B7 7の付いたコードを読む
さらに発展 F・Bm・sus4・maj7・m7・add9 セーハやコード記号への理解を広げる

ただし、「ギターコード表 一覧」で表示される大量のコードを最初から全部覚えようとする必要はありません。

ギターコードには、C、Dなどのルートだけでなく、major、minor、7、maj7、m7、sus、add、dim、augなど多くの種類があります。

さらに、それぞれのコードに複数のフォームがあります。

そのため、「コードの全種類を1枚の一覧表で覚える」という考え方より、必要になったコードをコード表から探し、その場で読めるようになる方が現実的です。

初心者のうちは、次の3段階で考えると分かりやすくなります。

  1. コード表の記号を読む
  2. 必要なコード名を探す
  3. ダイアグラムから押さえ方を再現する

コードを暗記していなくても、この手順ができれば新しい曲に出てきたコードへ対応できます。

もちろん、CやG、Am、Emなど頻繁に使うコードは、練習を重ねるうちに自然と指の形を覚えていくでしょう。

しかし、それは「最初に全部覚えてから曲を弾く」という意味ではありません。

コード表を繰り返し読むことで、図の記号と実際のギターの位置が少しずつ結び付いていきます。

初心者向けの練習では、最初から10個、20個と増やすより、一つずつ確実に読む方が理解しやすくなります。

例えばCを選んだら、次のように練習します。

  1. Cのコードダイアグラムを見る
  2. 6弦から1弦まで順番に記号を確認する
  3. ●の位置へ指を置く
  4. ○の弦へ指が触れていないか確認する
  5. ×の弦を確認する
  6. 1本ずつ弦を鳴らす
  7. 鳴らない弦だけ修正する
  8. いったん左手を離す
  9. もう一度コード表を見てフォームを作る
  10. 慣れたら図を見ずに作れるか試す

その後、G、D、Am、Emなど別のコードを一つずつ追加します。

コード表を見る回数を減らすこと自体を最初の目標にする必要はありません。

何度も見ながら正確にフォームを作る方が、記号と指板の対応を理解しやすくなります。

2つのコードを押さえられるようになったら、コードチェンジの練習へ進みます。

このとき、次のコードで同じ弦や近い場所に残せる指がないか見てみましょう。

すべての指を大きく持ち上げるより、小さな動きで移動できる場合があります。

コードチェンジだけでなく、Fコードやストロークも含めて初心者向けの順序で繰り返し練習したい場合は、古川先生の初心者向けギター講座の内容も参考になります。

最初から速いテンポで練習すると、押さえる形が崩れたまま繰り返してしまうことがあります。

まずはテンポを落とし、正しいフォームを作ることを優先してください。

コードを一つ押さえられることと、曲の中でコードを切り替えられることは別の技術です。

一つのコードがきれいに鳴るようになった後、CからG、AmからFなど、2つのコードをゆっくり往復する練習をすると、実際の曲へつなげやすくなります。

コード表を自力で読むために最低限覚えたいもの

  • 6本の弦の番号
  • 標準チューニングの弦名 E-A-D-G-B-E
  • フレットの数え方
  • ●の意味
  • ○/Oの意味
  • ×/Xの意味
  • 指番号1〜4
  • 開始フレット表示
  • セーハ表示

この基本が分かれば、知らないコード名を見つけても、コード表を探し、×と○を確認し、●の位置と指番号を読み取ってフォームを作れるようになります。

さらにコードネームそのものを読めるようにするなら、次の順番で知識を増やすと整理しやすくなります。

  1. C、D、E、F、G、A、Bのルート音
  2. 無印=メジャー、m=マイナー、7、maj7、m7
  3. sus2、sus4、add9、6、dim、aug
  4. ♯、♭、スラッシュコード、♭5、♯5、9、11、13など

初心者がコード表を読む目的なら、最初から複雑なテンションコードの理論まですべて理解する必要はありません。

まず「コード名を見分けられる」「ダイアグラムから押さえ方を再現できる」という2つを目標にすると、実際の演奏へつなげやすくなります。

ギターコード表に関するよくある質問(FAQ)

Q1. ギターのコード表はどちら向きに見ればいいですか?

A. 一般的な右利き用コードダイアグラムでは、ギターを縦にして指板を正面から見たように考えます。左端が6弦、右端が1弦です。ただし、左利き用に反転された図や特殊な表示もあるため、使用している教材の凡例も確認してください。

Q2. 黒丸の中にある1、2、3、4はフレット番号ですか?

A. 一般的なコードダイアグラムでは指番号です。1が人差し指、2が中指、3が薬指、4が小指を表します。フレット番号は図上の位置から読み取ります。ただし、アプリなどでは丸の中に音名や音程を表示する場合もあるため、凡例を優先してください。

Q3. コード表の○と×は何が違いますか?

