「ホルンは英語で何というの?」「French hornとhornはどちらが正しい?」「海外の楽譜にあるHn.やHorn in Fはどういう意味?」
海外の楽譜や音楽教材を見ていると、日本語では同じ「ホルン」なのに、さまざまな英語表記が登場します。スペルや略称が違うだけで、別の楽器を指しているのか迷うこともありますよね。
結論から言うと、ホルンの英語名は「horn」で、「French horn」という名称も現在使われています。
また、楽譜では「Hn.」「Hrn.」「Horn in F」などの表記が登場します。これらは単なる名前の違いだけでなく、担当パートや楽器の調性を表している場合もあります。
英語表記を理解しておけば、海外の楽譜を探すときはもちろん、教則本の説明を読んだり、海外の演奏家の情報を調べたりするときにも役立ちます。
この記事では、ホルンの英語名、スペル、発音、略称から、F管ホルンの移調、英語での演奏表現、海外の楽譜の探し方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- ホルンの英語名・スペル・発音とFrench hornとの違い
- Hn.・Hrn.などの略称と海外の楽譜表記
- Horn in Fの意味とF管ホルンの移調の仕組み
- ホルンを吹く・ホルン奏者を表す英語と楽譜の探し方
ホルンの英語はhorn?French hornとの違い
ホルンの英語表記として、まず覚えておきたいのが「horn」と「French horn」の2つです。
どちらもオーケストラや吹奏楽で使われる金管楽器のホルンを指します。ただし、名称としての位置づけや、使われる場面には少し違いがあります。
まずは基本のスペルと、それぞれの使い分けから確認していきましょう。
ホルンの英語スペルと正式名称
ホルンの基本的な英語名はhorn(ホーン)です。
スペルは「h・o・r・n」の4文字。複数形は「horns」になります。
日本語の「ホルン」とは綴りも発音も少し異なりますが、英語ではシンプルな4文字の単語です。
| 項目 | 英語表記 | 意味 |
|---|---|---|
| 基本名称 | horn | ホルン |
| 別名 | French horn | フレンチホルン |
| 複数形 | horns | 複数のホルン |
| 楽器分類 | brass instrument | 金管楽器 |
| ホルン奏者 | horn player | ホルンを演奏する人 |
「正式な英語名はFrench hornではないの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
実は、国際ホルン協会(International Horn Society、略称IHS)は、1971年6月15日にアメリカのフロリダ州タラハシーで開かれた第1回総会で、英語における適切な楽器名称として「HORN」を推奨する決議を行っています。
この決議は、国際ホルン協会の公式サイトでも確認できます。
つまり、楽器名として推奨されている表記は「horn」と整理できます。
ただし、これはFrench hornという名前を使ってはいけないという意味ではありません。
現在も英語の辞典や教育資料、楽器メーカーの紹介などではFrench hornという名称が使用されています。
「hornが正しいからFrench hornは間違い」と覚えてしまうと、実際の英語表記を見たときにかえって混乱するかもしれません。
大切なのは、推奨される名称と、現在も一般的に使われる名称を区別することです。
大文字と小文字はどう書く?
