ギター初心者向け簡単な曲|Fなしから弾ける練習曲を厳選紹介

ギター初心者向けの簡単な曲と、Fなしから弾ける練習曲を紹介する記事のアイキャッチ画像。明るい室内にアコースティックギターを配置。 ギター
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ギターを買ったものの、「初心者でも本当に弾ける曲はどれ?」「Fコードが押さえられないと、まだ曲は弾けない?」「好きな曲を選んでいいのか、それとも簡単な練習曲から始めたほうがいいのか」と迷うことがありますよね。

ギター初心者が最初の曲を選ぶときは、知名度や人気だけで決めるより、コード数・バレーコードの有無・コードチェンジの速さ・テンポ・リズムを確認したほうが、途中で止まらずに1曲を完成させやすくなります。

特に大切なのは、「原曲を完全再現できるか」ではなく、今の自分の技術でコード伴奏として1コーラス、できれば1曲を通せるかという基準で考えることです。

同じ曲でも、原曲キーのコード譜、カポを使ったコード譜、初心者向けに移調した簡単コード版では、使うコードやF・Bmなどのバレーコードの有無が変わります。そのため、「この曲は簡単」「この曲はFなし」と曲名だけで判断するのではなく、実際に使う譜面を見ることが重要です。

最初の1曲を完成させる経験は、その後の練習を続ける大きなきっかけになります。最初から難しい曲を完璧に再現しようとせず、コード伴奏を簡単にしてでも、止まらず最後まで弾く経験を作ることを優先しましょう。

この記事では、ギター初心者が曲を選ぶ基準から、Fなしで取り組みやすい曲、基本コードに慣れたあとに挑戦したい曲、Fコード練習へ進む曲まで、難易度を段階的に整理します。

  • ギター初心者でも弾きやすい曲の選び方
  • Fコードなしから始めやすい練習曲
  • 3〜4コード程度から挑戦しやすい曲
  • 基本コード習得後やFコード練習に向く曲
  • カポや簡単アレンジの考え方
  • 1曲を止まらず完成させるための練習手順

ギター初心者の曲選びで大切な基準

「ギター初心者向け」と紹介されている曲でも、実際の難しさはかなり違います。

コードが3つしかなくてもテンポが速ければ難しくなりますし、テンポがゆっくりでもFやBmなどのバレーコードが何度も登場すれば、始めたばかりの人には大きな負担になります。

また、コード自体は簡単でも、1小節の中で何度も切り替える曲では、左手を素早く動かさなければなりません。逆に、コード数がやや多くても、1つのコードを長く鳴らす曲なら、フォームを確認する時間を取りやすくなります。

初心者向けの曲を選ぶときは、「使うコードが簡単か」だけではなく、曲全体の中でどれだけ忙しく動く必要があるかまで考えると失敗しにくくなります。

コード数とバレーコードを確認する

最初に確認したいのが、曲で使われるコードの数です。

ギターを始めたばかりなら、3〜4コード程度で弾ける曲から始めると取り組みやすいでしょう。覚えるフォームが少なければ、コード名を思い出すことに意識を取られにくくなり、コードチェンジや右手のストロークに集中しやすくなります。

初心者が先に覚えておきたい代表的なオープンコードには、C、G、D、A、E、Em、Amなどがあります。

これらは多くの初心者向けコード伴奏で使われる基本的なコードです。最初からすべてを一度に覚える必要はなく、練習したい曲に登場するものから順番に増やしていけば十分です。

たとえばA、D、Eの3コードが使えるだけでも「Three Little Birds」の代表的な初心者向けアレンジに取り組めます。G、Em、C、Dまで使えるようになると、「Stand by Me」のように4コードの繰り返しを使った練習もできます。

最初の目安は「3〜4コード」「オープンコード中心」「同じ進行の繰り返しが多い曲」です。この条件がそろうほど、コードを覚える負担が小さくなり、曲として通す練習へ早く進みやすくなります。

次に見たいのが、F、Bm、B、F#mなどのバレーコードが含まれているかどうかです。

バレーコードでは、1本の指で複数の弦を同時に押さえる形が使われることがあります。代表的なFメジャーでは、人差し指で複数弦を押さえながら、残りの指でフォームを作ります。

オープンコードよりも指の位置や角度、力のかけ方に慣れが必要なため、ギターを始めたばかりの段階では「コードフォームを作るだけで時間がかかる」「何本かの弦が鳴らない」ということが起こりやすいポイントです。FやBmで指が届きにくいと感じる場合は、ギターで手が小さい人向けの押さえ方と簡易コードの考え方も確認してみてください。

