チェロで弾きたいかっこいい曲|ロック・ポップス名曲を紹介

夕暮れの湖畔を背景に、チェロを演奏する奏者と「チェロで弾きたいかっこいい曲|ロック・ポップス名曲を紹介」の内容を表現したアイキャッチ画像。 チェロ
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チェロでかっこいい曲を弾こう

チェロというと、クラシック音楽の落ち着いた響きや、オーケストラの中で低音を支える姿を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、チェロはロック、ヘヴィメタル、J-POP、ボカロ、ジブリ、ディズニー、映画音楽まで、幅広いジャンルで存在感を発揮できる楽器です。

「チェロでかっこいい曲を弾きたい」「クラシック以外にも挑戦したい」と思ったとき、選択肢はかなり広くあります。激しいロックのリフをチェロで表現することもできますし、J-POPのボーカル旋律を歌うように演奏することもできます。

実際、2CELLOSのように2本のチェロでロックやポップスを演奏してきたデュオや、Apocalypticaのようにチェロを核としてヘヴィメタルを演奏するグループも存在します。チェロはクラシック専用の楽器ではありません。

曲選びで大切なのは、単純に有名な曲を選ぶことではなく、自分が出したい「かっこよさ」に合う曲を選ぶことです。低音の迫力を前面に出したいのか、速いフレーズで疾走感を出したいのか、それともチェロらしく旋律を歌わせたいのかによって、向いている曲は変わります。

チェロがロックやポップスに合う理由

チェロがロックやポップスにも対応しやすい理由の一つは、低いC線から高音域まで幅広い音域を使えることです。低音ではベースラインや重いリフを担当し、中音から高音ではボーカルのような旋律を演奏できます。バイオリンやビオラとの音域や役割の違いについては、バイオリン・ビオラ・チェロの違いでも詳しく解説しています。

弓を使って長く滑らかな音を出すだけでなく、短く鋭い発音、強いアクセント、重音、ピチカートなど、音の表情を変えられることも特徴です。ロックのギターリフのようなフレーズでは短い音やアクセントを生かし、バラードでは長い弓を使って旋律をつなげるなど、曲によって役割を変えられます。

特に低音弦を使った反復フレーズは、ロックやメタルとの相性を感じやすい部分です。ギターとまったく同じ音にはなりませんが、弓で弦を鳴らすチェロならではの厚みが加わります。

一方、J-POPや洋楽ポップスでは、ボーカル旋律をチェロへ置き換えるアレンジが考えられます。チェロは旋律を長くつなげられるため、歌のフレーズを楽器で表現したい場合にも向いています。

ただし、チェロ1本だけでロックを演奏すると、原曲にあるドラム、ベース、ギター、キーボードなどの要素は当然少なくなります。チェロだけで原曲と同じ迫力を出そうとすると、演奏にも編曲にも工夫が必要です。

そこで有効なのが伴奏です。ピアノ伴奏なら和音やリズムを補えますし、カラオケ伴奏にドラムやベースが含まれていれば、チェロがメロディーを担当するだけでもバンドに近い雰囲気を作りやすくなります。

2本のチェロで演奏する方法もあります。一方が旋律を弾き、もう一方が低音やリズムを担当すれば、1本だけの場合より役割を分担できます。2CELLOSの演奏は、チェロだけでも役割の分担や編曲によってロックを表現できることを知る参考になります。

初心者が曲を選ぶときのポイント

初心者がロックやポップスに挑戦するときに最も注意したいのは、「有名な曲=簡単な曲」ではないという点です。

たとえばAC/DCの「Thunderstruck」は印象的なフレーズを持つ曲ですが、2CELLOSの演奏をそのまま再現しようとすれば、高速の音型や高度な演奏技術が必要になります。

ここで分けて考えたいのが、「その曲を弾くこと」と「プロのアレンジをそのまま弾くこと」です。同じ曲でも、メロディーだけを取り出した初心者向けの編曲と、演奏効果を最大限に高めた上級者向けアレンジでは難易度が大きく異なります。

初心者なら、まずメロディー中心に整理された楽譜を探す方法があります。原曲のギターリフや装飾音をすべて再現するのではなく、印象的な旋律をチェロで弾ける形にした編曲なら挑戦しやすくなります。好きな曲を自分のレベルに合わせて練習したい場合は、チェロをマンツーマンで習える音楽教室で講師に相談しながら進める方法もあります。