一般的な文章では「horn」と小文字で書けます。一方、楽譜の楽器名欄や見出しでは「Horn」と大文字で始まることがあります。
「French horn」はFrenchが地名に由来する形容詞なので、通常の英文でもFrenchの頭文字を大文字にします。楽譜のタイトルなどでは「French Horn」と表記される場合もあります。
スペルを入力するときは、hornを「holn」などと書き間違えないようにしましょう。正しくはh-o-r-nです。
hornとFrench hornの使い分け
hornとFrench hornは、クラシック音楽の文脈では基本的に同じ楽器を指します。
違いを理解するうえでは、それぞれの言葉が持つ意味の広さを考えるとわかりやすいですよ。
hornは短く簡潔な名称で、オーケストラの楽器編成表、スコア、演奏家のプロフィールなどで使われます。
ただし、一般英語のhornには、動物の角、角笛、自動車の警笛といった意味もあります。
音楽以外の文章でhornという単語だけを見た場合、必ずしも金管楽器のホルンを意味するとは限りません。
一方、French hornは金管楽器のホルンを具体的に示しやすい表現です。
音楽に詳しくない相手へ楽器を説明するときや、海外の教材を探すときに役立ちます。
| 表記 | 特徴 | 使い方の目安 |
|---|---|---|
| horn | 推奨される楽器名称。ほかの意味も持つ | 楽譜、編成表、音楽関係の文章 |
| French horn | 楽器を具体的に示しやすい名称 | 一般向けの説明、教材の検索 |
| horns | hornの複数形 | 複数のホルンを表す場合 |
| French horns | French hornの複数形 | 複数の楽器を具体的に示す場合 |
例えば、オーケストラの編成表に「4 Horns」と書かれていれば、通常は4本のホルンパートを示します。
一方、日常会話で「I play the French horn.」と言えば、どの楽器を演奏しているのか伝えやすくなります。
ホルンの歴史には、狩猟用の角笛やヨーロッパ各地の楽器製作の発展が関係しています。フランスの楽器文化もその一部ですが、現在のホルンを単純に「フランスだけで発明された楽器」と説明するのは適切ではありません。
また、ホルンは日本語だけでなく、ヨーロッパのさまざまな言語で異なる名称を持っています。
| 言語 | 名称 |
|---|---|
| 英語 | horn / French horn |
| ドイツ語 | Horn / Waldhorn |
| フランス語 | cor |
| イタリア語 | corno |
| 日本語 | ホルン |
海外の古い楽譜でcorやcornoを見かけても、それだけで違う楽器と判断する必要はありません。
まずは「hornが推奨名称、French hornも通用する名称」という基本を覚え、場面によって使い分けていきましょう。
ホルンの英語の発音と読み方
日本語では「ホルン」と呼びますが、英語のhornは少し違う発音になります。
特に気をつけたいのが、日本語の「ル」に相当する音が英語では独立して入らないことです。
また、イギリス英語とアメリカ英語ではrの発音にも違いがあります。
hornとFrench hornの発音記号
hornの発音は、カタカナで表すと「ホーン」に近い音です。
ただし、英語の音を日本語のカタカナだけで正確に表すことはできません。発音記号とあわせて理解すると、違いがわかりやすくなります。
| 英語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
|---|---|---|
| horn | /hɔːn/ | /hɔːrn/ |
| French horn | /ˌfrentʃ ˈhɔːn/ | /ˌfrentʃ ˈhɔːrn/ |
イギリス英語の標準的な発音では、hornの語末のrを通常は発音しません。
これに対して、一般的なアメリカ英語では母音に続いてrの響きが加わります。
日本語の「ホルン」のように「ホ・ル・ン」と区切るのではなく、英語ではひとまとまりの単語として発音します。
練習するときは、最初のhを軽く出し、その後の母音を伸ばし、最後にnへつなげるイメージを持つとよいでしょう。
アメリカ英語では、その途中にrの響きが入ります。ただし、日本語のラ行をそのまま挿入するわけではありません。
French hornの読み方は、カタカナでは「フレンチホーン」が目安です。
Frenchのスペルは「F-r-e-n-c-h」、hornは「h-o-r-n」です。2つの単語をスペースで区切ります。
