100均にオカリナはある?ダイソー・セリアと入門用を比較

「100均にオカリナはある?ダイソー・セリアと入門用を比較」の文字と、木製テーブルに並べた複数のオカリナを描いたアイキャッチ画像。 オカリナ
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「100均でオカリナは買えるの?」「ダイソーやセリアなら、110円くらいで始められる?」と気になっている方もいるでしょう。

できるだけお金をかけずに新しい楽器を試したいと考えると、まず100円ショップを探したくなるのは自然です。ただし、オカリナの場合は音が鳴る玩具と、音程や運指を学べる楽器を分けて考える必要があります。

2026年10月時点で確認できる公式情報では、ダイソーの楽器玩具カテゴリーにオカリナの掲載は確認できません。セリアについても、現行の定番商品としてオカリナが販売されていることを公式情報から確認できる状況ではありません。

一方で、100均にはリコーダー型やトランペット型などの楽器玩具があります。音を鳴らして遊ぶ目的なら候補になりますが、オカリナの運指や音程を覚える練習とは別物です。

特に注意したいのは、「笛のような形をしている」「指穴がある」という見た目だけでは、曲を演奏できる楽器かどうか判断できないことです。実際に、ダイソーでは指穴を塞いでも音が変化しないリコーダー型のおもちゃが販売されています。

この記事では、100均・ダイソー・セリアでのオカリナの販売状況から、楽器玩具との違い、初心者が入門用オカリナを選ぶときの基準まで詳しく整理します。

  • ダイソーやセリアでオカリナを買えるのか
  • 100均の楽器玩具を練習に使えるのか
  • 100均で見つけた商品を買う前に確認したいこと
  • 初心者が選びやすいオカリナの条件
  • プラスチック製と陶器製の違い
  • 100均商品と入門用オカリナの使い分け

曲を練習したいなら楽器用オカリナを選ぶことが大切です。音遊びが目的なら100均の楽器玩具も選択肢ですが、運指や音程を覚えたい場合は、調性や運指が明示された製品の方が確実です。

100均にオカリナはある?

100均にはさまざまな楽器風のおもちゃがありますが、「楽器玩具が売られていること」と「オカリナがいつでも買えること」は同じではありません。

100円ショップは商品の入れ替わりがあり、店舗によって取り扱い状況も変わります。SNSや過去のブログなどで「100均でオカリナを見つけた」という情報を見かけても、その商品が現在も全国の店舗で買えるとは限りません。

反対に、現在の公式情報に商品が見当たらないからといって、過去の商品や一部店舗だけの取り扱いまで含めて「一度も売られたことがない」と断定することもできません。

そのため、100均の販売状況については、「過去に存在したかもしれない」という話と、「今、定番商品として購入できるか」という話を分けて考える必要があります。

ダイソーの販売状況

2026年10月時点で確認したダイソー公式ネットストアの楽器玩具カテゴリーでは、商品名が「オカリナ」となっている現行商品は確認できません。

ただし、ダイソーに楽器関連の商品そのものがないわけではありません。公式通販では、リコーダー型のおもちゃ、トランペット型のおもちゃ、マラカス、カスタネット、タンバリン、ミニサックス、ギター、ドラムセットなど、音を鳴らして遊ぶための商品が複数扱われています。

つまり、「ダイソーには楽器がない」という理解も正確ではありません。楽器に似た商品や音の出る玩具はありますが、それらとオカリナは別の商品です。

ここで重要なのは、楽器名が付いていても楽器として練習できるとは限らないことです。

たとえば、ダイソーの「リコーダーおもちゃ(2本)」は税込110円の商品です。外見にはリコーダーのような指穴がありますが、公式の商品説明では、本体の穴を塞いでも音は変化しないとされています。

通常のリコーダーは、指穴を開閉することで空気の振動条件を変え、異なる音程を出します。しかし、穴を塞いでも音が変わらない商品では、ドレミの運指を練習することはできません。