ロックやポップスでは、音程だけでなくリズムも重要です。シンコペーションや細かなリズムが含まれている曲では、正しい音を取れていても拍が曖昧になると原曲らしさが失われます。最初はテンポを落とし、拍とアクセントを確認しながら練習するとよいでしょう。

市販譜を購入する場合は、「初級」「中級」「中上級」「中~上級」といった対象レベルも確認してください。ただし、難易度表示は出版社ごとの目安なので、異なる出版社の「中級」が必ず同じ難しさというわけではありません。

また、楽譜によっては原曲から移調されていたり、一部が短縮されていたりします。ボーイングや指番号が記載されていない場合もあるため、自分が必要としている情報が載っているか確認することも大切です。

伴奏音源付きの楽譜も便利です。ドラムやベースなどを含む伴奏であれば、チェロが旋律だけを担当しても原曲らしいリズムや和声を補えます。1人で演奏したいけれどロックらしい雰囲気も欲しい、という場合に検討しやすい方法です。

ピアノを弾ける人と一緒に演奏できるなら、チェロ+ピアノの編曲も選択肢になります。ピアノに和声や伴奏を任せることで、チェロは歌う旋律に集中できます。

チェロで弾きたい洋楽ロック名曲

チェロとロックの組み合わせを具体的にイメージしたいときは、実際にチェリストが演奏してきた曲を参考にすると分かりやすくなります。

迫力のある演奏を目指すなら、AC/DCの「Thunderstruck」「Highway to Hell」「Back in Black」、Nirvanaの「Smells Like Teen Spirit」、The White Stripesの「Seven Nation Army」、Led Zeppelinの「Whole Lotta Love」などが候補です。

「Seven Nation Army」のように印象的な低音フレーズを持つ曲は、チェロの低音を生かしたアレンジを考えやすいでしょう。「Smells Like Teen Spirit」も、重いロックリフをチェロで表現する演奏例があります。

一方、ロックだからといって激しい曲だけを選ぶ必要はありません。U2の「With or Without You」のような持続音を生かせる曲や、Queenの「The Show Must Go On」のようにドラマチックな旋律を持つ曲では、チェロの歌唱的な面を生かせます。

疾走感を重視したいなら「Smooth Criminal」や「Eye of the Tiger」なども候補です。Michael Jacksonの「Smooth Criminal」は純粋なロック曲という分類ではありませんが、鋭いリズムと反復フレーズをチェロで表現した2CELLOSの代表的な演奏として知られています。

曲選びでは「ロックかポップスか」というジャンル名だけで判断するより、その曲のどの部分をチェロで表現したいのか考えることが重要です。

低音リフを前面に出したいなら「Seven Nation Army」「Smells Like Teen Spirit」「Back in Black」「Whole Lotta Love」など。旋律を歌わせたいなら「With or Without You」「The Show Must Go On」など、目的によって候補を絞れます。

2CELLOSで聴くロックの魅力

チェロによるロックを知るうえで代表的な存在が2CELLOSです。

2CELLOSのレパートリーには「Smooth Criminal」「Thunderstruck」「Smells Like Teen Spirit」「Highway to Hell」「Back in Black」「You Shook Me All Night Long」「Seven Nation Army」「Whole Lotta Love」「The Show Must Go On」「Eye of the Tiger」などがあります。

さらに「Resistance」「With or Without You」「Where the Streets Have No Name」「Viva La Vida」「Wake Me Up」「Despacito」「Perfect」など、ハードロックに限定されない幅広い作品を取り上げています。

映画や映像作品の音楽にも範囲を広げており、「Pirates of the Caribbean」「Game of Thrones Medley」「My Heart Will Go On」「Now We Are Free」なども参考になります。

2CELLOSの演奏から分かるのは、チェロが単純に「歌のメロディーを弾く楽器」だけではないことです。低音リフを担当したり、ギターのような勢いのあるフレーズを演奏したり、もう一方のチェロを支えたりと、アレンジによってさまざまな役割を持たせられます。

2本のチェロなら、一方がメロディーを担当している間に、もう一方がベースやリズムに近い役割を担うこともできます。この役割分担によって、チェロだけでも音楽に厚みを加えられます。

チェロでロックを弾きたい人は、演奏の完成形をそのままコピーするだけでなく、「低音をどう使っているか」「旋律と伴奏をどう分けているか」「どこでアクセントを強調しているか」という視点で聴いてみると、アレンジを考える参考にもなるでしょう。