A. ○は開放弦なので、左手で押さえずに鳴らします。×は原則として鳴らさない弦です。ストロークするときは×の位置を確認し、どの弦から弾き始めるか判断してください。

Q4. コード表の太い横線は何を表していますか?

A. 図の一番上にある太い線なら、ナットを表すことが多くあります。一方、複数の弦にまたがる位置に描かれた太い線や弧は、セーハを示す場合があります。どこに描かれているかを見て判断しましょう。

Q5. 図の横にある3や5は何ですか?

A. そのコードダイアグラムが3フレットや5フレット付近から始まることを示す開始位置の数字である場合が多くあります。黒丸の中にある指番号とは別なので、混同しないようにしてください。

Q6. CとCmの違いは何ですか?

A. Cは通常Cメジャー、CmはCマイナーです。mの有無で別のコードになります。コード名では小さな文字も見落とさないようにしましょう。

Q7. C7とCmaj7は同じコードですか?

A. 同じではありません。C7は一般にドミナント7th、Cmaj7はメジャー7thを含むコードです。コード表の押さえ方も異なるので、majの有無を確認してください。

Q8. C/Eはどう読めばいいですか?

A. Cを基本のコードとし、Eを最低音として指定したスラッシュコード、またはオンコードです。スラッシュの左がコード、右がベース音と覚えると分かりやすくなります。

Q9. 同じCコードなのにコード表によって形が違うのはなぜですか?

A. ギターでは同じコードの構成音を指板上の複数の場所で作れるためです。ローコード、ハイポジション、セーハ、異なるボイシングなどがあり、同じコード名でも押さえ方が一つとは限りません。

Q10. コード表とTAB譜は同じですか?

A. 別のものです。コードダイアグラムは主に一つのコードフォームを示し、TAB譜はどの弦の何フレットをどの順番で弾くかを示します。弦の向きや数字の意味も異なるので注意してください。

Q11. ギターコードは全部暗記した方がいいですか?

A. 最初からすべてを暗記する必要はありません。頻繁に使うコードは練習するうちに覚えやすくなります。それよりも、弦・フレット・●・○・×・指番号などの意味を理解し、必要なコードをコード表から読み取れるようになることを優先すると学習を進めやすくなります。

Q12. コードを押さえても音が鳴らないときはどうすればいいですか?

A. コード全体を一度に鳴らすのではなく、1本ずつ弦を鳴らして原因を探してください。押さえる位置、指の角度、隣の弦への接触、開放弦への接触、セーハの隙間などを順番に確認すると修正しやすくなります。

Q13. Fコードが難しい場合はどうすればいいですか?

A. Fには複数弦を人差し指で押さえるフォームだけでなく、使用する弦を減らした形や、数本だけをまとめて押さえる形もあります。コード表のフォームを確認し、無理に力を入れ続けず、1本ずつ音を確認しながら練習してください。

まとめ

ギターコード表は、たくさんのフォームを丸暗記するためのものではありません。

図のルールを理解し、必要な押さえ方を読み取るための道具です。

  • 縦線は6本の弦を表す
  • 一般的な右利き用コード表では左端が6弦、右端が1弦
  • 横線はフレット位置を表す
  • 上部の太線はナットを示すことが多い
  • ●は押さえる場所
  • ○/Oは開放弦
  • ×/Xは鳴らさない弦
  • 1〜4は一般的に人差し指・中指・薬指・小指の指番号
  • 3frなどはコード図の開始フレットを表す
  • 複数弦にまたがる線はセーハを表すことがある
  • C、Cm、C7、Cmaj7などは似ていても別のコードとして読む
  • C/Eのようなスラッシュコードは右側の音を最低音として指定する
  • コード表とTAB譜では弦の向きや数字の意味が異なる
  • 音が鳴らないときは1本ずつ弦を確認する

まずはC、G、D、Am、Emなど身近なコードを一つ選び、コード表を見ながら「何弦の何フレットか」「○と×はどこか」「どの指を使うのか」を一つずつ確認してみてください。

何度か繰り返していると、コードダイアグラムを見たときに、図と実際の指板の位置が少しずつ結び付いてきます。

そして、初めて見るコードでも、開始フレット、×、○、●、指番号、セーハの順に確認すれば、自分でフォームを組み立てられるようになります。

コードを全部覚えてから曲を弾くのではなく、必要なコードを自分で読める状態を目指すことが、ギターコード表を活用する基本です。

教材によってコードダイアグラムの細かな表記が異なる場合があります。特殊な記号が出てきたときは、そのコード表の凡例を確認してください。

また、コードを押さえるときに手首や指などへ痛みが出る場合は無理をせず、フォームを見直しながら練習しましょう。