この例からも分かるように、「吹けば音が出る」「楽器の形をしている」という条件だけで、音楽練習用の楽器と判断するのは早いでしょう。

オカリナの練習が目的なら、「音が鳴るか」ではなく、「決められた運指に対応した音程を出せる設計か」を確認してください。

また、ダイソーは店舗ごとに品ぞろえや在庫状況が異なります。DAISOアプリの在庫検索では、店舗または商品名から店舗ごとの在庫状況を確認できますが、一部店舗は検索の対象外です。

公式通販にある商品がすべての実店舗で扱われているわけでもありません。その反対に、地域や店舗によっては、ネットストアで探していた商品とは違う商品が置かれていることも考えられます。

したがって、ダイソーについては「現在の公式商品情報で、定番商品としてオカリナを確認できない」という説明が適切です。

もし実店舗でオカリナに似た商品を見つけた場合は、商品名だけでなく、JANコード、調性、穴数、玩具表記、運指表の有無などを確認してから判断しましょう。

セリアの販売状況

セリアについても、2026年10月時点の公式情報から、現行の定番商品としてオカリナを確認できる状況ではありません。

セリアでは楽器系のおもちゃが取り扱われることがありますが、「楽器のおもちゃがあるから、オカリナも現在売っているはず」と考えることはできません。

また、セリアでの商品確認方法はダイソーとは少し事情が異なります。

セリア公式の店舗情報では、電話による商品問い合わせ、取り置き、在庫確認には対応しておらず、来店して商品の現物を確認したうえで購入することを原則とする旨が案内されています。

そのため、「近所のセリアにオカリナがあるか電話で確認する」という方法は基本的に使えません。

現物を探す場合は、実際に店舗へ行き、売り場で確認することになります。

店舗によって取り扱う商品が異なる可能性があるため、ひとつの店舗で見つからなかったからといって、すべてのセリアにないと断定することもできません。

一方で、公式情報で現在販売中の商品として確認できない以上、「セリアならオカリナを110円で買える」と前提を置いて探し続けるのも現実的とは言いにくいでしょう。

SNSや個人ブログで過去に紹介された商品についても注意が必要です。100均の商品は入れ替わるため、数年前の投稿で紹介されていた商品が現在も販売されているとは限りません。

古い投稿を見る場合は、投稿された日付と現在の日付を確認し、「当時その店舗にあった」という情報と「現在も販売中」という情報を混同しないようにしてください。

100均で探すときの注意点

100均でオカリナらしい商品を見つけたときは、形や価格だけで判断せず、パッケージや仕様を確認しましょう。

特に確認したいのは次の項目です。

  • 「玩具」「おもちゃ」などの表記がないか
  • 商品名にオカリナと明記されているか
  • 「C調」「アルトC調」など調性が書かれているか
  • 何穴あるのか
  • 運指表が付いているか
  • 指穴を開閉して音階を演奏できる構造か
  • 演奏可能な音域が説明されているか
  • メーカー名が明記されているか
  • 一般的なオカリナ用教材を使える構造か

100均では、カスタネットやタンバリン、笛、リコーダー型玩具、トランペット型玩具など、音が鳴る商品を見つけることがあります。

しかし、こうした商品の主目的は「演奏技術を身につけること」ではなく、「音を出して遊ぶこと」である場合があります。

仮にオカリナに似た形の商品を見つけても、調性や運指、音域が示されていなければ、一般的な教本を使った練習に対応できるかは分かりません。

特に、これから本格的に曲を練習したい方は、単に「穴がたくさんあるから大丈夫」と考えない方がよいでしょう。

100均で楽器玩具を探す場合は、文具や学校用品だけでなく、玩具・パーティー用品周辺も候補です。ダイソー公式通販でも、楽器玩具は玩具系のカテゴリーに分類されています。

子ども用として購入する場合は、対象年齢も確認してください。小さな部品、ストラップやひも、吹き口など、商品ごとの注意事項に従う必要があります。

価格の安さは100均の大きな魅力ですが、目的に合わない商品を買ってしまえば、最終的に別のオカリナを買い直すことになります。「110円だからとりあえず買う」のではなく、「何のために使うか」を先に決めておくと無駄を減らせます。

100均の楽器玩具は練習に使える?

