三味線の入門本の選び方|初心者向け教本と楽譜集を比較解説

三味線と初心者向けの教本・楽譜集を並べ、入門本の選び方と比較解説を表現したアイキャッチ画像。 三味線
本記事はプロモーションを含みます。画像はイメージを含みます。

「三味線を始めたいけれど、どの本を選べばいいのかわからない」「楽譜が読めなくても独学できるのかな?」と迷っていませんか?

三味線の入門本には、楽器の構え方から学べる教本、津軽三味線に特化した教材、好きな曲を練習するための楽譜集など、さまざまな種類があります。

ただし、初心者向けと書かれている本なら、どれを選んでも同じというわけではありません。

三味線は、長唄・民謡・地歌・津軽三味線など、演奏するジャンルによって楽器の特徴や奏法が異なります。また、文化譜・縦譜・五線譜といった楽譜の違いも、本選びでは大切なポイントになります。

最初の一冊を選ぶなら、弾きたいジャンルに合っていること、基本奏法を学べること、自分が理解しやすい楽譜を使っていることを重視しましょう。

この記事では、三味線初心者に向けて、実際に刊行されている教本4冊と楽譜集2冊を比較しながら、独学に役立つ本の選び方を解説します。

それぞれの書籍について、対象者、収録内容、楽譜形式、CD・動画の有無、購入前に確認したい注意点まで紹介します。

「趣味として三味線を楽しみたい」「昔から好きだった民謡を弾いてみたい」「津軽三味線の迫力ある演奏に挑戦したい」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事でわかること

  • 三味線初心者が最初の一冊を選ぶ判断基準
  • 教本・入門書と楽譜集の違い
  • 文化譜・縦譜・五線譜の特徴と注意点
  • 初心者向け教本4冊と楽譜集2冊の比較
  • 津軽三味線やポップスなど目的別の教材選び
  • CD・動画を活用した独学の進め方
  • 通販で購入するときのISBNや付属教材の確認方法

音楽は、何歳からでも新しい楽しみを見つけられるものです。あなたが興味を持った曲を、少しずつ自分の手で奏でられるようになる。そんな時間を思い描きながら、本を選んでいきましょう。

  1. 三味線の入門本は何を基準に選ぶ?
    1. 教本と楽譜集の違いを知ろう
      1. 教本・入門書は基本の弾き方を学ぶための本
      2. 楽譜集は演奏する曲を増やすための本
      3. 教本と楽譜集を兼ねた本もある
    2. ジャンル・楽譜・音源で選ぶ
      1. 自分が演奏したい三味線のジャンルを確認する
      2. 楽譜の形式を確認する
      3. 模範演奏の音源や動画があるかを確認する
  2. 三味線の楽譜の種類と読み方
    1. 文化譜・縦譜・五線譜の違い
      1. 文化譜は三本の線と数字で演奏位置を示す
      2. 縦譜は伝統的な演奏分野でも使われる
      3. 五線譜は音の高さとリズムを理解しやすい
      4. 文化譜・縦譜・五線譜の比較
  3. 初心者向け三味線教本4冊を比較
    1. 三味線全般の基礎を学べる入門本
      1. 五線と文化譜でわかりやすい! やさしい三味線講座
      2. やさしく学べる 三味線入門
    2. 津軽三味線に特化した教本
      1. かっこよく弾きたい! 津軽三味線のすすめ
      2. 基本奏法から極技まで 久保木脩一朗の津軽三味線教本
  4. 好きな曲を弾くための楽譜集2冊
      1. たのしい三味線曲集
      2. 津軽三味線民謡曲集
  5. 三味線教本・楽譜集の選び方と購入時の注意点
    1. 目的別の選び方と6冊の比較
      1. 初心者向け教本・楽譜集の比較一覧
      2. 初めて三味線に触れる人
      3. 津軽三味線を独学したい人
      4. ピアノなどの音楽経験がある人
      5. 好きな曲を演奏したい人
      6. 通販で購入するときに確認すること
    2. CD・動画教材と独学の進め方
      1. CDと動画では学べる内容が違う
      2. 初心者が取り組みやすい練習の順番
      3. 本だけでは確認しにくいこともある
      4. 独学で疑問が残ったら体験レッスンも選択肢
  6. 三味線の本に関するよくある質問
    1. 三味線の入門本に関するよくある質問(FAQ)
  7. まとめ

三味線の入門本は何を基準に選ぶ?

三味線の本を選ぶとき、最初に考えたいのは「どんな三味線を、どんな目的で弾きたいか」ということです。

例えば、昔ながらの民謡を楽しみたい人と、津軽三味線でポップスを演奏したい人とでは、必要な練習内容が異なります。

一方、まだジャンルが決まっていない人もいるでしょう。その場合は、三味線の種類や楽譜の基礎を幅広く紹介する入門書から検討する方法があります。

また、本には基本奏法を詳しく説明するものと、楽曲の譜面を中心に掲載するものがあります。ここを取り違えると、購入してから「曲は載っているけれど、どうやって弾くのかわからない」という状況になりかねません。

最初に本の役割を理解しておけば、あなたに必要な教材を見つけやすくなりますよ。

教本と楽譜集の違いを知ろう

三味線の本は、大きく分けると「教本・入門書」と「楽譜集・曲集」があります。両方の特徴を持つ教材もありますが、まずはそれぞれの役割を整理してみましょう。

教本・入門書は基本の弾き方を学ぶための本

教本とは、楽器の扱い方から基本的な演奏方法までを、段階的に学べるように作られた教材です。

三味線初心者向けの教本では、一般的に次のような内容が扱われます。

  • 三味線の種類と各部の名称
  • 楽器の構造と基本的な取り扱い方
  • 演奏姿勢と楽器の構え方
  • 本調子などの調弦方法
  • 撥の持ち方と基本的な弾き方
  • 左手で押さえる勘所の位置
  • 文化譜などの楽譜の読み方
  • 開放弦や簡単な音型の練習
  • 初歩的な練習曲

