トランペットで吹きたいジブリ曲|ラピュタなど楽譜の選び方

夕景の中、楽譜とともにトランペットが大きく配置された「トランペットで吹きたいジブリ曲|ラピュタなど楽譜の選び方」のアイキャッチ画像。 トランペット
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トランペットで吹きたいジブリ曲|ラピュタなど楽譜の選び方

「ラピュタでパズーが吹いているトランペットの曲は何?」「ジブリの曲をトランペットで吹きたいけれど、どの楽譜を選べばいいの?」と迷っていませんか。

スタジオジブリ作品には、トランペットで楽しめる印象的な曲がたくさんあります。ただし、同じ曲名でもソロ用、ピアノ伴奏付き、アンサンブル用、初心者向けなど複数のアレンジがあり、どれを選んでも同じように演奏できるわけではありません。

特に『天空の城ラピュタ』で、パズーが朝にトランペットを吹く場面の曲を探しているなら、まず曲名を正しく知っておくことが大切です。目的の曲は「ハトと少年」です。「君をのせて」と混同しやすいので、楽譜を探す前にここを整理しておきましょう。

さらに注意したいのが、検索結果に「ハトと少年」と表示されていても、すべてが同じ楽譜ではないことです。1ページのソロ譜、4ページのアレンジ、伴奏付き、パート譜、トランペット二重奏など、用途によって内容は変わります。

この記事では、トランペットで吹けるジブリ曲の楽譜について、初心者にもわかりやすく、曲名の確認から正規楽譜の選び方まで順番に解説します。

  • ラピュタでパズーが吹くトランペット曲の正式名称
  • 「ハトと少年」のトランペット楽譜を選ぶポイント
  • B♭トランペット用楽譜と他の楽譜の違い
  • 初心者が難易度を判断するときに見るポイント
  • ソロ譜・伴奏付き・アンサンブル譜の違い
  • 1曲だけ買う場合とジブリ曲集を買う場合の考え方
  • 出所不明の無料PDFを避けて正規楽譜を選ぶ方法

結論からいうと、パズーの曲だけを一人で吹きたいなら「ハトと少年」のトランペットソロ譜を探し、ジブリ曲を何曲も楽しみたいならトランペット向けの曲集を検討する、という考え方がわかりやすいです。

曲名だけでなく「楽器・編成・難易度」まで確認することが、楽譜選びで失敗しにくくなる大きなポイントですよ。

ラピュタでパズーが吹く曲は「ハトと少年」

『天空の城ラピュタ』を見て、「パズーが朝に吹いていたトランペットの曲を自分でも演奏したい」と思った人も多いのではないでしょうか。

この場面で演奏される曲として知られているのが、久石譲作曲の「ハトと少年」です。

検索すると「ラピュタ トランペット」「ラピュタトランペット楽譜」「トランペット楽譜 ジブリ」など、いろいろな検索語が出てきます。しかし、パズーがトランペットを演奏する場面そのものを目的にしているなら、「ハトと少年 トランペット 楽譜」と正式な曲名まで入れて探すと候補を絞り込みやすくなります。

パズーが作中でトランペットを吹く場面の曲を探しているなら、曲名は「ハトと少年」です。

曲名がわからないまま「ラピュタ トランペット」だけで探していると、『天空の城ラピュタ』に登場する別の曲や、作品全体をまとめた楽譜、他楽器向けの譜面も検索結果へ混ざりやすくなります。

特にジブリ作品は、同じ作品の中に印象的な曲が複数あります。作品名だけで検索するより、曲名と楽器名まで特定した方が、目的の譜面へ近づきやすいですよ。

「君をのせて」とは別の曲

ここで間違えやすいのが「君をのせて」です。

「君をのせて」は『天空の城ラピュタ』を代表する有名曲で、トランペット向けに編曲された楽譜も存在します。そのため「ラピュタ トランペット 楽譜」と検索すると、「君をのせて」が一緒に表示されることがあります。

しかし、パズーが朝に吹く曲は「君をのせて」ではなく「ハトと少年」です。

映画のあの場面を吹きたいなら「ハトと少年」、ラピュタを代表する歌の旋律をトランペットで吹きたいなら「君をのせて」というように、目的を分けて考えると楽譜選びで迷いにくくなります。