「とりあえず安い笛を買って、オカリナの練習代わりにできないかな」と考える方もいるでしょう。

しかし、オカリナを吹けるようになることが目的なら、単に音が鳴るだけでは十分ではありません。

オカリナでは、指穴を決められた形で塞ぐ運指、息の強さ、音程の聞き分けなどを少しずつ身につけていきます。そのため、練習に使う楽器側も、その運指や音程に対応した設計である必要があります。

玩具と楽器用オカリナの違い

玩具と楽器用オカリナの大きな違いは、値段そのものよりも「何を目的に設計されているか」です。

確認項目 玩具・100均系の商品 楽器用オカリナ
主な目的 音を鳴らして遊ぶ 曲を演奏する
音程 楽器として保証されない場合がある 演奏を想定して調整される
調性 不明な場合がある C調・F調・G調などを表示
運指 独自または音階演奏不可の場合がある 運指表に沿って演奏できる
音域 不明な場合がある 製品仕様として確認しやすい
教材との相性 一般教材を使えない場合がある 一般的な教材を使いやすい
合奏 音程を合わせにくい場合がある 楽器としての使用を想定

一般的な12穴オカリナでは、複数の指穴を開閉して音階を作ります。基本の音だけでなく、半音も運指によって演奏できます。

これに対して、指穴が装飾に近い玩具では、穴を塞いでも期待したように音程が変わらないことがあります。これでは、一般的なオカリナの運指を覚えることはできません。

仮にいくつかの音が出たとしても、その並び方が一般的なオカリナと異なれば、専用教材を使った練習には向きません。

また、教本を見ながら「ド」「レ」「ミ」と練習したい場合、教材側は一般的なオカリナの運指を前提にしています。玩具独自の穴配置では、そのまま対応できないことがあります。

将来、楽器用のオカリナへ買い替えるつもりなら、最初から標準的な運指の楽器を使った方が覚え直しを減らしやすくなります。

もちろん、「とにかく音を鳴らしてみたい」「子どもと遊びたい」という目的なら、玩具でも問題ありません。

重要なのは、玩具が悪いのではなく、遊び用と練習用では求める性能が違うという点です。

音程と運指を確認するポイント

オカリナは、ピアノの鍵盤のように、正しい場所を押せば自動的に同じ音程になる楽器ではありません。

同じ運指でも、吹く息が弱ければ音程が低くなり、強ければ高くなることがあります。そのため、オカリナでは指使いだけでなく、適切な息の強さも練習していきます。

楽器として設計されたオカリナは、適切な息圧で吹いたときに狙った音程になるよう調整されています。一方、音遊びを目的とした玩具では、正確な音程を出すための調整そのものが重視されていない場合があります。

購入するときは、次のような情報を確認すると判断しやすくなります。

  • アルトC調などの調性が明記されている
  • 標準的な運指で音階を演奏できる
  • 運指表が付属またはメーカーから確認できる
  • 演奏可能な音域が示されている
  • メーカーが楽器として設計している
  • 音程についてメーカーから説明がある

店舗で試奏できる場合は、低音から高音まで一通り鳴るか、指穴を無理なく塞げるか、極端に鳴りにくい音がないかも確認するとよいでしょう。

指穴をしっかり塞げないと、息が漏れて正しい音が出ないことがあります。特に子どもや手の小さい方は、本体サイズや穴の位置も確認したいポイントです。

音程を確認するときには、チューナーやチューナーアプリも使えます。

ただし、チューナーの針を中央に合わせることだけに集中すると、息が不自然になることもあります。まずは安定して音を出せるようになり、そのうえで音程を確認していく方が練習しやすいでしょう。

