エレキベースを始めたものの、「最初はどの曲を練習すればいいの?」「初心者向けと書かれていた曲なのに、全然弾けない」と悩んでいませんか。
うん、その戸惑いはよく分かります。
初心者向けとして紹介されている有名曲の中にも、原曲のテンポが速かったり、右手の持久力が必要だったり、細かなポジション移動が多かったりする曲があります。
つまり、弾けない原因があなたの才能や年齢にあるとは限りません。
現在の技術に対して、曲や譜面の難易度が少し高すぎるだけというケースも多いです。
エレキベース初心者の練習曲選びで大切なのは、曲の知名度ではなく、音数、テンポ、リズム、ポジション移動、繰り返しの多さを確認することです。
特に最初の一曲では、音数が少なく、テンポが安定し、同じパターンを繰り返しやすい曲を選ぶと練習を進めやすくなります。
私は音楽科高校で音楽理論や楽典などを学び、その後もアマチュアバンドでベースを弾いてきました。
その経験から感じるのは、最初から難しい曲を完全に再現しようとするより、簡単な形でも一曲を最後まで通した方が、次の上達につながりやすいということです。
ベースは、派手なフレーズを弾けることだけが魅力ではありません。
一音を適切な場所で鳴らし、ドラムや歌を支えられた瞬間から、あなたはもう曲の一部になっています。
まず一曲を最後まで弾けたという成功体験を作ることが、次の練習曲、教材、音楽教室、バンド活動へ進む力になりますよ。
- 初心者が弾きやすい練習曲の条件
- 最初の一曲に向く邦楽と洋楽
- 難しい定番曲を簡単にする方法
- 挫折しにくい練習の進め方
エレキベース初心者の曲選びでは、有名かどうかよりも、簡単な形で最後まで弾けるかを優先しましょう。
原曲どおりに弾くことは、最初の目標ではなく、その先にある目標と考えて大丈夫です。
初心者が練習曲を選ぶ基準
エレキベースの練習曲は、テンポだけで簡単か難しいかを判断できません。
ゆっくりした曲でも、細かな休符や裏拍が多ければ難しくなります。
反対に、多少テンポが速くても、ルート音を一定のリズムで繰り返すだけなら、簡単な形へ置き換えやすいことがあります。
使われる音の数、リズム、ポジション移動、弦移動、チューニング、曲の長さ、ベース音の聴き取りやすさなどを総合的に確認する必要があります。
ここでは、初めての一曲を選ぶときに特に重視したい三つの基準を解説します。
すべての条件を満たす曲でなくても構いません。
三つのうち二つ以上が当てはまり、あなた自身が繰り返し聴きたいと思える曲なら、十分に候補になりますよ。
音数が少なくテンポが安定
初心者の最初の練習曲には、四分音符や八分音符を中心に、一定の速さで演奏できる曲が向いています。
四分音符は一拍につき一回、八分音符は一拍につき二回弾くリズムです。
たとえば四拍子の曲で四分音符を弾く場合は、「1・2・3・4」と一小節に四回鳴らします。
八分音符なら、「1と・2と・3と・4と」という感覚で、一小節に八回弾きます。
ロックやポップスでは八分音符がよく使われますが、テンポが速い曲で八分音符を弾き続けると、フレーズが簡単でも右手が疲れてきます。
そのため、単純に「同じ音を弾くだけだから簡単」と考えないことが大切です。
音の種類と演奏の難しさは別
同じフレットを繰り返すだけなら、左手の動きは複雑ではありません。
しかし、右手で一定の間隔を保ちながら、同じ音量で最後まで弾き続けるには持久力が必要です。
曲の前半は弾けても、後半になると音が小さくなったり、リズムが速くなったりすることがあります。
これは、音の場所を覚えていないからではなく、腕や手首に力が入り、動きが安定しなくなっている可能性があります。
曲の途中で肩が上がる、前腕が固くなる、ピックが弦へ深く入りすぎる、指弾きの人差し指と中指がもつれるという場合は、テンポを落としてみましょう。
音使いが簡単でも、身体に力が入る速さは、現在のあなたにとって少し難しいテンポです。
最初は音量と長さをそろえる
最初は音をたくさん弾くことよりも、一音ずつ同じ音量と長さで鳴らせる曲を選びましょう。
ベースは音数が少なくても、ドラムとタイミングが合っていれば、しっかり音楽として成立します。
反対に、たくさんの音を弾けても、テンポが揺れてしまうと曲全体が落ち着きません。
音の長さも重要です。
同じ音程を弾いていても、短く切るのか、次のコードまで伸ばすのかで、曲の雰囲気は変わります。
初心者のうちは、押さえる場所だけに意識が向きやすいですが、慣れてきたら「どこで音を止めるか」も聴いてみてください。
| 確認項目 | 取り組みやすい曲 | 難しくなりやすい曲 |
|---|---|---|
| 音符 | 四分音符や八分音符が中心 | 細かな十六分音符が多い |
| テンポ | 遅めから中程度 | 速いテンポが長く続く |
| リズム | 表拍を中心に弾ける | 裏拍や細かな休符が多い |
| 音域 | 狭い範囲で弾ける | 低音から高音まで大きく移動する |
| 持久力 | 音を休める場所がある | 同じ音を速く弾き続ける |
| 奏法 | 通常の指弾きやピック弾き | スラップや細かなゴーストノートが多い |
最初の段階では、原曲の速さで弾けるかではなく、力まずに一定の速さを保てるかを基準にしてください。
原曲の半分ほどの速さでも、リズム、音量、音の長さが安定していれば、よい練習ができています。
