ウクレレで洋楽を弾いてみたいけれど、「初心者でも最後まで演奏できる曲はどれ?」「ビートルズの曲は難しそう」と迷っていませんか。
有名な曲だから簡単とは限りませんし、コードが少ない曲でも、コードチェンジや英語の歌詞が速ければ難しく感じます。
反対に、原曲では複雑な曲でも、初心者向けに移調・簡略化された正規楽譜を選べば、無理なく楽しめることがあります。
音楽科高校で学び、バンド活動を続けてきた私の感覚では、最初から原曲を完璧に再現しようとするより、知っているメロディーを止まらず最後まで弾くことを目標にしたほうが上達しやすいです。
最初は音を外したり、コードチェンジが遅れたりして当然ですよ。演奏を途中で止めず、曲の流れをつなげられたら、それだけでも立派な一歩です。
この記事では、ウクレレで弾きやすい有名な洋楽、初心者向けのビートルズ曲、楽譜の選び方、1曲を完成させる練習法まで順番に解説します。
- 初心者が弾きやすい洋楽を見分ける基準
- 少ないコードで楽しめる有名洋楽とビートルズ曲
- 弾き語り譜とソロウクレレ譜の違い
- 自分に合う楽譜の選び方と練習手順
ウクレレで洋楽を弾く選び方

初心者向けの曲を選ぶときは、曲名の知名度だけで判断しないことが大切です。
使用コード数、コードの押さえやすさ、変更の速さ、テンポ、リズム、歌の音域をまとめて確認すると、途中で挫折しにくい曲を見つけられます。
「好きな曲」と「今の自分が弾きやすい曲」が一致しないこともあります。そんなときは、好きな曲を諦めるのではなく、簡単な曲で基本を身につけてから戻ってくるとよいでしょう。
初心者向け洋楽の条件

初心者の最初の1曲には、メロディーをすでに知っていて、コードの種類が少なく、一定のテンポで演奏できる曲が向いています。
メロディーを知っている曲なら、コードを間違えたときや、曲の流れから外れたときに自分で気づきやすくなります。歌い出しやサビの位置も頭に入っているので、楽譜を追う負担も減らせます。
知っている曲には、練習を続けやすいという利点もあります。好きな歌を少しずつ弾けるようになると、単純なコード練習でも「曲に近づいている」と実感しやすいからです。
最初は、4分音符のダウンストロークだけでも曲として成立するものがおすすめです。複雑な16ビートや細かな休符、裏拍のアクセントが魅力の曲は、コードが少なくても右手の難度が上がります。
最初の1曲を選ぶ目安
知っているメロディー、2~4個程度のコード、ゆっくりまたは一定のテンポ、単純なダウンストローク。この4条件がそろう曲を探すと完成へ進みやすいですよ。
曲の長さも確認したいポイントです。5分以上ある曲や、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏でコード進行が大きく変わる曲は、覚える量が増えます。
初めて完成を目指すなら、2~4分程度で、同じコード進行を繰り返す曲が取り組みやすいでしょう。長い曲の場合は、1番とサビだけを先に完成させても構いません。
曲の音域も見落とせません。原曲の歌が高すぎたり低すぎたりすると、左手は弾けても歌が続かなくなります。
弾き語りをしたい人は、ウクレレで押さえやすいかだけでなく、自分の声で無理なく歌える高さかも確認してください。
声が苦しくなる場合は、原曲と同じ高さにこだわる必要はありません。別のキーへ移調された楽譜を使ったり、歌いやすい高さに合わせてカポを利用したりする方法があります。
英語の発音に自信がなくても問題ありません。最初は歌詞を朗読し、次にハミングで歌い、最後にウクレレを加える方法なら、演奏と発音を一度に処理せずに済みます。
歌詞の意味を簡単に調べておくのもおすすめです。どこで言葉が区切れるのか分かると、意味のない場所で息継ぎをすることが減り、自然なリズムで歌いやすくなります。
コード数とテンポの目安
最初は2~4コード程度の曲がひとつの目安です。ただし、コード数が少ないことと、演奏が簡単なことは同じではありません。