「音が出る」と「正しい音階を練習できる」は別です。オカリナを覚える目的なら、一般的な運指で狙った音程を出せる製品を選んでください。

初心者向けオカリナの選び方

100均で適当な商品が見つからなかったとしても、いきなり高価な陶器製オカリナを買う必要はありません。

現在は、楽器として演奏できるプラスチック製オカリナもあります。価格を抑えて始めたい方にとって、有力な選択肢です。

初心者が最初の1本を選ぶ場合は、材質だけでなく、調性、穴数、運指、音程、持ちやすさなどを確認していきましょう。

最初はアルトC調が選びやすい

オカリナには、ソプラノC、ソプラノF、ソプラノG、アルトC、アルトF、アルトG、バスCなど、さまざまな調があります。

同じオカリナでも、種類によって音の高さが異なります。

初めて購入する場合に候補にしやすいのがアルトC調です。

NIGHT OCARINAの公式FAQでも、これから始める人への候補としてアルトC調の製品が案内されています。

アルトC調は、基本の「ド」の運指で実際のCの音が出るため、一般的な初心者向け教材や曲集を使いやすいのが特徴です。

ソプラノC調と比較すると音域が低いため、高い音のオカリナより落ち着いた音域から始めたい方にも選択肢になります。

もちろん、アルトC以外のオカリナが初心者に使えないわけではありません。演奏したい曲や合奏で必要なパート、好みの音色によって適した調は変わります。

ただ、「まだ何も決まっていないけれど、一般的なオカリナを始めたい」という段階なら、アルトC調を基準に探すと製品を比較しやすくなります。

インターネット通販では、「AC」と略して書かれている場合があります。商品名だけで判断せず、商品説明にアルトC調と明記されているか確認してください。

12穴と運指表を確認する

一般的なオカリナを学びたいなら、穴の数と運指表も確認しましょう。

NIGHTの説明では、オカリナは12穴が基本とされています。基本的な12穴オカリナでは、低いラから高いファ付近まで、およそ1オクターブ半の音域を演奏できます。

さらに半音も運指によって演奏できます。

初心者にとって重要なのは、穴の数が多ければ多いほど良いということではありません。

一般的な教材に沿って学びたいなら、標準的な12穴と運指表の有無を確認することがポイントです。

商品に運指表が付属している、またはメーカーが運指表を公開していれば、購入後に指使いを確認しながら練習を始められます。

反対に、オカリナのような形をしていても、何穴なのか、どの穴を塞げば何の音が出るのか分からない商品では、教本に沿った練習が難しくなります。

特に100均などで偶然オカリナらしい商品を見つけた場合、「穴が複数あるから曲を吹けそう」と判断せず、運指情報まで確認しましょう。

オカリナ教室へ通う予定がある方も、先生や教材が一般的な12穴オカリナを前提としている可能性があります。購入前に必要な調や穴数を確認できるなら、その条件に合わせると学習がスムーズです。

プラスチック製でも練習できる

「本物のオカリナは陶器製で、プラスチック製はおもちゃ」というイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、材質がプラスチックだからといって玩具とは限りません。楽器メーカーが演奏を目的として設計したプラスチック製オカリナがあります。

たとえば、NIGHTのプラオカリナにはアルトC調の製品があります。材質はプラスチックで、メーカー掲載価格は1,000円+税です。

大きさは約40×135×90mm、重量は約95gと案内されています。カラーも複数用意されています。

100均の110円前後の商品と比べると価格差はありますが、そもそもの用途が異なります。

100均の笛玩具が「音を出して遊ぶ」ための商品であるのに対し、楽器メーカーのプラスチック製オカリナは、運指を使って曲を演奏することを想定しています。

そのため、「110円と1,000円台では10倍近く違う」と価格だけを見るより、「遊ぶための商品と練習するための商品」と考えた方が判断しやすいでしょう。

また、NIGHT by Nobleには、本格的な演奏を想定したプラスチック製アルトC調もあります。2024年6月からメーカー価格が税込4,400円に改定されています。