三味線には三本の糸があり、右手で撥を使い、左手で糸を押さえながら演奏します。

開放弦とは、左手で糸を押さえずに鳴らすこと。勘所とは、音程を変えるために左手で糸を押さえる位置のことです。

こうした言葉を知っておくだけでも、本の説明を理解しやすくなります。

特に初心者が確認したいのは、構え方と撥の使い方です。右手の動き、左手の位置、楽器を支える姿勢などは、その後の練習にも関わります。

写真や図解を使って説明している教本なら、文章だけではイメージしにくい部分を確認する助けになります。

また、基礎練習から簡単な曲へ進む順序が示されていると、次に何を練習するべきか迷いにくいでしょう。

最初の一冊は基本奏法を順番に学べる教本を中心に検討するのがおすすめです。

難しい曲がたくさん載っていることよりも、今の自分に必要な基礎を理解できることを優先しましょう。

楽譜集は演奏する曲を増やすための本

楽譜集は、曲の譜面を中心にまとめた書籍です。

童謡、唱歌、民謡、長唄、ポップスなど、収録されるジャンルはさまざま。特定の演奏分野に絞った曲集もあります。

例えば「さくらさくらを弾いてみたい」「知っている唱歌を三味線で楽しみたい」と考えている人にとって、曲集は練習の目標を見つける教材になります。

ただし、楽譜集は演奏方法を一から説明することが主目的とは限りません。

譜面を見れば音の並びがわかっても、撥の角度や左手の動きまで詳しく解説されているとは限らないのです。

特に、初めて三味線を手にする人が曲集だけを購入すると、基本的な構え方を確認できない場合があります。

そのため、まず入門教本で基本を覚え、必要に応じて楽譜集を追加する方法が考えられます。

もちろん、すでに三味線の基本奏法を理解している人なら、目的に合った曲集から選ぶこともできますよ。

教本と楽譜集を兼ねた本もある

初心者向けの書籍には、基本奏法の説明と練習曲を一冊にまとめたものもあります。

こうした教材は、基本を覚えながら実際の曲にも取り組みたい人に向いています。

例えば、開放弦の練習、勘所の確認、短い音型、簡単な曲という順序で構成されていれば、それぞれの練習がどのように曲の演奏につながるのか理解しやすくなります。

ただし、教本兼曲集であっても、収録ジャンルや対象レベルは書籍によって違います。

「初心者向け」と書かれているだけで判断せず、目次や収載曲、基本奏法の説明範囲を確認しておきましょう。

本の種類 主な目的 向いている人 注意点
教本・入門書 構え方や基本奏法を学ぶ 初めて三味線に触れる人 希望するジャンルへの対応を確認
楽譜集・曲集 演奏する曲を増やす 基本奏法を覚えた人 弾き方の説明が少ない場合がある
教本兼曲集 基礎と楽曲を並行して学ぶ 段階的に独学したい人 説明範囲と曲の難易度を確認

ジャンル・楽譜・音源で選ぶ

教本と楽譜集の違いがわかったら、次は自分に合う教材を絞り込みましょう。

特に重要なのは、演奏ジャンル、楽譜形式、音源・動画という3つの条件です。

自分が演奏したい三味線のジャンルを確認する

三味線には、棹の太さによって細棹・中棹・太棹という代表的な分類があります。

棹とは、左手で糸を押さえて音程を操作する細長い部分のことです。

三味線の種類 代表的な演奏ジャンル 教本選びで確認する点
細棹 長唄など 長唄の撥使いや楽譜に対応しているか
中棹 地歌・民謡など 演奏分野や流派に合う内容か
太棹 津軽三味線など 津軽特有の奏法を説明しているか