発音記号では、French hornのhornに主な強勢が示され、Frenchにも副次的な強勢があります。
「French home」と書いてしまうと別の単語になるので、最後の文字がmではなくrnであることも確認しましょう。
発音を確認するときのポイント
英国式と米国式の違いは、主に母音に続くrの扱いです。カタカナの読み方はあくまで目安と考え、辞書の発音記号と音声を合わせて確認すると理解が深まります。
英語の発音に慣れていなくても、最初から完璧を目指す必要はありません。まずは日本語の「ホルン」と英語のhornでは発音が異なると理解しておきましょう。
ホルンとホーンの意味の違い
日本語の「ホルン」と「ホーン」は、響きが似ていますが、使われる場面が異なります。
「ホルン」は、通常、オーケストラや吹奏楽で使用される金管楽器を意味します。
一方、「ホーン」は英語のhornに由来するカタカナ語で、幅広い意味を持ちます。
| 表現 | 主な意味 |
|---|---|
| ホルン | オーケストラや吹奏楽で使う金管楽器 |
| ホーン | 警笛、角笛、音響機器のホーンなど |
| horn | 英語でホルン、角、警笛など |
| French horn | 金管楽器のホルン |
| horn section | ホルン群、または管楽器群 |
例えば、英語で「car horn」と書かれていたら、自動車のクラクションを意味します。
同じhornでも、音楽の文脈と日常生活の文脈では意味が変わるのです。
音楽で特に注意したいのが「horn section(ホーンセクション)」という言葉です。
クラシック音楽では、オーケストラのホルン奏者やホルンパート全体を意味する場合があります。
一方、ジャズやポップス、ファンクなどでは、サックス、トランペット、トロンボーンといった管楽器のグループを指すことがあります。
つまり、ホーンセクションという名前だけでは、フレンチホルンが含まれているか判断できません。
海外の楽譜にhorn sectionと書かれていたら、音楽のジャンルと編成表を確認しましょう。
例えば、ポップスの編成でTrumpet、Trombone、Saxophoneが並んでいる場合、その管楽器群をまとめてhorn sectionと呼んでいる可能性があります。
反対に、オーケストラの編成表でHorn 1〜4が指定されていれば、通常は金管楽器のホルンの各パートを示します。
このように、英語のhornを正しく理解するには、単語だけでなく前後の情報も大切です。
ホルンの英語略称と楽譜表記
海外の楽譜を見ると、ホルンの名前が必ずしもHornと書かれているわけではありません。
限られたスペースに楽器名を表示するため、Hn.やHrn.などの略称が使われることがあります。
さらに、Horn in Fのように、楽器の調性を表す言葉が加えられることもあります。
略称と調性の指定は役割が異なるため、それぞれの意味を分けて覚えておくと便利です。
Hn.・Hrn.・Hr.の意味
ホルンの英語略称として覚えておきたいのが「Hn.」と「Hrn.」です。
どちらもHornを短く表したもので、スコアの楽器名やパート表示などで使われます。
| 略称・表記 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| Hn. | Hornの略称 | 実際の楽譜制作で使われる形式 |
| Hn | Hornの略称 | ピリオドなしの形式 |
| Hrn. | Hornの略称 | 出版社などによって使用 |
| Hrn | Hornの略称 | ピリオドなしの形式 |
| Hr. | Hornの短縮表記として使われる場合がある | 前後の文脈を確認 |
| Horn | 省略しない楽器名 | 総譜などで使用 |
例えば、Steinbergの楽譜制作ソフト関連マニュアルには、長い楽器名としてHorn、短い楽器名としてHn.を使用する例があります。
つまり、Hn.は単なる推測上の略称ではなく、実際の楽譜制作でも用いられている表記です。
ただし、ここで覚えておきたいのが、ホルンの略称は世界共通で1種類ではないという点です。
作曲者、出版社、編曲者、記譜ソフト、言語などによって違いがあります。
Hn.だけが正解でHrn.は誤り、と考える必要はありません。
また、末尾のピリオドも楽譜の書式によって付いたり付かなかったりします。
学校や吹奏楽団で使用している楽器の略称が、海外の楽譜と異なる場合もあるでしょう。そのようなときは、楽団内の慣習だけで判断せず、実際のスコア全体でどの表記が使われているか確認してください。
Horn 1・Horn 2などの数字は何を表す?