探し方の例

  • パズーが吹く曲を探す → 「ハトと少年 トランペット 楽譜」
  • ラピュタの主題歌を吹きたい → 「君をのせて トランペット 楽譜」
  • ラピュタの曲を何曲も吹きたい → 「ラピュタ トランペット 曲集」
  • ジブリ全般を楽しみたい → 「ジブリ トランペット 楽譜 曲集」

この区別を最初につけておくだけで、「買った後に欲しかった曲と違った」という失敗をかなり避けやすくなります。

なお、「ハトと少年」は6/8拍子を基調にした軽快な旋律です。演奏用に編曲された楽譜によって音域や構成は変わりますが、曲の流れをつかむうえでは、細かな八分音符を一つずつ追うだけでなく、大きな拍のまとまりを感じることもポイントになります。

ハトと少年のトランペット楽譜の選び方

「ハトと少年」という曲名がわかったら、次は楽譜選びです。

ここで大切なのは、曲名だけを見て購入しないこと。同じ「ハトと少年」でも、ページ数、難易度、調性、音域、編曲、伴奏の有無、演奏人数などが異なる楽譜があります。

「ハトと少年が載っているなら、どれでも同じように吹けるのでは?」と思うかもしれません。しかし、市販楽譜では目的に合わせて編曲されるため、同じ曲でも譜面の中身はかなり変わることがあります。

購入前には、まず次のように自分の目的を決めておくと選びやすくなります。

  • 一人で旋律だけを吹きたい
  • ピアノ伴奏と合わせたい
  • できるだけ簡単な楽譜から始めたい
  • 映画の雰囲気に近い形で演奏したい
  • 二人以上のトランペットでアンサンブルしたい
  • 「ハトと少年」以外のジブリ曲もまとめて吹きたい

自分の目的が決まれば、「どの商品が一番いいか」ではなく「自分の用途に合うのはどのタイプか」という比較ができるようになります。

同じ曲でも楽譜が違う理由

同じ曲名なのに複数の楽譜が売られていると、「何が違うの?」と思いますよね。

これは、編曲の目的がそれぞれ違うからです。

たとえば「ハトと少年」には、短くまとめられたトランペットソロ譜もあれば、より長い構成のアレンジ、ピアノ伴奏付きの版、パート譜、複数人で演奏するアンサンブル版などがあります。

楽譜ごとに違いが出やすいポイントを整理すると、次のようになります。

確認項目 違いが出る内容 初心者が見るポイント
調性 吹きやすい調へ変更されることがある 調号の数、慣れている運指か
音域 最高音・最低音が編曲ごとに異なる 最高音を安定して出せるか
リズム 細かな音符を残す版と簡略化する版がある 6/8拍子や付点リズムを読めるか
曲の長さ 前奏・間奏・リピートなどを省略する場合がある 練習量が自分に合うか
伴奏 メロディのみ、コード付き、ピアノ伴奏付きなどがある 一人で使うのか、誰かと合わせるのか
編成 ソロ、二重奏、三重奏、四重奏など 演奏人数に合っているか

2026年9月時点で確認できる正規販売の「ハトと少年」のトランペット楽譜にも、複数の商品があります。

たとえば、初~中級向けでA4・1ページのソロ楽譜、島津秀雄編曲によるA4・4ページのソロ楽譜、中級向けの「ハトと少年[パート譜]」などです。

A4・1ページの版は、短い単曲譜として取り組みたい人にとって確認しやすいタイプです。一方、島津秀雄編曲の4ページ版の公式商品情報では、6/8拍子のリズムや展開部の高音、ダイナミクスについて演奏上の案内があり、ピアノ伴奏も付いています。

「パート譜」と書かれた版はA4・1ページで、中級とされています。商品名だけを見てソロ用と判断するのではなく、伴奏の有無や、その譜面がどのような目的で用意されているのかまで確認したいところです。