この分類は代表的な対応関係で、例外もあります。また、中棹であればすべて同じ演奏法というわけではありません。

長唄、地歌、民謡、津軽三味線では、撥の使い方や楽譜、演奏表現などに違いがあります。

例えば、津軽三味線ではスクイ、ハジキ、打ちなどの奏法が教本に登場します。一方、長唄には長唄の演奏に適した技術や楽譜があります。

共通する基礎知識はあっても、津軽三味線の教本だけで長唄の演奏技術を十分に学べるとは限りません。

すでに三味線を持っているなら、楽器の種類と演奏ジャンルを確認してから教材を選びましょう。

まだ楽器を持っていないなら、好きな曲や憧れている演奏スタイルを考えることから始めてもよいですね。

楽譜の形式を確認する

三味線には、文化譜、縦譜、五線譜など複数の記譜方式があります。

文化譜は三本の線と数字を使い、主に弾く糸や押さえる勘所を表します。

縦譜は縦方向に読み進める楽譜で、伝統的な演奏分野で使われる方式があります。

五線譜は音の高さやリズムを音符で表す、学校の音楽の授業などでもおなじみの方式です。

音楽経験がない人は、五線譜が読めないことを心配するかもしれません。しかし、文化譜などの読み方を基礎から学べる教材なら、五線譜の知識がなくても始められます。

逆にピアノなどの経験がある人は、五線譜と文化譜を併記した本が理解の助けになるでしょう。

ただし、五線譜が読めても、三味線特有の指使いが自然にわかるわけではありません。譜面を読む力と楽器を操作する技術は分けて考えたいところです。

模範演奏の音源や動画があるかを確認する

独学を考えているなら、音源や動画の有無も重要な判断材料です。

本を読めば、撥の持ち方や勘所の位置などを確認できます。しかし、文章や写真だけで演奏中の動きをすべて理解するのは難しいことがあります。

模範演奏CDは、実際の演奏音やテンポ、旋律の流れを聴くための教材です。

動画は、音だけでなく右手や左手の動きを確認できる点が特徴です。

さらに、教則動画では奏法の説明や練習手順が扱われる場合があります。

音と動きの両方を確認したい人には動画が役立ちますし、演奏音を繰り返し聴きながら練習したい人にはCDも選択肢になります。

ただし「動画対応」と書かれていても、DVDが付属するとは限りません。インターネット上で視聴する形式の場合もあるので、購入前に利用条件を確認しましょう。

三味線の入門本を選ぶチェックリスト

  • 演奏したいジャンルに対応している
  • 所有する三味線の種類に合っている
  • 構え方・調弦・撥の説明がある
  • 文化譜などの読み方が説明されている
  • 写真や図解で基本動作を確認できる
  • 練習曲が無理のない難易度から始まる
  • 必要に応じてCDや動画を利用できる
  • 弾きたい曲が収録されている
  • ISBNや版、付属教材の条件を確認できる

すべての条件が一冊で満たされる必要はありません。

あなたが最初に何を学びたいのかを決め、そこに合う本を選ぶことが大切です。

三味線の楽譜の種類と読み方

三味線の本を探していると、文化譜や縦譜といった、聞き慣れない言葉に出会うかもしれません。

「楽譜の種類がいくつもあるなんて難しそう」と感じますよね。

でも、最初からすべての記譜法を覚える必要はありません。

自分が演奏するジャンルで使われる楽譜を選び、必要な読み方を一つずつ理解していけば大丈夫です。

文化譜・縦譜・五線譜の違い

文化譜は三本の線と数字で演奏位置を示す

文化譜は、正式には三味線文化譜と呼ばれる記譜法です。

三本の横線によって三味線の三本の糸を示し、数字によって勘所を表します。基本的には左から右へ読み進めます。

三本の線には、次のような対応があります。

  • 上の線:三の糸
  • 中央の線:二の糸
  • 下の線:一の糸

数字は押さえる位置を示し、左手で押さえずに鳴らす開放弦は「0」で表します。

例えば、三の糸の線に数字が書かれていれば、その糸の指定された勘所を使うと読み取ります。

ギターのTAB譜に似た考え方なので、ギターを経験した人なら仕組みをイメージしやすいかもしれません。

文化譜の特徴は、どの糸をどの位置で弾くかを確認しやすいことです。

ただし、注意点もあります。

文化譜の数字はドレミの音名ではないということです。

三味線は調弦によって開放弦の音が変わるため、同じ勘所の数字でも、実際に鳴る音の高さが変わることがあります。

そのため、曲を弾く前には指定された調弦を確認する必要があります。

また、文化譜には音の長さや奏法に関する記号も使われます。数字を追うだけでは演奏のすべてを表現できないので、教本の凡例や記号の説明を確認しましょう。

縦譜は伝統的な演奏分野でも使われる

縦譜は、縦方向に読み進める三味線の楽譜です。

地歌などで使用される家庭式譜や、長唄などで使用される研精会譜といった方式があります。

文字や数字、記号、枠などによって、演奏位置や音の長さなどを示します。

ここで気をつけたいのは、縦譜がひとつの統一された楽譜を意味するわけではないことです。

家庭式譜と研精会譜では、表記方法や記号の意味が異なります。

例えば、縦書きの三味線譜を見つけても、それが自分の習いたい流派や曲に対応しているとは限りません。

地歌や長唄を学ぶ場合は、演奏するジャンルだけでなく、記譜方式まで確認する必要があります。

教室に通う予定があるなら、先生が使用する譜面を確認しておくとよいでしょう。

独学の場合も、楽譜の読み方を説明した教材を選ぶと、記号の意味を理解しやすくなります。

五線譜は音の高さとリズムを理解しやすい

五線譜は、五本の線の上に音符を配置して音の高さやリズムを示す記譜法です。

ピアノや合唱、学校教育などで広く使われているため、音楽経験のある人にはなじみ深いでしょう。

三味線の教材にも、五線譜を使用したものがあります。

五線譜の利点は、音の高さと長さを確認できることです。ほかの楽器と一緒に演奏する場合にも、音楽的な情報を共有しやすくなります。

しかし、三味線には五線譜だけでは判断しにくい部分があります。

同じ音高でも、使用する糸や勘所の組み合わせが異なる場合があるためです。また、糸の選び方によって音色が変わることもあります。

そのため、五線譜を読める人でも、三味線特有の指使いや奏法の説明が必要になることがあります。

文化譜と五線譜が併記された教本なら、音高と演奏位置を見比べながら理解を深められます。

特に、ピアノなどの経験があって三味線を新しく始める人には、比較しながら学べる形式が候補になるでしょう。

文化譜・縦譜・五線譜の比較

楽譜形式 主な特徴 初心者が確認すること
文化譜 三本線と数字で糸や勘所を示す 数字・調弦・奏法記号
縦譜 縦方向に読み進める ジャンル・流派・記譜方式
五線譜 音高とリズムを音符で示す 糸や勘所の補足説明
文化譜+五線譜 音高と演奏位置を対照できる 両方の読み方の説明

なお、三味線の楽譜には青柳譜など、ほかの記譜方式もあります。

また、沖縄の三線では「工工四」という専用の記譜法が使われます。

三線は三味線とは異なる楽器であり、工工四と文化譜も別の記譜法です。通販で本を探す場合は、三味線用なのか三線用なのかを確かめてください。

楽譜を読む前に調弦を確認しよう

三味線には、本調子・二上り・三下りなどの代表的な調弦があります。

  • 本調子:一の糸と二の糸が完全四度、二の糸と三の糸が完全五度
  • 二上り:一の糸と二の糸が完全五度、二の糸と三の糸が完全四度
  • 三下り:一の糸と二の糸、二の糸と三の糸がそれぞれ完全四度