ロック二人組2CELLOSとは

「チェロ ロック 二人組」という言葉で探している場合、代表的な存在として挙げられるのが2CELLOS(トゥー・チェロズ)です。

メンバーは、クロアチア出身のチェリストであるLuka Šulić(ルカ・スーリッチ)とStjepan Hauser(ステファン・ハウザー/HAUSER)です。

2011年、Michael Jacksonの「Smooth Criminal」を2本のチェロで演奏した動画が世界的に注目されました。その後、クラシックの枠にとどまらず、ロック、ハードロック、ポップス、映画音楽など幅広いジャンルをチェロで演奏してきました。

AC/DC、Nirvana、U2、Michael Jackson、Queen、Led Zeppelin、The White Stripesなど、多様なアーティストの楽曲を取り上げています。

ロック曲では、チェロをギター、ベース、ボーカルのように使い分け、激しいボウイングやパーカッシブな表現も取り入れています。チェロの伝統的な美しい音色だけではなく、楽器の別の表情を見せている点も特徴です。

ただし、現在の状況については注意が必要です。2CELLOSは2022年にファイナル・ツアーを実施しました。日本でも同年11月に最後の来日公演が行われています。ソニーミュージックによる2CELLOS最後の来日公演の公式発表でも、2022年11月21日の大阪公演と11月22日の日本武道館公演が、2CELLOSとして最後の来日公演であることが確認できます。

したがって、「チェロでロックを演奏している現在活動中の新しい二人組」という意味で説明するより、チェロによるロックを広く知らしめた代表的なデュオとして捉えると分かりやすいでしょう。

チェロで楽しむヘヴィメタル

チェロとロックの組み合わせをさらに重く、激しい方向へ進めると、ヘヴィメタルにも行き着きます。

一見すると、エレキギターを中心とするヘヴィメタルとチェロは遠い存在に感じるかもしれません。しかし、チェロには低い音域があり、弓による強いアタックやアクセントも使えます。そのため、編曲次第では重いリフや攻撃的な音楽表現にも対応できます。

チェロでメタルを演奏する代表的な存在として知られているのが、フィンランドのApocalyptica(アポカリプティカ)です。

「チェロ ロック 二人組」を探しているなら2CELLOSが代表例ですが、「チェロ ロックバンド」「チェロ ヘヴィメタル」「チェロ ヘビメタ」といった言葉から探しているなら、Apocalypticaを知っておくとチェロの可能性をさらに広く理解できます。

Apocalypticaというロックバンド

Apocalypticaは1993年、フィンランドのヘルシンキで結成されました。クラシック音楽を学んだチェリストたちを中心として活動し、Metallicaの楽曲をチェロで演奏するところから発展したグループです。Apocalyptica公式サイトのBiographyでも、シベリウス音楽院で1993年に結成され、4人のクラシック教育を受けた奏者によるMetallicaへの取り組みから始まった経緯が紹介されています。

1996年には『Plays Metallica by Four Cellos』を発表しました。タイトルが示すように、Metallicaの楽曲を4本のチェロで演奏するという作品です。

この例で注目したいのは、メタルの楽曲を単純に穏やかなクラシック調へ変換したわけではないことです。チェロを使いながら、原曲が持つ重さや攻撃的な雰囲気を表現する方向が追求されています。

低音弦を使ったリフや強いアタックは、チェロでもメタルらしい音楽を成立させられることを示す分かりやすい例です。

Apocalypticaはその後、Metallicaのカバーだけにとどまらず、オリジナル作品やドラムを含む編成、ボーカリストとのコラボレーションなどへ活動を広げています。

そのため、Apocalypticaを単純に「チェロ4人組」と固定して説明するのは正確ではありません。デビュー作では4本のチェロでMetallicaを演奏していましたが、その後は編成も音楽性も発展しています。

2CELLOSとApocalypticaは、どちらもチェロとロックを結び付ける存在ですが、方向性は異なります。2CELLOSは2人のチェリストによるデュオとしてロック、ポップス、映画音楽などを幅広く扱い、Apocalypticaはチェロを核としたメタルバンドとして発展してきました。

チェロでヘヴィメタルを弾いてみたい場合、Metallica系の楽曲は低音リフをチェロでどう表現するか考える参考になります。ただし、ギター用の原曲をそのままチェロへ移すと、重音、移弦、高速ボウイングなどによって難易度が高くなる場合があります。