ただし、Fが弾けるまで曲の練習を始めてはいけないわけではありません。

Fを使わない曲から始める方法もありますし、曲によっては簡易F、キー変更、カポを使った初心者向けアレンジで負担を減らせる場合があります。

初心者の段階では、Fを一度で完全に克服しようとするより、「Fなしの曲でコードチェンジに慣れる」「簡易的な形で曲を通す」「通常のFは別に少しずつ練習する」というように、課題を分けるほうが進めやすいことがあります。

それでもFのフォームやコードチェンジで同じところに止まり続ける場合は、自分の目的に合わせて個別に見てもらえるEYS音楽教室のギターレッスンを選択肢にすると、独学では気づきにくい押さえ方や練習の優先順位を確認しやすくなります。

同じ曲でも、原曲キー、移調したコード譜、カポを使ったアレンジでは使用コードが変わります。「この曲はFなし」と曲名だけで判断せず、実際に練習するコード譜を確認してください。また、FがなくてもBm、B、F#mなど別のバレーコードが含まれている場合があります。

コード数を見るときも、「この曲は5コード」と一律に決めつけないことが大切です。原曲に忠実な譜面と、初心者向けに簡略化された譜面ではコード数そのものが変わることがあります。

そのため、曲を選ぶときは「曲名」ではなく、今から自分が練習しようとしている具体的なコード譜を基準にしてください。

弾きたい曲の譜面を探すときは、ギター・難易度・アレンジの違いを確認できるぷりんと楽譜の使い方も参考になります。同じ曲でも複数の譜面があるため、自分が実際に練習する版を確認して選びましょう。

テンポとリズムの難しさも見る

コード数と同じくらい大切なのが、テンポと右手のリズムです。

たとえば3コードだけの曲でも、速いテンポでコードチェンジが続けば難しく感じます。反対に、コード数が少し多くても、ゆっくりしたテンポで1つのコードを長めに鳴らす曲なら、左手を確認しながら進みやすくなります。

初心者が曲を選ぶときは、原曲のテンポで弾けるかどうかを最初の基準にする必要はありません。速い曲でも、テンポを落とせばコードチェンジ練習として使える場合があります。

右手についても、最初から原曲どおりに弾こうとしなくて大丈夫です。

最も単純なのは、1小節に1回だけコードを鳴らす方法です。コードチェンジする位置を確認するだけなら、これでも十分に練習になります。

それができたら、1拍に1回のダウンストロークへ進みます。4拍子なら「1・2・3・4」と一定に右手を動かしながら、左手が次のコードへ間に合うかを確認します。

さらに余裕が出てきたら8ビートへ進み、その後に16ビートやシンコペーションなどへ発展させます。

16ビート、シンコペーション、ブラッシング、レゲエの裏打ちなどが入る曲は、コードが簡単でも原曲らしさを再現する段階では難しくなります。

「コードが少ない=すべて簡単」ではありません。左手のコード数だけでなく、テンポ、コード変更の頻度、右手のリズム、同じ進行をどれくらい繰り返せるかまで含めて判断しましょう。

初心者の最初の曲としては、コード数が少なく、バレーコードがなく、同じ進行を繰り返し、右手を4分音符のダウンストロークに単純化しても曲として成立しやすいものが有力です。

反対に、コード変更が毎拍のように発生する曲、原曲テンポが速い曲、16ビートやシンコペーションが重要な曲、アルペジオで弦を正確に狙う必要がある曲などは、最初の1曲より次の段階に回したほうが練習を整理しやすくなります。

レベル1|最初の1曲におすすめ

ギターを買ったばかりで「まず1曲弾けるようになりたい」という人は、バレーコードを避けながら、3〜4個程度の基本コードで進められる曲が向いています。

ここでいう「弾ける」は、原曲と同じイントロ、ストローク、アルペジオ、ギターソロまで完全に再現することではありません。

まずは、簡単なコード伴奏でコード進行を覚え、止まらず1コーラスまたは1曲を通せることを目標にします。

最初の段階で曲を完成させることを優先すれば、コードフォーム、コードチェンジ、一定のテンポを保つ感覚を一度に実践できます。

Three Little Birds

Bob Marley & The Wailersの「Three Little Birds」は、初心者向けの代表的なアレンジではA・D・Eの3コードで練習できます。

3つとも基本的なオープンコードで、FやBmのようなバレーコードを使わずに進められるのが大きな利点です。

コード数が少ないため、「コード名を覚える」「フォームを作る」「コードを切り替える」という初心者の基本練習を、1曲の中で繰り返し行いやすくなります。

AからD、AからEといったコードチェンジを先に練習しておけば、曲に入ったときも左手の動きを予測しやすくなります。

また、同じようなコードの流れを繰り返せるため、「次は何のコードだったか」を毎回考え続ける負担も比較的小さくできます。

ただし、原曲らしいレゲエの雰囲気を出そうとすると、裏拍を弾く「裏打ち」が必要になります。

この裏打ちは、コードそのものが3つしかないこととは別の難しさです。右手を一定に動かしながら、表拍ではなく裏側を意識して音を出すため、ギターを始めた直後には難しく感じることがあります。