実際の音高は演奏する曲や条件によって異なります。曲を練習する前に、指定された調弦を確認してください。

楽譜の読み方を覚えるときは、一度にすべての記号を暗記しようとしなくても大丈夫です。

まずは開放弦を表す記号、基本的な勘所、音の長さなどを確認し、短い練習曲で使いながら覚えていきましょう。

初心者向け三味線教本4冊を比較

ここからは、実際に刊行されている三味線の入門本を4冊紹介します。

今回は、三味線全般の基礎を学べる教本と、津軽三味線向けの教本に分けて比較します。

どの本が一番人気かという順位ではなく、内容や楽譜形式、付属教材、向いている学習目的の違いに注目してください。

なお、掲載する書誌情報や価格は、2026年10月22日を調査基準日とした記事データベースの確認情報です。

価格には税込み表示と税区分が明示されていない表示が混在しており、Amazonの実売価格や最新の在庫を示すものではありません。購入時には改めて販売条件を確認しましょう。

三味線全般の基礎を学べる入門本

まずは、三味線の基本的な知識や奏法に触れたい人に向いた2冊です。

まだ専門的な演奏ジャンルを決めていない人や、文化譜と五線譜を見比べながら学びたい人にとって、比較する価値のある候補です。

五線と文化譜でわかりやすい! やさしい三味線講座

『五線と文化譜でわかりやすい! やさしい三味線講座』は、三味線の種類や構造から、基本奏法、楽譜の読み方、練習曲まで扱う入門書です。

五線譜と文化譜を併記していることが特徴で、三味線の勘所と音楽的な音の高さを関連づけながら学べます。

書名 五線と文化譜でわかりやすい! やさしい三味線講座
編著者 千葉登世
出版社 自由現代社
確認できた版 2026年刊
ISBN 9784798227306
ページ数 128ページ
判型 A4
確認価格 2,090円(税込)
楽譜 文化譜・五線譜

内容には、三味線の種類とジャンル、楽器の構造、構え方、弾き方、三味線の歴史や文化などが含まれます。

さらに、民謡からポップスまで幅広い楽曲を扱っています。

そのため、楽器の基本だけでなく、三味線がどのような音楽で使われているのかを知りたい人にも候補になります。

特に注目したいのは、文化譜と五線譜を併記している点です。

音楽経験のない人は文化譜を中心に読み方を学び、ピアノなどで五線譜に慣れている人は、両方を対照しながら理解を深めるという使い方が考えられます。

また、複数のジャンルを扱っているため、まだ演奏したい曲がはっきり決まっていない人にも検討しやすいでしょう。

ただし、特定の流派の伝統的な稽古内容をすべて網羅する教材ではありません。

長唄や地歌を専門的に学びたい場合は、そのジャンルに対応した教材が別途必要になることもあります。

また、確認された商品情報では、CDや動画などの付属教材の有無が明確ではありません。

音源や動画を重視する場合は、購入前に最新版の商品情報を確認してください。

旧版と新版の違いに注意

この書籍には、2017年刊の旧版(ISBN:9784798222202)もあります。

2026年版とはISBNが異なります。通販サイトでは旧版と新版の情報が混在する可能性があるため、書名だけでなくISBNを照合しましょう。

なお、旧版と新版の全ページにわたる変更内容までは確認できていません。

この本が向いているのは、三味線全般の基礎を学びたい人、文化譜と五線譜を比較したい人、民謡とポップスの両方に興味がある人です。

一方、演奏ジャンルが決まっていて、その分野の専門的な奏法を詳しく学びたい人は、専用教本との比較もしておきましょう。

やさしく学べる 三味線入門

『やさしく学べる 三味線入門』は、全音楽譜出版社から刊行されている導入用の教材です。

学校教育の導入期を主な対象としており、文化譜と五線譜を併用しています。

書名 やさしく学べる 三味線入門
編者 野口啓吉
出版社 全音楽譜出版社
ISBN 9784117980042
ページ数 48ページ
判型 B5
発売日 2000年7月15日
確認価格 700円/770円(税込、販売元表示による)
楽譜 文化譜・五線譜

収載曲には、次のような親しみやすい楽曲があります。

  • かごめかごめ
  • うさぎ
  • さくらさくら
  • 春の小川
  • 虫のこえ
  • 冬景色
  • さらしの合方
  • てぃんさぐぬ花
  • 荒城の月
  • 故郷

こうした曲を知っている人なら、譜面を読むだけでなく、耳に残っている旋律と照らし合わせながら練習できます。

曲の音の流れを思い浮かべられることは、新しい楽器を学ぶ際の助けになるでしょう。

また、48ページという比較的コンパクトな構成です。

厚い本を最初から読み進めることに負担を感じる人は、こうした導入教材を候補にしてもよいかもしれません。

ただし、学校教育向けの教材という性格を理解しておく必要があります。

各流派の専門的な技術や発展的な奏法まで、一冊ですべて学ぶことを目的とした本ではありません。

また、模範演奏音源の付属は確認できていません。

音を聴きながら練習したい場合は、必要な学習環境を別に考えることになります。

価格についても販売元によって表示が異なります。金額だけでなく、現在の販売条件と内容を確認しましょう。

この本は、文化譜と五線譜を使いながら初歩を学びたい人、知っている童謡や唱歌を練習したい人、比較的コンパクトな入門教材を探している人に向いています。

津軽三味線に特化した教本

津軽三味線に憧れているなら、最初から津軽三味線向けの教材を選ぶ方法があります。

津軽三味線では、迫力のある撥使いだけでなく、スクイ、ハジキ、打ちなどの奏法が重要になります。

これらの動きは、写真や文章だけでは理解しきれない場合もあるため、音源や動画の活用も考えたいところです。

ここでは、津軽三味線向けの特徴が異なる2冊を紹介します。

かっこよく弾きたい! 津軽三味線のすすめ

『かっこよく弾きたい! 津軽三味線のすすめ』は、津軽三味線の基本から伝統曲、ポップスまで扱う実践的な教本です。

模範演奏動画と教則動画に対応していることが特徴です。

書名 かっこよく弾きたい! 津軽三味線のすすめ
著者 駒田早代
出版社 ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
ISBN 9784636107449
発売日 2023年5月30日
ページ数 84ページ
確認価格 2,750円(税込)
楽譜 文化譜・ポップス向けタブ譜
補助教材 模範演奏動画・教則動画