オーケストラや吹奏楽のスコアでは、数字が付いた楽器名も登場します。
| 楽譜表記 | 日本語 |
|---|---|
| Horn 1 | 第1ホルン |
| Horn 2 | 第2ホルン |
| Horn 3 | 第3ホルン |
| Horn 4 | 第4ホルン |
| Hn. 1 | 第1ホルンの略記 |
| Hn. 2 | 第2ホルンの略記 |
これらの数字は、担当パートを区別するためのものです。
数字が1だからといって、楽器の管が特別な種類という意味ではありません。また、第1ホルンがすべての場面で最も高い音だけを演奏するとも限りません。
「Hn. 1, 3」のような表記では、第1ホルンと第3ホルンをまとめて示している場合があります。
複数のパートが同じ五線を共有する楽譜もあるため、数字と音符の対応を確認することが大切です。
総譜の最初の段では「Horn」と表示し、続く段では「Hn.」に短縮する形式もあります。見慣れない略称が出てきたら、まず総譜の冒頭や楽器編成表を確認してみましょう。
Horn in Fの意味と移調の仕組み
海外のホルン譜でよく登場するのが「Horn in F」という表記です。
これは、F管ホルン用の楽譜であることを示します。
「in F」は楽器の調性を表しています。Fという音だけを演奏するという意味ではありません。
この表記を理解するには、まず移調楽器という考え方を知っておく必要があります。
F管ホルンは書かれた音と鳴る音が違う
ホルンは代表的な移調楽器です。
移調楽器とは、通常の記譜方法では、楽譜に書かれた音と実際に鳴る音の高さが異なる楽器をいいます。
F管ホルンの場合は、記譜音より完全5度低い実音が鳴るのが基本です。
例えば、楽譜に中央のドであるC4が書かれていると、通常のF管ホルンではF3が鳴ります。
| 楽譜上の音 | 実際に鳴る音 |
|---|---|
| C4(中央のド) | F3 |
| G4 | C4 |
| F4 | B♭3 |
ここでのC4は中央のドを意味する音高表記です。
完全5度とは、ドからソのように、音名を数えたときに5度の間隔となる音程のうち、特定の半音数を持つものです。
ホルンの場合は、楽譜に書かれた音から完全5度下がった高さが実際に鳴ると考えると理解しやすくなります。
このため、ピアノとホルンの譜面に同じ高さの音符が書かれていても、通常の移調譜では実際の音の高さが一致しないことがあります。
移調の読み方や実音との対応をさらに詳しく知りたい方は、ホルンの楽譜の読み方と移調の解説も参考にしてください。
海外の教本では、移調に関係する次の言葉もよく使われます。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| transposing instrument | 移調楽器 |
| transposition | 移調 |
| written pitch | 記譜音 |
| concert pitch | 実音 |
| sounding pitch | 実際に鳴る音高 |
| perfect fifth | 完全5度 |
| a perfect fifth lower | 完全5度低い |
F/B♭ダブルホルンでもHorn in Fを使う?
ホルンにはF管のシングルホルンのほか、F管とB♭管を切り替えられるダブルホルンもあります。
英語では「F/B♭ double horn」や「full double horn」などと表現されます。
「ダブルホルンならF管用とB♭管用で別々の楽譜が必要なの?」と疑問に思うかもしれません。
一般的なF/B♭ダブルホルンでは、通常のHorn in Fの楽譜を使って演奏します。
ダブルホルンは楽器内部に異なる長さの管を備え、演奏者が切り替えて使用する構造です。
そのため、B♭側に切り替えるたびに、楽譜そのものをB♭管用へ読み替えるわけではありません。
基本的にはF管用の記譜を基準にしながら、使用する管や運指を選択します。
また、double hornという名前は、2人分のパートを演奏するという意味でもありません。
古い楽譜ではF以外の調にも注意
古典派やロマン派などの作品では、「Horn in E♭」「Horn in D」といった表記も見られます。
これらは、当時のナチュラルホルンや替管、記譜の慣習などと関係しています。
現代のダブルホルンで演奏する場合でも、元の楽譜に指定された移調を理解する必要があります。
古いホルン譜の注意点
すべてのホルン譜を現在のF管のルールだけで読めるわけではありません。特に歴史的な作品では、指定調、記譜方法、編集注記を合わせて確認してください。
海外の楽譜で使われる表記と読み方
海外のスコアでは、Hornだけでなく、French Horn、Horns in F、さらにはイタリア語やフランス語の楽器名も登場します。
作曲者が使用した言語や、出版社の編集方針によって表記が変わることがあるためです。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| Horn | ホルン |
| French Horn | フレンチホルン |
| Horn in F | F管ホルン |