最初はレゲエのリズムを再現せず、1拍につき1回のダウンストロークでコード進行を止めずに弾くことを優先しましょう。コードチェンジが安定してから、裏拍へ発展させれば十分です。

このように、曲そのものの特徴をすべて再現するのではなく、「左手の3コード練習」と「右手のリズム練習」を分けて考えると、初心者でも取り組みやすくなります。

最初はAだけを数回鳴らし、次にD、Eをそれぞれ確認します。その後、A→D、D→A、A→E、E→Aという2コードの往復を行い、最後に曲の進行へつなげると整理しやすいでしょう。

「とにかく3コードから始めたい」「Fコードがまだ難しい」「まず1曲を通せる経験を作りたい」という人にとって、有力な候補になります。

Stand by Me

Ben E. Kingの「Stand by Me」も、ギター初心者の最初の曲として取り組みやすい候補です。

初心者向けの代表的な弾き方では、G・Em・C・Dの4コードを中心に練習できます。

この4つはすべて基本的なオープンコードで、同じコード進行を繰り返しながら練習しやすいのが特徴です。

まずは「G→Em→C→D」という流れだけを何度も繰り返してみましょう。

GからEmでは指の形を大きく変える必要がありますが、曲の中で同じ移動を繰り返せるため、何度も練習するうちに動きを覚えやすくなります。

EmからC、CからDも、それぞれ指の位置が大きく変わります。単体でコードを押さえられるだけでは曲にならないため、2コードずつ切り替える練習が重要です。

「G→Em」だけを繰り返し、次に「Em→C」、その次に「C→D」、最後に「D→G」と分ければ、どこで止まっているのかを把握しやすくなります。

曲を流しながら弾く前に、この4コードを一定の間隔で切り替えられるようにしておくと、実際の曲に入ったときに余裕が生まれます。

原曲に合わせる初心者向けの演奏ではカポ2フレットを使いながらG、Em、C、Dの形を使う教え方もありますが、コードチェンジそのものの練習であれば、まずコードフォームに慣れることを優先して構いません。

カポを使う場合は、コード譜に書かれたカポ位置とコードフォームをセットで確認してください。

なお、原曲の印象的なベースラインなど細かな部分までギターで再現すると、コード伴奏より難易度は上がります。

最初の段階では、伴奏を単純化してG→Em→C→Dの流れを止めずに続けることを目標にしましょう。

4コードが自然につながるようになれば、ほかの曲でもコードチェンジ練習を応用しやすくなります。

「3コードから少し広げたい」「G、Em、C、Dという基本コードをまとめて練習したい」「コード進行の反復で練習したい」という人に向いています。

邦楽は簡単アレンジも活用する

「せっかくギターを始めたなら、好きな邦楽を弾きたい」という人も多いですよね。

邦楽にも初心者向けの定番曲はありますが、ここで注意したいのが原曲と初心者向け簡単アレンジの違いです。

たとえばTHE HIGH-LOWSの「日曜日よりの使者」は、代表的な簡単コード譜ではC、F、Gという3コードで構成できます。

コード数だけを見るとかなり取り組みやすそうですが、通常のFを使う場合は、Fをまだ押さえられない人にとって大きな難所になります。

つまり、「3コードだからレベル1」と単純には決められません。CとGは押さえられても、Fへの切り替えで毎回止まるなら、その人にとっては少し上の難易度になります。

その場合は、曲との響きを確認しながら簡易Fなどを取り入れ、まず曲の流れを止めない練習をする方法があります。

「日曜日よりの使者」は基本的な8ビートの練習へ進む候補にもなるため、左手だけでなく右手のストロークも一段階発展させたい人に向いています。

MONGOL800の「小さな恋のうた」も、初心者が弾きたい曲としてよく候補になります。

初心者向けにはFやその他のバレーコードの負担を減らした簡単アレンジがありますが、原曲の疾走感をそのまま再現しようとするとテンポの速さが大きな壁になります。

コードを押さえられても、原曲速度で短い時間に次々と切り替えると、フォームが崩れたり右手が止まったりしやすくなります。

そのため、最初は大幅にテンポを落とし、1小節に1回だけコードを鳴らすところから始めても構いません。

次に1拍ごとのダウンストロークへ進み、コードチェンジが安定したあとで8ビートに近づけていくと、左手と右手を同時に難しくしすぎずに済みます。

「Fなしアレンジがある曲」と「曲そのものがどの譜面でもFなし」は別です。小さな恋のうた、水平線、マリーゴールドなどは、使用するキーやコード譜によってコード構成が変わります。必ず実際に使う譜面で確認してください。