内容には、楽器の準備、調弦、基本的な弾き方、楽譜の読み方などが含まれています。

さらに、スクイ、ハジキ、押し撥、スリ、打ち、ユリなど、津軽三味線の演奏で使われる奏法を学べる構成です。

例えば、スクイは撥で糸をすくい上げるように弾く奏法、ハジキは左手の指などで糸をはじいて発音する奏法です。

スリは糸を押さえた指を移動させて音程を変える奏法で、ユリは音を揺らす表現に使われます。

ただし、細かな動かし方や名称の使われ方はジャンルや流派によって異なることがあります。教本で説明されている方法を確認しながら練習しましょう。

本書には、次のような曲が収録されています。

  • さくら さくら
  • こきりこ節
  • ソーラン節
  • 津軽じょんがら節
  • ルパン三世のテーマ’78
  • 少年時代
  • 島人ぬ宝
  • うっせぇわ
  • 新時代
  • ultra soul
  • 千本桜
  • 怪物
  • メギツネ

伝統的な曲だけでなく、現代のポップスにも取り組める点が特徴です。

「好きな曲が教本に載っていたら練習の目標にできそう」と感じる人もいるでしょう。

ただし、収録されている曲がすべて初級者向けという意味ではありません。

ポップスには細かなリズムや速いフレーズを含む曲もあるため、難易度に応じて練習を進める必要があります。

最初は簡単な音型や基本奏法を確認し、少しずつ目標の曲に近づいていきましょう。

動画を利用できることも独学では重要です。

例えば、撥の動きや左手の使い方を文章で読んだ後、動画で同じ動作を確認するという学習方法が考えられます。

ただし、動画対応はDVD付属と同じ意味ではありません。

動画教材を利用する前の確認事項

  • 動画をどこで視聴するのか
  • 模範演奏動画と教則動画の内容
  • 教本のどの課題に対応しているか
  • 視聴にインターネット環境が必要か
  • 配信期間や利用条件に制限があるか

動画コンテンツの最新の配信期限までは確認できていません。購入時には利用条件を確認してください。

この本は、津軽三味線の基本を動画で確認したい人、伝統曲とポップスの両方に興味がある人、弾きたい曲を目標に練習したい人に向いています。

基本奏法から極技まで 久保木脩一朗の津軽三味線教本

『基本奏法から極技まで 久保木脩一朗の津軽三味線教本』は、津軽三味線の基礎から発展的な技術まで扱う教本です。

楽器の取り扱いや保管方法についても説明され、模範演奏CDが付属しています。

書名 基本奏法から極技まで 久保木脩一朗の津軽三味線教本
著者 久保木脩一朗
出版社 ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
ISBN 9784636113532
商品番号 GTW01101679
発売日 2024年6月24日
ページ数 80ページ
確認価格 3,080円(税込)
補助教材 模範演奏CD

本書では、津軽三味線の歴史や構造、楽器の選び方、保管方法、糸の掛け方などから学べます。

さらに、構え方、調弦、撥の持ち方、指使い、文化譜の読み方、津軽三味線特有の奏法などへ進みます。

最初から演奏技術だけを学ぶのではなく、楽器の基本的な扱い方も理解したい人に向いている内容です。

また、初級用の楽譜には五線譜と三味線譜が併用されています。

収録曲には、次のようなものがあります。

  • メリーさんの羊
  • 春の小川
  • さくらさくら
  • 荒城の月
  • トロイカ
  • アリラン
  • もみじ
  • 津軽じょんがら節基礎曲
  • 津軽じょんがら節変奏曲
  • 津軽じょんがら節(前弾き)
  • 津軽あいや節半音(前弾き)
  • 津軽よされ節(前弾き)
  • 津軽小原節(前弾き)