| Horns in F | 複数のF管ホルン |
| Horn 1 in F | 第1ホルンのF管用パート |
| Horn 2 in F | 第2ホルンのF管用パート |
| Corno in F | イタリア語系のF管ホルン表記 |
| Corni in F | イタリア語系の複数ホルン表記 |
| Cor in Fa | フランス語のF管ホルン表記 |
イタリア語の「corno」は単数、「corni」は複数のホルンを表します。
例えば、Corni in Fと書かれていたら、F管ホルンの複数パートを示していると理解できます。
ただし、表記が同じでも実際の編成人数は作品や楽譜の指定によって異なるため、数字やパートの数も確認しましょう。
総譜とパート譜の違い
海外の楽譜を調べるときは、総譜とパート譜を表す英語も役立ちます。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| full score | 総譜 |
| study score | 学習・研究用などの総譜 |
| part | 個別のパート譜 |
| horn part | ホルンのパート譜 |
| horn parts | 複数のホルンのパート譜 |
| instrument name | 楽器名 |
| instrument abbreviation | 楽器名の略称 |
full scoreは、作品に含まれる複数の楽器パートをまとめて確認できる楽譜です。
一方、partは各演奏者が自分の担当する音符を読むための楽譜を指します。
ホルン用のパート譜には、冒頭にHorn in Fなどと記載されることがあります。
総譜では最初の段に正式な楽器名を記し、次の段から略称を使う形式もあります。
移調譜と実音譜の見分け方
もう1つ注意したいのが、楽譜の表示方法です。
英語で「transposed score」は、移調楽器の記譜をそれぞれの楽器の調に合わせて表示した総譜を意味します。
一方、「concert pitch score」は、実際に鳴る音の高さを基準にした総譜です。
デジタル楽譜では、移調表示と実音表示を切り替えられるものもあります。
例えば、Horn in Fと書かれていても、総譜が実音表示であれば、通常の移調譜とは音符の位置が異なる場合があります。
そのため、パート譜と総譜を照らし合わせたとき、同じ旋律なのに音符の高さが違って見えても、必ずしも間違いとはいえません。
迷ったときは、楽譜の冒頭にある編成表や凡例、移調に関する説明を確認しましょう。
ホルンを吹く・演奏する英語表現
英語でホルンについて話すときは、楽器名だけでなく「吹く」「演奏する」「ホルン奏者」といった表現も覚えておくと便利です。
自己紹介や音楽仲間との会話、演奏家のプロフィールを読むときにも使えます。
難しい文章を覚えるより、まずは短い基本表現から身につけていきましょう。
ホルン奏者の英語名と例文
「ホルンを吹く」は、英語でplay the hornと表現します。
French hornを使って「play the French horn」と言っても構いません。
英語のplayは、楽器と組み合わせると「演奏する」という意味になります。
日本語では「ホルンを吹く」と表現しますが、英語では吹く動作そのものを直訳する必要はありません。
| 英語表現 | 日本語 |
|---|---|
| I play the horn. | 私はホルンを吹きます |
| I play the French horn. | 私はフレンチホルンを演奏します |
| She plays the horn. | 彼女はホルンを吹きます |
| I want to learn to play the horn. | 私はホルンを習いたいです |
| I practice the horn every day. | 私は毎日ホルンを練習しています |
| I play the horn in a wind band. | 私は吹奏楽団でホルンを吹いています |
特に覚えておきたいのは「I play the horn.」です。
この短い文章だけで、ホルンを演奏していることを伝えられます。
「私は以前ホルンを吹いていました」と言いたい場合は、過去形を使って「I used to play the horn.」と表現できます。
「ホルンを習いたい」なら「I want to learn to play the horn.」です。
また、英語では「play horn」「play French horn」のように、冠詞のtheを付けない表現も使われます。
冠詞の有無は文体や地域、文章構造などによって異なるため、theがなければ必ず間違いとはいえません。
playとblowの違い
日本語の「吹く」から、英語のblowを思い浮かべる方もいるでしょう。
blowは、息を吹き込む行為そのものに注目した動詞です。
しかし「blow the horn」は、文脈によって自動車のクラクションを鳴らすという意味にもなります。
楽器の演奏を伝えたい場合は、play the hornの方が自然で誤解を避けやすい表現です。
ホルン奏者は英語で何という?