初心者なら、まず印象的なリフだけを取り出したり、メロディー中心の編曲を選んだりして、段階的に挑戦する方が取り組みやすいでしょう。

チェロで弾きたいJ-POPとボカロ

チェロでかっこいい曲を探すとき、洋楽ロックだけでなくJ-POPにも多くの候補があります。

J-POPでは歌の旋律が印象に残る曲も多いため、ボーカルラインをチェロへ置き換えるアレンジと相性があります。力強い曲だけでなく、バラードでもチェロの魅力を生かせるため、自分の好きなアーティストや曲から探しやすいジャンルです。

また、市販のチェロ用J-POP楽譜も存在します。楽譜を自分で一から編曲しなくても、チェロソロやピアノ伴奏付きなどの形で楽しめる曲があります。

J-POPで映えるおすすめ曲

市販のチェロ用J-POP楽譜で確認できる曲には、米津玄師の「Pale Blue」「感電」、DAOKO×米津玄師の「打上花火」、YOASOBIの「夜に駆ける」、LiSAの「炎」、Official髭男dismの「Cry Baby」、DISH//の「猫」などがあります。

そのほか、星野源の「恋」、秦基博の「ひまわりの約束」、尾崎豊の「I LOVE YOU」、「残酷な天使のテーゼ」、ゴールデンボンバーの「女々しくて」、宇多田ヒカルの「First Love」、aikoの「カブトムシ」、中島美嘉の「雪の華」、一青窈の「ハナミズキ」なども市販譜で確認できる候補です。

ロック色やリズム感を重視したいなら、「感電」「Cry Baby」「残酷な天使のテーゼ」などを検討できます。音程を追うだけでなく、アクセントやリズムを意識することで曲の個性を出しやすくなります。

歌わせるような演奏を楽しみたいなら、「ひまわりの約束」「First Love」「雪の華」なども候補です。長いフレーズでは、チェロの持続音やビブラートを生かせます。

市販曲集には、チェロだけで演奏するソロタイプと、ピアノ伴奏が付くタイプ、カラオケ音源を使うタイプがあります。

チェロソロなら1人で完結しやすい一方、原曲にある和声やリズムをすべて1本で表現することはできません。旋律そのものを楽しみたい場合に向いています。

ピアノ伴奏付きなら、ピアノにコードやリズムを任せられるため、チェロはメロディーに集中できます。発表会などでピアニストと一緒に演奏したい場合にも選びやすい形式です。

カラオケ音源付きなら、1人でも伴奏を使って演奏できます。伴奏にドラムやベースなどが含まれていれば、ポップスやロックらしい雰囲気も出しやすくなります。

ただし、市販譜は原曲そのものの譜面とは限りません。チェロの音域や演奏性に合わせて移調されていたり、曲の一部が省略されていたりすることがあります。

そのため、曲名だけでなく「難易度・編成・伴奏の有無」を確認することが、楽譜選びでは重要です。

ボカロをチェロで弾くポイント

ボカロ曲もチェロで演奏できます。代表的な例として、「千本桜(黒うさP feat. 初音ミク)」はチェロ用J-POP曲集でチェロ二重奏として掲載された実績があります。

また、「からくりピエロ(40mP)」には、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロによる弦楽三重奏版の市販楽譜があります。

ボカロ曲をチェロで弾くときに注意したいのが難易度です。ボカロには高速フレーズ、細かな音符、広い音域を使う曲があり、歌声では自然に聞こえるフレーズでも、チェロで演奏すると難しくなる場合があります。

特にテンポが速い曲では、左手で正確な音程を取るだけでなく、右手の弓も細かくコントロールする必要があります。移弦が増える編曲では、さらに難易度が上がります。

初心者なら、原曲のテンポで最初から弾こうとせず、テンポを落として練習できる編曲や、音数を整理した楽譜を選ぶ方法があります。

二重奏なら、メロディーと伴奏を2本のチェロへ分けられるため、1本ですべてを表現するよりアレンジの幅が広がります。「千本桜」のような疾走感のある曲では、旋律とリズムを分担することで、チェロならではのアンサンブルを楽しめます。

また、YouTubeなどにチェロで演奏している動画が存在することと、市販のチェロ専用楽譜が存在することは別です。すべてのボカロ曲に公式または出版社発行のチェロ専用譜があるわけではありません。