遅い速さで正しく弾ける動きは、少しずつ速くできます。
一方、力んで崩れた動きのまま速さだけを上げても、ミスが増えやすくなります。
遅いテンポで安定して弾けるなら、練習を続けることで少しずつ原曲へ近づけられますよ。
同じパターンを繰り返せる
短いベースパターンを何度も繰り返す曲は、初心者の練習に向いています。
毎回違うフレーズが登場する曲では、指の動きだけでなく、曲の構成や譜面も同時に覚えなければなりません。
Aメロ、Bメロ、サビ、間奏のすべてで違うフレーズが出てくると、一曲分の情報量が一気に増えます。
一方、二小節から八小節ほどのパターンを繰り返す曲なら、一つの動きを覚えたあと、リズムや音の長さへ意識を向けられます。
たとえば「Stand by Me」のように印象的な短いベースラインを繰り返す曲は、運指とリズムを同時に練習しやすいです。
最初は音を順番に覚え、次にメトロノームへ合わせ、最後に原曲へ合わせるという段階を作れます。
繰り返しは基礎を整える時間
同じフレーズの繰り返しは、単調に感じるかもしれません。
ただ、毎回同じフレーズを弾くからこそ、自分の小さな違いに気づきやすくなります。
一回目だけ音が大きい、弦移動の直後だけ遅れる、同じ場所で不要な弦が鳴るなど、改善するポイントが見つけやすいです。
毎回違うフレーズを追いかけていると、こうした細かな部分を確認する余裕がありません。
反復の中で音を整えることは、エレキベースの大切な基礎練習です。
同じ音を弾いているつもりでも、弦をはじく位置や力が変われば、音量や音色は変化します。
録音して確認すると、「思っていたより音の大きさがばらついている」と気づくこともあります。
曲の現在位置を見失いにくい
繰り返しが多い曲には、曲の途中で現在位置を見失いにくいというメリットもあります。
初心者の頃は、弾く音が分かっていても、Aメロからサビへ変わった瞬間に譜面を見失うことがありますよね。
これは珍しいことではありません。
手元、譜面、音源の三つを同時に確認する必要があるため、慣れないうちは頭の処理が追いつかなくなります。
同じパターンが長く続く曲なら、歌やドラムを聴きながら、自分が曲のどこにいるかを把握する練習もできます。
演奏中に譜面だけを見るのではなく、歌詞の一部分やドラムの合図を目印にすると、曲の位置をつかみやすいですよ。
たとえば、「サビの歌が始まったらフレーズが変わる」「ドラムのフィルインのあとに次のコードへ移る」というように覚えます。
これができるようになると、譜面から目を離して音楽を聴く余裕が生まれます。
◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス
バンドでは、難しいフレーズを一度だけ弾けることよりも、簡単なパターンを何度でも同じように弾けることが大切です。
ベースが安定すると、ドラムもギターも演奏しやすくなります。
反復が多い曲は地味に感じるかもしれませんが、実はバンドで必要な力を身につけやすい練習曲ですよ。
好きな曲のベースラインが複雑な場合も、コードごとの基準になる音だけを使えば、繰り返しやすい形へ変えられます。
原曲では毎小節違う動きをしていても、コードのルート音を四分音符で弾けば、同じリズムパターンへ整理できます。
原曲をそのまま弾くことにこだわらず、自分が反復できる形へ一度簡単にするのが、挫折を防ぐコツです。
標準チューニングで弾ける
一般的な四弦エレキベースは、太い弦から順番にE、A、D、Gへ合わせます。
これを標準チューニングと呼びます。
日本語では、四弦がミ、三弦がラ、二弦がレ、一弦がソです。
初心者の最初の練習曲には、できるだけ標準チューニングで演奏できる曲を選ぶと分かりやすいです。
曲を変えるたびにチューニングを変更すると、弦の音名やフレットの位置を覚えにくくなる場合があります。
また、音を下げるチューニングでは弦の張りが弱くなり、標準チューニングとは弾いた感触が変わることもあります。
特殊なチューニングが悪いわけではない
もちろん、好きな曲がドロップDや半音下げを使っているなら、その曲へ挑戦しても問題ありません。
ドロップDは、通常Eに合わせる四弦をDまで下げる方法です。
半音下げは、すべての弦を標準チューニングより半音低く合わせます。
ただし、TAB譜や演奏動画だけを見て始めるのではなく、最初に使われているチューニングを確認してください。
標準チューニングのまま原曲へ合わせると、譜面どおりの位置を押さえても音が合わない場合があります。
その状態では、自分の指が間違っているのか、譜面が違うのか、楽器の音程がずれているのか分からなくなります。
曲を弾く前にチューニングを確認するだけで、こうした混乱をかなり減らせます。
一つの譜面を基準にする
同じ曲でも、原曲に近い譜面、初心者向けに標準チューニングへ変更した譜面、四弦用へ音域を変えた譜面などがあります。
五弦ベースの低い音を、四弦ベースで弾ける高い位置へ置き換えている譜面もあります。
譜面によって押さえる場所が違うこともあるため、複数のTAB譜を混ぜて練習しない方が混乱しにくいですよ。
最初に使う譜面を一つ決め、曲を通せるようになるまでは、その譜面を基準にしましょう。
別の譜面や演奏動画を参考にする場合は、「今の譜面とどこが違うのか」を理解してから取り入れると安全です。