ホルン奏者を表す英語には、いくつかの言い方があります。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| horn player | ホルン奏者 |
| French horn player | フレンチホルン奏者 |
| hornist | ホルン奏者 |
| principal horn | 首席ホルン奏者 |
| assistant principal horn | 首席補佐などの役職 |
| second horn | 第2ホルン、またはその奏者 |
一般的な会話では、horn playerがわかりやすい表現です。
一方、hornistはホルン奏者を表す専門的な言葉で、演奏家の紹介文などでも使われます。
例えば、「I’m a horn player.」と言えば「私はホルン奏者です」という意味になります。
オーケストラのメンバー紹介では、principal hornという役職名も登場します。
ただし、first hornとprincipal hornがすべての楽団で完全に同じ意味というわけではありません。
first hornは第1ホルンのパートを表すのに対し、principal hornは首席奏者という役職を示します。
楽団ごとに役職や担当範囲が異なる場合もあるので、演奏家のプロフィールを読むときは、その団体の表記に沿って理解しましょう。
French hornとEnglish hornの違い
英語の楽器名で特に間違えやすいのが、French hornとEnglish hornです。
どちらにもhornという単語が入っていますが、まったく異なる種類の楽器です。
| 項目 | French horn | English horn |
|---|---|---|
| 日本語名 | ホルン | イングリッシュホルン |
| 楽器分類 | 金管楽器 | 木管楽器 |
| 音を出す仕組み | 唇の振動 | ダブルリードの振動 |
| 関連する楽器 | 金管楽器のホルン | オーボエ |
| 一般的な調性 | F管 | F管 |
French hornは、マウスピースに唇を当て、唇を振動させて音を出す金管楽器です。
一方、English hornはオーボエの仲間で、2枚のリードを振動させて音を出す木管楽器です。
English hornは、日本語では「イングリッシュホルン」や「コーラングレ」と呼ばれます。
また、楽譜ではフランス語に由来する「Cor anglais」という名称が使われることもあります。
両方とも通常はF管の移調楽器として扱われ、記譜音より完全5度低い実音が鳴ります。
ただし、同じF管だからといって楽器の種類が同じというわけではありません。
音を出す仕組みも、使うマウスピースやリードも異なります。
名前だけで判断しないことが大切
English hornは、イギリス製のフレンチホルンやホルンの英国仕様という意味ではありません。海外の楽譜でEnglish hornを見かけたら、オーボエの仲間の木管楽器だと判断しましょう。
同じ作品の編成表にFrench hornとEnglish hornの両方が書かれていることもあります。
その場合は、異なる楽器パートとして扱われていると理解してください。
海外のホルン楽譜・教本の探し方
海外のホルン楽譜や教本を探すときは、日本語だけでなく英語の検索語を知っていると便利です。
ただし、hornという単語だけでは、動物の角や警笛なども検索対象になることがあります。
目的に合った言葉を組み合わせることで、探している資料にたどり着きやすくなります。
楽譜検索に役立つ英語と注意点
ホルンの楽譜を探すときに使えるのが「French horn sheet music」という表現です。
sheet musicは楽譜を意味します。つまり、French horn sheet musicはホルンの楽譜を探すための英語です。
ほかにも、楽譜の種類や練習目的によって検索語を変えられます。
| 検索に使う英語 | 探したい内容 |
|---|---|
| French horn sheet music | ホルンの楽譜 |
| Horn in F sheet music | F管ホルン用の楽譜 |
| French horn beginner book | 初心者向けのホルン教材 |
| Horn method book | ホルンの教則本 |
| Horn etudes | ホルンの練習曲 |
| Horn technique exercises | ホルンの奏法練習課題 |
| Horn solo with piano | ピアノ伴奏付きのホルン独奏曲 |
| Horn quartet | ホルン四重奏 |
| Horn fingering chart | ホルンの運指表 |
例えば、初心者向けの教本なら「French horn beginner book」、練習曲なら「Horn etudes」が検索候補になります。
ピアノ伴奏付きの独奏曲を探す場合は、Horn solo with pianoという表現が便利です。
また、複数のホルンで演奏する曲を探す場合は、horn duet(二重奏)、horn trio(三重奏)、horn quartet(四重奏)などの言葉を組み合わせる方法があります。