好きな曲が少し難しくても、簡単なアレンジで先に1曲完成させ、あとから通常のコード、原曲に近いストローク、イントロなどを追加していけば、段階的に完成度を上げられます。

最初から「原曲どおりに弾けないなら意味がない」と考える必要はありません。コード伴奏を簡略化しても、コードチェンジ、リズム、曲を止めずに進める練習にはなります。

レベル2|基本コードに慣れた人向け

3〜4コードの曲をある程度止まらずに弾けるようになったら、コード数を少し増やし、8ビートや弾き語りにも挑戦してみましょう。

この段階では、「全部を簡単にする」のではなく、少しだけ難しい要素を増やすのがポイントです。

たとえば左手のコードが比較的押さえやすい曲なら、右手を4分音符から8ビートへ進める、コード数が増える曲なら右手はまだ単純にする、といったように、一度に増やす難所を1つか2つに絞ると練習しやすくなります。

基本コードが増えてくると、「好きな曲を選ぶ」という楽しみも広がります。一方で、初心者向けと紹介される有名曲でも、原曲再現まで含めれば難しいことがあります。

水平線・さくら・魔法の絨毯

back numberの「水平線」、森山直太朗の「さくら(独唱)」、川崎鷹也の「魔法の絨毯」は、簡単アレンジを利用することで、基本コードに慣れてきた初心者が弾き語りへ進む候補になります。

「水平線」は、初心者向けのキー変更やコードアレンジを使うことで、バレーコードの負担を抑えて練習できる場合があります。

ただし、譜面やキーによって使用コードは異なるため、「水平線なら必ずFなし」と考えないことが大切です。

練習するときは、まず自分が使うコード譜を決め、その譜面に出てくるコードを最初に一覧で確認します。難しいコードが含まれているなら、別の簡単アレンジを探すか、通常コードを練習する段階まで待つかを判断できます。

「さくら(独唱)」は速い曲ではないため、コードチェンジを確認しながら練習しやすいのが特徴です。

3コードだけの曲より覚える内容は増えますが、速いテンポに追われにくいため、「コード数を増やす」という次の段階へ進む候補になります。

ゆったりした曲は、コードチェンジの前に次のフォームを頭の中で準備しやすい点も初心者にとって助けになります。

ただし、歌と伴奏を同時に行うと、ギターだけを弾いているときより難度は上がります。

まずはギター伴奏だけでコード進行を覚え、その後、歌だけを確認し、最後に合わせると整理しやすくなります。

「魔法の絨毯」は弾き語りの練習にも向いています。コードだけでなく、歌とコード変更を合わせる練習へ発展できます。

ただし、原曲らしい細かなストロークや歌とのタイミングまで再現しようとすると、簡単なコード伴奏より難易度は上がります。

レベル2では、コードを押さえることだけでなく、止まらずに切り替えながら一定のリズムを保つことを意識してみてください。右手と左手を別々に練習してから合わせる方法も有効です。