このように、同じ「ハトと少年」でも、ページ数が違えば単純に情報量が増減するだけとは限りません。編曲そのものが違う可能性があります。

「同じ曲名=同じ中身」ではありません。購入前には、難易度、ページ数、編曲者、伴奏の有無、サンプル譜まで確認しましょう。

また、「初級」「初~中級」「初中級」「中級」といった難易度表示も絶対的なものではありません。同じ初~中級でも、高音を比較的楽に出せる人と、まだ音域が安定していない人では体感難易度が変わります。

楽譜販売ページにサンプルがある場合は、最初の数小節だけではなく、可能な範囲で曲全体の音域を見るのがおすすめです。冒頭は吹きやすくても、中盤以降に高音が集中していることがあります。

B♭トランペット用かを確認

楽譜選びで特に確認したいのが、「その譜面をB♭トランペットでそのまま使えるか」です。

一般的によく使われるトランペットはB♭管です。B♭トランペットは移調楽器で、楽譜に書かれたCを吹くと、実際には長2度低いB♭が鳴ります。

少しややこしく感じるかもしれませんが、初心者のうちは「トランペット用の譜面とピアノ用の譜面は、同じ音名をそのまま読めば必ず合うわけではない」と覚えておけば十分です。

たとえば、ピアノ用の楽譜に書かれたメロディをB♭トランペットでそのまま吹いた場合、ピアノと一緒に演奏すると高さが合わないことがあります。

一人だけでメロディを楽しむなら、音の高さが原曲と異なっていても曲として楽しめる場合はあります。しかし、ピアノ伴奏やギター、ほかの管楽器などと合わせる場合は、移調を考慮する必要があります。記音と実音の関係を詳しく確認したい場合は、B♭トランペットの移調と楽譜の読み方も参考にしてください。

初心者は最初からトランペット用に編曲された楽譜を選ぶと、自分で移調する手間を減らしやすくなります。

実際に販売されている「ハトと少年」の中には、トランペット用として用意されている商品があります。楽器・演奏スタイルの欄まで確認できれば、B♭トランペット奏者として選びやすいですね。

さらに、伴奏と合わせたいなら「トランペットパートだけ」なのか、「ピアノ伴奏譜まで含まれる」のかも確認しましょう。

「トランペット(ソロ)」と書かれていても、商品の構成は同じとは限りません。トランペットのメロディだけを収録したものもあれば、ピアノ伴奏付きのものもあります。

つまり、確認したいのは「トランペット用か」だけではありません。

  • B♭トランペット用として使える譜面か
  • メロディだけか
  • コードネームが付いているか
  • ピアノ伴奏譜が付いているか
  • 別の伴奏譜などが必要ではないか

このあたりまで見ておくと、購入後に「伴奏譜も入っていると思っていた」というズレを防ぎやすくなります。

映画の演奏と同じとは限らない

もうひとつ知っておきたいのが、市販されている「ハトと少年」のトランペット楽譜が、映画で聞こえる演奏を一音残らず再現したものとは限らないことです。

市販の楽譜は、演奏しやすいようにキーを変えたり、音域を調整したり、前奏・間奏・くり返し・細かなニュアンスなどを省略したりする場合があります。

これは欠点ではありません。むしろ、「映画の楽曲を一般の奏者が演奏しやすくする」という目的なら、音域や構成を整理することには意味があります。

一方、「映画の場面をできるだけ忠実に再現したい」という人にとっては重要な違いです。

楽譜の商品説明に「原曲のサイズやキーと異なることがあります」と案内されている商品もあります。そのため、曲名だけを確認して「映画と完全に同じ譜面だろう」と思い込むのは避けた方がよいでしょう。

映画の雰囲気に近づけたい人は、購入前に次の項目を確認してください。

  • 原曲と同じようなキーか
  • メロディの音域が大きく変えられていないか
  • 前奏や間奏が残っているか
  • リピートが省略されていないか
  • 曲の長さがイメージと大きく違わないか
  • アーティキュレーションや強弱記号がどの程度書かれているか