探したい楽譜が決まっているときは、曲名や作曲者名に、French hornやHorn in Fなどを加えると目的を絞りやすくなります。
楽譜の編成や難易度については、ホルンの楽譜の選び方も参考になります。
海外の教本で見かける英語
海外のホルン教本では、奏法や楽器の構造に関する英語も登場します。
すべての言葉を一度に覚える必要はありませんが、目次によく出てくる単語を知っておくと、どの内容が解説されているか判断しやすくなります。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| mouthpiece | マウスピース |
| bell | ベル |
| rotary valve | ロータリーバルブ |
| tuning slide | 抜差管・調整管 |
| embouchure | アンブシュア |
| breathing | 呼吸 |
| articulation | アーティキュレーション |
| tonguing | タンギング |
| lip slur | リップスラー |
| long tones | ロングトーン |
| intonation | 音程・ピッチの正確さ |
| fingering | 運指 |
| hand position | 手の位置 |
| mute | ミュート |
| hand-stopping | ゲシュトップ奏法 |
例えば、embouchureは唇や口の周囲を使う演奏時の口の形・状態に関する用語です。
tonguingは舌を使って音の出だしを整える奏法、lip slurは舌で音を区切らず、唇などの働きで音を移る練習を指します。
また、intonationは音程の正確さを表す言葉です。単に音の高さという意味のpitchとは、使われる場面が異なることがあります。
これらを知っておけば、英語の教則本の目次を見た段階で、自分が知りたい内容が含まれているか判断しやすくなるでしょう。
教則本やエチュードの種類については、ホルン教本の選び方と基礎練習教材の解説でも確認できます。
ホルンの種類を表す英語
海外の教材や楽器解説では、ホルンの種類を表す英語も使用されます。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| F single horn | Fシングルホルン |
| B♭ single horn | B♭シングルホルン |
| F/B♭ double horn | F/B♭ダブルホルン |
| full double horn | フルダブルホルン |
| triple horn | トリプルホルン |
| natural horn | ナチュラルホルン |
| Vienna horn | ウィンナホルン |
| descant horn | デスカントホルン |
例えば、natural hornは現代の一般的なバルブ付きホルンとは構造や奏法が異なる楽器です。
Vienna hornはウィーンなどで伝統的に使われる形式のホルンを指します。
こうした名称は、楽器そのものの種類を示す言葉です。Horn in Fのような楽譜の移調指定とは区別しましょう。
海外の楽譜・教本を選ぶときの確認事項
英語の検索語がわかっても、見つかった楽譜をそのまま選んでよいとは限りません。
まず確認したいのは、楽譜が自分の演奏する編成に対応しているかどうかです。
ホルン独奏用なのか、ピアノ伴奏付きなのか、ホルン二重奏や四重奏なのかによって、必要な楽譜は変わります。
次に、Horn in Fなどの移調指定を確認しましょう。
現代の一般的なホルン用楽譜ではF管の記譜がよく使われますが、古い作品には異なる調のホルンが指定されていることもあります。
また、総譜だけが含まれているのか、個別のパート譜もあるのかも重要です。
合奏に使う場合は、全体を見るための総譜だけでなく、各演奏者が読むパート譜が必要になることがあります。
教材の場合は、beginner(初心者向け)、intermediate(中級向け)、advanced(上級向け)などのレベル表記も判断材料になります。
ただし、レベル分けの基準は教材によって異なるため、名称だけで難易度を断定しないようにしましょう。
試し読みができる資料なら、実際の音域、音符の細かさ、説明の量、伴奏の有無などを確認すると、自分の目的に合っているか考えやすくなります。
海外の楽譜を選ぶときの基本
楽器編成・移調指定・難易度を確認することが大切です。英語のタイトルだけで判断せず、必要な譜面が含まれているかまで確認しましょう。
英語の楽譜や教本に慣れていない方は、最初からすべての説明を読もうとせず、楽器名、楽譜の種類、演奏レベルに関係する言葉から覚えていくとよいでしょう。
無料公開されている楽譜を探す場合には、ホルンの無料楽譜の探し方と著作権の注意点も参考にしてください。
出版物の仕様や内容は版によって異なる場合があります。正確な情報は出版元の公式資料で確認し、記譜の判断が難しい場合は指導者や音楽の専門家に相談してください。
ホルンの英語に関するよくある質問
ここでは、ホルンの英語表記や海外の楽譜について、特に疑問に感じやすい内容をまとめました。
基本的な名称から略称、移調の扱いまで、最後に確認しておきましょう。
Q1. ホルンの英語はhornとFrench hornのどちらが正しいですか?
