電子ピアノの中古はやめたほうがいい?5つのリスクと失敗しない選び方

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⏳ 30秒まとめ:中古電子ピアノの判断基準

  • 寿命のリスク:電子ピアノは精密家電。寿命は10〜15年で、古いものは突然死の危険あり。
  • 修理の壁:生産終了から5〜8年で部品がなくなり、故障しても直せなくなる。
  • コストの罠:専門業者の送料(1.5万〜8万円)や処分費を足すと、新品より高くなることも。
  • 失敗しない条件:「製造5年以内」「定価15万円以上の木製鍵盤」「保証のある楽器店」での購入が鉄則。
  • 迷ったら:5〜7万円の最新新品モデルの方が、保証も機能も充実しており安心。

「憧れのピアノを始めたいけれど、新品は高くて手が出ない…」
「子供の練習用に必要だけど、いつまで続くかわからないから安く済ませたい」

そう考えて、フリマアプリやリサイクルショップで中古の電子ピアノを探している方は非常に多いですね。その気持ち、痛いほどよく分かります。私自身、学生時代はお金がなくて、中古の機材を必死に探しては一憂していた経験がありますから。

しかし、長年バンド活動を続け、多くの楽器に触れてきた今の私としての結論をお伝えします。
電子ピアノの中古購入は、基本的にやめたほうがいいです。

なぜなら、電子ピアノは「ピアノ」という名前がついていますが、その実態は冷蔵庫やテレビと同じ「寿命のある精密家電」だからです。

アコースティックピアノ(生のピアノ)なら、メンテナンス次第で50年、60年と使い続けることができます。親から子へ、子から孫へと受け継ぐことも夢ではありません。しかし、電子ピアノには明確な寿命があり、メーカーによる修理期限があり、そして何より「見えない内部劣化」という爆弾を抱えています。

「安く買ったつもりが、すぐに壊れて修理もできず、最終的に処分費用までかかってしまった」

こんな「安物買いの銭失い」の典型的なパターンに陥らないために、この記事では電子ピアノの中古に潜む具体的なリスクと、どうしても中古を選ぶ場合に知っておくべき「失敗しないための防衛策」を徹底的に解説します。

電子ピアノの中古はやめたほうがいい?寿命とリスクを解説

「有名メーカーの製品だし、頑丈に作られているはずだ」
「前の持ち主があまり弾いていないと言っているから大丈夫だろう」

もしあなたがそう思っているなら、少し立ち止まってください。中古の電子ピアノを購入するということは、メーカー保証という「命綱」のない状態で、いつ壊れるか分からない精密機器を自宅に迎え入れることと同義です。

ここでは、販売ページの写真や説明文だけでは絶対に見えてこない、電子ピアノ特有の寿命と構造的なリスクについて、少し専門的な視点も交えながら詳しく掘り下げていきます。

寿命と基板の劣化による故障リスク

電子ピアノの外装は、堅牢な木材やプラスチックで作られているため、10年経ってもピカピカに見えることがよくあります。しかし、その内部には、コンピューターやスマートフォンと同じような「電子基板」がぎっしりと詰まっています。

まず理解していただきたいのが、電子ピアノの電気的な寿命は、平均して10年から15年程度だという事実です。

特に故障の原因となりやすいのが、「電解コンデンサ」という小さな電子部品です。この部品は、電気を一時的に蓄えたり、電圧を安定させたりする役割を持っていますが、内部に電解液という液体が入っており、時間とともに徐々に蒸発して劣化していきます。これは「使っていても、使っていなくても」進行する経年劣化です。

むしろ、「前の持ち主がほとんど弾かずに、5年間押し入れにしまっていた」というような個体こそ、実は危険度が高い場合があります。

なぜなら、電解コンデンサなどの電子部品は、適度に通電されることで性能を維持する性質を持っているからです。長期間通電されずに放置された電子ピアノは、コンデンサの絶縁性能が低下していることがあり、購入して久しぶりに電源プラグをコンセントに差し込んだ瞬間、過電流が流れて「バチッ」とショートしてしまう……なんていう怖い話も、修理現場では決して珍しくありません。

【青:補足・事実】センサー部分の寿命について

音を出すための「接点ゴム(ラバードーム)」も消耗品です。テレビのリモコンのボタンが効かなくなるのと同じ原理で、特定の鍵盤だけ音が鳴らなくなったり、逆に「そっと弾いたのに爆音が鳴る(ベロシティセンサーの異常)」という症状が出たりします。これは演奏において致命的なストレスになります。