四弦、五弦、六弦の違いや曲に必要な最低音については、エレキベースの弦の数と4弦・5弦・6弦の違いでも詳しく解説しています。
練習前には、毎回チューナーで音程を合わせましょう。
音程がずれたまま曲を覚えると、正しい場所を押さえていても原曲と音が合わず、「自分の弾き方が間違っているのかな」と迷いやすくなります。
チューニングは、上手な人だけが気にする作業ではありません。
むしろ、正しい音を覚えるために、初心者ほど毎回確認したい準備です。
練習を始める前の簡単な確認
チューナーで四本の弦を合わせる
使用する譜面のチューニング表記を見る
原曲と自分のベースの音量を調整する
ストラップや椅子の高さを整える
チューナーやシールドなどの準備に迷っている人は、エレキベース初心者に必要な小物とアクセサリーも参考にしてください。
最初の一曲におすすめの練習曲
ここからは、エレキベース初心者が最初の一曲として取り組みやすい候補を、邦楽と洋楽に分けて紹介します。
難易度は、使用する楽譜やTAB譜、弾く速さ、簡略化の程度によって変わります。
同じ曲でも、原曲完全コピーの譜面と初心者向けアレンジでは、必要な技術が大きく異なります。
曲名だけを見て決めるのではなく、自分がどのような弾き方で練習するかまで考えて選びましょう。
また、ここで紹介する難易度は一般的な目安です。
手の大きさ、指弾きとピック弾きの経験、過去の楽器経験などによって、弾きやすさの感じ方は変わります。
一覧の評価より、実際に短い区間を弾いてみたときの感覚を優先してください。
入門向けの邦楽練習曲
邦楽は歌詞や曲の展開を覚えている人が多く、曲の現在位置をつかみやすいのがメリットです。
普段から何度も聴いている曲なら、ベースの音が分からなくても、歌やドラムを手がかりに演奏できます。
サビの歌詞を覚えていれば、譜面を見失っても次の区切りから戻りやすいです。
「好きで何度も聴いたことがある」という条件は、技術的な簡単さと同じくらい大切かもしれません。
| 曲名 | 取り組みやすさ | 主に練習できること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| マリーゴールド | 入門から初級 | ルート弾き、八分音符、音を伸ばす練習 | 最初は細かな動きを省略する |
| Pretender | 入門から初級 | コード進行、休符、曲の展開 | 原曲の細かな音は後から加える |
| 踊り子 | 入門から初級 | 反復フレーズ、一定のリズム | 音の長さをそろえる |
| ループ&ループ | 入門から初級 | ロックのルート弾き、簡単な経過音 | 動く部分だけ分けて練習する |
| チェリー | 初級 | ポジション移動、リズムの変化 | 最初の一曲より二曲目以降に向く |
| 小さな恋のうた | 初級から初中級 | 速い八分音符、ピック弾き、持久力 | 原曲の速さでは腕が疲れやすい |
| 天体観測 | 初級から初中級 | 速いロック、弦移動、曲構成 | 最初はルート中心へ簡略化する |
最初の一曲ならゆっくりした邦楽
最初の一曲として特に取り組みやすいのは、「マリーゴールド」「Pretender」「踊り子」などです。
これらの曲も原曲を完全に再現しようとすると、細かな経過音や休符が出てきます。
しかし、コードが変わる位置でルート音を弾くだけでも、曲の流れに合わせた練習ができます。
まずは一小節に一回だけ弾き、慣れたら四分音符、さらに八分音符へ増やしていきましょう。
「マリーゴールド」は、ゆったりした歌を聴きながらコードの変化を追いやすい曲です。
最初から原曲の細かなベースラインを追う必要はありません。
コードが変わる最初の拍でルート音を鳴らし、次のコードまで音を伸ばすだけでも、曲を通す練習になります。
「Pretender」は、音を鳴らす場所だけでなく、休む場所や音を切る位置を意識する練習に使えます。
最初はルート音中心にして、曲の展開を覚えてから細かな動きを加えるとよいでしょう。
「踊り子」は、同じようなパターンを繰り返しながら、一定の雰囲気を保つ練習に向いています。
音の種類が少なく見えても、音の長さやタイミングがばらつくと原曲の雰囲気から離れます。
毎回同じように弾く練習に使ってみてください。
定番ロック曲は段階を作る
「小さな恋のうた」や「天体観測」は、エレキベース初心者の練習曲としてよく挙げられる定番です。
ただし、音の種類が比較的分かりやすいことと、原曲の速さで最後まで弾き切れることは別です。
「小さな恋のうた」は、ルート音を中心に曲の流れを理解しやすい一方で、速い八分音符を長く弾き続けます。
右手が疲れてテンポが乱れる場合は、最初に一小節一回、次に四分音符、そのあと遅い八分音符という順番で進めましょう。
「天体観測」は、勢いのあるロックを演奏できる楽しさがあります。
しかし、原曲ではベースラインの動きや弦移動も増えるため、最初の一曲より、ルート弾きの曲を一曲か二曲経験してからの方が取り組みやすいかなと思います。
速い八分音符を続けると右手が力みやすいため、最初の一曲として選ぶなら、原曲より遅い速さに落としてください。
初心者向けとして有名な曲でも、原曲のまま簡単とは限りません。
曲名ではなく、使用する譜面、チューニング、練習する速さを確認しましょう。
「初心者向け」という表現が、簡単アレンジを前提にしていることもあります。