初歩的な曲から津軽民謡の発展的な内容まで扱っていることがわかります。

ただし、初心者がすべての曲を短期間で習得できるわけではありません。

最初は基本課題を丁寧に確認し、自分の習熟度に合わせて次の練習へ進みましょう。

模範演奏CDは、音の流れやテンポ、フレーズを確認するために使えます。

一方、CDでは撥の角度や左手の動きを映像で確認できません。動作がわからない場合は、写真や図解を読み直したり、適切な指導を受けたりする方法も考えられます。

CDと版の確認を忘れずに

本書には、旧商品番号GTW01080573の教本と同内容である旨の出版社情報があります。

購入時にはISBNや商品番号を確認し、中古本の場合は模範演奏CDが付属するかを確かめましょう。

CDの再生機器が必要になる点にも注意してください。

この本は、津軽三味線を基礎から段階的に学びたい人、津軽民謡に興味がある人、模範演奏CDを活用したい人に向いています。

動画で動作を確認したいのか、CDで演奏を聴きたいのか。自分の学習方法に合わせて選ぶとよいでしょう。

好きな曲を弾くための楽譜集2冊

三味線の基本を少しずつ覚えてきたら、好きな曲を練習する楽しみも広がります。

知っている旋律を自分の手で演奏できるようになることは、新しい楽器を学ぶ目標のひとつです。

ただし、曲集を選ぶときは、曲名だけで決めないことが大切です。

どのような楽譜を使っているか、独奏用なのか合奏用なのか、今の演奏技術で取り組める内容なのかを確認しましょう。

ここでは、基礎学習の次に検討できる楽譜集を2冊紹介します。

たのしい三味線曲集

『たのしい三味線曲集』は、わらべうた、童謡、唱歌、芸術歌曲、ポップス、長唄、民謡などを扱う曲集です。

文化譜と五線譜を併用しているため、演奏位置と音の高さを照らし合わせながら練習できます。

書名 たのしい三味線曲集
編者 野口啓吉
出版社 全音楽譜出版社
ISBN 9784117980301
出版社掲載価格 1,000円
楽譜 文化譜・五線譜

学校教育で扱われる歌曲や鑑賞教材を中心に選曲され、二部合奏向けに編曲されています。

二部合奏とは、異なる二つの演奏パートを組み合わせる形式です。

そのため、一人で楽曲を確認するだけでなく、ほかの人と一緒に音を合わせる学習にも利用できます。

「三味線を通じて音楽仲間と交流したい」という人にとっても、合奏用の曲集は検討できる教材です。

ただし、曲によって必要な技術は異なります。

すべての曲が初心者に同じ難易度というわけではないので、弾きやすい曲から取り組みましょう。

また、この曲集は基本奏法を一から学ぶための専用教本ではありません。

三味線の構え方や調弦がまだわからない場合は、入門教本と組み合わせて使用することを考えてください。

この本は、童謡や唱歌などの親しみやすい曲を演奏したい人、文化譜と五線譜の両方を使いたい人、合奏を楽しみたい人に向いています。

津軽三味線民謡曲集

『津軽三味線民謡曲集』は、津軽三味線の民謡を中心に扱った曲集です。

津軽三味線の基本を学んだ後、民謡のレパートリーを広げたい人に候補となります。

書名 津軽三味線民謡曲集
著者 富塚孝
出版社 全音楽譜出版社
ISBN 9784117980202
出版社掲載価格 1,500円
楽譜 五線譜

この曲集は、学校教育でも活用できる内容として紹介されています。

購入前に特に確認したいのは、楽譜形式です。

本書では五線譜が使われているため、文化譜を中心に練習したい人には注意が必要です。

五線譜が読める人でも、三味線特有の糸の使い方や勘所の確認が必要になることがあります。

また、基本的な構え方や撥の使い方を一から学ぶ用途には限界があります。

すでに津軽三味線の基礎を学んでいて、民謡に挑戦したい人にとって検討できる一冊です。

なお、曲集を選ぶときは、収録曲の数だけでなく、曲の難易度や使用する楽譜が自分に合うかを重視しましょう。

三味線教本・楽譜集の選び方と購入時の注意点

ここまで、三味線の教本4冊と楽譜集2冊を紹介しました。

それぞれに特徴があるので、「結局、自分にはどれが合っているの?」と迷うかもしれません。

そんなときは、価格やページ数だけで比べるのではなく、現在の学習段階と弾きたい曲から考えてみましょう。

これから楽器に触れる人、津軽三味線を中心に学びたい人、五線譜の経験がある人、好きな曲を増やしたい人では、選ぶ教材の条件が異なります。

目的別の選び方と6冊の比較

初心者向け教本・楽譜集の比較一覧

書籍 主な対象 楽譜形式 音源・動画 確認価格
やさしい三味線講座 三味線全般の初心者 文化譜+五線譜 付属情報未確認 2,090円(税込)
三味線入門 入門・学校教育 文化譜+五線譜 付属情報未確認 700円/770円(税込)
津軽三味線のすすめ 津軽三味線初心者 文化譜・タブ譜 模範演奏動画・教則動画 2,750円(税込)
久保木脩一朗の津軽三味線教本 津軽三味線の初級~発展 文化譜・初級用五線譜 模範演奏CD 3,080円(税込)
たのしい三味線曲集 曲の練習・合奏 文化譜+五線譜 付属情報未確認 1,000円
津軽三味線民謡曲集 津軽民謡の演奏 五線譜 付属情報未確認 1,500円