「映画の完全コピーが欲しい人」と「吹きやすいハトと少年を楽しみたい人」では、最適な楽譜が違います。

初心者なら、まず吹きやすいアレンジで曲全体を通せるようになり、その後に別の版へ挑戦するという考え方もあります。最初から難しい版を選ぶ必要はありません。

正規のジブリ楽譜を入手する方法

ジブリの曲は人気が高いため、検索するとさまざまな楽譜情報が出てきます。その中で初心者ほど意識したいのが、「出所がはっきりした正規楽譜を選ぶ」ということです。

出版社、販売元、作曲者、編曲者、対象楽器、編成、商品番号などが明記された楽譜は内容を確認しやすく、購入後の「思っていた譜面と違った」という失敗も減らしやすくなります。

反対に、検索結果やSNS、動画サイト、ファイル共有サービスなどで見つかったPDFは、誰が作成し、どのような権利処理をして公開しているのかわからない場合があります。

「無料でダウンロードできる」という一点だけでは、その楽譜が正規に配布されているかどうかは判断できません。

出所を確認できない無料PDFより、出版社や正規楽譜販売サービスを選ぶことが基本です。

正規楽譜を探すときは、次の情報が表示されているかを確認してみてください。

  • 曲名
  • 作曲者
  • 編曲者
  • 出版社・制作元
  • 楽器
  • 演奏スタイル
  • 難易度
  • 商品番号
  • JANやISBN

特に紙の曲集では、タイトルがよく似た旧版や別楽器版があることもあります。商品コードやISBNまで確認できれば、取り違えを防ぎやすくなります。

また、正規に購入した楽譜だからといって、そのPDFや印刷物を自由にインターネットへ再配布できるわけではありません。

楽譜販売サービスでは、規約で認められた範囲を超える複製、頒布、貸与、譲渡、公衆送信などを禁止している場合があります。購入したPDFをブログやSNSへアップロードしたり、クラウド上で不特定多数に共有したりする使い方は避けましょう。

「購入した=自由に配布してよい」ではありません。楽譜の利用範囲については、購入したサービスや出版社の規約を確認してください。

単曲ダウンロードが向く人

「まずハトと少年だけ吹ければいい」という人には、1曲単位のダウンロード楽譜が使いやすいでしょう。

必要な曲だけ入手できるので、曲集を1冊購入してもほかの曲をほとんど使わないという人には合理的な選択です。

ダウンロード販売のメリットは、欲しい曲を絞って選びやすく、購入後すぐ練習へ進みやすいこと。商品によってはコンビニ印刷などに対応しているものもあります。

一方で、「単曲ならどれを買っても同じ」というわけではありません。

2026年9月時点で確認できる「ハトと少年」のトランペット向け商品には、複数の楽譜があります。

タイプ 主な特徴 向いている人
初~中級・1ページのソロ譜 短くまとめられたトランペット用楽譜 まず1曲を手軽に始めたい人
4ページのソロ譜 島津秀雄編曲、ピアノ伴奏付き 伴奏と合わせたい人、より内容のある版を探す人
中級のパート譜 1ページ、コードネーム付き 商品内容を理解して用途を選べる人

価格も商品によって違います。確認時点では、1ページの版には200円台で購入できるものがあり、4ページ版は470円で案内されています。ただし、ダウンロード、コンビニ印刷など購入方法によって価格が異なる場合があります。

さらに、販売価格や提供方法は変更される可能性があります。この記事の数字だけを見て判断せず、購入時点の販売画面を確認してください。

価格差が小さくても、譜面の内容は違います。

そのため、数十円・数百円の差だけで選ぶより、

  • 自分の音域に合うか
  • 伴奏が必要か
  • 簡略化された版でよいか
  • ある程度しっかりしたアレンジを吹きたいか
  • 紙で欲しいか、データで管理したいか