ピック弾きを練習したい人は「小さな恋のうた」や「リライト」、指弾きでゆっくり始めたい人は「マリーゴールド」や「Pretender」などから試すと進めやすいです。
ただし、奏法は絶対ではありません。
ピックで演奏されている曲を指弾きで練習しても構いませんし、その反対でも大丈夫です。
最初は原曲の音色より、一定のリズムで一曲を通せることを優先してください。
入門向けの洋楽練習曲
洋楽には、短いベースパターンやシンプルなコード進行を繰り返す曲が多く、エレキベース初心者の基礎練習に使いやすい曲があります。
歌詞が分からなくても、ドラムとベースの関係を聴き取りやすい曲なら問題ありません。
洋楽は難しそうに感じるかもしれませんが、歌詞を歌えなくても、音の繰り返しや曲の構成を覚えれば演奏できます。
| 曲名 | 取り組みやすさ | 主に練習できること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Stand by Me | 入門 | 反復フレーズ、運指、音の長さ | 同じパターンを崩さず続ける |
| Have You Ever Seen the Rain | 入門 | ルート移動、八分音符、コードチェンジ | 歌とコードの変わり目を確認する |
| Shake It Off | 入門から初級 | ロングトーン、繰り返すコード進行 | 曲中のリズム変化を分けて覚える |
| Come as You Are | 入門から初級 | 単音リフ、弦移動、左右の同期 | 曲に合ったチューニングを確認する |
| Every Breath You Take | 初級 | 八分音符、持久力、休符 | 音を切る位置を意識する |
Stand by Meで反復を覚える
初めて一曲を通して弾きたいなら、「Stand by Me」は有力な候補です。
短いベースパターンを繰り返すため、左手の運指を覚えたあと、タイミングや音の長さへ集中できます。
同じフレーズだから簡単に見えますが、毎回同じ速さ、同じ音量、同じ長さで弾くには丁寧な練習が必要です。
最初は一音ずつ押さえる場所を確認し、音源を使わずにゆっくり弾きます。
次にメトロノームへ合わせ、最後に原曲の中で同じパターンを繰り返します。
曲の途中で迷った場合も、基本のパターンへ戻りやすいのがメリットです。
指弾きなら、人差し指と中指を交互に使う練習にもなります。
ピック弾きなら、上下へ交互に動かすオルタネイトピッキングをゆっくり試してもよいでしょう。
ルート移動やリフを練習する
「Have You Ever Seen the Rain」は、コードの変化に合わせてルート音を移動する練習に向いています。
曲を聴きながらコードが変わる位置を確認し、最初は一回だけ音を鳴らしてみましょう。
余裕が出てきたら八分音符へ増やすことで、ロックやポップスの基本的な伴奏へ発展させられます。
歌とコードの変化が結びついてくると、譜面を見続けなくても次の音へ移動できるようになります。
「Come as You Are」は、コードのルートを刻むタイプではなく、印象的な単音リフを覚える曲です。
短い範囲を繰り返して、右手と左手を同じタイミングで動かす練習になります。
弦を移動するときに、前に弾いた弦が鳴り続けないよう、ミュートも意識してみてください。
ただし、原曲と同じ音程で合わせる場合はチューニングの確認が必要です。
初心者用の譜面では標準チューニング向けに変更されている場合もあるため、譜面の最初に書かれた指示を確認してください。
「Every Breath You Take」は、八分音符を一定に弾く力と持久力を養えます。
音を並べるだけでなく、伸ばす場所と切る場所を聴き分けると、ベースらしい表現の練習になります。
好きな曲が一覧にない場合も、ルート音だけに簡略化できれば立派な練習曲になります。
技術的な簡単さだけでなく、何度も聴きたいと思える曲を選ぶことも大切ですよ。
難しい部分を省略しても、曲を楽しめているなら、その練習には意味があります。
定番曲を挫折せず弾く方法
弾きたい曲が少し難しいからといって、諦める必要はありません。
原曲のベースラインを段階的に簡単にすれば、現在の技術でも曲に合わせて演奏できます。
難しい曲を選んだこと自体が失敗なのではありません。
最初から完成形だけを目指し、途中の段階を作らないことが、挫折につながりやすいのです。
ここでは、難しい定番曲を自分の練習曲へ変える二つの方法を紹介します。
ルート弾きへ簡略化する
ルートとは、コードの基準になる音です。
たとえばCコードならC、AmコードならAがルートになります。
原曲のベースラインが複雑でも、コードが変わる位置でルート音を弾けば、曲の土台を作れます。
ギターやピアノがコードを鳴らし、ベースが低いルート音を支えるだけでも、コードの響きが分かりやすくなります。
ベースを始めたばかりの人は、「原曲と違う音を弾いたら練習にならないのでは」と感じるかもしれません。
しかし、曲のコード進行を追いながら正しい位置で音を出すことは、立派なベース練習です。
むしろ、難しい一小節だけを何日も繰り返し、曲全体を一度も通せない状態より、簡単な形で最後まで弾く方が得られるものは多いです。
曲の構成、コードの変わり目、ドラムとの関係、休む場所などを体で覚えられるからです。
一小節に一回から始める