たとえば3コードの曲でも、1拍ごとにコードが変わったり、BbやEのような押さえにくいコードが続いたりすれば、初心者には難しく感じられます。
反対に、5~6コードあっても、C、Am、F、G7、Dmなどの基本コードが中心で、1小節に1回程度しか変わらない曲なら、落ち着いて練習できます。
コード表を見るときは、種類の数だけでなく、同じコードがどのような順番で登場するかも確認しましょう。同じ4コードを繰り返す曲は、8個のコードが一度ずつ登場する曲より覚えやすい場合があります。
| 確認項目 | 取り組みやすい目安 | 難度が上がりやすい例 |
|---|---|---|
| コード数 | 2~4個程度 | 曲中で多数のコードが登場する |
| コードの種類 | C、Am、F、G7など | Bb、B、Bm、E、F#mなど |
| 変更の速さ | 1小節に1回程度 | 1拍、2拍ごとに変わる |
| テンポ | ゆっくり、または一定 | 速い、途中で大きく変化する |
| リズム | 4分音符のダウンストローク | 裏拍、シャッフル、16ビート |
テンポが速い曲を選んだ場合は、原曲の半分程度の速さから始めれば大丈夫です。速さを落とすと、次のコードの形を準備する時間が生まれます。
一般的な目安として、まずは1分間に60回ほど拍を刻む速さから試すと、1秒に1拍となり、動きを確認しやすくなります。ただし、弾きやすい速さには個人差があるため、数字だけにこだわらないでください。
60でも間に合わない場合は、さらに遅くして構いません。メトロノームを使う目的は速く弾くことではなく、一定の間隔で次の音を出すことです。
原曲に合わせる前に、メトロノームや一定のダウンストロークで伴奏を安定させましょう。間違えても拍を止めない練習をすると、演奏らしい流れが少しずつ身につきます。
コードチェンジやストロークを一人で整えにくい場合は、ウクレレにも対応するEYS音楽教室のレッスン内容を確認し、マンツーマンで講師に見てもらう方法もあります。
コードチェンジが間に合わないときは、すべての拍で音を鳴らそうとしなくても大丈夫です。小節の1拍目だけ鳴らし、残りの時間で次のコードを準備する方法から始めてください。
1拍目だけで通せるようになったら、1拍目と3拍目、次に4拍すべてという順に音を増やします。この進め方なら、右手と左手を無理なく組み合わせられます。
自宅でコードチェンジやストロークを基礎から順番に練習したい人は、古川先生の初心者向けウクレレ講座のような、自分のペースで進められる教材を使う方法もあります。
原曲キーにこだわらない理由

初心者向けのウクレレ楽譜では、原曲と違うキーへ移調されていることがあります。これは間違いではなく、押さえやすいコードで演奏できるように意図的に編曲されている場合が多いです。
たとえば原曲にBbやEなどが多く登場する曲でも、C、F、G7、Amを中心としたキーへ移調すれば、コードを押さえる負担を軽くできます。
移調によって曲の高さは変わりますが、音と音の関係が保たれていれば、メロディーそのものが別の曲になるわけではありません。初心者のうちは、原曲どおりの高さよりも、無理なく演奏できることを優先してよいでしょう。
原曲とキーが違う楽譜を使って原曲音源と同時に弾くと、音が合わないことがあります。その場合は楽譜が誤っているのではなく、移調されている可能性を確認してください。
初心者用の楽譜では、キーだけでなく、イントロや間奏の省略、曲の長さの短縮、経過コードの削除、ストロークの単純化が行われることもあります。
経過コードとは、主要なコードから次のコードへ進む途中に置かれるコードです。曲らしい響きを作る役割がありますが、省略しても歌の伴奏として成立する場合があります。
弾き語りの場合は、押さえやすいキーと歌いやすいキーが一致しないこともあります。そんなときは、別キーの楽譜やウクレレ用カポを利用すると調整できます。
カポは、同じコードフォームのまま実際に鳴る音を高くする道具です。同じフォームのまま音を低くすることはできません。また、装着後は音程が変化する場合があるため、必ずチューニングを確認しましょう。