という基準で選ぶ方が、購入後の満足につながりやすいです。

特に「映画で聞いた印象に近い方がいい」という人は、値段よりサンプル譜を重視してください。

紙の曲集が向く人

「ハトと少年だけでなく、ジブリの曲をいろいろ吹いてみたい」という人には、紙の曲集が向いています。

2026年1月26日に発売された現行の「トランペット スタジオジブリ・メロディーズ100」は、トランペット向けに100曲を収載した曲集です。

『風の谷のナウシカ』から『君たちはどう生きるか』までの作品から選曲され、「ハトと少年」と「君をのせて」の両方が収載されています。

難易度は初級・初中級とされ、演奏しやすい調性への変更や、リピート、前奏、間奏などを省略したアレンジが含まれます。

つまり、「映画のサウンドトラックをそのまま完全再現する曲集」というより、たくさんのジブリ曲をトランペットで楽しみやすくしたタイプと考えるとわかりやすいでしょう。

収載曲には、「風の谷のナウシカ」関連曲、「君をのせて」「天空の城ラピュタ」「ゴンドアの思い出」「ハトと少年」「となりのトトロ」「風のとおり道」「人生のメリーゴーランド」「テルーの唄」「崖の上のポニョ」「Arrietty’s Song」「さよならの夏~コクリコ坂から~」「ひこうき雲」「いのちの記憶」「地球儀」などがあります。

紙の曲集が向きやすい人

  • ジブリ曲を何曲も練習したい
  • 次に吹く曲を楽譜を見ながら探したい
  • 1冊を長く使いたい
  • データより紙の譜面を扱いやすいと感じる
  • 初心者向けにアレンジされた曲を幅広く試したい

単曲ダウンロードと比べると1回の購入額は大きくなりますが、何十曲も使うなら1曲あたりの実質的な負担は小さくなります。

反対に、「ハトと少年しか吹かない」と決めているなら、100曲入りの曲集を購入しても使わないページが多くなる可能性があります。

目的別に考えるとシンプルです。

目的 向きやすい形式
ハトと少年だけ吹きたい 単曲ダウンロード
まず数曲だけ試したい 単曲ダウンロード
ジブリを何十曲も吹きたい 紙の曲集
次の練習曲も探したい 紙の曲集
映画の特定の場面だけ再現したい サンプルを比較して単曲版を選ぶ

なお、「トランペット スタジオジブリ・メロディーズ100」には旧版があります。

旧版の公式商品情報では、旧商品コードはGTW01100660、2022年9月16日発売で、絶版と表示されています。現行改訂版はGTW01102800で、2026年1月26日発売です。

現行版の識別情報は、商品コードGTW01102800、JAN 4947817310778、ISBN 9784636124170です。112ページ、トランペット向け、難易度は初級・初中級となっています。

中古販売や古い通販ページでは旧版が表示される可能性があります。「同じタイトルだから同じ商品だろう」と決めつけず、商品コードやISBNまで確認すると取り違えを避けやすいですよ。

初心者向けジブリ楽譜の選び方

初心者がジブリ曲を選ぶときは、「有名な曲だから簡単そう」という印象だけで決めないことが大切です。

同じ「さんぽ」「となりのトトロ」「君をのせて」でも、編曲が変われば音域やリズム、調号、曲の長さも変わります。

反対に、原曲では少し難しく感じる曲でも、初心者向けに音域や調性を調整した版なら取り組みやすい場合があります。

そのため、「初心者向けのジブリ曲は何ですか?」という質問には、曲名だけでは完全に答えられません。同じ曲でも、どの楽譜を選ぶかが大切なんです。初心者向けの曲を選ぶ基準は、トランペット初心者向けの簡単な曲と楽譜の選び方でも詳しく整理しています。

音域とリズムで難易度を判断

楽譜の難易度表示は便利ですが、それだけで「自分に簡単か難しいか」を完全に判断することはできません。

特にトランペットでは、最高音がどこまで出てくるかが大きなポイントです。

譜面上は短い曲でも、自分がまだ安定して出せない高音が何度も登場すると、一気に難しく感じます。一方で、少し長い曲でも音域が無理なく、リズムが読みやすければ取り組みやすいことがあります。

サンプル譜を確認できるなら、次のポイントを見てみましょう。

  • 最高音はどこか
  • 最低音はどこか
  • 調号はいくつ付いているか
  • 16分音符が多くないか
  • 付点リズムが多くないか
  • 速いタンギングが必要ではないか
  • 長いフレーズが続かないか
  • 自然にブレスを取れる場所があるか
  • 臨時記号が連続していないか
  • テンポが自分の技術に合いそうか