最初は、一小節の中で何度も弾く必要はありません。
コードが変わる最初の拍で一回鳴らし、次のコードまで音を伸ばしてみましょう。
たとえば四小節で四つのコードが使われているなら、最初は四回だけ音を弾きます。
音数は少なくても、原曲を聴きながら正しい場所でコードを切り替えるため、曲の構成を覚える練習になります。
この段階では、細かなリズムや原曲のフレーズを気にしなくて大丈夫です。
曲の最初から最後まで、コードの変化についていくことを目標にします。
四分音符と八分音符へ増やす
一小節に一回の音で曲を通せるようになったら、一拍につき一回の四分音符へ増やします。
四拍子なら、一小節に四回です。
この段階では、すべての音を同じ長さで弾き、テンポを安定させることを優先します。
さらに余裕が出たら、一拍につき二回の八分音符へ進みます。
八分音符では右手の回数が増えるため、肩や手首に力が入りやすくなります。
音量がばらつく場合は、速さを下げてください。
難しい曲を簡単にする順番
コードが変わる場所だけ弾く
四分音符でルートを弾く
八分音符でルートを弾く
休符と音の長さを原曲へ近づける
経過音や細かなフレーズを加える
原曲の特徴を少しずつ戻す
八分音符のルート弾きで曲を止まらず弾けるようになったら、原曲の経過音、スライド、オクターブなどを少しずつ戻してください。
経過音とは、次のコードの音へ移動する途中に入る音です。
すべてを一度に戻す必要はありません。
まずサビだけ原曲へ近づけ、Aメロはルート弾きのまま残す方法でも大丈夫です。
難しいフィルインだけを省略し、それ以外を原曲に近づける方法もあります。
簡単な形を完成させてから難しい音を足すと、できない部分だけに振り回されにくくなります。
◆音高卒バンドマンのワンポイントアドバイス
バンド練習でも、最初から原曲を完全に再現できる人ばかりではありません。
まずコードのルートを追って全員で曲を通し、その後でベースらしい動きを加える方法はよく使います。
簡略化は手抜きではなく、曲を組み立てるための順序ですよ。
原曲より遅い速さで練習する
原曲のテンポで弾けないときは、無理に指やピックを速く動かすのではなく、正確に弾ける速さまで落としましょう。
最初の目安として、原曲の半分から七割ほどの速さへ落とす方法があります。
ただし、この数値はあくまで一般的な目安です。
手に力が入らず、音を間違えず、一定のリズムを保てる速さを選んでください。
原曲の七割でも難しければ五割へ落として構いません。
五割でも音を追えない場合は、さらに遅くするか、音源を止めて運指だけを確認しましょう。
速さを下げても弾けない原因
速さを下げても弾けない場合は、テンポではなく、運指や弦移動をまだ覚えられていない可能性があります。
次に押さえる場所を考えながら弾いていると、遅いテンポでも動きが止まります。
その場合は音源を止め、二小節ほどの短い範囲だけを確認します。
押さえる場所を声に出したり、TAB譜へ弦番号を書き込んだりすると、動きを整理しやすいです。
左手の動きを覚えたら、右手を加えます。
両手の動きが合ったあとで、メトロノームへ合わせ、最後に音源へ戻しましょう。
テンポは小さく上げる
テンポを上げるときは、一度に大きく速くしないことが大切です。
少し速くしただけでミスが増えるなら、一段階前へ戻します。
一回弾けただけで速くするのではなく、同じテンポで数回続けて成功してから上げると安定します。
遅い速さで何度も成功すると、指の動きが整い、無理に急がなくても自然に速く弾けるようになります。
反対に、毎回ぎりぎりの速さで失敗を繰り返すと、力んだ動きや不正確なリズムを覚えてしまうことがあります。
Fender公式の練習機能でも、曲の速度を落として練習できる方法が案内されています。
右手と左手を別々に確認する
速いフレーズでつまずいたら、両手を一度に直そうとしないことも大切です。
左手だけで押さえる順番を確認し、次に右手だけで開放弦を一定に弾きます。
左手は動けるのに右手が追いつかない場合と、右手は動くのに左手の移動が遅れる場合では、必要な練習が違います。
問題を分けると、「何となく弾けない」という状態から抜け出しやすくなります。
速く弾くときに肩、手首、指へ強い痛みやしびれを感じる場合は、練習を中止してください。
姿勢、ストラップの長さ、押さえる力、楽器の調整を見直しましょう。
鋭い痛みやしびれが続く場合の最終的な判断は、医療や楽器の専門家にご相談ください。
自宅で音源に合わせる際は、原曲と自分のベースの音を同じヘッドホンで聴ける環境があると便利です。
原曲の音が大きすぎると、自分が弾いた音のタイミングや不要な弦の音を確認できません。
原曲を少し小さくし、自分のベースがはっきり聞こえる音量へ調整してください。
夜間や集合住宅での練習方法は、エレキベースを家で静かに練習する方法で詳しく紹介しています。
一曲を弾けるまでの練習手順
一曲を最初から最後まで覚えようとすると、情報量が多すぎて途中で混乱しやすくなります。
三分から五分ほどの曲でも、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、アウトロなど、複数の場面があります。
それぞれの場面で違うフレーズが出てくれば、一度に覚える量はかなり多くなります。