この段階では、1曲の中で「どこが難しいのか」を自分で分けて考えることも重要になります。

コードフォームが難しいのか、コードチェンジが速いのか、右手が複雑なのか、歌うと止まるのかによって、必要な練習は変わります。

難所をひとまとめにせず、原因ごとに分けることで、同じ場所で何度も止まる状態から抜け出しやすくなります。

Let It Beなど洋楽も選択肢

The Beatlesの「Let It Be」も、基本コードを使った初心者向けアレンジで練習されることが多い曲です。

耳になじみやすい進行を繰り返しながら、コードチェンジや弾き語りを練習できます。

ただし、使用するキーやアレンジによってはFが登場します。ピアノのイントロや細かなフレーズをギターで忠実に再現しようとすると、コード伴奏とは別の技術も必要です。

そのため、「Let It Beが初心者向け」と言う場合も、基本的には簡略化したコード伴奏を基準に考えたほうがわかりやすいでしょう。

同じように「Daydream Believer」なども、基本コードを中心にした簡易アレンジなら練習候補になります。

最初の3コード曲より使うコードが増えるため、ギターを始めた当日というより、基本コードを何種類か覚えた後に向いています。

洋楽では「Not Fade Away」をE、A、Dの3コードを中心に練習できる初心者向け教材の例もあります。

A、D、Eの3コード、G、Em、C、Dの4コードなど、複数の曲で同じ基本コードを使い回せるようになると、曲ごとにゼロから覚え直す必要が減っていきます。

日本の曲だけに絞らず、使われるコードとリズムの単純さで曲を探してみると、練習曲の選択肢はかなり広がります。

特に最初は、「好きなジャンルか」と「今の技術で完奏しやすいか」の両方を見ると続けやすくなります。

レベル3|Fコードに挑戦する曲

基本的なオープンコードで1曲を通せるようになったら、Fなどのバレーコードを実際の曲の中で練習する段階へ進んでみましょう。

バレーコードは、単体で何度も押さえるだけより、曲の中で前後のコードと切り替える練習をすることで、実践的な動きが身につきます。

ここで大切なのは、Fを一度押さえられたかどうかではありません。曲の流れの中で、前のコードからFへ移り、Fから次のコードへ戻れるかという点です。

単体では音が鳴っても、曲になると間に合わない場合は、コードフォームそのものよりコードチェンジの練習が不足している可能性があります。

チェリーでFコードを練習する

スピッツの「チェリー」は、ギター初心者の定番曲として長く知られていますが、標準的なコード進行ではFが登場します。

代表的な流れには、C、G、Am、Em、Fなどが含まれます。

そのため「ギターを買った当日の最初の1曲」というより、C、G、Am、Emなどの基本コードに慣れた人が、Fへのコードチェンジを練習する曲として考えると取り組みやすいでしょう。

たとえばC→G→Am→Em→F→C→F→Gのような流れでは、Fの前後に別のコードがあるため、単体でFを押さえる練習だけではなく、実際の曲の中でフォームを作る練習になります。

Fが鳴らないときは、力任せにネックを握り込むだけではなく、人差し指の位置や角度、親指との挟み方を少しずつ調整します。

一般的なFコードでは、人差し指の腹の真ん中だけで押さえるより、やや側面を使ったほうが押さえやすい場合があります。

また、弦によって鳴らない場所が違うことがあります。すべての弦を同時に何度も強く押さえるだけでなく、どの弦が詰まっているのかを確認しながら調整すると原因を見つけやすくなります。

最初から6本の弦をすべて完璧に鳴らそうとして曲全体が止まってしまうなら、練習段階を分ける方法もあります。

まず簡易的なフォームを使ってコード進行を止めずに弾き、その一方で通常のFを単独練習するやり方です。

曲を完成させる練習と、Fそのものをきれいに鳴らす練習を分ければ、「Fができないから曲が何週間も先へ進まない」という状態を避けやすくなります。

Fコードやコードチェンジ、ストロークを自宅で順番に練習したい場合は、これらを初心者向けに段階学習できる古川先生の初心者向けギター講座も選択肢になります。

「チェリー」はスピッツの楽曲です。YUIの「CHE.R.RY」とは別の曲なので、コード譜を探すときはアーティスト名も一緒に確認すると混同を防げます。

さらに原曲に近いストロークへ進むと、16ビート系のリズムも課題になります。

左手でFを含むコードチェンジを行いながら、右手でも細かいストロークを続ける必要があるため、一度に難易度が上がります。

まず左手のコードチェンジを安定させ、その後で右手を複雑にしていくと整理しやすいでしょう。

「チェリーは初心者向けだから最初から簡単」と考えるのではなく、基本コードを覚えたあとにFとリズムへ進むステップアップ曲として位置づけると、練習目的が明確になります。

マリーゴールドなど人気曲に挑戦

あいみょんの「マリーゴールド」、スピッツの「空も飛べるはず」、back numberの「クリスマスソング」なども、初心者が弾きたい曲として候補に挙がりやすい楽曲です。

ただし、「初心者に人気の曲」と「ギターを始めた当日から簡単な曲」は同じではありません。

マリーゴールドは初心者向けのFなし・簡単コードアレンジもありますが、使用するキーやコード譜によってはF系やBm系など難しいコードが登場する場合があります。

また、コードを簡単にしても、原曲らしいストロークを再現する段階では右手のリズム練習が必要です。

そのため、まず簡単なコード版で曲を通し、次に通常のコードへ移し、最後に右手を原曲へ近づけるという順番で段階を分けると取り組みやすくなります。

空も飛べるはずも、初心者向けにFを避けた簡単アレンジと、標準的なコード譜ではコード構成が異なることがあります。

原曲に忠実な伴奏と、初心者向けコード伴奏を同じ難易度として考えないことが大切です。

クリスマスソングは、3〜4コードの単純な最初の1曲より、コード数やコードチェンジ、歌との同期などの負担が大きくなりやすい曲です。

基本コードをある程度止まらず変更できるようになってから取り組むほうが、「曲が難しすぎて何も進まない」という状況を避けやすいでしょう。

好きな曲だからといって、最初から原曲と同じキー、同じストローク、同じテンポで弾く必要はありません。簡単なコード伴奏から入り、あとで段階的に原曲へ近づければ大丈夫です。