初心者のうちは、まず「最後まで止まらず吹けそうか」という視点で選ぶのもいいでしょう。

難しい曲へ挑戦すること自体は悪くありません。ただ、ほとんどの小節で高音や難しいリズムにつまずいてしまう楽譜だと、曲として完成するまでに時間がかかります。

一方、自分の現在の音域に収まり、リズムもある程度読める曲なら、フレーズや音色、強弱など「音楽としてどう吹くか」に意識を向けやすくなります。

「ハトと少年」の場合は、6/8拍子の流れがひとつのポイントです。

6/8拍子では八分音符が6つ並びますが、常に「1・2・3・4・5・6」と細かく感じるだけでは、旋律が重くなることがあります。

まずは「大きく2拍」というまとまりを感じながら、必要に応じて細かい音符を確認していくと、軽快な流れを捉えやすくなります。

また、販売されているアレンジによっては展開部に少し高い音が含まれることも案内されています。

難易度表示だけで決めず、あなたが現在安定して出せる最高音と楽譜を照らし合わせてください。

初心者の楽譜選びでは「曲名」より「実際の音域」を見るくらいの意識でもいいでしょう。

そして、苦手な高音が1音あるだけなら練習課題としてちょうどよい場合もあります。反対に、曲の大半がまだ出せない音域にあるなら、別の編曲を探した方が練習しやすいかもしれません。

楽譜を選んでも、高音やタンギング、ブレスなどで一人では進めにくい場合は、トランペットをレッスンで練習する選択肢もあります。自分の今の音域や課題を見てもらいながら、吹きたい曲に取り組む方法です。

初級向け曲集でレパートリーを増やす

初心者のうちは、最初から「この1曲だけを完璧に吹かなければ」と考えすぎなくても大丈夫です。

初級・初中級向けの曲集を使い、何曲か譜面を見ながら自分に吹きやすい曲を探す方法もあります。

「トランペット スタジオジブリ・メロディーズ100」は公式に初級・初中級とされており、幅広いジブリ曲を試したい初心者や経験の浅い奏者にとって選択肢になります。

「ハトと少年」だけでなく、「君をのせて」「となりのトトロ」「風のとおり道」「人生のメリーゴーランド」「テルーの唄」「崖の上のポニョ」など、作品をまたいで曲を探せるのも曲集の特徴です。

ただし、「初級・初中級の曲集だから100曲全部が同じ難しさ」という意味ではありません。

曲ごとに音域もリズムも違いますし、奏者によって得意な動きも変わります。

たとえば、音域は低めでもリズムが細かい曲を難しく感じる人もいれば、リズムは読めても高音が続くと疲れやすい人もいます。

曲集を使うなら、最初のページから順番に全部吹く必要はありません。

まず何曲か譜面を見て、

  • 知っている曲
  • 音域が無理のない曲
  • リズムが読みやすい曲
  • 短めの曲

などから選んでみてください。

1曲通せるようになると、次の曲へ取り組むときにも楽譜を読む感覚がつかみやすくなります。

「さんぽ」「となりのトトロ」「君をのせて」のように旋律をよく知っている曲は、音を間違えたときに気づきやすいという利点もあります。ただし、知っている曲だから必ず簡単という意味ではありません。最終的には、その編曲の音域やリズムを確認してください。