曲をいくつかの区間へ分け、簡単な部分から少しずつつなげることで、練習の進み具合が分かりやすくなります。
今日はAメロ、明日はサビというように小さな目標を作れば、「何も進んでいない」という感覚も減らせますよ。
短い区間ごとにつなげる
まずは原曲を聴き、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、アウトロなどに分けます。
歌詞カードや譜面に、場面の名前を書き込んでもよいでしょう。
最初に練習する場所は、必ずしもイントロである必要はありません。
サビやAメロなど、短くて繰り返しが多い場所から始めても大丈夫です。
一番簡単な部分を最初に弾けるようにすると、曲に合わせて演奏できる楽しさを早く感じられます。
二小節から四小節に区切る
一度に練習する範囲は、二小節から四小節ほどを目安にします。
この長さも一般的な目安なので、フレーズが複雑なら一小節、簡単なら八小節ほどでも構いません。
大切なのは、自分が最初から最後まで動きを覚えられる長さへ区切ることです。
区切った部分を弾くときは、最初から速く弾かず、一音ずつ確認します。
フレット番号だけでなく、どの弦を使うのかも確認してください。
同じ高さの音を別の弦で弾ける場合がありますが、譜面ごとに指定されたポジションが異なることもあります。
| 手順 | 練習内容 | 確認すること |
|---|---|---|
| 準備 | チューニングと譜面を確認する | 原曲と譜面のチューニングが一致しているか |
| 聴く | 原曲のベースとドラムを意識する | 音を鳴らす場所と休む場所が分かるか |
| 区切る | 曲を二小節から四小節に分ける | 繰り返しやすい長さになっているか |
| 覚える | 音源なしでゆっくり弾く | 押さえる場所と弦移動を覚えたか |
| 整える | メトロノームへ合わせる | テンポと音量が安定しているか |
| つなぐ | 前後の区間を続けて弾く | 区間の境目で止まらないか |
| 通す | 原曲へ合わせて最後まで弾く | ミスしても曲へ戻れるか |
| 録音 | 自分の演奏を聴き直す | 音量、休符、不要な音を確認できるか |
部分練習のあとにつなぎ目を練習する
一つの区間を弾けるようになったら、次の区間だけを練習するのではなく、二つの区間をつなげてください。
AメロとBメロを別々に弾けても、切り替わる場所で止まることはよくあります。
曲の中では、フレーズそのものよりも、区間と区間のつなぎ目が難しい場合があります。
つなぎ目の一小節前から、次の区間の一小節目までを繰り返すと効果的です。
たとえばAメロの最後からサビの最初までを取り出し、そこだけを何度もつなげます。
サビの一小節目だけを練習するより、前のフレーズから入る動きを覚えられます。
ミスをしても曲を止めない
部分練習ができたら、原曲へ合わせて最後まで止まらずに弾きます。
途中で一音間違えても、曲を最初からやり直す必要はありません。
次の拍や次の小節から戻る練習をしましょう。
実際のバンド演奏では、一人が間違えても曲全体は止まりません。
ミスをしない力だけでなく、ミスをしたあとに曲へ戻る力も大切です。
戻る場所を決めておくと、曲の中で迷いにくくなります。
「次のサビから戻る」「次のコードが変わる場所から入る」という目印を作ってください。
難しい一音へ無理に戻ろうとすると、その後の数小節まで見失うことがあります。
一音のミスより、曲全体の流れを保つことを優先しましょう。
録音して自分の演奏を確認する
最後に、自分の演奏をスマートフォンなどで録音して確認します。
演奏中は指を動かすことに集中しているため、テンポの揺れや不要な弦の音に気づきにくいです。
録音では、音程だけでなく、音量、音の長さ、休符、曲の途中で速くなっていないかを確認してください。
最初からすべてを直そうとすると大変なので、一回の録音につき一つか二つの項目へ絞ります。
今回はテンポ、次回は音の長さというように分けると改善しやすいです。
ベースの上達方法として、メトロノーム、ドラム音源、録音などを活用する考え方は、楽器メーカーの公式情報でも案内されています。
(出典:Yamaha Music公式「Seven Ways to Become a Better Bass Player」)
アンプの音がぼやけて自分の演奏を確認しにくい場合は、エレキベースアンプのつなぎ方と音作りの基本も参考になります。
一曲を仕上げるときの合格ライン
多少ミスがあっても最後まで止まらずに弾ける
曲の大きな区切りを見失わない
テンポが大きく速くなったり遅くなったりしない
不要な弦の音をある程度止められる
音を伸ばす場所と切る場所を意識できる
完璧に一音も間違えないことだけが、「一曲弾けた」という基準ではありません。
曲の流れを理解し、最後までベースの役割を続けられたなら、次の段階へ進んでよいですよ。
一人で練習手順を組み立てるのが難しい場合は、基礎練習と曲練習を順番に学べる教材を使う方法もあります。
今のレベルに合う教材を一つ決めると、複数の動画や譜面を行き来せずに練習を進めやすくなります。
曲選びでよくある失敗
エレキベース初心者が練習を続けられなくなる原因は、練習量の不足だけではありません。
現在の技術に合わない曲や譜面を選び、毎回できない経験を重ねていることもあります。