たとえばC、F、G7のフォームが弾きやすく、もう少し高いキーで歌いたい場合は、カポを付けて同じ形を使えます。一方、原曲より低くしたい場合は、別のコードへ移調する方法を考える必要があります。
楽譜によっては「Capo 2」といった指定があります。この場合は、指定された位置へカポを装着したうえで、紙面に書かれたコードフォームを押さえます。
楽譜上のコード名と、実際に鳴っているコード名が異なることがありますが、初心者のうちは指定どおりに装着して演奏できれば問題ありません。
ウクレレで弾きやすい有名洋楽

ここからは、ウクレレで演奏しやすい洋楽を、コード数や難度の目安ごとに紹介します。
同じ曲でも、出版社、キー、編曲形式によってコード数や難しさは変わります。曲名だけで決めず、初心者向けに簡略化された楽譜を選ぶことが大切です。
ここで挙げるコード数は、すべての楽譜に共通する決まりではありません。購入前に、実際のサンプル譜面、使用コード、演奏レベルを確認してください。
3コードで楽しめる定番曲
2~3コード程度に整理しやすい曲は、左手の負担が少なく、右手のリズムや歌に意識を向けやすいのが魅力です。
コード数が少ない曲では、左手を早く動かす練習だけでなく、一定の速さを保つ練習や、歌詞とコードのタイミングを合わせる練習にも集中できます。
You Are My Sunshineは、短く覚えやすいメロディーが特徴です。3コード程度に簡略化しやすく、ゆっくりしたダウンストロークだけでも曲の雰囲気を出せます。
多数の歌手が録音しているため、特定の歌手だけの曲として考えるより、広く親しまれている曲として楽譜のバージョンを確認するとよいでしょう。
歌い方や曲の長さが音源によって異なるため、自分が覚えているメロディーと楽譜の形が合うか確認してください。最初は1番だけを繰り返しても楽しめます。
Amazing Graceも、3コード程度の伴奏に整理しやすい曲です。伸ばす音が多く、コードチェンジを準備する時間を取りやすいため、初めて歌と伴奏を組み合わせる練習にも向いています。
拍子や節の数、キーが楽譜によって異なるので、自分が知っている歌い方と楽譜の構成が合っているかを最初に確認してください。
音を長く伸ばす場所では、右手を止めてしまうのではなく、拍を頭の中で数えることが大切です。次のコードが始まる位置を見失いにくくなります。
Jambalayaは、2コードを中心にまとめたアレンジもあります。コードチェンジが少ない分、右手のストロークへ集中できます。
ただし、原曲らしい跳ねたカントリー調のリズムを再現しようとすると難しくなります。最初は均等なダウンストロークで十分です。
均等なストロークで最後まで弾けたら、2拍目や4拍目を少し強くするなど、段階的にリズムの特徴を加えてみましょう。
Blowin’ in the Windは、フォーク調のシンプルな伴奏にしやすく、コード進行の反復も多い曲です。原曲の細かな歌い回しを追いかけるより、一定のテンポで歌詞とコードを合わせる練習に向いています。
英語の歌詞が長く感じる場合は、1番だけを繰り返して練習してください。歌詞を追うことより、コードの切り替わる単語を覚えることから始めると進めやすくなります。
「3コード」と表示された楽譜でも、使われているコードがBb、B、Eなどの場合は難度が上がります。コード数だけでなく、実際のコード名とダイアグラムを確認してください。
同じコードでも、楽譜によって別の押さえ方が示されることがあります。最初は低い位置で押さえられ、指の移動が少ないフォームを選ぶとよいでしょう。
4コードで弾ける人気曲
Stand by Meは、初心者向けのウクレレ洋楽として有力な候補です。同じコード進行を繰り返す形に整理しやすく、一定のリズムを保つ練習に向いています。
コード進行をひとまとまりとして覚えられると、楽譜を一音ずつ追わずに演奏しやすくなります。まずは歌わず、コードの繰り返しだけを数分続けてみてください。
原曲らしいベースラインまで1本のウクレレで再現しようとすると難度が上がります。最初はコード伴奏と歌に絞りましょう。