好きな曲を練習すること自体は問題ありません。重要なのは、その曲の中で今の自分には難しすぎる部分を見つけ、そこだけを一時的に簡単にすることです。

コードを簡単にする、テンポを落とす、右手を4分音符にする、歌を後回しにするなど、負担を1つずつ減らせば、人気曲でも練習素材として使いやすくなります。

Fなしで弾くための工夫

Fコードがまだきれいに鳴らなくても、ギターで曲を楽しむ方法はあります。

大切なのは「Fが弾けないから先へ進めない」と考えないことです。

曲によってはフォームを簡単にしたり、キーを変更したり、カポを使ったりすることで負担を減らせます。

ただし、「Fを避ければ必ず簡単になる」とも限りません。Fをなくした代わりに別の難しいコードが増える場合もありますし、リズムやテンポの難しさはそのまま残る場合があります。

Fだけを見るのではなく、使用コード全体と曲の動きを確認することが必要です。

簡易Fやカポを使い分ける

Fコードを避ける方法として、初心者向けのコード譜では簡易FやFmaj7が使われることがあります。

通常のFより押さえる弦を減らしたり、人差し指ですべての弦を押さえない形を使ったりすることで、左手の負担を減らせる場合があります。

ただし、簡易FやFmaj7が、どんな場面でも通常のFと完全に同じ響きになるわけではありません。

メロディーや前後のコードとの関係によって自然に使える場合もあれば、響きの印象が変わる場合もあります。

そのため、「Fの永久的な代用品」と考えるより、曲を止めずに演奏するための一時的な選択肢として考えるとよいでしょう。

簡易Fで1曲を最後まで弾けるようになったあと、同じ曲の中で一部だけ通常のFへ置き換えていく方法もあります。

そうすれば、最初から曲全体を止めてFだけを練習し続けるより、演奏の流れを保ちながら通常のFへ移行できます。

もう一つ便利なのが、カポタスト、いわゆるカポです。

カポは特定のフレットですべての弦をまとめて押さえ、コードフォームを変えずにギター全体の音程を上げるための道具です。

曲によっては、カポを使ってキーを調整することで、FやBmなどが多いコード進行を、C、G、D、Em、Amなど比較的押さえやすいフォーム中心に変更できる場合があります。