中古ショップやフリマアプリでは「通電確認済み」と書かれていることが多いですが、それはあくまで「電源ランプが点灯した」というだけの意味であることも少なくありません。

「30分間弾き続けても電源が落ちないか?」
「すべての鍵盤で、強弱のセンサーが正しく反応しているか?」
「大音量を出したときにノイズが乗らないか?」

こういった細かい動作チェックは、専門知識のない出品者には不可能です。外見は新品同様でも、中身はいつ心停止してもおかしくない状態かもしれない。これが中古電子ピアノの最大のリスクなのです。

メーカーの部品保有期間と修理不可

「壊れたらメーカーに修理してもらえばいいや」

そう考えているなら、それは大きな間違いです。実は、電子ピアノの中古購入において最も恐ろしいのが、この「お金を出しても修理してもらえない」という事態です。

家電製品には、メーカーごとに「補修用性能部品の保有期間」というものが定められています。これは「製品の生産終了から数年間は、修理用のパーツを在庫しておきますよ」という約束期間のことです。そして、この期間を過ぎると、メーカーは在庫義務がなくなり、パーツを廃棄してしまいます。

主要メーカーの電子ピアノにおける部品保有期間は、以下のようになっています。

メーカー名 部品保有期間(目安) 備考
カワイ (KAWAI) 生産終了後 5年 他社に比べて期間が短いため特に注意が必要
ヤマハ (YAMAHA) 生産終了後 8年 Clavinovaなどの主要モデルも含む
ローランド (Roland) 生産終了後 6〜8年 機種によって異なるが概ねこの範囲
カシオ (CASIO) 生産終了後 8年 CELVIANOの上位機種は10年の場合もあり

ここで重要なのは、この期間のカウントは「あなたが購入した日」からではなく、そのモデルが(はづき)「生産終了になった日」(はづき)から始まるということです。

例えば、中古市場で人気の高い10年前のモデルを安く手に入れたとしましょう。そのモデルが8年前に生産を終了していた場合、メーカーにはすでに部品が1つも残っていない可能性が高いのです。鍵盤の1つが動かなくなった、基板から異音がする。そんな些細な故障でも、パーツがないという理由で「修理不可」の判定が下されます。こうなれば、そのピアノはただの巨大なインテリアになってしまいます。

私自身、友人がオークションで落札した古いシンセサイザーの修理に付き添ったことがありますが、メーカーから「基板の在庫が終了しており、対応できません」と冷たく返答された時の、友人の絶望した顔は今でも忘れられません。電子楽器にとって、「サポート終了」は「死」と同じなのです。

【赤:注意警告】中古購入の鉄則

購入を検討しているモデルの正確な発売時期と生産終了時期を必ず調べましょう。製造から7年以上経過している個体は、どんなに格安でも「使い捨て」を覚悟すべきリスク物件です。

鍵盤の沈みや異音などの物理的劣化

電子ピアノにおける「鍵盤」は、演奏者が唯一直接触れるインターフェースであり、最も物理的な負荷がかかる場所です。中古品の場合、この鍵盤のコンディションが前ユーザーの練習量や環境によって大きく左右されます。

まず、最も多いトラブルが「打鍵音(カタカタ音)の増大」です。電子ピアノの鍵盤内部には、打鍵時の衝撃を和らげ、静音性を保つための「フェルト」や「クッション材」が敷かれています。長年弾き込まれた楽器や、激しいタッチで練習されていた個体は、このフェルトが限界まで潰れてしまっています。

そうなると、弾くたびに「カツン、カツン」「コトコト」という大きなプラスチックの打撃音が室内に響くようになります。ヘッドホンをして練習している本人は気づきにくいのですが、同居人や隣の部屋の人にとっては非常に耳障りな騒音となります。私の知り合いのベーシストも、中古で買ったピアノの打鍵音が階下に響き、騒音トラブルに発展したケースがありました。

次に注意したいのが「グリスの固着と劣化」です。鍵盤の滑らかな動きを支えるのは特殊なグリスですが、これが10年単位で経過すると、空気中のホコリを吸い込んで粘りが出たり、逆に乾燥してカラカラになったりします。

その結果、以下のような不具合が発生します。

  • 鍵盤の戻りが遅い:トリルや連打が物理的に不可能になる
  • クリック感(ひっかかり)がある:滑らかに弾きたいところで鍵盤がカクつく
  • 鍵盤の高さが不揃い:沈み込んだまま戻りきらない鍵盤が出てくる