このように、同じプラスチック製でも価格帯や設計はさまざまです。「プラスチック=安価な玩具」と一括りにはできません。

プラスチック製のメリットとしては、陶器製より落下時の破損を気にしにくいことが挙げられます。

特に初心者は楽器の扱いに慣れていないことがあります。屋外へ持ち出したい方や、子どもが使う場合にも、割れにくさは安心材料のひとつです。

一方で、プラスチック製にも注意点があります。

  • プラスチック製でも設計や品質は製品ごとに異なる
  • 長時間吹くと内部に結露が生じることがある
  • 高温や直射日光を避けた方がよい
  • 水洗いできるかは製品ごとの説明を確認する
  • 高品質なプラスチック製は数千円する場合もある

プラスチック製だから必ず水洗いできるとは限りません。お手入れについてはメーカーの説明に従ってください。

また、車内など極端に高温になりやすい場所へ放置すると変形などの原因になる可能性があります。保管環境にも注意しましょう。

「プラスチック製だから安物」「陶器製だから必ず高品質」という分け方はできません。初心者の場合は、材質よりも調性、運指、音程設計、扱いやすさをまとめて確認してください。

陶器製にも初心者向けの製品はあります。陶器独特の響きを好む方や、長く続けるつもりで選びたい方には候補になります。

ただし、陶器製は落とすと割れる可能性があります。初めての1本で破損が心配なら、楽器として設計されたプラスチック製から始める方法も十分現実的です。

100均と入門用オカリナを比較

100均の商品とメーカー製の入門用オカリナは、価格だけを見ると大きな差があります。

しかし、本当に比べたいのは「安いか高いか」だけではありません。自分がやりたいことを実現できるかどうかが重要です。

項目 ダイソー セリア メーカー製入門オカリナ
現行オカリナ確認 公式通販では確認できず 公式情報では確認できず 複数の製品あり
楽器玩具 あり 取り扱われる場合あり 楽器として販売
価格 110円前後の玩具あり 110円前後の商品が中心 1,000円台から選択肢あり
音程練習 商品によって不可 商品による 楽器用なら可能
標準運指 保証されない 商品による 一般的な12穴製品あり
調性表示 玩具ではない場合あり 商品による アルトCなどを明記
教材との相性 期待しにくい 商品による 一般的な教材を使いやすい
本格的な練習 玩具では不向き 現行オカリナ確認不可 楽器用製品なら向く

価格については、販売時期、店舗、送料などによって変わります。メーカー掲載価格と実際の販売価格が一致しないこともあるため、購入前に最新情報を確認してください。

遊び目的なら100均も選択肢

「子どもと音を鳴らして遊びたい」「イベントで楽器風のおもちゃがほしい」「正確なドレミまでは必要ない」という目的なら、100均の楽器玩具は十分候補になります。

たとえば、音が鳴るだけでも楽しいと感じられる場面なら、高価な楽器を用意する必要はありません。

100均の商品が向いているのは、次のようなケースです。

  • 音を鳴らして遊ぶことが目的
  • 子どもの音遊びに使いたい
  • パーティーやイベントで使いたい
  • 見た目が楽器らしい玩具がほしい
  • 正確な音程や合奏を必要としない
  • オカリナに限定せず笛系の玩具を探している