毎日まじめに練習しているのに前へ進めない場合は、自分を責める前に、曲の選び方や練習方法を見直してみましょう。
有名な初心者曲なら簡単だと思う
よくある失敗の一つは、初心者向けとして有名な曲なら、原曲も簡単だと思い込むことです。
「小さな恋のうた」や「天体観測」のような定番曲は、コードの流れを理解しやすく、簡単なルート弾きへ変更できます。
一方で、原曲の速さや細かな動きまで再現しようとすると、最初の一曲としては難しく感じることがあります。
初心者向けという評価が、ルート弾きへ簡略化した場合や、テンポを落とした場合を前提としていることもあります。
曲名だけでなく、実際に使う譜面の最初の一ページや、サビのフレーズを確認してから決めてください。
BPMだけで難易度を決める
二つ目は、BPMだけを見て曲を選ぶことです。
テンポが遅くても、細かな休符、裏拍、十六分音符、シンコペーションが多い曲は簡単ではありません。
シンコペーションとは、通常強く感じる拍とは違う位置へアクセントが置かれるリズムです。
音を出す場所だけでなく、休む場所や音を切る位置も正確に合わせる必要があります。
特にファンクや一部のアニソンでは、音数が少なく見えても、音を切る位置やアクセントを正確に合わせる必要があります。
逆にテンポが速くても、四分音符でルート音だけを弾く簡単アレンジなら、練習できる場合があります。
最初から完全コピーを目指す
三つ目は、最初から原曲の完全コピーだけを目指すことです。
一か所の難しいフレーズで止まり、何週間たっても曲全体を弾けない状態になると、練習の達成感を得にくくなります。
難しい音は一度省略し、曲を通せるようになってから戻しましょう。
原曲では四音弾いている場所を一音にしても構いません。
速いスライドを使わず、移動先の音だけを弾いても大丈夫です。
十六分音符を八分音符に減らす方法もあります。
簡略化した部分を譜面へ書き込んでおくと、毎回弾き方が変わらず、練習しやすくなります。
TAB譜の数字だけを追う
四つ目は、TAB譜の数字だけを追うことです。
TAB譜の数字は押さえるフレットを示していますが、簡易的な譜面では音の長さや休符が十分に書かれていないことがあります。
同じ音を弾いていても、短く切るのか、次の音まで伸ばすのかによって、曲の印象は大きく変わります。
必ず原曲を聴き、弾くタイミングと音を止める場所を確認してください。
数字を正しく押さえているのに原曲と違って聞こえる場合は、リズム、休符、アクセント、音の長さを確認しましょう。
また、TAB譜の一番下の線が太い四弦、一番上が細い一弦です。
楽器を構えたときの見た目とは上下が反対に感じるため、最初は読み間違えやすいポイントです。
複数の曲へ手を広げすぎる
五つ目は、毎回違う曲へ手を出すことです。
弾きたい曲が増えるのは楽しいことですが、イントロだけ弾いて次の曲へ移る状態を繰り返すと、一曲を通す力が身につきにくくなります。
新しい曲の最初だけを練習すると、毎回フレットの位置を覚える作業から始まります。
曲の構成を覚える、区間をつなげる、最後まで持久力を保つという練習まで進めません。
メインで練習する曲を一曲決め、気分転換用の曲をもう一曲用意する程度が続けやすいかなと思います。
新しい曲を弾きたくなったら、メイン曲を一回通してから触るというルールにしてもよいでしょう。
自分の音が聞こえない状態で練習する
原曲の音量が大きすぎると、自分のベースが合っているのか判断できません。
ミスをしても原曲のベース音に隠れ、弾けているように感じる場合があります。
反対に自分のベースだけが大きすぎると、歌やドラムとの位置関係が分かりません。
原曲を少し小さめにし、自分の音をはっきり確認できるバランスへ整えてください。
ときどき原曲を止め、メトロノームだけで弾く方法も有効です。
原曲のベースに頼らず、自分でテンポを保てているか確認できます。
次の状態が続く場合は、曲か譜面の難易度を一段階下げてみてください。
一週間以上同じ数小節から進めない
毎回途中で手が固まる
原曲を遅くしても音を追えない
一曲のどこを練習しているのか分からなくなる
練習を始めること自体が苦痛になっている
簡単な曲へ変えることは後退ではありません。
一曲を弾けた経験を作れば、そこで身につけたリズム、運指、曲の覚え方を次の曲へ持っていけます。
難しい曲を諦める必要もありません。
一度簡単な曲へ移り、基礎を身につけてから戻ると、以前できなかったフレーズをあっさり弾けることがあります。
曲やテンポを簡単にしても同じ場所で止まる場合は、選曲ではなく、フォームや運指に原因があるかもしれません。
一度だけでも講師に手の使い方を見てもらうと、自分では気づきにくい力みや弦の押さえ方を確認できます。
あなたは、難しい曲の一部分だけを弾ける状態と、簡単な曲を一曲通せる状態のどちらが楽しそうだと感じますか。
最初は、自分が続けたいと思える方を選んで大丈夫ですよ。
初心者向け練習曲のよくある質問
エレキベース初心者の曲選びや練習方法について、よくある疑問をまとめました。
練習時間や難易度には個人差があるため、回答は一般的な目安として参考にしてください。
楽器の調整、身体の痛み、機材の安全な使用方法については、使用している製品の取扱説明書やメーカーの公式情報も確認しましょう。
エレキベース初心者練習曲のFAQ
Q1. エレキベース初心者は何の曲から始めればいいですか?