これらは、電子基板の故障とは異なり「徐々に悪化する」ため、中古ショップでの短時間の試奏では見落としてしまいがちです。全88鍵を端から端まで、ゆっくり、そして素早く叩いてみて、違和感がないかを確認するのは至難の業です。特に「ピアノをこれから始める」という初心者の方に、この微妙なタッチの劣化を見抜くのは不可能と言っても過言ではありません。

専門業者の送料が高くつく問題

「メルカリで送料込み3万円だったからお得だ!」
そんな風に飛びつく前に、電子ピアノの配送という特殊なハードルを正しく理解してください。

電子ピアノ、特に据え置きのキャビネット型(足がついているタイプ)は、重量が40kgから80kg近くあります。さらに精密機器であるため、衝撃に極めて弱いです。そのため、ヤマト運輸や佐川急便などの一般的な宅配便では、集荷そのものを断られるケースがほとんどです。

配送には「ピアノ専門の運送業者」への依頼が必須となりますが、この費用が非常に高い。以下の一般的な料金相場(2026年時点)を見てください。

条件 配送料金(概算)
同一市内(1階から1階) 16,500円 〜 22,000円
隣接県(約100km圏内) 27,500円 〜 44,000円
遠距離(東京〜大阪間など) 55,000円 〜 88,000円
2階への階段上げ追加費用 5,500円 〜 11,000円

いかがでしょうか。もし本体を2万円という破格で落札したとしても、送料に3万円かかれば合計5万円です。5万円あれば、最新モデルの新品ポータブルピアノが余裕で買えてしまいます。新品なら、多くの場合で配送設置料が無料だったり、少なくともここまでの高額な送料はかかりません。

中古購入で「お得」になるのは、近所のリサイクルショップで自分で軽トラを借りて運ぶか、出品者が近隣で直接引き取りが可能な場合に限られます。しかし、素人が重い電子ピアノを運ぶのは、腰を痛めるリスクだけでなく、鍵盤機構を破損させるリスクも高く、全くおすすめできません。

個人売買のトラブルと保証の有無

フリマアプリでの「中古電子ピアノ」の出品説明文によくある、こんな言葉に騙されてはいけません。
「大切に使っていたので動作に問題ありません」「昨日まで子供が練習していました」

これらはあくまで「出品者の主観」に過ぎません。電子ピアノには、プロでも見落とすような「隠れた不具合」が多数存在します。私自身、バンド仲間が中古で買ったピアノをチェックした際、ヘッドホン端子から常に微弱なノイズが乗っていることに気づきましたが、出品者は「スピーカーから音が出るから正常だと思っていた」と主張し、トラブルになったことがあります。

個人売買で発生しやすいトラブル例を挙げます。

  • 音の強弱がつかない:特定の鍵盤だけ、優しく弾いてもフルボリュームで鳴る
  • 液晶パネルの不具合:操作画面が見えなくなっており、音色の変更ができない
  • ペダルの接触不良:サステインペダルが効きっぱなし、あるいは全く効かない
  • タバコ・ペットの臭い:鍵盤の隙間にホコリやペットの毛が詰まっている

フリマアプリのルール上、受取評価をしてしまった後に不具合を見つけても、まず返品は不可能です。相手が「発送時は壊れていなかった」と言えば、証拠を出すのは非常に困難です。

これに対して、楽器店で購入した新品であれば、当然ながら1年間のメーカー保証が付きます。さらに、家電量販店などの延長保証に入れば、5年間は修理費の心配がいらないケースもあります。この「安心感」を捨ててまで、保証のない中古品に何万円も投じる価値があるのか。冷静に検討する必要があります。

意外とかかる廃棄時の処分費用

中古ピアノを買うときに「出口戦略(捨てるときのこと)」まで考えている人は少ないですが、これは極めて重要なポイントです。

もし買った中古ピアノが半年で壊れ、修理不能と判断された場合、あなたはどうしますか?「粗大ごみで出せばいい」と思うかもしれませんが、実は多くの自治体で電子ピアノは回収不可(適正処理困難物)に指定されています。これは、内部に金属パーツや重量のある鍵盤ユニット、電子基板などが混在しており、解体が困難だからです。

自治体が回収してくれない場合、不用品回収業者やピアノ専門の引き取り業者を呼ぶことになります。この時の費用相場は、10,000円〜15,000円ほどかかります。さらに、エレベーターのないマンションの3階といった環境なら、作業員が増員され、さらに費用が跳ね上がります。

「タダ同然で譲り受けた古いピアノを捨てるために、1万5千円を支払う」
これは精神的にも、お財布的にも大きなダメージですよね。中古品、特に古いモデルは、手に入れた瞬間に「将来の処分コスト」という負債を抱え込むことになると認識しておいてください。