ジブリ曲をまとめて吹ける曲集の良さは、レパートリーを増やしながら、自分が吹きやすい曲の傾向を知れることにもあります。

「このくらいの高さまでなら楽に吹ける」「このリズムは少し苦手」といった感覚がわかってくると、その後の単曲楽譜選びもしやすくなりますよ。

アンサンブルでジブリを楽しむ

ジブリのトランペット楽譜は、一人でメロディを吹くものだけではありません。複数のトランペットで演奏できるアンサンブル用の曲集もあります。

「トランペット アンサンブル de ジブリ」は、デュエットからカルテットまでのアレンジを収めたトランペット向け曲集です。

全23曲が収載され、「ハトと少年」も三浦秀秋編曲のトランペット二重奏として収録されています。

ソロ版では一人で主旋律を演奏しますが、二重奏では二つのパートが組み合わさることで音楽が成立します。そのため、同じ「ハトと少年」でも演奏目的は大きく違います。

友人や家族、部活動、一般バンドの仲間など、二人以上で吹きたいならアンサンブル版は魅力的です。

一方、映画のパズーのように一人でメロディを吹きたいなら、二重奏版よりもソロ用の楽譜を選んだ方が目的に合います。

一人で吹くならソロ譜、二人以上で楽しむならアンサンブル譜。同じ曲名でも編成を必ず確認しましょう。

「トランペット アンサンブル de ジブリ」は、商品コードGTW01100419、2022年5月12日発売、80ページ、難易度は初中級です。

収載曲には「風の谷のナウシカ~オープニング」「君をのせて」「ハトと少年」「となりのトトロ」「さんぽ」「ねこバス」「風のとおり道」「海の見える街」「仕事はじめ」「晴れた日に…」「いつも何度でも」「人生のメリーゴーランド」「テルーの唄」「崖の上のポニョ」などがあります。

「ハトと少年」以外にもジブリの人気曲を複数人で楽しみたい場合に使いやすい構成です。

また、アンサンブル譜では、自分が1stを吹くのか2ndを吹くのかによって難しさや役割が変わることがあります。

主旋律ばかりを担当するとは限らず、ハーモニーやリズムを支えるパートもあります。

そのため「ハトと少年を吹きたい」という気持ちが同じでも、「メロディを最初から最後まで一人で吹きたい人」と「二人で音を組み合わせて楽しみたい人」では選ぶ楽譜が違います。

特に「パート譜」と書かれた商品を購入するときは注意してください。

パート譜だけでは、どのような編成の中で使う譜面なのかわかりにくい場合があります。対応する曲集や伴奏、他パートの有無まで確認してから選ぶと安心です。

また、ピアノ伴奏付きで演奏したい場合は、トランペットパートと伴奏譜が対応した商品かどうかも確認しましょう。

「ソロ」という言葉は「独奏パート」という意味で使われることもあります。必ずしも「その1枚だけで伴奏まで完結する」という意味ではないため、商品説明まで読むことが大切です。

アンサンブルで演奏するときは、全員が同じ種類の楽譜を持っていればよいとも限りません。

二重奏なら1stと2nd、三重奏なら3つのパートというように役割が分かれます。購入する商品が「フルスコアを含む曲集」なのか「特定パートだけ」なのかも確認しておきたいですね。

ジブリのトランペット楽譜FAQ

最後に、ジブリのトランペット楽譜を探している人が迷いやすいポイントをまとめます。

Q1. ラピュタでパズーが吹いているトランペット曲の名前は何ですか?

A. 久石譲作曲の「ハトと少年」です。「君をのせて」も『天空の城ラピュタ』の代表曲ですが、パズーが朝にトランペットを吹く場面の曲とは別です。あの場面を演奏したい場合は「ハトと少年」のトランペット楽譜を探してください。

Q2. 「ハトと少年」の楽譜は全部同じですか?

A. 同じではありません。ソロ用でもページ数や難易度、編曲内容が異なる楽譜があり、ピアノ伴奏付きやパート譜、二重奏などのアンサンブル版もあります。曲名だけでなく、楽器、編成、難易度、音域、ページ数、編曲者、伴奏の有無まで確認して選びましょう。

Q3. ピアノ用のジブリ楽譜をトランペットで吹いても大丈夫ですか?

A. メロディを読むこと自体はできますが、一般的なB♭トランペットは移調楽器なので、ピアノ譜をそのまま吹くと実際に鳴る高さが合わない場合があります。特にピアノや他楽器と合わせるなら、B♭トランペット用に編曲された譜面を選ぶ方が扱いやすいです。

Q4. 初心者でも「ハトと少年」は吹けますか?

A. 初~中級向けとして販売されているアレンジがあります。ただし、実際の難しさは現在出せる音域、6/8拍子への慣れ、タンギング、ブレスなどによって変わります。難易度表示だけで判断せず、サンプル譜があれば最高音やリズムを確認して選ぶと安心です。

Q5. 無料で見つけたジブリのPDF楽譜を使ってもいいですか?