Country Roadsは、サビの知名度が高く、複数人でも歌いやすい曲です。基本コードを中心に移調された譜面なら取り組みやすく、規則的なストロークともよく合います。
原曲の速さで英語の歌詞を歌いながら弾くと忙しくなるため、テンポを落としてコード変更位置を先に覚えるのがおすすめです。
歌詞を紙に書き出し、コードが変わる単語へ印を付けておくと、目線を移動する回数を減らせます。
Can’t Help Falling in Loveは、ゆったりしたバラードで、アルペジオでもストロークでも演奏できます。簡略版なら比較的弾きやすい一方、原曲に近いアレンジではコード数や経過コードが増えます。
アルペジオとは、コードの音を同時ではなく順番に鳴らす弾き方です。最初はストロークで伴奏を完成させ、余裕ができてからアルペジオへ置き換えるとよいでしょう。
Love Me Tenderも、ゆっくりしたテンポでコードチェンジを確認しやすい曲です。旋律を知っている人が多く、単純化した伴奏でも曲として伝わりやすいでしょう。
ゆっくりした曲では、コードチェンジの遅れが目立つと感じるかもしれません。しかし、拍を数えながら練習できるため、左手の形を丁寧に整える曲として向いています。
I’m Yoursは現代のウクレレ定番曲として知られています。反復するコード進行が中心ですが、レゲエ風の裏拍や速い英語の歌詞があるため、コード数だけで簡単と判断しないことが大切です。
最初はすべての拍をダウンストロークで弾き、コードと歌が止まらなくなってから裏拍の雰囲気を加えると進めやすいですよ。
右手のリズムを原曲に近づけるときは、弦を鳴らす動きだけでなく、音を短く切る動きも必要になる場合があります。いきなり歌と合わせず、コードをひとつに固定して右手だけを練習しましょう。
初級者向けの洋楽候補
基本コードをいくつか覚えたら、曲の展開やリズムが少し複雑な洋楽へ進んでみましょう。
この段階では、コード数が増えること自体よりも、曲の途中で変化する進行を覚える力が必要になります。練習する範囲をAメロ、サビというように分けると整理しやすくなります。
What a Wonderful Worldは、ゆっくりしたテンポとウクレレの柔らかな音色がよく合います。ただし、原曲に近づけるとセブンスコードや経過コードが増えるため、最初はコードを整理した楽譜が向いています。
簡略版で曲の流れを覚えた後に、セブンスコードをひとつずつ戻していくと、響きの変化も楽しめます。
Top of the Worldは、日本でも知名度が高く、明るいウクレレの音と相性のよい曲です。コード進行と歌詞のタイミングが入門曲より複雑なので、数曲を最後まで弾けるようになってから挑戦するとよいでしょう。
テンポを落としたときに歌詞が不自然になりやすい場合は、まず伴奏だけを低速で練習し、歌は原曲に近い速さで別に覚える方法もあります。
Daydream Believerも明るいストロークと合う曲ですが、サビや曲の展開でコードチェンジが増えます。超入門というより、基本コードに慣れた初級者向けです。
サビだけを先に完成させると達成感を得やすく、その後の練習を続けるきっかけになります。
Moon Riverは、ゆったりした曲調でソロウクレレにも向いています。一方で、3拍子への対応や原曲に近い複雑なコードが必要になる場合があります。
3拍子では「1・2・3」と数え、1拍目を少し強くすると流れをつかみやすくなります。4拍子の感覚で弾かないよう、最初に拍子を声に出して確認してください。
Over the Rainbowは、ウクレレで演奏される洋楽として特に有名です。ただし、映画『オズの魔法使』で知られる曲と、Israel Kamakawiwoʻoleによる「What a Wonderful World」と組み合わせたメドレーでは、構成やリズムが異なります。
購入する楽譜がどのバージョンをもとにしているか、商品説明や収載内容を確認してください。