楽譜を購入するときは、チェロソロなのか、チェロ二重奏なのか、弦楽三重奏などのアンサンブルなのかを確認してください。

ジブリ・ディズニー・映画音楽

チェロで「かっこいい曲」を探すなら、ジブリ、ディズニー、映画音楽も有力なジャンルです。

映画やアニメーションの音楽には、歌うような美しい旋律だけでなく、重厚な低音や勇壮なリズムを持つ作品もあります。チェロの中低音を生かせる曲から、高音域で旋律を歌わせられる曲まで幅広く探せます。

また、発表会やステージで演奏する場合、聴き手が知っている曲を選びやすいのも魅力です。曲を知らない人にもチェロの音色そのものを聴いてもらう楽しみがありますが、よく知られた映画やアニメーションの旋律なら、曲が始まった段階で作品を思い出してもらえる場合もあります。

ジブリとディズニーで映える曲

ジブリ作品では、「人生のメリーゴーランド」「アシタカせっ記」「ふたたび」「帰らざる日々」「やさしさに包まれたなら」「地球儀」「母と海の讃歌」「さよならの夏」などが候補になります。

力強い演奏をしたい場合は「アシタカせっ記」が候補です。重厚な旋律と低音を生かせるため、チェロの深い響きを前面に出したい場合に考えやすい作品です。

「人生のメリーゴーランド」は、中低音から高音まで使った旋律表現を楽しみたい場合の候補になります。華やかさと歌唱的な要素があり、チェロで旋律を表現する魅力を感じやすい曲です。

「帰らざる日々」は、激しいロックとは異なる大人っぽい雰囲気をチェロで表現したい場合に候補となります。

ジブリ作品については、チェロ専用の市販曲集もあります。たとえばヤマハ「チェロ スタジオジブリ・コンサート・レパートリー」公式商品情報では、「アシタカせっ記」「人生のメリーゴーランド」「ふたたび」「帰らざる日々」などを含む15曲が掲載され、ピアノ伴奏譜と伴奏音源付き、中上級向けとして案内されています。購入先を探す場合は、Amazonで「チェロ スタジオジブリ・コンサート・レパートリー」を確認できます。

ディズニー作品では、「ホール・ニュー・ワールド」「美女と野獣」「パート・オブ・ユア・ワールド」「アンダー・ザ・シー」「レット・イット・ゴー~ありのままで~」「輝く未来」「星に願いを」「いつか王子様が」「ミッキーマウス・マーチ」「小さな世界」などが候補です。

歌唱的な演奏を楽しみたいなら「ホール・ニュー・ワールド」「美女と野獣」「パート・オブ・ユア・ワールド」などを検討できます。

一方、リズムを楽しみたい場合は「アンダー・ザ・シー」や「ミッキーマウス・マーチ」など、拍を明確に感じられる曲も候補になります。

ディズニー作品にもチェロ+ピアノのために編曲された市販譜があります。ヤマハ「チェロで奏でる ディズニー作品集」公式情報では、チェロ+ピアノ編成の中級向け曲集として、「星に願いを」「美女と野獣」「ホール・ニュー・ワールド」「輝く未来」「パート・オブ・ユア・ワールド」「アンダー・ザ・シー」「レット・イット・ゴー~ありのままで~」など全16曲が確認できます。購入先を探す場合は、Amazonで「チェロで奏でる ディズニー作品集」を確認できます。

ただし、楽譜は発売時期によって絶版になることがあります。過去に発売された曲集と現在入手できる曲集を混同せず、購入時には出版社や販売元で最新の情報を確認することが大切です。

パイレーツ・オブ・カリビアン

チェロで力強い映画音楽を弾きたい人にとって、特に注目しやすいのが『パイレーツ・オブ・カリビアン』です。

2CELLOSは「Pirates of the Caribbean」を実際に2本のチェロで演奏・録音しており、2018年のアルバム『Let There Be Cello』にも収録しています。

この作品は、勇壮な反復フレーズ、低音の迫力、高音域の旋律といった要素を使えるため、チェロの力強さを見せやすい候補です。

発表会やステージで迫力のある曲を選びたい場合にも検討できます。ただし、2CELLOSの演奏そのものを再現しようとすれば高い技術が必要になるため、自分のレベルに合った編曲を探すことが重要です。

曲名については少し注意が必要です。『パイレーツ・オブ・カリビアン』関連で広く知られている楽曲名には「He’s a Pirate(彼こそが海賊)」があります。一方、2CELLOSのアルバムでは「Pirates of the Caribbean」という曲名で収録されています。