このような使い方なら、100均という価格の手軽さは魅力です。

「楽器を続けるか分からないから、とにかく音が鳴るものを触ってみたい」という段階でも、音遊び用と割り切って利用できます。

ただし、それによってオカリナ特有の運指や息遣いを練習できるとは限りません。

また、子どもが使う場合は、対象年齢や使用上の注意を確認してください。ストラップなどが付く商品では、年齢に応じた安全面の確認も必要です。

曲を練習するなら楽器用を選ぶ

目的が「オカリナで曲を吹けるようになりたい」に変わると、選び方も変わります。

教本を使う、チューナーで音程を確認する、伴奏音源と一緒に演奏する、ほかのオカリナやピアノと合奏するといった練習をしたいなら、楽器として設計されたオカリナが必要です。

初心者なら、まず次の3点を基準にすると選びやすくなります。

  • アルトC調
  • 標準的な12穴
  • 運指表がある

さらに、メーカーが音程や演奏用途について説明している製品なら、楽器として使う目的も判断しやすくなります。

100均の110円前後の商品に対して、メーカー製のプラスチックオカリナには1,000円台から選べるものがあります。

差額だけを見ると大きく感じるかもしれません。しかし、100均商品を買ったあとに「練習に使えなかった」と分かり、改めて楽器用オカリナを買い直せば、その分だけ手間も増えます。

最初から練習目的がはっきりしているなら、価格より用途に合うかを優先する方が選びやすくなります。

たとえば、次のような方は最初から楽器用を選ぶ方がよいでしょう。

  • オカリナ教室へ通う予定がある
  • 教本を使って練習したい
  • 動画の伴奏に合わせて曲を吹きたい
  • ほかの楽器と合奏したい
  • チューナーを使って音程練習をしたい
  • 将来的に陶器製へ買い替えたい

一般的なオカリナの運指に慣れておけば、将来別のアルトC調へ買い替えたときも学んだ内容を活かしやすくなります。

「一番安いもの」ではなく、「自分の目的を満たす中で無理のない価格のもの」を探すと、購入後のミスマッチを減らせます。

買う前に確認したいポイント

オカリナを初めて買うときは、価格や見た目だけではなく、「この商品で自分がやりたい練習ができるか」を確認してください。

100均で見つけた商品でも、楽器店や通販で見つけた商品でも、見るべき基本項目は共通しています。

特に通販では実物を触れないため、商品説明やメーカー情報をよく読むことが大切です。

店舗と通販で確認する項目

店舗で確認できる場合は、まず本体を無理なく持てるか、指穴を自然に塞げそうかを確認しましょう。

手の大きさには個人差があります。一般的なアルトC調でも、メーカーや形状によって持ちやすさが違うことがあります。

特に子ども用に選ぶ場合は、指穴を完全に塞げるか、重量が負担にならないかを確認したいところです。

オカリナは穴をしっかり塞げないと、隙間から空気が漏れて音が安定しません。「音が出しにくい」と感じた原因が、息ではなく指穴の塞ぎ方にあることもあります。

試奏できる場合は、低音から高音まで一通り音が出るか、極端に鳴りにくい音がないか、吹き口やエッジ部分に破損や変形がないかも見ておきましょう。

初心者で何を確認すればよいか分からない場合は、楽器店で「初めて使うアルトC調を探している」と伝える方法もあります。

通販の場合は、次の項目を確認すると比較しやすくなります。

  • 商品名にオカリナと明記されているか
  • 玩具ではなく楽器として販売されているか
  • アルトC調などの調性
  • 12穴など穴数の情報
  • 運指表の有無
  • 材質
  • 本体サイズ
  • 重量
  • メーカーによる音程や演奏用途の説明
  • ケースやストラップなどの付属品
  • 本体価格
  • 送料

通販では、本体価格が安く見えても送料を加えると総額が変わることがあります。同じ商品でも販売店によって送料や在庫状況が異なるため、購入時点で確認しましょう。

また、古い商品ページには価格改定前の金額が残っている場合があります。

たとえば、NIGHT by Nobleのプラスチック製オカリナは、2024年6月に価格改定が行われています。検索結果や古い記事に以前の価格が表示されている場合は、現在のメーカー情報と一致しているか確認する必要があります。