曲名が同じでも、イントロ、キー、歌詞の順番、メドレーの有無が違えば、手元の音源と合わないことがあります。参考演奏が用意されている楽譜なら、購入前に確認すると安心です。
Count on MeやRiptideもウクレレに合う人気曲です。ただし、Count on Meは歌詞の音数が多く、Riptideはアクセントと歌のタイミングに独特の難しさがあります。
あなたが原曲を聴いたとき、自然に拍を取れるでしょうか。コード数だけでなく、歌とリズムの相性まで考えると、自分に合う曲を選びやすくなります。
足や手で拍を取りながら最後まで聴ける曲は、演奏時にも流れをつかみやすい傾向があります。まずはウクレレを持たず、音楽に合わせて拍を取るところから始めてみてください。
初心者向けビートルズ定番曲
ビートルズはメロディーが明確で、伴奏を簡略化しても曲を認識しやすい作品が多くあります。
世代を超えて知られている曲も多いため、自分で楽しむだけでなく、家族や仲間の前で演奏するレパートリーにも向いています。
ただし、ビートルズの楽曲は、聴いた印象よりコード進行が細かいことがあります。初心者向けの簡易アレンジか、原曲再現を重視したアレンジかを必ず確認しましょう。
最初に弾きたい3曲
最初の候補は、Yellow Submarine、Let It Be、Love Me Doの3曲です。
いずれもメロディーを覚えやすく、初心者向けに主要コードへ整理された楽譜を見つけやすい曲です。ただし、すべての楽譜が同じ難度とは限りません。
Yellow Submarineは、明るく覚えやすいサビがあり、複数人でも歌いやすい曲です。初心者向けには3~4コード程度に整理しやすく、一定のダウンストロークでも雰囲気を作れます。
原曲に入っている効果音や細かなアレンジまで再現する必要はありません。まずは歌の伴奏として最後まで止まらず弾くことを優先しましょう。
英語の歌詞に不安がある人は、サビの繰り返しから練習すると入りやすいです。周囲の人にも参加してもらいやすく、演奏を共有する楽しさを感じられます。
Let It Beは、ゆっくりしたテンポでコードチェンジを練習しやすい代表曲です。初心者用のアレンジでは、主要部分を4コード中心にまとめた譜面もあります。
原曲はピアノが印象的ですが、ウクレレのストローク伴奏でも十分に曲として成立します。最初はイントロを省き、歌い出しから練習しても問題ありません。
コードチェンジの順番を覚えたら、ストロークの強弱を付けてみましょう。歌の始まりは控えめに、サビは少し強く弾くだけでも、曲の展開を表現できます。
Love Me Doは、短いフレーズの反復が多く、曲の構成をつかみやすい初期の代表曲です。原曲のハーモニカを再現しようとせず、コード伴奏と歌を中心にすれば取り組みやすくなります。
同じ進行を繰り返す部分では、左手だけを見続けず、歌詞や譜面へ視線を戻す練習もできます。
| 曲名 | 初心者に向く理由 | 最初に省略してよい要素 |
|---|---|---|
| Yellow Submarine | サビを覚えやすく一定の伴奏で成立しやすい | 効果音や細かな原曲アレンジ |
| Let It Be | テンポがゆっくりで4コード中心に整理しやすい | ピアノのイントロや経過コード |
| Love Me Do | 反復が多く曲の流れを覚えやすい | ハーモニカのフレーズ |
ビートルズの楽曲では、実際の主な作曲者がジョン・レノンかポール・マッカートニーのどちらかでも、作詞作曲クレジットがLennon–McCartneyとなっている曲が多くあります。
楽譜を選ぶ際は、曲名だけでなく、作曲者表記、収録作品、編曲形式も確認すると、別バージョンとの混同を防げます。
複数の曲を収録した楽譜集を選ぶときは、知っている曲の数だけで決めず、それぞれの楽譜が弾き語り用かソロ用かも確認してください。
慣れてから挑戦したい曲
基本コードに慣れたら、Hey Jude、Ob-La-Di, Ob-La-Da、Eight Days a Week、Octopus’s Gardenなどへ進めます。