電子ピアノの中古はやめたほうがいい?失敗しない選び方

ここまで、中古の電子ピアノに潜む数多くのリスクについてお伝えしてきました。
「やっぱり新品を買うしかないのかな……」と肩を落としている方もいるかもしれませんね。

しかし、実は特定の条件さえ満たせば、中古品は「音楽生活を豊かにする賢い選択」に変わる可能性を秘めています。特に、予算は限られているけれど、どうしても本物のピアノに近いタッチで練習したいという熱意のある方にとって、上位モデルの中古は無視できない選択肢です。

私がこれまでの経験から導き出した、「これなら買っても大丈夫」と言える中古電子ピアノの合格ラインを詳しく解説します。この基準をクリアできない個体は、どんなに安くても見送るのが賢明です。

製造年数が5年以内の新しいモデル

中古選びにおいて、最も重要で、かつ最も客観的な指標となるのが「製造年数」です。
私が強く推奨するのは、「現時点から遡って5年以内に製造されたモデル」に限定することです。

なぜ「5年」という数字にこだわるのか。それには明確な理由が3つあります。

1. メーカー修理の可能性が極めて高い

前述した通り、メーカーの部品保有期間は生産終了からおおよそ8年前後です。製造から5年以内のモデルであれば、その機種が現行品であるか、あるいは生産終了直後である可能性が高いため、万が一の故障時にも確実に修理パーツが手に入ります。これは精密機器を購入する上で、最大のセーフティネットになります。

2. 電子部品の劣化が進行していない

電子ピアノの寿命が10〜15年であることを考えると、5年経過した個体は「まだ折り返し地点にも達していない」状態です。内部のコンデンサや基板のコンディションも良好であることが多く、突然死のリスクを大幅に下げることができます。また、鍵盤内部の接点ゴムなどもまだ弾力性を保っている時期であり、演奏フィールへの悪影響も少ないです。

3. デジタル技術の恩恵を十分に受けられる

ここ5〜6年で、電子ピアノのデジタル性能は飛躍的に向上しました。例えば、スマートフォンの専用アプリと連携して音色を変えたり、録音したりできるBluetooth機能。あるいは、ヘッドホンを通して聴いた際にも「まるで目の前でピアノが鳴っているような」立体的な音響効果(バイノーラルサンプリングなど)。5年以内のモデルであれば、こうした現代的な演奏体験をフルに味わうことが可能です。

【青:補足・事実】製造年数の確認方法

多くの電子ピアノは、本体の裏側や鍵盤の下側に貼られている「定格シール」に製造年が記載されています。「2021年製」「’22製」といった表記を探してください。もし記載がない場合は、型番(例:ヤマハ CLP-735など)をネット検索すれば、そのモデルがいつ頃発売されたものかすぐに判明します。

中古市場には10年以上前の「名機」と呼ばれるモデルが安値で出ていますが、デジタルの世界において10年前は「化石」です。iPhone 6を今からメインで使おうとする人はいないように、電子ピアノも最新のソフトウェア技術を搭載した5年以内のモデルを選ぶことが、上達への近道となります。

定価15万円以上の木製鍵盤モデル

もしあなたが「将来的に本物のピアノ(アップライトやグランドピアノ)も弾けるようになりたい」と考えているなら、中古で狙うべきは「定価15万円以上のハイスペックモデル」一択です。

電子ピアノの価格差の大部分は、実は「鍵盤の構造」にあります。安価なモデル(10万円以下)の多くはプラスチック製の鍵盤を採用していますが、15万円〜20万円を超えるクラスになると、アコースティックピアノと同様の「木製鍵盤」が搭載され始めます。

木製鍵盤には、プラスチックにはない圧倒的なメリットがあります。

  • 剛性が高く、物理的に壊れにくい:中空のプラスチック鍵盤に比べ、無垢の木材を使用した鍵盤は歪みが少なく、長期間の使用でもタッチが変化しにくいのが特徴です。
  • 指へのフィードバックが自然:木材特有の適度な重量感と、素材が振動を吸収する性質により、長時間練習しても指や手首が疲れにくいというメリットがあります。
  • 資産価値が落ちにくい:木製鍵盤を搭載した上位機種(ヤマハのClavinova CLPシリーズ、カワイのCAシリーズなど)は、中古市場でも非常に人気が高く、もし数年後に買い替える際にも、高いリセールバリューが期待できます。

私自身、ベーシストとして低価格な楽器と高級な楽器の両方を使い込んできましたが、やはり「道具」としての信頼性は価格に比例します。特に、繊細なタッチが要求されるピアノ演奏において、鍵盤が木製であるかどうかは、練習の質を左右する決定的な要素になります。

【黄:重要要点】なぜ中古で上位機種を狙うのか?