そのため、「パイレーツ・オブ・カリビアン」「Pirates of the Caribbean」「He’s a Pirate」「彼こそが海賊」という名称を検索で見かけても、すべてを安易に同一の曲名として扱わず、楽譜や音源に記載されているタイトルと内容を確認しましょう。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』以外にも、映画や映像作品の音楽にはチェロで映える候補があります。

「Game of Thrones Medley」「My Heart Will Go On」「Now We Are Free」「Schindler’s List Main Theme」「Cinema Paradiso」「Love Theme from The Godfather」「May It Be」「For the Love of a Princess」「Rain Man Theme」「Cavatina」などです。

2CELLOSは映画音楽を扱った作品でも、こうした楽曲をチェロで取り上げています。チェロ向けの映画音楽を探したいときには、実際にチェロで演奏された例を聴きながら、自分が求める方向を決めると選びやすくなります。

迫力を優先するなら、「Thunderstruck」「Seven Nation Army」「Smells Like Teen Spirit」「Highway to Hell」「Whole Lotta Love」「Pirates of the Caribbean」「アシタカせっ記」などが候補です。

疾走感を出したい場合は、「Smooth Criminal」「Eye of the Tiger」「残酷な天使のテーゼ」「千本桜」「Pirates of the Caribbean」などが考えられます。

反対に、チェロを歌わせることを重視するなら、「With or Without You」「Perfect」「My Heart Will Go On」「ひまわりの約束」「First Love」「雪の華」「ホール・ニュー・ワールド」「人生のメリーゴーランド」などから探せます。

発表会やステージで印象に残る演奏を目指す場合は、「Thunderstruck」「Smooth Criminal」「Pirates of the Caribbean」「The Show Must Go On」「Game of Thrones Medley」「人生のメリーゴーランド」「残酷な天使のテーゼ」なども候補になります。

ここでも重要なのは、原曲の難しさと自分が演奏する編曲の難しさを分けて考えることです。同じ曲名でも、プロ向けのアレンジとメロディー中心のアレンジでは必要な技術が異なります。独学で判断しにくい場合は、チェロのレッスンで自分に合う弾き方や練習方法を相談するのも一つの方法です。

そして、ソロ、二重奏、ピアノ伴奏、伴奏音源付き、バンドとの共演では、同じ曲でも聞こえ方が変わります。

無伴奏ソロは1人で完結できる一方、リズムや和声を補う楽器がありません。チェロ二重奏では旋律と低音を分担できます。チェロ+ピアノでは和声とリズムをピアノへ任せられます。カラオケ伴奏なら、ドラムやベースを含む音源を使ってバンドに近い雰囲気を作ることもできます。

ロックらしさは曲名だけでなく、編曲と伴奏でも大きく変わるため、市販譜を選ぶ際には「何の曲か」だけでなく「どのような編成で演奏する楽譜か」にも注目してください。

まとめ

チェロでかっこいい曲を弾きたいなら、クラシック以外にもロック、ヘヴィメタル、洋楽、J-POP、ボカロ、ジブリ、ディズニー、映画音楽まで幅広く選べます。

チェロは低音のリフと歌唱的な旋律の両方を表現できるため、ロックやポップスにも対応できます。低音弦を使った力強いフレーズを弾くことも、ボーカル旋律を歌うように演奏することも可能です。

チェロでロックを演奏する代表的な二人組を探しているなら2CELLOSが参考になります。ヘヴィメタルやチェロを核としたロックバンドに興味があるなら、Apocalypticaという代表的な存在もあります。

J-POPやボカロにもチェロ用として編曲された市販譜があり、ジブリやディズニー、映画音楽にもチェロの音色を生かせる曲があります。「Pirates of the Caribbean」のような力強い映画音楽も、チェロの魅力を感じやすい候補です。

初心者が曲を選ぶときは、有名かどうかだけで難易度を判断しないことが大切です。同じ曲でも、プロが演奏する高度なアレンジと初心者向けに整理された編曲では必要な技術が大きく異なります。

楽譜を選ぶ際は、対象レベルだけでなく、ソロなのか二重奏なのか、ピアノ伴奏があるのか、伴奏音源を利用できるのかも確認しましょう。

迫力を出したい、低音リフを弾きたい、疾走感を楽しみたい、旋律を美しく歌わせたいなど、目指す方向が決まると曲も選びやすくなります。自分の演奏レベルと好きな音楽の両方を基準にして、チェロならではのかっこいい一曲を探してみてください。