この表で確認したいのは、まず対象者と楽譜形式です。

初心者向けの教本でも、津軽三味線専用のものと、三味線全般の基礎を扱うものでは内容が異なります。

また、音源・動画の欄に「付属情報未確認」とある本は、付属しないと断定しているわけではありません。

価格は確認時点の掲載情報であり、税込み条件が統一された比較でもありません。実際の購入時には最新の価格と在庫を確認してください。

初めて三味線に触れる人

初めて三味線を弾く人は、基礎的な知識と動作を順番に学べる本を中心に考えましょう。

例えば『やさしい三味線講座』は、三味線の構造や種類、演奏方法などを幅広く学びたい人の候補になります。

『三味線入門』は、文化譜と五線譜を使いながら、身近な曲で導入部分を学びたい人に向いています。

どちらを選ぶ場合も、希望するジャンルの基礎を十分に学べるか確認してください。

特に長唄や地歌など、特定の流派で学ぶ予定がある場合は、その分野に適した教材も検討する必要があります。

津軽三味線を独学したい人

津軽三味線を演奏したい人は、津軽特有の撥使いや奏法を扱う教本を選びましょう。

『津軽三味線のすすめ』は、模範演奏動画と教則動画に対応しており、伝統曲だけでなくポップスにも興味がある人の候補です。

『久保木脩一朗の津軽三味線教本』は、模範演奏CDを利用しながら、初歩から発展的な津軽民謡まで学びたい人の候補になります。

この2冊を比較するなら、目標とする曲に加え、どのような補助教材で練習したいかを確認するとよいでしょう。

動画で動きを確認するか、CDで音を確認するかという違いも判断材料になります。

ただし、音源や動画はあくまで学習を補助するものです。わからない動作があれば、専門的な指導を受ける方法もあります。

ピアノなどの音楽経験がある人

ピアノやほかの楽器で五線譜を読んできた人は、文化譜と五線譜が併記された教本を検討するとよいでしょう。

『やさしい三味線講座』や『三味線入門』は、そのような選び方の候補になります。

ただし、五線譜が読めることと、三味線の演奏ができることは別です。

例えば、音の高さがわかっても、どの糸のどの位置を押さえるかは追加で確認する必要があります。

これまでの音楽経験を活かしながら、三味線ならではの構え方や撥使いを新しく覚えていきましょう。

好きな曲を演奏したい人

弾きたい曲が決まっている人は、まず収載曲一覧を確認しましょう。

ただし、曲名だけで購入を決めるのは避けたいところです。

演奏したい曲が載っていても、難易度が高すぎたり、使用する楽譜が自分に合わなかったりする場合があります。

例えば、ポップスを津軽三味線で弾きたい人なら、ポップス向けの譜面や奏法を扱う教材が候補になります。

童謡や唱歌を中心に楽しみたい人なら、そうした曲を収録した曲集を選ぶ方法があります。

曲数の多さだけでなく、段階的に取り組める内容かを確認することが大切です。

通販で購入するときに確認すること

三味線の本は、Amazonなどの通販、出版社のオンラインショップ、楽譜通販店、書店などで探す方法があります。

ただし、書籍の在庫や販売価格、送料は販売先や購入時点によって異なります。

また、同じようなタイトルの本や旧版がある場合には、商品を取り違えないように注意が必要です。

通販では書名だけでなくISBNまで照合することをおすすめします。

ISBNは書籍を識別するための番号です。版が異なる場合は、ISBNも異なることがあります。

三味線の本を購入する前の確認事項

  • 正式な書名・著者名・出版社
  • ISBN・出版年・版
  • 対応する三味線のジャンル
  • 使用されている楽譜形式
  • 収載曲と対象レベル
  • CD・動画などの付属教材
  • 新品・中古の別
  • 販売価格・送料・返品条件
  • 販売元と発送元

特に注意したいのが、旧版と新版の違いです。

例えば『やさしい三味線講座』には、2017年刊と2026年刊で異なるISBNが確認されています。

また、久保木脩一朗の津軽三味線教本にも、旧商品番号と現行商品番号があります。

商品名が似ていても、確認したい版と異なる場合があるので、購入前に照合しておきましょう。

中古本を検討するときは、CDの欠品、書き込み、ページの傷み、動画の視聴案内なども確認したいところです。

電子書籍版がある場合も、紙版と付属教材の利用条件が同じとは限りません。

購入価格を抑えることだけでなく、必要な内容を問題なく利用できるかを確認してください。

CD・動画教材と独学の進め方

三味線を独学するとき、本は学習の中心となる教材です。

楽器の構造、調弦、楽譜の読み方、基本奏法の順序などは、教本を使って確認できます。

一方、実際の演奏では音や身体の動きが関わります。

そのため、紙の本に加えて音源や動画を活用すると、文章だけでは理解しにくい部分を補いやすくなります。

CDと動画では学べる内容が違う

模範演奏CDは、完成した演奏の音を聴くための教材です。

テンポ、旋律の流れ、フレーズのまとまりなどを耳で確認できます。

ただし、CDには映像がないため、撥の動かし方や姿勢を確認することはできません。

一方、模範演奏動画は、音と動作を同時に確認できることが特徴です。

演奏中の右手や左手の動きを見られるため、写真では理解しにくかった部分がわかる場合があります。

教則動画は、演奏方法や練習手順を説明する役割を持ちます。模範演奏動画とは目的が異なるので、教材の内容を確認しましょう。

教材 確認しやすいこと 注意点
紙の教本 構え方・譜面・奏法の手順 音や動きが伝わりにくい
模範演奏CD 音色・テンポ・曲の流れ 手の動きは見えない
模範演奏動画 音と演奏動作 撮影角度で見えない部分がある
教則動画 奏法の説明・練習方法 本との対応や視聴条件を要確認

独学では、教本で動作を理解し、動画で確認し、実際に音を出すという流れが考えられます。

音が思うように出ないときは、模範演奏との違いを聴きながら、調弦や指の位置などを確認しましょう。

初心者が取り組みやすい練習の順番

三味線を始めたばかりのときは、いきなり難しい曲に挑戦するよりも、基本を順番に覚えることが大切です。

  1. 楽器の部位と取り扱い方を確認する
  2. 無理のない演奏姿勢を覚える
  3. 本調子などの調弦を理解する
  4. 開放弦で音を出す
  5. 撥の持ち方と基本動作を練習する
  6. 文化譜などの読み方を覚える
  7. 左手で基本的な勘所を押さえる
  8. 短い音型を繰り返し練習する
  9. 簡単な練習曲に取り組む
  10. 模範演奏と自分の音を比べる
  11. 慣れてから発展的な奏法へ進む