この段階の曲は、基本コードだけで演奏できる簡易版があっても、歌詞の長さ、曲の展開、リズムなど別の難しさがあります。
Hey Judeはテンポが速くなく、終盤の反復部分をみんなで歌える魅力があります。ただし、曲全体は長く、原曲に近い譜面ではコード数も増えます。
初心者は短縮版や簡易コード版を選び、終盤の反復回数を減らして完成させてもよいでしょう。
長い曲を練習するときは、最初から最後まで毎回通すより、区切った範囲を確実に弾けるようにするほうが効率的です。
Ob-La-Di, Ob-La-Daは、明るい曲調がウクレレによく合います。原曲の跳ねるリズムと速さで歌いながら弾くと難しくなるため、最初はテンポを落とし、均等なストロークに置き換えてください。
Eight Days a Weekは、明るいテンポと反復する歌詞が魅力です。ただし、原曲らしいイントロや細かなコードを含む楽譜では難度が上がります。
Octopus’s Gardenもウクレレの音色に合いますが、歌詞とコードチェンジを同時に処理すると忙しく感じることがあります。サビから先に覚える方法がおすすめです。
さらにコード弾きに慣れた後の候補として、Here Comes the Sun、Yesterday、Across the Universe、Blackbird、Somethingがあります。
Here Comes the Sunはウクレレの明るい響きと合いますが、原曲のギターフレーズ、カポ、拍子の変化まで再現すると難度が高くなります。有名な曲だから初心者向けとは限らない代表例です。
コードだけで歌う簡略版と、イントロの旋律まで演奏するソロ版では、必要な技術が大きく異なります。
Yesterdayも知名度が高く、ソロウクレレで映える曲ですが、コード進行の変化が多いため、最初の1曲より数曲目以降に向いています。
Blackbirdは特徴的なギターパターンで知られており、その動きを再現するソロアレンジは難度が高めです。単純なコード弾きと、原曲に近いフィンガースタイルを分けて考えましょう。
Somethingも美しいメロディーを楽しめる曲ですが、原曲に近い和音を使うとコード数が増えます。まずは簡略版で歌と進行を覚え、後から響きを足していくとよいでしょう。
Imagineはジョン・レノンのソロ曲、My Sweet Lordはジョージ・ハリスンのソロ曲、Maybe I’m Amazedはポール・マッカートニーのソロ曲です。ビートルズ関連の曲集にはメンバーのソロ作品が含まれる場合があるため、収載曲を確認してください。
「ビートルズ名曲集」と書かれていても、原曲を忠実に再現した上級者向け楽譜の場合があります。表紙の印象だけでなく、難易度、TAB譜、使用コード、模範演奏の有無まで見て選びましょう。
弾き語り譜とソロ譜の違い

同じ曲名のウクレレ楽譜でも、弾き語り譜とソロウクレレ譜では、演奏方法も難易度も大きく異なります。
「初心者向け」と書かれているだけで選ばず、自分が歌いたいのか、楽器だけでメロディーを奏でたいのかを先に決めましょう。
楽譜の形式が目的と合っていないと、内容が正しくても使いにくく感じます。購入前に掲載例を確認することが大切です。
自分に合う楽譜形式
弾き語り譜は、歌詞の上にコードネームが書かれ、コードダイアグラムが付く形式が一般的です。コードをストロークやアルペジオで弾きながら歌います。
伴奏を簡略化しても歌がメロディーを担当するため、比較的短い期間で1曲を形にしやすいのがメリットです。歌うことが好きな人や、コードを覚え始めた人に向いています。
一方で、英語の歌詞、コードチェンジ、右手のリズムを同時に行う必要があります。キーが自分の声に合わないと、伴奏が弾けても歌えません。
弾き語り譜を選ぶときは、コードダイアグラムが曲の冒頭だけに載っているのか、ページごとに載っているのかも見ておきましょう。初心者には、すぐ確認できる配置が便利です。
ソロウクレレ譜は、主旋律と伴奏を1本のウクレレで同時に演奏する形式です。五線譜とTAB譜、コードネーム、運指番号などが掲載される場合があります。