また、歌う人の声の高さに合わせてキーを変えるときにも使われます。

カポは「初心者だから使ってはいけない道具」ではありません。弾きやすいコードフォームで曲を完成させるための実用的な選択肢です。

一方、カポを使えばすべての難しさがなくなるわけではありません。

テンポの速さ、複雑なストローク、頻繁なコードチェンジ、アルペジオなどは残ります。

また、「カポ2でG」のようなコード譜では、実際に鳴っている音と、指で押さえているコードフォームの考え方が初心者には少し分かりにくいことがあります。

まずは使用するコード譜に記載されたカポ位置とコードをセットで確認しましょう。

曲名だけを見て「この曲は2カポ」と一律に決めることもできません。採用するキーやコードアレンジによって、カポ位置が変わる場合があります。

アコギでもエレキでも、基本的なコード練習はできます。

アコギはコードを鳴らすだけでも弾き語りの伴奏として形になりやすく、エレキではコードだけでなくリフや単音フレーズへ発展させることもできます。

エレキは弦の太さやギターのセッティングによって、押弦を比較的楽に感じる場合もあります。

ただし、原曲の音色を再現しようとすれば、アンプ、エフェクト、ピッキングなど、コードとは別の要素も関係します。

どちらを使っている場合でも、「初心者向けの曲だからアコギでなければ弾けない」「エレキだからコード練習には向かない」と考える必要はありません。

1曲を完成させる練習の順番

曲を決めたら、最初からイントロから最後まで通そうとするより、作業を細かく分けたほうが進みやすくなります。

おすすめは、コードを覚える→コード同士をつなぐ→右手を加える→曲を通す→原曲に近づけるという順番です。

初心者がつまずきやすいのは、コードフォーム、コードチェンジ、ストローク、テンポ、歌をすべて同時に練習しようとすることです。

1つずつ分けて練習すれば、どこが難しいのかを判断しやすくなります。

1. 使うコードを1個ずつ鳴らす

まず、曲で使うコードを1個ずつ確認します。

音が詰まったり鳴らなかったりする場合は、指先が隣の弦に触れていないか、押さえる位置がフレットから離れすぎていないかを見ます。

コードによっては6本すべての弦を鳴らさない場合もあるため、どの弦から弾くのか、鳴らさない弦があるのかも確認します。

この段階では、速く押さえることより、どの指をどこへ置くのかを理解することを優先します。

2. 2コードずつ切り替える

次に、曲中で隣り合っている2コードだけを取り出して往復します。

Stand by Meなら「G→Em」「Em→C」「C→D」「D→G」のように分割できます。

コードは単体で押さえられても、曲になると止まってしまうことがあります。

これは、コードフォームを作る練習と、決められた時間内に次のコードへ移る練習が別だからです。

曲の中で止まる場所があったら、最初から何度も弾き直すのではなく、止まる直前と直後の2コードだけを取り出して反復してみてください。

2コードの往復ができるようになったら、3コード、4コードと範囲を広げます。

この方法なら、曲の最初ばかり上手くなり、後半だけ何度も止まるという状態も避けやすくなります。

3. 右手を単純化する

左手が少し動くようになったら、右手を加えます。

最初は1小節に1回だけコードを鳴らしても構いません。

次に、1拍ごとのダウンストロークへ進みます。

ここで重要なのは、多少コードが不完全でも拍そのものを止めない感覚を身につけることです。

コードチェンジの瞬間に右手も止まる場合は、左手に意識が集中しすぎています。

右手の上下運動をできるだけ一定に保ちながら、左手を間に合わせる練習をしてみましょう。

4. 曲のコード進行だけを繰り返す

次に、歌を入れずにコード進行だけで1コーラスを通します。

曲の最初から最後まで弾くのが難しければ、Aメロだけ、サビだけというように区切っても構いません。

まずはコードの順番を覚え、次に「どこでコードが変わるか」を覚えます。

この段階では、音色やストロークの細かさより、止まらずに進めることを優先します。

5. 原曲より遅いテンポで通す

速い曲なら原曲より大幅に遅くして大丈夫です。

原曲の速度についていくことより、正しい順番でコードを切り替えることを優先してください。

速さだけを追うと、コードフォームが崩れたまま繰り返すことになりやすく、どこで失敗しているのかも分かりにくくなります。

遅いテンポで止まらず弾けるようになってから、少しずつ速度を上げていくほうが整理しやすいでしょう。

6. 8ビートなど本来のリズムに近づける

コード伴奏が止まらなくなってから、8ビートなど本来のリズムへ近づけます。

左手がまだ毎回止まっている段階で右手を複雑にすると、両方に意識が必要になり、かえって進みにくくなります。

4分音符のダウンストロークで安定してから8ビートへ進み、その後16ビートやシンコペーションへ進むと段階を作れます。

7. 最後に歌やイントロなどを追加する

最後に歌、イントロ、アルペジオ、リフなどを加えていけば、一度に覚えることが増えすぎません。

弾き語りで歌を入れた瞬間にギターが止まる場合もあります。

そのときは、伴奏と歌を別々に覚え、コードチェンジをあまり意識しなくてもできる状態へ近づけてから合わせると整理しやすくなります。

歌うこととギターを弾くことを同時に始めるのではなく、まずギターだけで一定に伴奏し、次に歌だけを覚え、最後に合わせる方法です。

練習の進み方には個人差があります。「何日で弾ける」という日数より、昨日よりコードチェンジが少し滑らかになったか、止まる回数が減ったか、右手が止まりにくくなったかを目安にしてみてください。

初心者がつまずきやすい代表的な状態として、「コードは押さえられるのに曲になると止まる」「コードチェンジの瞬間に右手も止まる」「原曲の速さについていけない」「Fだけ音が鳴らない」「歌うとギターが止まる」などがあります。

これらはそれぞれ原因が違います。

コードは押さえられるのに曲になると止まるなら、2コードの切り替え練習を増やします。

右手まで止まるなら、左手の完成度だけを追わず、右手を一定に動かす練習をします。

原曲が速すぎるならテンポを落とします。

Fだけ鳴らないなら、曲全体とは別にFのフォームを確認し、必要なら簡易Fを使って曲自体は先へ進めます。

歌うと止まるなら、伴奏と歌を分けて覚えます。

「弾けない」とまとめて考えるのではなく、「何が原因で止まっているのか」を分けることが、1曲完成への近道になります。

原因を分けて練習してもフォームやリズムの直し方が分からない場合は、日時や講師を選びながらマンツーマンで学べるEYS音楽教室について確認する方法もあります。自分の曲や現在の課題に合わせて練習内容を相談したい人に向く選択肢です。

よくある質問(FAQ)

Q1. ギター初心者は何曲目からFコードを練習すればよいですか?