例えば、津軽じょんがら節を目標にしている人でも、最初から難しい演奏を完成させる必要はありません。

まずは開放弦で安定して音を出し、撥の動きと左手の勘所を確認するところから始めましょう。

短い音型が弾けるようになったら、簡単な練習曲へ進みます。

こうした段階を踏むことで、どの技術が身についていて、どこを練習する必要があるのかを整理しやすくなります。

また、同じ課題を練習しても思うように音が出ない場合があります。

そんなときは、闇雲に繰り返すのではなく、調弦、押さえる位置、撥の動きなどを一つずつ確認することが大切です。

本だけでは確認しにくいこともある

独学には、自分の都合に合わせて練習できるという良さがあります。

教本を繰り返し読み直せますし、興味のある曲を目標に練習を組み立てることもできます。

一方、正しい姿勢や撥使いを自分だけで判断するのは難しい場合があります。

例えば、手首に余計な力が入っていないか、左手の勘所が合っているか、音の立ち上がりが適切かといった部分は、文章だけでは確認しきれません。

また、譜面どおりに指を動かしていても、音色やリズムまで適切とは限りません。

特に三味線は、ジャンルや流派によって奏法が異なります。

別のジャンルの動画を無条件に真似するのではなく、取り組んでいる教本と演奏スタイルに合う方法を確認しましょう。

手や腕に痛みを感じる場合は練習を中断し、姿勢や負荷を見直すことも大切です。

練習の進み方には個人差があります。最初から完璧な音を求めすぎず、わからない部分を整理しながら取り組みましょう。

独学で疑問が残ったら体験レッスンも選択肢

本や動画を使っても、撥の動かし方や姿勢が正しいのかわからないことはあります。

そんなときは、希望するジャンルに対応した指導者に、基本動作を確認してもらう方法もあります。

必ず継続的に教室へ通わなければならないわけではありません。必要に応じて、体験レッスンなどで疑問を相談するという考え方もできます。

例えば、次のような点を確認すると、独学の課題を整理しやすくなるでしょう。

  • 使用している三味線に教本が合っているか
  • 楽器の構え方に無理がないか
  • 撥の持ち方や動かし方が適切か
  • 左手で勘所を正しく押さえられているか
  • 調弦や楽譜の読み方を理解できているか
  • 今の技術に合う練習曲を選べているか

ただし、教室で確認できる内容は、講師やコースによって異なります。

また、持参した教本を使って指導してもらえるとは限りません。

体験レッスンを検討する場合は、希望するジャンルに対応しているか、相談したい内容を扱ってもらえるかを事前に確認しましょう。

本で基礎を学び、判断が難しい動作は確認するという方法も、独学を進める選択肢のひとつです。

あなたの生活スタイルや目標に合わせて、無理のない学び方を選んでくださいね。

三味線の本に関するよくある質問

最後に、三味線の教本や楽譜集を選ぶ際によくある疑問をまとめました。

特に、楽譜が読めなくても始められるのか、独学でどこまで学べるのか、CDと動画ではどちらがよいのかといった点を確認しておきましょう。

三味線の入門本に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 三味線は本だけで独学できますか?

A. 三味線の基本構造、調弦、楽譜の読み方、初歩的な演奏方法などは、初心者向けの教本から学べます。

ただし、撥の使い方や正しい姿勢、音色の違いなどは本だけでは判断しにくいことがあります。

音源や動画を組み合わせ、必要に応じて指導者に確認する方法がおすすめです。

最初から難しい曲を目指すのではなく、基本動作を一つずつ練習していきましょう。

Q2. 五線譜が読めなくても三味線を始められますか?

A. はい、五線譜が読めなくても三味線を始めることはできます。

文化譜は三本の線と数字を使い、弾く糸や勘所を表す記譜法です。

五線譜とは異なる方法で演奏位置を示すため、文化譜の読み方を学ぶことで練習を始められます。

ただし、数字の意味や奏法記号、音の長さなどを覚える必要があります。初心者向け教本で段階的に学びましょう。

Q3. 津軽三味線の教本で長唄も練習できますか?

A. 三味線の構造や調弦など、共通する基礎知識を参考にできる部分はあります。

しかし、津軽三味線と長唄では、楽器の特徴や撥使い、演奏方法が異なります。

長唄を学びたい場合は、長唄向けの教本や流派に対応した楽譜を確認することが大切です。

津軽三味線用の教材だけで長唄の奏法を十分に学べるとは限りません。

Q4. 最初から楽譜集だけを購入しても大丈夫ですか?

A. 三味線の基本奏法を理解している人なら、楽譜集を使って練習できる場合があります。

しかし、初めて楽器を手にする人には、構え方や調弦、撥の使い方を説明した入門教本が役立ちます。

楽譜集には奏法の説明が少ない場合があるため、購入前に目次や掲載内容を確認しましょう。

まず教本で基礎を学び、その後に好きな曲の楽譜集を追加する方法が考えられます。

Q5. 三味線の教本はCD付きと動画付きのどちらがよいですか?

A. CDと動画には、それぞれ違った役割があります。

CDは演奏音、テンポ、旋律の流れを確認するのに向いています。

動画は音と動作を同時に確認できるため、撥使いや左手の動きを学びたい人に役立ちます。

ただし、動画にも撮影角度によって見えにくい部分があります。

音を中心に学びたいのか、動作を確認したいのかを考え、利用条件も含めて選びましょう。

まとめ

三味線の入門本を選ぶときは、価格や収録曲数だけでなく、あなたが学びたいジャンル、現在の演奏経験、使用する楽譜形式に合っているかを確認することが大切です。

今回紹介した6冊にも、それぞれ違った特徴があります。

  • 三味線全般の基礎を幅広く学びたい:『やさしい三味線講座』
  • 身近な曲を通じて入門したい:『三味線入門』
  • 津軽三味線を動画で学びたい:『津軽三味線のすすめ』
  • 津軽三味線をCDで確認しながら学びたい:『久保木脩一朗の津軽三味線教本』
  • 童謡や唱歌、合奏を楽しみたい:『たのしい三味線曲集』
  • 津軽民謡の曲を増やしたい:『津軽三味線民謡曲集』

また、三味線の楽譜には文化譜・縦譜・五線譜などがあり、演奏ジャンルによって使われる方式が異なります。

五線譜が読めなくても、文化譜などの読み方を学ぶことで三味線の練習を始められます。

独学では、教本で基本を理解し、必要に応じてCDや動画を組み合わせる方法がおすすめです。

そして、姿勢や撥使いなど自己判断が難しい部分は、適切な指導を受けて確認する方法もあります。

大切なのは、最初から難しい曲を完璧に弾こうと焦らないこと。

自分に合った本で基本を覚え、知っている旋律を少しずつ奏でられるようになる。その積み重ねが、三味線を楽しむ時間につながっていきます。