A. どちらもホルンを表す英語として使われています。国際ホルン協会はhornという名称を推奨していますが、French hornも現在一般的に通用する名称です。
楽譜ではHorn、一般向けの説明ではFrench hornという表記が見られます。French hornを単純に間違った英語と考える必要はありません。
Q2. ホルンの略称はHn.とHrn.のどちらを使えばよいですか?
A. Hn.もHrn.もホルンの略称として使われます。世界共通の単一の略称に統一されているわけではないため、楽譜や出版社の表記方針に合わせて判断してください。
自分で楽譜を作成する場合は、同じ譜面内で表記を統一すると読みやすくなります。既存の楽譜を読む場合は、冒頭の楽器編成表も確認すると安心です。
Q3. Horn in Fはダブルホルンでも演奏できますか?
A. はい。一般的なF/B♭ダブルホルンでも、通常のHorn in Fの楽譜を演奏できます。
ダブルホルンはF管とB♭管を切り替えて使いますが、通常はF管用の記譜を基準として演奏します。ただし、古い作品などで異なる調のホルンが指定されている場合は、その移調を確認する必要があります。
Q4. 「私はホルンを吹きます」は英語で何といいますか?
A. 「I play the horn.」または「I play the French horn.」と表現できます。
ホルン奏者であることを伝えたいなら「I’m a horn player.」も自然です。楽器演奏を表す場合は、blowよりもplayを使うと意味が伝わりやすくなります。
Q5. French hornとEnglish hornは同じ楽器ですか?
A. いいえ、異なる楽器です。French hornは唇を振動させて演奏する金管楽器のホルンです。
一方、English hornはオーボエの仲間で、ダブルリードを使う木管楽器です。English hornはコーラングレとも呼ばれます。名前にhornが入っていても、楽器の構造や演奏方法は異なります。
まとめ
ホルンの英語はhornです。また、French hornという名称も現在広く使われています。
英語の楽譜や海外の音楽教材を読むときは、名称だけでなく、略称や移調の意味まで知っておくと理解しやすくなります。
今回の重要なポイントを整理しておきましょう。
- ホルンの基本的な英語名はhorn、スペルはh-o-r-n
- French hornも現在使われている一般的な英語名
- 国際ホルン協会が推奨する名称はhorn
- hornの発音はカタカナでは「ホーン」に近い
- ホルンの略称にはHn.やHrn.などがある
- Horn in FはF管ホルンの移調記譜を示す
- F管ホルンは通常、記譜音より完全5度低い実音が鳴る
- 「ホルンを吹く」はplay the hornと表現できる
- ホルン奏者はhorn playerやhornist
- French hornとEnglish hornは異なる楽器
海外の楽譜を見るときは、まずHorn、French horn、Horn in Fという表記を見分けられるようになることが大切です。
そのうえで、Hn.などの略称や移調指定、楽譜の編成を確認すれば、英語の資料にも少しずつ慣れていけます。
音楽を楽しむうえで、英語は必ずしも大きな壁ではありません。よく使う言葉から覚えていけば、これまで難しく感じていた海外の楽譜や教本にも触れやすくなるはずです。
ホルンの英語表記を理解することをきっかけに、気になっていた曲や教材にも目を向けてみてくださいね。