新品で30万円する最新の木製鍵盤モデルを買うのは勇気がいりますが、3〜4年前の上位機種が中古で10万円〜12万円程度で売られていることがあります。最新の「新品エントリーモデル(プラスチック鍵盤)」に10万円払うのと、数年前の「中古上位モデル(木製鍵盤)」に10万円払うのとでは、楽器としての性能(タッチ感)は圧倒的に後者が上です。

楽器店での動作確認と保証の重要性

失敗を防ぐための最も確実な方法は、実店舗を持つ「楽器店」や「大手リサイクルショップ(楽器に強い店舗)」で購入することです。

店舗購入には、個人売買にはない「3つの安心」があります。

1. プロによる動作点検と清掃

楽器店に並んでいる中古品は、入荷時に専門のスタッフが全鍵盤の動作、ペダルの効き、端子類の接触などをくまなくチェックしています。また、鍵盤の隙間に入り込んだホコリや手垢なども綺麗にクリーニングされているため、衛生面でも安心して使い始めることができます。

2. 店舗独自の保証制度

良心的な楽器店であれば、中古品であっても「3ヶ月〜6ヶ月」程度の独自保証をつけてくれることがあります。電子ピアノの故障は、環境が変わって(運送して)から数週間以内に出ることが多いため、この数ヶ月の保証があるだけで安心感が全く違います。

3. 実際に「触って」判断できる

自分の指で弾いてみて、鍵盤に違和感がないか、スピーカーからノイズが出ていないか、自分の好きな音色かどうかをその場で確認できます。電子ピアノのタッチはメーカーごとに好みが分かれるため、実際に試奏できるメリットは計り知れません。

【赤:注意警告】店でのチェックリスト

・一番低い音から一番高い音まで、1鍵ずつゆっくり弾いて音が出るか確認する。
・次に、同じ鍵盤を「非常に弱く」弾いて音が出るか、また「非常に強く」弾いて音が割れないかを確認する。
・ヘッドホンを借りて、スピーカーからの音と聴き比べる。
・すべてのボタンが正しく反応するか、液晶が欠けていないかを確認する。

5万円台の新品と比較検討する

最後に、一度冷静になって「最新の新品エントリーモデル」と比較検討してみてください。2026年現在、各メーカーから発売されているポータブル型の新品ピアノ(ヤマハ P-225、ローランド FP-30X、カシオ PX-S1100など)の完成度は非常に高いです。

中古の「中途半端に古いモデル」を5万円で買うよりも、新品の5万円モデルを選ぶメリットはこれほどあります。

  • 完全な「清潔さ」:誰も触っていない鍵盤で、気持ちよく練習をスタートできます。
  • 1年間のメーカー保証:初期不良や故障の不安から、100%解放されます。
  • 最新の接続性:スマホの練習アプリとBluetoothで繋ぎ、YouTubeの音をピアノのスピーカーから流しながら練習できます。

【青:補足・事実】私の周りの奏者に聞くと……

音楽仲間のピアノ講師たちに聞いても、「中途半端な中古を買うくらいなら、ヤマハのPシリーズやカシオのPriviaを新品で買ったほうが、タッチが均一で変な癖がつかないから良い」という意見が圧倒的多数です。やはり、最新のテクノロジーは偉大です。

まとめ:電子ピアノの中古はやめたほうがいいかの結論

結論として、電子ピアノの中古購入は「目利きができる中級者以上」でない限り、基本的には避けたほうが無難です。特に初心者の場合、故障のリスクや送料の高さ、処分時の手間を考えると、最新の新品エントリーモデルを購入する方がトータルでの満足度は高くなるでしょう。

中古購入を検討して良い「三原則」

  1. 製造から5年以内の比較的新しいモデルであること。
  2. 定価15万円以上の木製鍵盤モデルであり、新品エントリー機以上の性能があること。
  3. 保証のある楽器店で、実際に試奏して納得した上で購入すること。

楽器選びは、あなたの音楽人生の第一歩です。安さに目を奪われて、音楽を楽しむための「情熱」を故障やトラブルで削がれてしまうことだけは避けてください。あなたにとって最適な一台が見つかり、素晴らしいセカンドライフ、音楽生活をスタートできることを心より願っています。

あなたは、新品の安心感と中古のスペック、どちらを重視しますか?
ぜひコメント欄であなたの考えを教えてくださいね!

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