A. 最初は「Stand by Me」「Have You Ever Seen the Rain」など、短いパターンやルート音を繰り返しやすい曲がおすすめです。
邦楽なら「マリーゴールド」や「Pretender」をルート弾きへ簡略化すると取り組みやすくなります。
曲の知名度より、遅い速さで最後まで弾けそうかを基準に選んでください。
好きな曲が難しい場合も、コードが変わる場所だけルート音を弾く形にすれば、最初の練習曲として使えることがあります。
Q2. 小さな恋のうたは初心者でも弾けますか?
A. ルート音を中心にした簡単な形なら、初心者でも練習できます。
ただし、原曲の速さで八分音符を弾き続けるには右手の持久力が必要です。
最初はコードが変わる場所だけ弾き、四分音符、遅い八分音符、原曲の速さという順番で進めると挫折しにくいですよ。
右手へ力が入る場合は、原曲の速さへこだわらず、音量とリズムをそろえられる速さまで落としてください。
Q3. 指弾きとピック弾きはどちらで練習すべきですか?
A. 最初は、自分が一定のリズムと音量で弾きやすい方法を選んで問題ありません。
ゆったりしたポップスやバラードは指弾き、速い八分音符が続くロックはピック弾きが取り組みやすい場合があります。
ただし、指弾きでロックを演奏しても、ピックでバラードを演奏しても間違いではありません。
原曲と同じ奏法へ合わせることより、まず一曲を通して弾けることを優先しましょう。
Q4. 一曲を弾けるまでどれくらい練習が必要ですか?
A. 必要な期間は、曲の難易度、練習時間、楽器経験、どこまで原曲を再現するかによって変わります。
ルート音だけの簡単な形なら早い段階で曲に合わせられることもありますが、テンポ、休符、音の長さまで安定させるには反復が必要です。
日数だけで判断せず、昨日より一つの区間を安定して弾けたかを確認してください。
一日二十分練習する場合は、チューニングと基礎練習に五分、部分練習に十分、曲を通す練習に五分ほど使う方法があります。
この時間配分は一般的な目安なので、生活に合わせて無理なく調整してください。
Q5. 指や手首が痛くても練習を続けて大丈夫ですか?
A. 弾き始めた頃は指先に軽い違和感や疲れを感じることがありますが、鋭い痛み、手首の痛み、しびれがある場合は練習を中止してください。
ストラップの長さ、手首の角度、押さえる力、弦高などを見直す必要があります。
必要以上に強く弦を押さえたり、手首を大きく曲げたりしていないか確認しましょう。
楽器の調整方法は機種によって異なるため、正確な情報はメーカーの公式サイトや取扱説明書をご確認ください。
症状や痛みが続く場合の最終的な判断は、医療や楽器の専門家にご相談ください。
エレキベース初心者練習曲まとめ
エレキベース初心者の練習曲は、有名な曲だからという理由だけで選ばないことが大切です。
音数が少なく、テンポが安定し、同じパターンを繰り返しやすい曲を選びましょう。
標準チューニングで演奏でき、ベースの音を聴き取りやすい曲なら、初めてでも練習を進めやすくなります。
最初の練習曲で身につけたいのは、難しいフレーズを速く弾く技術だけではありません。
チューニングをする、曲の構成を把握する、一定のテンポを保つ、音を止める、ミスをしても戻るという基本が大切です。
- 最初は四分音符や八分音符が中心の曲を選ぶ
- 短いフレーズを繰り返す曲から始める
- 標準チューニングで弾ける曲を優先する
- 難しい曲はルート弾きへ簡略化する
- 原曲より遅い速さで正確に練習する
- 二小節から四小節ほどに区切って覚える
- 区間と区間のつなぎ目を練習する
- ミスしても止まらず曲へ戻る練習をする
- 録音してテンポや不要な音を確認する
- 一曲を最後まで弾ける成功体験を優先する
最初の一曲には、「Stand by Me」「Have You Ever Seen the Rain」「マリーゴールド」「Pretender」「踊り子」などが候補になります。
短いパターンを繰り返す曲や、コードの変化に合わせてルート音を弾ける曲から始めると、曲全体を覚えやすいです。
「小さな恋のうた」「天体観測」「リライト」などの定番曲へ挑戦する場合は、ルート音、一小節一回、四分音符、遅い八分音符という順番で段階的に進めてください。
原曲の細かなフレーズは、曲を止まらず弾けるようになってから追加すれば大丈夫です。
原曲を完全に再現できなくても、一曲の最初から最後まで低音を支えられたなら、それは立派な演奏です。
ベースは、一音で曲の雰囲気を変えられる楽器です。
コードが変わる場所でルート音を一回鳴らすだけでも、何も弾いていない状態とはまったく違います。
音楽は、難しい曲を早く弾ける人だけのものではありません。
一音ずつでも曲に参加できるのが、エレキベースの面白さです。
年齢やこれまでの音楽経験を理由に、「今からでは遅い」と考える必要もありません。
今日覚えた一音が、明日は二小節になり、その先で一曲につながります。
今のあなたが無理なく弾ける曲を選び、まずは一曲を最後まで通してみてください。
途中で難しい部分が出てきたら、音を減らし、テンポを落とし、短い区間へ戻れば大丈夫です。
できない理由を探すより、今できる形へ変えて続けること。
その一曲が、次の曲へ進む自信と、新しい音楽生活の始まりになりますよ。