歌わなくても曲を完成でき、ビートルズの美しいメロディーを楽器だけで楽しめるのが魅力です。発表会や録音にも向いています。
ただし、メロディー、伴奏、リズムを同時に処理するため、一般にはコード中心の弾き語りより難しくなります。ハイポジションや部分セーハが必要な楽譜もあります。
ソロ譜では、音を鳴らすだけでなく、メロディーを伴奏より少し目立たせる工夫も必要です。最初は一音ずつ確認し、速さより音のつながりを優先してください。
コード譜は、歌詞の上にコード名だけが記載された簡素な形式です。経験者には便利ですが、初心者にはコードの押さえ方、ストローク、イントロなどが分かりにくい場合があります。
インターネット上のコード譜では、ギター向けのキーやコードがそのまま掲載されていることもあります。ウクレレで押さえられるコード名でも、自分の声や演奏レベルに合うとは限りません。
短期間で1曲を完成させたいなら弾き語り譜、歌わずにメロディーまで演奏したいならソロウクレレ譜が基本です。曲名ではなく、楽譜の形式を見て選びましょう。
弾き語りとソロのどちらを目指すか迷う場合や、自分に合う練習方法を相談したい場合は、講師を選べるEYS音楽教室で、目標に合わせたレッスンを検討する方法もあります。
TAB譜があれば、押さえる弦とフレットは分かります。ただし、音の長さやリズムをTAB譜だけでは十分に読み取れないことがあります。
一般的なウクレレTAB譜は、4本の横線で弦を示し、数字で押さえるフレットを示します。数字の0は、左手で押さえずに開放弦を鳴らす意味です。
複数の数字が縦に並んでいれば、同時に鳴らします。数字が横方向へ並んでいれば、左から順に演奏します。
音符が苦手な人は、模範演奏音源や動画が付いた楽譜を選ぶと、拍子や音の長さを確認しやすくなります。
ただし、動画だけを見て指の形をまねすると、どの拍で音を出しているのか分からなくなることがあります。楽譜と音源を併用し、目と耳の両方で確認しましょう。
洋楽楽譜を選ぶチェック項目
楽譜を購入するときは、表紙の「初心者向け」という言葉だけで決めないことが大切です。
アレンジ形式、使用コード、TAB譜、チューニング、キー、収載曲などを確認すれば、買った後に「思っていた内容と違った」という失敗を減らせます。
紙の楽譜とダウンロード楽譜には、それぞれ利点があります。練習場所や必要な曲数に合わせて選びましょう。
弾きたい曲が決まっている場合は、ぷりんと楽譜でウクレレ・難易度・編曲形式を確認しながら、1曲単位で探す方法もあります。
High-GとLow-Gの確認

一般的なウクレレでは、4弦を高いG音にするHigh-Gが広く使われています。標準的なチューニングは、4弦から順にG、C、E、Aです。
High-Gでは4弦のG音が3弦のC音より高くなり、音が低い順に一直線には並びません。この並び方が、ウクレレらしい明るく軽快な響きにつながります。
初心者向け教本や弾き語り譜の多くは、一般的なHigh-Gのウクレレで利用できます。
Low-Gは、4弦をHigh-Gより1オクターブ低いG音にするチューニングです。ほかのC、E、Aの弦は同じ高さを使うのが基本です。
4弦が低くなることで音域が広がり、ソロウクレレで低音のメロディーやベースラインを表現しやすくなります。
弾き語りのコード伴奏だけなら、High-GとLow-Gのどちらでも同じコードフォームを使える場合が多いです。しかし、Low-G専用のソロアレンジをHigh-Gで弾くと、譜面どおりの音程にならないことがあります。
反対に、High-G特有の音の並びを生かしたアレンジをLow-Gで弾くと、意図された響きと異なる場合があります。
楽譜の商品説明や冒頭に「Low-G用」「Low-G推奨」と書かれていないか確認してください。指定が不明な場合は、出版社や販売元の正確な情報を公式サイトで確認しましょう。
High-G用の4弦をそのまま1オクターブ下げても、弦の張りが不足し、安定した音を出しにくくなります。Low-Gへ変更するときは、楽器のサイズに合うLow-G用の弦を使うのが基本です。