A. インターネット上の無料PDFがすべて違法だと一括して判断することはできませんが、出所や権利処理が確認できないものは避けるのが無難です。出版社や正規の楽譜販売サービスなど、権利関係を確認できる経路から入手しましょう。また、購入した楽譜であっても自由に再配布できるわけではありません。

Q6. 「ハトと少年」1曲だけ欲しい場合、曲集を買う必要がありますか?

A. 必ずしも曲集を買う必要はありません。1曲単位で購入できるトランペット用の楽譜があります。「ハトと少年」だけを練習したいなら単曲版を比較し、ジブリ曲を何曲も吹きたいなら100曲入りなどの曲集を検討するとよいでしょう。

Q7. 紙の曲集とダウンロード楽譜はどちらがおすすめですか?

A. 欲しい曲数で考えるとわかりやすいです。1曲だけなら単曲ダウンロード、ジブリ曲を長く幅広く練習したいなら紙の曲集が向きます。どちらが絶対に優れているわけではなく、演奏したい曲数と使い方で選んでください。

Q8. 「トランペット スタジオジブリ・メロディーズ100」の旧版と現行版はどう見分けますか?

A. 商品コードを確認するのがわかりやすいです。旧版はGTW01100660で、現行改訂版はGTW01102800です。中古や古い通販ページでは旧版が表示される可能性があるため、商品名だけでなく商品コードやISBNも照合してください。

Q9. 映画のパズーの演奏になるべく近い楽譜はどう選べばいいですか?

A. 「ハトと少年」という曲名だけで選ばず、サンプル譜でキー、音域、リズム、曲の長さ、前奏・間奏・リピートの有無などを確認してください。市販版には演奏しやすいよう簡略化や移調が行われるものがあります。「トランペット用」と書かれているだけで映画音源と完全一致すると判断しない方がよいでしょう。

まとめ

『天空の城ラピュタ』でパズーがトランペットを吹く場面の曲を演奏したいなら、探す曲は「ハトと少年」です。「君をのせて」とは別の曲なので、まず曲名を間違えないことが楽譜選びの第一歩になります。

そのうえで覚えておきたいのは、「ハトと少年」と書かれている楽譜ならどれでも同じではないことです。

ソロ用、ピアノ伴奏付き、パート譜、二重奏など編成が違い、難易度、調性、音域、ページ数、編曲内容も変わります。

  • パズーの曲を一人で吹きたいなら「ハトと少年」のトランペットソロ譜を確認する
  • 初心者は難易度だけでなく音域・調号・リズム・編成をサンプル譜で確認する
  • B♭トランペット用として使える譜面か確認する
  • 伴奏したいならピアノ伴奏譜などが含まれるか確認する
  • ジブリ曲を幅広く吹きたいならトランペット向け曲集を検討する
  • 複数人で演奏するならソロ譜ではなくアンサンブル用の楽譜を選ぶ
  • 映画に近づけたいならキー、音域、曲の長さ、編曲内容をサンプルで比較する
  • 出所不明のPDFではなく出版社や正規楽譜販売サービスから入手する

「ハトと少年だけ吹きたい」という人なら、まず単曲のトランペットソロ譜を比べるのがシンプルです。反対に、「せっかくならトトロやナウシカ、ハウルなども吹いてみたい」という人なら、ジブリ曲をまとめた曲集の方が長く使いやすいでしょう。

そして友人や仲間と一緒に演奏したいなら、アンサンブル版という別の選択肢があります。

「何を吹きたいか」だけでなく「どう演奏したいか」で楽譜を選ぶことが大切です。

ジブリの曲は、映画で親しんだメロディを自分の楽器で楽しめるのが魅力です。最初から映画とまったく同じように吹く必要はありません。

今のあなたに無理のない音域と難易度の楽譜を選び、一曲ずつ音にしていくところから始めてみてください。吹ける曲が増えてくると、「次はこの作品の曲も吹いてみたい」とレパートリーを広げる楽しみも出てきますよ。独学で難しい部分が出てきたときは、トランペットを習いながら好きな曲に取り組む方法も選択肢のひとつです。

価格、在庫、配信形態、商品仕様などは変更される可能性があります。購入前には販売元の最新情報を確認し、楽譜の利用方法や著作権について判断が必要な場合は、販売元など適切な窓口へ確認してください。