A. 決まった曲数はありません。C、G、D、Em、Amなどの基本コードを使った曲を1曲通せるようになってからFへ進むと、Fそのものに集中しやすくなります。好きな曲にFが入っている場合は、簡易Fで先に完奏しながら通常のFを並行して練習する方法もあります。

Q2. Fコードを弾けなくても曲は弾けますか?

A. 弾けます。Three Little BirdsやStand by Meの代表的な初心者向けコードではFを使いません。また、曲によってはキー変更、カポ、簡単アレンジによってFを避けられる場合があります。ただしFだけでなく、Bm、B、F#mなど別のバレーコードが入っていないかも確認してください。

Q3. コードはいくつ覚えれば曲を弾けますか?

A. 3コードだけで練習できる曲もあります。最初から大量のコードを暗記する必要はありません。C、G、D、A、E、Em、Amなどの基本的なオープンコードを少しずつ増やしていくと、弾ける曲の選択肢も広がります。

Q4. 初心者は好きな曲から練習してもよいですか?

A. 好きな曲から始めても大丈夫です。ただし、難しいバレーコード、速いテンポ、複雑なストロークが重なる曲では完奏までの負担が大きくなります。その場合は初心者向けの簡単コード版を使い、まず伴奏だけを完成させる方法があります。

Q5. 原曲通りに弾かないと練習になりませんか?

A. 初心者の基礎練習では、コード伴奏を簡略化しても練習になります。コードチェンジ、一定したリズム、曲を止めずに進める感覚を身につけてから、原曲のストローク、イントロ、アルペジオなどを段階的に追加できます。

Q6. カポはギター初心者にも必要ですか?

A. 必須ではありませんが、弾ける曲を増やすうえで便利です。曲によってはカポを使うことで、難しいコードが多いキーを基本的なオープンコード中心のフォームへ変えられる場合があります。使用するときは、練習するコード譜に指定されたカポ位置を確認してください。

Q7. アコギとエレキで初心者向けの曲は違いますか?

A. 基本的なコード練習なら、多くの曲をアコギでもエレキでも演奏できます。アコギでは弾き語りへ発展させやすく、エレキではコード伴奏に加えてリフや単音フレーズを練習する方法もあります。

Q8. 「簡単コード」と書かれた譜面なら必ず簡単ですか?

A. 必ずしもそうではありません。コードフォームが簡単でも、テンポが速い、コードチェンジが多い、右手のリズムが複雑など、別の難しさが残る場合があります。使用コードだけでなく、曲全体の動きも確認しましょう。

まとめ

ギター初心者が最初の曲を選ぶなら、人気や知名度だけではなく、コード数・FやBmなどのバレーコードの有無・コードチェンジの速さ・テンポ・リズムを確認することが大切です。

  • 最初は3〜4コード程度の曲から始める
  • FやBmなどのバレーコードがない譜面を選ぶと始めやすい
  • Three Little BirdsはA・D・Eの3コード練習に向く
  • Stand by MeはG・Em・C・Dの4コード進行を練習しやすい
  • 邦楽は原曲と初心者向け簡単アレンジを区別する
  • 基本コードに慣れたら水平線やLet It Beなどへ進む
  • Fを練習する段階ではチェリーなどを活用する
  • 簡易Fやカポは曲を止めずに完成させるための選択肢になる
  • 原曲より遅いテンポ、単純なストロークから練習する
  • 歌、イントロ、アルペジオなどはコード伴奏が安定したあとに追加する

「初心者向けの曲」と紹介されていても、原曲どおりに演奏する場合と簡単アレンジを使う場合では難易度が変わります。

特に「Fなし」という情報は、曲そのものにFが存在しないという意味なのか、キー変更やカポ、簡単コードへの置き換えによってFを避けているのかを区別することが重要です。

最初から原曲を完全に再現できなくても問題ありません。

コードを簡単にしたり、テンポを落としたり、右手を4分音符のダウンストロークだけにしたりしても、コードチェンジ、一定のリズム、曲を止めずに演奏する練習にはなります。

まず1曲を最後まで弾ける形を作り、そのあと少しずつ難しいコードやリズムへ進んでいきましょう。

最初の1曲を選ぶときは、「有名だから」「初心者向けと書かれていたから」だけではなく、実際に使う譜面を見て、自分が今押さえられるコードで進められるかを確認することが大切です。

3コード、4コードのシンプルな曲でも、1曲を止まらず弾けるようになれば、次の曲で使えるコードチェンジやリズムの基礎が積み上がっていきます。

好きな曲を目標にしながら、今の自分に合った簡単な形から始め、少しずつ原曲へ近づけていきましょう。