「レビューが多いから大丈夫」とレビューだけで決めるのも避けた方がよいでしょう。

レビューは使用者の経験や吹き方、期待する音色などによって評価が変わります。特にオカリナは息の強さによって音程が変化するため、同じ製品でも印象に差が出ることがあります。

レビューは参考情報のひとつとして読み、調性、穴数、メーカー仕様、運指情報などの客観的な条件と分けて確認してください。

楽器を始めるために最低限必要なのはオカリナ本体と運指を確認できる情報です。

必要に応じて、次のものを用意すると練習しやすくなります。

  • 運指表
  • 初心者向け教本
  • チューナーまたはチューナーアプリ
  • 保管用ケースや袋

初心者向けセットの中には、教本や運指表などが付属する商品もあります。すでに教本を持っている場合は、同じ内容の付属品が必要かどうかも確認するとよいでしょう。

購入後は手入れも大切です。

オカリナを吹くと、内部に呼気由来の水分が残ります。使用後は各メーカーの案内に従って適切に乾燥させてください。

NIGHTでは、唾液を吹き込むことで、息の通り道であるエアーウェイを傷め、音が出なくなる原因になる可能性があると案内しています。

音が出にくくなったときに、強く息を吹き込んだり、内部へ無理に物を入れたりすると状態を悪化させる可能性があります。手入れ方法は自己判断ではなく、製品説明に従いましょう。

プラスチック製でも、高温の車内や直射日光の当たる場所などは避けた方がよい製品があります。

水洗いできる製品もありますが、すべてのプラスチック製オカリナが同じ手入れ方法に対応しているとは限りません。

価格や在庫、現行モデルは変わることがあります。購入直前にはメーカーや販売元の最新情報を確認し、古い価格や販売終了品の情報をそのまま現在の商品情報として扱わないようにしましょう。

100均で偶然「オカリナらしい商品」を見つけた場合も、考え方は同じです。

まず、玩具なのか楽器なのかを確認します。次に、調性、穴数、運指、音域、メーカー情報を確認してください。

これらが分からなければ、曲の練習用としては判断材料が不足しています。音遊び用として購入するなら問題ありませんが、本格的な練習用なら仕様の分かる商品を選ぶ方が安心です。

まとめ

2026年10月時点で、ダイソー公式ネットストアの楽器玩具カテゴリーには、現行商品としてオカリナの掲載を確認できません。セリアについても、公式情報から定番のオカリナ商品を確認できる状況ではありません。

ただし、ダイソーにはリコーダー型やトランペット型などの楽器玩具があります。100均に音が鳴る商品そのものがないわけではありません。

注意したいのは、こうした玩具と、曲の演奏を目的に作られたオカリナは別物だという点です。

実際に、ダイソーのリコーダー型玩具には、指穴を塞いでも音が変わらない商品があります。形だけを見て練習に使えると判断するのは避けた方がよいでしょう。

あなたの目的が「音を鳴らして遊ぶこと」であれば、100均の楽器玩具も候補になります。

一方、「オカリナの運指を覚えたい」「教本を使いたい」「曲を演奏したい」「伴奏やほかの楽器と合わせたい」という目的なら、楽器として設計されたオカリナを選ぶ方が確実です。

初心者が最初の1本を選ぶなら、アルトC調、標準的な12穴、運指表の有無をひとつの基準にしてください。

プラスチック製でも、メーカーが楽器として音程を考えて設計した製品があります。高価な陶器製から始めなければならないわけではありません。

100円という価格だけにこだわらず、「音遊びをしたいのか」「オカリナを演奏できるようになりたいのか」を先に決めることが大切です。

そのうえで、楽器として練習したい場合は、調性・12穴・運指情報を確認して選ぶと失敗を減らしやすくなります。